フリッチャイ/DG録音全集CD77
〇チャイコフスキー 弦楽セレナーデ フリッチャイ/RIAS交響楽団 1952年10月
〇チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」 フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1959年9月
弦楽セレナーデは、RIAS交響楽団の素晴らしいアンサンブルを聴くことができますが、内容的には希薄な感じがします。
「悲愴」は病気から復帰して最初の録音です。フリッチャイが第1楽章の一部の録り直しを希望していましたが、録り直ししないままフリッチャイが亡くなってしまったため、長い間、日の目を見ることはありませんでした。その存在を知った日本のポリドールがシルヴィア夫人の許可を得て1996年に世界に先駆けて商品化(CD)したものです。発売されるやいなや、「悲愴」のベスト盤の一つと評されるような反響がありました。
陰影の濃い遅いテンポで、1953年のベルリン・フィルとの演奏時間が約42分に対してこの演奏は約50分もかけています。特に第1楽章の第2主題が提示されるところでは、一音一音を長く、慈しみをもって奏しているようで、心に染み入るようです。
〇チャイコフスキー 弦楽セレナーデ フリッチャイ/RIAS交響楽団 1952年10月
〇チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」 フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1959年9月
弦楽セレナーデは、RIAS交響楽団の素晴らしいアンサンブルを聴くことができますが、内容的には希薄な感じがします。
「悲愴」は病気から復帰して最初の録音です。フリッチャイが第1楽章の一部の録り直しを希望していましたが、録り直ししないままフリッチャイが亡くなってしまったため、長い間、日の目を見ることはありませんでした。その存在を知った日本のポリドールがシルヴィア夫人の許可を得て1996年に世界に先駆けて商品化(CD)したものです。発売されるやいなや、「悲愴」のベスト盤の一つと評されるような反響がありました。
陰影の濃い遅いテンポで、1953年のベルリン・フィルとの演奏時間が約42分に対してこの演奏は約50分もかけています。特に第1楽章の第2主題が提示されるところでは、一音一音を長く、慈しみをもって奏しているようで、心に染み入るようです。