平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「フェーム」~芸能学校の青春を描いた群像劇! 音が鳴り出すと、彼らは歌い、踊り、演奏を始める!

2024年03月08日 | 洋画
 映画『フェーム』(監督アラン・パーカー/1980年版)
 ニューヨークの芸能学校の学生たちを描いた群像劇だ。

 学科は「演劇」「音楽」「ダンス」。
 この中で学生たちは自分をさまざまに表現する。
「演劇」ではシェイクスピアをやるし、コントもやる。
「音楽」ではロック、クラシック、ゴスペル、電子音楽。
「ダンス」ではバレエ、ストリートダンス。

 登場人物もさまざまで、悩みを抱えていたりする。
・過保護な母親に育てられて内気なドリス→演劇で自分の殻を破りたい!
・名優の息子で、ゲイであることを隠して悩んでいるモンゴメリー→もっと自由になりたい!
・歌唱力抜群のコーコ→彼女はひたすら世に出たい! 有名になりたい!
・天才肌のブルーノー→俺は新しい音楽を作りたい! 俺の音楽を聴け!
・ダンスが得意なリロイは読み書きができない→俺を馬鹿にするやつを見返したい!

 こんな個性的な彼らだが、ランチタイムで音が鳴り始めると、歌い、踊り、演奏を始める。
「ホット・ランチ・ジャム」

 タクシー運転手のブルーノーの父親がブルーノーの作った曲をスピーカーで流すと、
 彼らはストリートで歌い、踊り、演奏を始める。
 警官の制止も聞かず、車の上に乗って踊り狂う。
「フェイム」

 卒業式は圧巻だ。
 芸能学校で学んだ3年間の思いを一気にぶつけて、パフォーマンスする。
「アイ・シング・ザ・ボディ・エレクトリック」
 そこで表現されるのは──
 歌唱!
 ゴスペル!
 クラシック!
 ロック!
 バレエ!
 ストレートダンス!
 合唱!
 ジャンルを越えた「総合パフォーマンス」だ。
 登場人物たちは自分の抱えていた悩みや苦しみを乗り越えて、自分を表現していく。
 クセのある個性派ばかりなのにこの時は一体となる。
 そして、
 私達はこの繋がりを大切にしよう♪ 私達は星(スター)になる♪
 晴れ晴れとした顔でこれからの未来を夢見る!
 ………………………………………………………………………………………

 見事な青春映画だった。

 音が鳴り出すと、歌い、踊り、演奏し始める彼ら。
 大人の制止も聞かず、ストリートで歌い、踊り出す彼ら。
 彼らはエネルギーの塊なのだ。
 そして、これが若さ!

 自分が何者であるかわからなくて苦悩する彼ら。
 エネルギーを制御できず、バカをやったり間違いを起こす彼ら。
 これが若さなのだ。

※動画はこちら

 『フェイム』テーマソング(YouTube)
 ※この映画にも出演してテーマ曲も歌っているアイリーン・キャラ。
  一昨年亡くなりましたよね……。元気な彼女見ていると涙が出て来る。

 『ホット・ランチ・ジャム』(YouTube)
 ※音が鳴ると、歌い、踊り、演奏を始める。内気なドリスはこれに馴染めない。

 卒業パフォーマンス『ボディ・エレクトリック』(YouTube)
 ※圧巻のパフォーマンス!
 

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