ある ある ある
さわやかな
秋の朝
『タオルとってちょうだい』
『おーい』と答える良人がある
『ハーイ』という娘がおる
歯をみがく
義歯の取り外し
かおを洗う
短いけれど
指のない
まるい
つよい手が
何でもしてくれる
断端に骨のない
やわらかい腕もある
何でもしてくれる
短い手もある
ある ある ある
みんなある
さわやかな
秋の朝
前回の詩に、
『過ぎし世に、いかなる罪を犯せしや、拝む手のなき我は悲しき』
と詠われています。
おそらく、久子さんは自分が前世において、生き物に対して手足を切断する罪を犯し、その因縁が今世に果を結んだ…
と悟られ、懺悔して手足の無い自分を受け入れたのかな…と私は想像しています。
さわやかな
秋の朝
『タオルとってちょうだい』
『おーい』と答える良人がある
『ハーイ』という娘がおる
歯をみがく
義歯の取り外し
かおを洗う
短いけれど
指のない
まるい
つよい手が
何でもしてくれる
断端に骨のない
やわらかい腕もある
何でもしてくれる
短い手もある
ある ある ある
みんなある
さわやかな
秋の朝
前回の詩に、
『過ぎし世に、いかなる罪を犯せしや、拝む手のなき我は悲しき』
と詠われています。
おそらく、久子さんは自分が前世において、生き物に対して手足を切断する罪を犯し、その因縁が今世に果を結んだ…
と悟られ、懺悔して手足の無い自分を受け入れたのかな…と私は想像しています。