頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『あなたはここにいなくとも』町田そのこ

2023-03-31 | books
短編集。祖母の葬式に行く、彼氏には知られたくない家族。そんな仕事を辞めろという彼氏。親戚が死んだと駆けつけると親戚じゃなきかも知れない。不倫。幼馴染に彼女が出来たかも知れないと動揺。

人生に詰まった人たちを描く。非常に巧かった。

 

今日の一曲

Mrs. GREEN APPLEで、「私は最強」



では、また。


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『日本ゲートウェイ』楡周平

2023-03-29 | books
コロナ禍苦境に立つ日本橋の老舗デパート。社長と社長の妹で副社長の妻は全くの別のアプローチを取ろうとする。

デパートが今までの業態ではダメなんだろうと思う。出て来るアイデアは、まさにこれだっと思えるアイデアだった。タイトルにも表紙に写っている文字にも意味があった。

 

今日の一曲

NOTD, Maia Wrightで、"AM:PM"



では、また。


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『君に光射す』小野寺文宜

2023-03-27 | books
警備員石村32歳、恵まれない環境にいる少女に出逢う。前職は小学校教師。なぜ辞めることになってしまったのか。

淡々と真面目な男性の内面を描く小野寺らしい作品。よく考えるとこんなに真面目な人はいるか?と思わなくもないけど。


 

今日の一曲

ヤングスキニーで、「本当はね、」



では、また。


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『星屑』村山由佳

2023-03-25 | books
昭和50年代、芸能事務所マネージャー桐絵がたまたま訪れた福岡のライブハウスで聴いたミチルのボーカルに惚れる。しかし同時期にスカウトキャンペーンを勝ち抜いた真由のマネージメントもすることになる。芸能界の裏側は。

素晴らしい小説だった。完璧なストーリー展開とキャラ設定。憂鬱+爽快。小説のチカラを感じた。

 

今日の一曲

YOASOBIで、「海のまにまに」



では、また。



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『ルポ 誰が国語力を殺すのか』石井光太

2023-03-23 | books
冒頭、小学校の授業。「ごんぎつね」でお母さんが死んでしまった後に葬儀の準備で、何かを煮てる。何を煮てるか尋ねると、かなりの数の子が母親の遺体を煮てると答える、という衝撃的な始まり方。

日本の子供たちの国語力が下がっているという事を証明しつつ、その原因は何かを、学校なのか家庭なのかネットなのか論じつつ、解決策を探る意欲的な本。

たまたま書店で平積みにされてるのを手に取ったらビビビっときた。

日本の子供の国語力だけではなく、大人の国語力がないとどういう事になるかさえ示唆してくれる稀有な本。


 

今日の一曲

Vaundyで、「そんなbitterな話」



では、また。




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『銀座に住むのはまだ早い』小野寺文宜

2023-03-21 | books
東京23区それぞれに行くというエッセイ。

23区出身の者としては薄っぺらいとしか言いようがない内容。小野寺小説は大好きだけれども。


 

今日の一曲

YOASOBIで、「アドベンチャー」



では、また。


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店名などにツッコんでください308

2023-03-19 | laugh or let me die
店名にツッコんでください308
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『踏切の幽霊』高野和明

2023-03-17 | books
踏切で撮影された心霊写真。現場で殺された女がいたらしい。容疑者は逮捕されているが、被害者の身元が分からない。雑誌記者の必死の取材から分かる真相は。

面白かった。単なるホラーかと思っていたら期待以上だった。ホラー的ではあるけれど、基本はミステリー。かなりしっかりしたミステリーで読み応えがある上に、怖いホラーまでトッピングされてる。素晴らしい。

 

今日の一曲

水曜日のカンパネラで、「織姫



では、また。


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『逆転のバラッド』宇佐美まこと

2023-03-15 | books
松山の銀行員が死んだ。新聞記者の宮武は不審に思う。知り合いの銭湯への融資を前向きに検討してたと思ったら急に躊躇してた矢先の死。仲間の銭湯、古道具屋、元ヤクザの協力。政治家と病院理事長の悪を暴く。

痛快!面白かった。文章に無駄がないので読み飛ばせない。真相の披露のプロセス、タイミングが絶妙で心地良かった。

 

今日の一曲

Sparksで、"The Girl Is Crying In Her Latte"



では、また。


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『松雪先生は空を飛んだ』白石一文

2023-03-12 | books
スーパーの惣菜部に勤める男の失敗の話から始まって、様々な人物が登場する短編集。共通するのは昔千葉にあった高麗塾の松雪先生に教わったこと。

会社の創業や不倫、自殺、やくざ、プロレスなど個々のディテールが物凄く面白い。しかし、ストーリーの根幹の超常現象は頂けない。そっちを中心に置きたいのなら、もっとリアルに感じるように書いて欲しかった。(リアルに書こうとしている感じはするけれど)軽いファンタジーだと受け取ってしまう。

 
 

今日の一曲

TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRAで、「青い春のエチュード feat.長屋晴子 (緑黄色社会)」


では、また。

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『詰むや、詰まざるや 森・西武vs野村・ヤクルトの2年間』長谷川晶一

2023-03-09 | books
92年と93年、西武とヤクルトが闘う日本シリーズの激闘。名将森祇晶と野村克也の息詰まる駆け引き。50人以上のインタビューによって蘇る。

めちゃくちゃ面白かった。当時の試合を全く観てないがまるで一試合ごと目の前で観ているようだった。

森も凄いがやはりノムさんは(長嶋とか原のような金持ち球団だからできる采配ではなく)本当に凄かったのだとあらためて思う。

 

今日の一曲

Jason Mrazで、"I Feel Like Dancing"



では、また。



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『答えは市役所3階に~2020心の相談室』辻堂ゆめ

2023-03-07 | books
コロナ禍、市役所に臨床心理士のいるこころの相談室を設置。就職が難しくなった高校生、婚約破棄になった男性、子供を産んだのに夫が帰らない妻、襲われそうなホームレス、リモート授業ばかりの大学生。

すごい!一見、カウンセラーによる人生相談小説。しかし、クライアントが嘘をついていて、それを後で見抜くミステリーでもあり、さらに短編がそれぞれ繋がってる。こんなの読んだことないぞ。


 

今日の一曲

水曜日のカンパネラで、「招き猫」



では、また。



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『覇王の轍』相場英雄

2023-03-05 | books
急に北海道警の捜査二課課長に異動した樫山順子。北海道で収賄罪した金が歌舞伎町のホストに流れてる事件を警視庁と捜査することに。同時に道警は事故として処理した、国交省の官僚が札幌のいかがわしい店の入るビルから転落死した件は殺人ではないかと疑う。

とても面白かった。巨悪を断罪する。今回はJR北海道と北海道系と整備新幹線がネタ。真相が段々と明らかになるカタルシスが凄かった。


 

今日の一曲

森山直太朗 - さもありなん



では、また。


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店名にツッコんでください307

2023-03-03 | laugh or let me die
店名にツッコんでください307
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『よき時を思う』宮本輝

2023-03-01 | books
近江八幡の90歳の徳子ばあちゃんが記念に晩餐会を開きたいと言う。京都の高級レストランでかなり金をかけて。東京で暮らす孫の綾乃から見た家族たちの人生。

素晴らし過ぎる。徳子ばあちゃんがステキだ。大らかなのに細かい所に目が届く。どういう小説なのか説明しにくいが、宮本輝らしい、人生賛歌だった。輝作品読み返したい。


 

今日の一曲

Depeche Modeで、"It's No Good"



では、また。


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