平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「電波男」(本田透・著)~恋愛資本主義への反抗。二次元キャラの優しさに触れろ! 癒やされろ!

2016年08月27日 | エッセイ・評論
 オタクを経済の視点から論じた『電波男』(本田透・著/三才ブックス)にこんな記述がある。

『オタク界は、男だけで成立しており、女は脳内の萌えキャラで代替されている。オタクにとっては、三次元の面倒くさい女よりも、二次元キャラの方が「萌える」のだ。故に、たいていのオタクは三次元の女に対し、恋愛資本主義のお約束になっている奉仕活動を行わないし、彼女たちの機嫌も取らない。男だけ、自分だけで自足している』

<恋愛資本主義>
 かつて月9に代表されるテレビドラマは<恋愛>の素晴らしさを描いてきた。
 おしゃれなレストランでの食事、車にファッション、プレゼント、豪華リゾート。
 女の子を喜ばせるための数々のイベントやサプライズ。
 男は女に貢ぎ、女はそれで男を評価する。
 現実で恋愛するにはお金がかかるのだ。
 これを本田透さんは<恋愛資本主義>と呼ぶ。
 すべては電通を始めとする広告代理店が、恋愛でお金を使わせるための作り出した幻想であるとも。

 しかし、オタクはそれにダマされない。
 二次元の脳内彼女をつくる。
 脳内彼女は不平不満も言わないし、サプライズも高価なプレゼントも要求しない。
 たとえ要求されたとしても、想像の中だからタダだ。

 これは、資本主義に関する反抗であり、<革命>だ。
 だから、『電波男』には、こんな記述がある。

『恋愛資本主義に対して「NO」と叫び続ければ、革命は成就されるはずなのだ。オタクが人口の半分を超えた時、日本は革命される。恋愛資本主義が瓦解し、オタク本位主義が三次元世界をも支配することになる。
 そうなのだ。三次元世界に愛を取り戻すために、必要とされている勇者ども、それが「アナログ女にNOと言えるオタク」なのだ』(笑)

 恐竜絶滅を例にして、こんな表現もある。

『負け犬女(=月9のような恋愛を求める女性)は、肥大する恋愛資本主義社会に勝ち残るために<無意味に巨大化した恐竜>のようなものだ。
 それに対してオタクたちは、かよわいように見えるが、実は新たなデジタル環境に適用すべく<大脳を発達させ続けるほ乳類>なのだ。
 NHKスペシャル「大進化」を見れば明らかなように、どちらが生き残るか言うまでもあるまい』(笑)

 広告代理店が作り出した<恋愛資本主義>が幻想なら、<二次元の彼女>も幻想。
 同じ幻想ならどちらを選ぶか?
 本田さんはこう叫ぶ。
「二次元キャラの優しさに触れろ! 癒やされろ!」

『電波男』が出版されたのは2005年。
 保守系の人たちが、二次元の表現を規制しようとするのは<二次元による革命>が起こったら困るからだろう。それは資本主義の問題だけでなく、皆が二次元に走れば、子供が出来ず、国が滅びる。
 一方、広告代理店の電通や経産省。
 さすがに彼らはこの流れに気づいたらしく、数年前から二次元世界に注目し、金にしようとしている。

 ポケモンGOの大ヒットなどもこの流れのひとつ。
 もはや人々は三次元でお金を使わない。
 高級なスポーツカーだって、ヴァーチャルなゲームの世界で簡単に手に入れられる。

 本多さんの言う<革命>は着実に進行しているのだ。

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私立恵比寿中学の新曲「まっすぐ」が素晴らしい!~エビ中と杉山勝彦の見事なコラボ!

2016年08月26日 | アイドル
 私立恵比寿中学の新曲「まっすぐ」が素晴らしい!
 恋する気持ちを〝まっすぐ〟に歌い上げている。
 
 大人になると、まっすぐに人と向き合えないんですよね。
 ウソをつき、ゴマかして偽りの関係を続けていく。
 この点で、この曲はエビ中にふさわしい。
 なぜならエビ中のコンセプトは<永遠に中学生>=<オトナにならないこと>だから。

 MVでは、ハイヒールを履き、カラフルな大人の服を着たメンバーたちは笑わない。
 無表情に記号的な動きを繰り返す。
 これは、いったい何を意味するのだろう?
 おそらくは<大人になってなってしまったメンバー>たち。
 世間のさまざまな色に染まってがんじがらめになってしまった。
 一方、純白のドレスを着たメンバーたちは、笑顔でいきいきとした顔をしている。
 歌っている他のメンバーに微笑みかけたりもする。←ぽー、可愛い!
 これはオトナになっていない<まっすぐな彼女たち>を意味するのだろう。
 そして曲の後半。
 オトナになってしまったメンバーたちはふたたび〝まっすぐ〟な姿に戻る。
 全員が純白のドレスになり、まっすぐに恋する気持ちを歌い上げる。
 記号的な振り付けにもどこか躍動感。

 作詞・作曲は杉山勝彦さん。
 乃木坂46の「制服のマネキン」や「君の名は希望」もそうだが、杉山勝彦さんのつくる曲は名曲ばかりだ。
 Aメロは、おおっ、そこから入るか! という感じ。
 Bメロは、ええっ、そういう展開!? と驚かされる。
 まさに杉山勝彦マジック!
 サビは、ともかく〝まっすぐ〟を効果的に聞かせるために構成されている。
 この〝まっすぐ〟は全部で3回あって、ぁぃぁぃ、美怜、彩ちゃんが歌っているが、それぞれの〝まっすぐ〟が聞けて感動!
 大サビも驚いた。
 何だ、この大サビは!?
 真山のソロ~全員の歌唱、歌詞の内容と相まって最高に泣ける。
 そしてラスト。
 最後のサビの後、ぁぃぁぃの伸びのある声で感動的に歌い上げる!

 MVはこちら
 私立恵比寿中学「まっすぐ」(YouTube)

 最近のエビ中は歌い上げる曲が多い。
「スーパーヒーロー」で前向きに生きることを、今回は恋愛を歌い上げた。
 それだけ、みんなの歌のレベルが上がったということだろう。
 メンバーもこういう曲を歌いたがっている感じだ。

 あと、あの記号的な振り付け。
 ちょっと頭の体操が必要だけど、ライブでファンは絶対やりますよね(笑)

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家売るオンナ 第7話~白洲美加は私のようになってはいけない! 自分を解放しろ!

2016年08月25日 | 職業ドラマ
「自分を解放しろ!
 白洲美加は私のようになってはいけない。
 解き放て! 解き放て!」

 両親を亡くして家を失った三軒家万智(北川景子)。
 家がないという喪失感。
 ぽっかりと空いた心の穴。
 万智は、その穴を埋めるために家を売っていた。
 しかし、その穴はいくら売っても埋まらない。
 まさに無間地獄だ。
 しかし、彼女はその地獄から解放されず、ロボットのように家を売り続ける。

 白洲美加(イモトアヤコ)もその無間地獄に落ちそうだった。
 自分の育った、思い出がいっぱいの家をなくすまいと奮闘する美加。
 彼女は、仮に家が誰かに買われて残ったとしても満足せず、今度は自分で家を買い戻そうとするだろう。
 あるいは、今のままでは、取り壊されて家がなくなったとしても、喪失した家にこだわり続けるだろう。

 過去への囚われ。
 過去を清算できないこと。
 これらは人を前に進ませない。
 未来にはさまざまな可能性が拡がっているのに、過去にこだわっていると、その可能性をつぶしてしまう。
 もちろん思い出は大事なものだが、心の片隅に置いておいて、時折思い出すくらいの方がいい。
 まして極度に囚われて無間地獄に落ちてしまったら完全な悲劇。
 荷物を重く背負いすぎたら、時には捨てて軽くしてみよう。
 荷物が軽くなれば、軽快に歩ける。
 そういう話だった。
 …………………………………………………………………………

 庭野(工藤阿須加)のお見合い相手は……(笑)
 あんな美人で、セレブのお嬢様で、料理も得意で、なぜお見合いが失敗するのか、視聴者は興味津々!
 で、庭野が実際に会ってみると、声が小さっ!(笑)
 まるで蚊が鳴くような声!
 これがお見合いが上手くいかない理由だったのかと視聴者は理解するが、一方で、声が小さいくらいで断るか、という疑問も残る。
 こんな女性をおとなしくて謙虚だととらえる人もいるだろうし、可愛いと思う人もいるだろう。
 しかし、理由は違っていた。
 お見合いを断っていたのはお嬢様の方だった。
 彼女は気難しくて、選り好みの激しい人だったのだ。
 実際、庭野はボロクソ!
 ホテルのラウンジで、コーヒーと紅茶をいっしょに頼んだ!→変な人(笑)
 住宅展示場で知ったかぶりのウンチクを語り、結局、間違っていた!→見栄っ張り、底が浅い(笑)
 注文したミルクティが来ないとウエイトレスに文句→人間が小さい、気が短い人かしら?(笑)
 万智からも、見合い相手からもボロクソに言われる庭野って可哀想すぎる……。

 それにしても、声が小さい登場人物ってドラマではじめて見た!(笑)
 音声さん、大変!
 あわよくば放送事故!
 脚本の大石静さんがずっと温めていて、どこかで登場させたいと考えていたキャラに違いない。

 
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X-MEN ファースト・ジェネレーション~袂を分かつチャールズとエリック、すべてはここから始まった

2016年08月24日 | 洋画
 人間を殲滅し、ミュータント中心の世界を作ろうとする〝マグニート〟ことエリック・レーンシャー。
 ミュータントと人間の共存を目指す〝プロフェッサーX〟ことチャールズ・エグゼビア。

 エリックが人間を殲滅しようとする理由が明快ですね。
 彼はユダヤ人で、ナチスによって収容所に入れられ、迫害され、母親を殺されたのだ。
 エリックは、人間は<異質なもの>を排除し、迫害するものだと考えている。
 人間への激しい不信と憎しみ。
 それを収容所で実体験したから、エリックは揺るがない。

 これに対するのがチャールズ・エグゼビア。
 彼は人間を信じており、お互い理解し合い共存することは可能だと考えている。
 観客や読者が共感しやすい正義の側ですね。

「X-MEN」シリーズは、このふたりの対立図式で進行していく。
 この作品「ファースト・ジェネレーション」はチャールズとエリックが袂を分かつまでが描かれる。
 …………………………………………………………………………

 チャールズは善意と寛容の人で、理想主義的ですね。
 でも現実は、残念ながらエリックの方に分がある。
 今回のエピソードでも、アメリカとソ連の艦隊はミュータントたちを殺戮するため砲撃した。
 自分に危害を及ぼす可能性のあるものは殲滅してしまうしかない。
 これが人間の戦争の歴史をつくってきた。

〝理想〟や〝寛容〟よりも〝怨念〟〝欲望〟〝生存本能〟の方が強いのが人間でもある。
 現に今作でも、怨念で動くエリックの方が圧倒的な迫力があり、理想で動くチャールズは穏やかで弱々しい。
 人間は理性のたがが外れると、たちまち〝怨念〟〝欲望〟〝生存本能〟で動くようになる。
 それを防ぐために、宗教、道徳、法律がある。
 エンターテインメントが、主に人間の〝理想〟や〝寛容〟や〝正義〟を描くのもそのためだ。
 …………………………………………………………………………

 あと今回、面白かったのが、〝ビースト〟ことハンク・マッコイ。
 彼は自分の足が手の形をしていることがコンプレックスだった。
 自分の足を醜いと思い、自分の研究で何とか治したいと思っていた。
 ところが、不完全な薬を投与して、全身が獣の姿になってしまうと、吹っ切れて、ありのままの自分を肯定するようになった。
 おまけに潜在能力が開花し、獣の力を持つようになって<ひ弱なインテリ青年>から、抜群の頭脳と体力を兼ね備えた<最強の戦士>に。
 ハンクは心身共に強くなった。
 とんでもないGがかかる音速ジェット機も自由自在に操縦する!
 見事なキャラクターの変貌ですね。
 不完全な薬の投与がきっかけだったが、ハンクはコンプレックスを克服した。
 普通なら、さらに醜くなってしまったことで自殺すら考える所だが、彼は悩みまくったあげくに〝ビースト〟として生きていくという結論を出した。
 コンプレックスに悩んでいる人には勇気づけられるキャラクターだ。
 …………………………………………………………………………

 その他では、X-MENシリーズでは、毎回ニューヨークのエリス島やサンフランシスコのアルカドラス島、原発事故のスリーマイル島など、著名な島が舞台になるが、今回はキューバ危機の米ソが対立するキューバ沖の島。
 歴史の事件を上手く活用していますね。
 あとは、
 チャールズが探索機械(←この時にはまだボロい!)でミュータントを探す時、若かりし頃の〝ストーム〟が出て来る。
 ミュータントをスカウトするシーンでは〝ウルヴァリン〟が1カット、「おととい来やがれ」というせりふで出てくる(笑)
 こういう遊びはマニアにはたまらない。

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安倍ちゃん、どれだけ自分が好きなんだよww~リオ・オリンピック閉会式に安倍マリオが登場!

2016年08月23日 | 事件・出来事
 リオオリンピックの閉会式に安倍首相がマリオで登場!

 

 安倍ちゃん、どれだけ自分が好きなんだよww
 フツーの人だったら「恥ずかしいから勘弁して下さい」って断るね。
 おそらく、この人は<日本=安倍晋三>と考えているんだろうな。
 日本で世界に通用する顔は自分しかいない!
 ボクは気さくでノリのいい総理だし!
 こう考えたに違いない。
 でも、過去のオリンピックの閉会式で登場したのは、ベッカムであり、ペレ。
 アスリートであって政治家ではない。
「私はアスリートではありませんから、どなたかアスリートの方にして下さい」
 と首相は言うべきだった。

 朝日新聞に拠れば、<安倍マリオ>を提案したのは森喜朗元総理らしい。
 なるほど、こんなふうに物事は決まっていくのか。
 森喜朗氏は東京五輪組織委員会で圧倒的な発言力があるらしいから、鶴の一声で彼の意見が通る。
 でも、そこにあるのは、おっさんの感性。
 今後もクリエイターが必死に作り上げた創作物をこのおっさんによって台無しにされそう。

 あとは、このパフォマンスにどれだけのお金が使われたか、知りたい。
 おそらくこれを仕切ったのは電通だろう。(→この東京セレモニーのクリエイティブスーパーバイザーを担当したのは、ソフトバンクのCMで知られる元電通のCMディレクター・佐々木宏氏と歌手の椎名林檎氏)
 法外な値段をふっかけているに違いない。
 オリンピックは巨大な金が動く利権の温床だが、小池都知事、この件も情報公開してくれますよね?

 本日のテレビは、このパフォマンスの大絶賛がおこなわれるんだろうな。
 テレビにとっては、東京オリンピックの放映権がかかっているから、電通様や組織委員会には逆らえない。

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真田丸 第33回「動乱」~振り上げた拳をどう下ろしたらいいのか困っておるのだろう?

2016年08月22日 | 大河ドラマ・時代劇
 振り上げた拳はなかなか下ろせない。

 そういう話でしたね。
 加藤清正(新井浩文)も言っていた。
「よっぽどなんだよな? 振り上げた拳をどう下ろしたらいいのか困っておるのだろう?」
 鬱陶しいけど的確な意見を言う、きり(長澤まさみ)も言っていた。
「石田様、しまったと思っていらっしゃるのでは?
 男の人って妙に誇り高いところあるからやめたくてもやめられないんですよ。
 特に自分から言いだしたことだから」

 戦争ってこんなふうにして始まっていくんですよね。
 要するに権力者のプライドみたいな所で始まる。
 そして、やめるのが大変。
 太平洋戦争時の日本がそうだった。
 もっと早く戦争を終わらせていれば、沖縄戦も広島、長崎もなかった。
 この点で、当時の戦争指導者たちの責任は大きい。

 暴力で問題を解決するのもいかがなものだろう?
 前回も書きましたが、ここで三成(山本耕史)は負けている。
 三成は言論で戦うべきだった。
 清正も言っていた。
「力ずくで相手を倒そうなどとはお前らしくなかろう。
 (それをするのは)どちらかと言えばわしだ」
 寧(鈴木京香)も言っていた。
「伏見でいくさなどあってはならぬことだわ。
 いくさのない世の中をおつくりになったのは殿下です。
 殿下の命に逆らう者に味方などしてはいかん」
 ここで、いくさを仕掛けたのが家康(内野聖陽)であったら、寧は三成を支持していたかもしれない。

 暴力の使用。
 言論による解決の否定。
 三成も結局、政治力がなかったってことだろう。
 三成は官僚であり、その能力は秀吉という政治家の後ろ盾があってこそ活きる。
 それを見誤った。
 大谷吉継(片岡愛之助)の言ったとおり、
「徳川内府が要となって秀頼様をお守りしていく。それ以外に豊臣の世を守る道はない」
 と考えればよかったし、自分にどれだけの人望があるのか、客観視できればよかった。
 まあ、これは結果を知っているわれわれだから言えることで、その時代に生きた人たちはまさに暗中模索、信繁(堺雅人)が言ったように「私には皆目わからぬ。霧の中だ」ったのだろうが……。

 昌幸(草刈正雄)は軽やかですね。
 すがすがしさすら感じられる。
 どうすべきか迷っている息子たちとは対照的に即断即決。
「今更、徳川のために戦えるか。わしはこないだ刺客を放ったばかりだぞ」(笑)
 だが、しばらくすると、信繁に言われたせいもあるが、
「真田安房守昌幸、参上仕った。徳川内府様のお命、身命を賭してお守り致す」(笑)
 好きだわ~、この親父。
 戦国時代の古参である昌幸には〝義〟なんてものはなく、飄々と世の中を渡り歩く。
 三成もそれくらいの〝いい加減さ〟〝柔軟さ〟があればよかったのに。
 歴戦の強者であるから、伊達政宗、細川忠興らも一目置いているようでもある。
 やって来ると、たちまち軍議の中心に(笑)
 やはり迫力、オーラが違うんだろうな~。

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「X-MEN」シリーズ~好きなミュータントと言えば、<サイクロプス>と<ストーム>です!

2016年08月21日 | 洋画
 X-MENの初期3部作で好きなミュータントと言えば、次のふたりだ。

★〝サイクロプス〟こと、スコット・サマーズ(ジェームズ・マースデン)。
 目から破壊光線を出す。
 これだけだとフツーで、人気キャラクターにはなれない。
 だから、こんなマイナス要素を付加した。
 子供の頃の事故で脳を損傷したため、自分で能力をコントロールできないのだ。
 目を開けると、破壊光線が出てしまう!(笑)
 それを避けるためには、目をつむっているか、光線を制御する特製のルビー・クウォーツ・レンズを使用したサングラスを着けていなければならない。
 だから、スコットは日常生活ではこのサングラスを掛けている。
 光線が赤いのでサングラスのレンズ部分は真っ赤。
 そして、敵と戦う時には、サングラスを外して目を開いて光線を発射する。
 初めて『X-MEN』を見た時、「この人、どうしてサングラスを掛けているんだろう?」と思ったが、こんな設定があるんだとわかって、一気にファンになった。
 映画『マトリクス』の主人公たちは意味もなくサングラスを掛けているが、スコットにはちゃんと理由があったのだ。

★ふたりめは、〝ストーム〟こと、オロロ・モンロー(ハル・ベリー)。
 彼女は天候を操作することが出来る。
 強風、雨、霧、雷。
 強風で敵を吹き飛ばし、雷で電撃!
 霧で敵の目を眩ます。
 それだけではなく、風を操作して身体を持ち上げ高速で飛行もできるし、毒性の大気汚染物質を融合させて酸性雨や毒性の霧を作り出すことも出来る。
 ストームが空中から降りて来ると、情勢が一変するんですよね。
 風で敵を壁にたたきつけ、電撃で撃ち倒す。
 しかも、ピンチの時に絶妙のタイミングでやって来るから、見ている方は拍手喝采!
 だが、そんなストームにも弱点が……。
 肉弾戦、接近戦に弱いのだ。
 敵のパンチ、キックをくらい、たちまち地面に這いつくばる。
 でも、キャラクターには何らかの弱点が必要なんですよね。
 万能では観客や読者は感情移入できない。

 その他にも、さまざまな能力をもったミュータントが出てくる『X-MEN』シリーズ。
 やはりアメコミは面白い。
 アイデアが違う。
 日本のヒーローもかなり影響を受けたのではないかと思う。
 シリーズ化されているので(=新作『アポカリプス』が公開中)、また彼らに会えるという喜びもある。

 なお本日は、初期3部作の以前のエピソードを描いた『X-MEN ファースト・ジェネレーション』がTV放送されるようです。


※参照サイト
 X-MENに登場するミュータント達(ヒーロー編)NAVERまとめ

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リオ・オリンピック~卓球って奥が深い! 前衛・中衛・後衛、そしてサインプレー!

2016年08月20日 | スポーツ
 遅ればせながらリオ・オリンピック。
 卓球ってすごいですよね。
 テレビで解説とかを聞いていると、つくづくそう思う。

 まず、<前衛><中衛><後衛>という3つのポジショニングがあるらしい。
 中衛はノーマルポジション。
 いわゆる基本だ。
 一方、前衛に行くと、相手の打った球をすぐに打ち返せる<カウンター攻撃>ができる!
 後衛では、余裕をもってボールを見られるので、飛んでくる球の方向や回転を見極めることができ、打ち返す方は「あの方向に打とう」「こんなスピンをかけてやろう」とかさまざまな対処がおこなえる。
 まあ、言われてみれば、そのとおりで、テニスなんかでもおこなわれてるんだろうど、全然、気がつかなかった。
 温泉旅館とかで卓球をする時、試してみよう(笑)

 ダブルスでは<サインワーク>もあるらしい。
 手を腰の後ろにまわして後ろのパートナーにサインを送る。
「今度は左の方向にこんなスピンのサーブを打つから、相手は右側に打ち返すことしかできない。あなたはそこで待っていて」
 こんなサインワークをするらしいのだ。
 これもバレーボールなどでもやられていることで、言われてみればそうなのだが、スポーツって奥が深い。

 あとは、伊藤美誠選手ってすごいですね。
 あれで、まだ15歳!
 おそるべき逸材。
 将来、どんな選手になるんだろう。

 それと昨日の『バイキング』(フジテレビ)でテーマにしていたが、オリンピックのプロ参加ってどうなのだろう?
 ゴルフなんかを見ていると、プロゴルファーばかりで通常のゴルフトーナメントを見ているのと変わりがない。
 4年後の東京オリンピックでは、野球でドリームチームが作られるんだろうなぁ。
 で、一部のプロ選手はケガを気にして思い切ったプレーをしない可能性がある。
 オリンピックはアマチュアの大会に徹した方がいいのではないか?
 実際、今回の大会で感動的なドラマを見せてくれたのはアマチュアの選手でしたし。
 もちろん、現在のアマチュア選手のほとんどは企業の庇護にあり、アマチュアの領域がどこまでなのか、という議論はありますが。

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赤毛のアンの名言~わしは1ダースの男の子よりもアンの方がいいよ。1ダースの男の子よりもだよ

2016年08月19日 | 名セリフ・名言集
★アンは現実をこんなふうにして豊かにしている。

「あそこを並木道なんて呼んじゃいけないわ。そんな名前には意味がないんですもの。
 こんなのにしなくては……ええと……『歓喜の白路』はどうかしら? 詩的でとてもいい名前じゃない。
 場所でも人でも名前が気に入らない時はいつでも、あたしは新しい名前を考え出して、それを使うのよ。
 孤児院にヘプジバー・ジェンキンスという名前の女の子がいたけれど、あたし、いつもロザリア・ディビエと考えていたの」


 足りない現実を詩的な想像力で補っているのだ。
 たとえば、並木道を『歓喜の白路』に。
 別のシーンでは、バーリーの池を『輝く湖水』に。
 そうすると、現実が楽しくなってくる。
 モノトーンの風景が色彩豊かになってくる。

 自分の名前、アン・シャーリーも平凡なので、コーデリア・フィッツジェラルドにした。
 確かにこの方が華麗な感じですね。(笑)

★前向きでワクワクして生きているのもアンだ。

「朝はどんな朝でもよかないこと? その日にどんなことが起こるかわからないんですものね。
 想像の余地があるからいいわ」


「これから発見することがたくさんあるって素敵だと思わない?
 もし、何もかも知っていることばかりだったら、半分もおもしろくないわ。
 そうしたら、ちっとも想像の余地がないんですものねえ」


★現実をありのままに受け入れ肯定もしている。

「夏の森もいいけど、冬の森も、すてきだわ。
 真っ白で、静かで、まるで美しい夢を見ながら眠っているようだわ」


「今宵はまるで紫色の夢のようね、生きているのが嬉しくなるわ。
 夜が明けると、朝がいちばんすてきだと思うんだけど、日が暮れると、夕方のほうがきれいに思えるの」


「ああ、生きているって何て素敵。そして家に帰るってなんて素晴らしいんでしょう」

 現実を想像力で補っていた最初の頃のアンとは、ずいぶん違う言葉だ。
 グリーンゲイブルズに住むようになって、アンは想像力で補わなくても現実の素晴らしさを感じられるようになったのだ。
 アンと現実の世界は調和している。
 もちろん、僕たちもちょっと立ち止まって、まわりの風景を見つめれば、こうした風景に出会えるのだけれど。
 まずは今日の夕方、夏の夕暮れの真っ赤で紫の空を見てみよう。

★このマシューのせりふは泣ける……!

「わしは1ダースの男の子よりもアンの方がいいよ。いいかい、1ダースの男の子よりもだよ」

 マシューとマリラは、本当は仕事を手伝ってくれる男の子がほしい、と孤児院に頼んでいたんですよね。
 でも、手違いでアンが来てしまった。
 しかし、アンと過ごした日々は素晴らしく、マシューは立派な大人になったアンに上のせりふを語った。
 その後、マシューは亡くなるので、このせりふは涙なしには読めない……!

★マシューが亡くなった後、アンは奨学金をもらって大学に行くことをあきらめる。
 大学に行くということは他の街に行くことであり、年を取ったマリラ独りにするわけにはいかないからだ。
 道を閉ざされたアン。
 しかし、こんな時でもアンは前向きで、私のことなど気にせず大学に行きなさいと語るマリラにこんなせりふを言う。

「いま曲がり角にきたのよ。
 曲がり角を曲がった先に何があるのかは、わからないの。
 でも、きっといちばん良いものに違いないと思うの。
 その道がどんなふうにのびているかわからないけれど、どんな光と影があるのか、どんな景色がひろがっているのか、どんな新しい美しさや曲がり角や、丘や谷が、その先にあるのか、それはわからないの」


 グリーンゲイブルズに残ることにしたアンが次に見た景色とは?
 そうか、その手があったか、というラストが展開される。

 光り輝くせりふといい、「赤毛のアン」は永遠の名作ですね。

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家売るオンナ 第6話~私は幸せの伝道師ではありません。ただの不動産屋です!

2016年08月18日 | 職業ドラマ
 老舗和菓子店店主・宮澤和之(東根作寿英)が足立(千葉雄大)の所にやって来た。
 相談内容は、愛人・奥平礼央奈(小野ゆり子)にマンションを買う件。
 しかし、足立は複雑だ。
 なぜなら足立は数年前、宮澤一家に家を売ったことで、宮澤家の幸せをつくったと自負していたから。
 愛人用のマンションを売ったら、奥さんや子供を裏切ることになる。
 幸せな家庭をつくったという自負や思いも否定することになる。
 しかし、愛人にマンションを売ろうとしたことがバレて、宮澤の妻は激怒。
 愛人の奥平礼央奈は手切れ金のマンションなどプライドが許さないから要らないと言い出す。
 …………………………………………………………………

 こんなふうに悩んでしまう足立って、実はいいやつだったんですね。 
 家を売ることで幸せな家族をつくれる不動産屋の仕事を誇りにしていた。
 しかし……そんな足立を三軒家万智(北川景子)は一喝!

「家を売ったくらいで、その家族を幸せにしたのは自分だとうぬぼれまくり、愛人に家がほしいと言われれば、これ幸いに家を売ろうとし、そのことで本宅が崩壊したら自分が愛人に家を売ろうとしたからだと、ウジウジウジウジ悩んでいる」

 そう、足立のように悩むのは思い上がりなのだ。
 家族の幸せも崩壊もすべてはその家族次第。
 不動産屋はただ家を売るだけ。
 このことを理解した足立は、手切れ金のマンションなんか要らないという愛人の奥平礼央奈に言う。

「そんなきれいごと言って何になるんですか!
 捨てた女のプライドやイジなんか、今の宮澤様にはどうでもいいことです。
 ここは割り切って取る物を取った方が奥平様のためです。
 マンションを買いましょう」

 この説得で礼央奈は心を動かされ、「わたしのことを考えてくれたのか?」と問う。
 すると、足立はきっぱりと、
「私は幸せの伝道師ではありません。ただの不動産屋です」
 …………………………………………………………………

 今まで僕は、三軒家万智も<家を売ることで人を幸せにしようとしている人>だと思っていました。
 でも、違っていた!
 そんなことはどうでも良く、ただ<家を売る人>だった!
 今まで、このブログで書いてきたことを訂正します……(笑)

 まあ、おそらく万智も<家を売ることで人を幸せに出来る>と考えていた時期もあったと思うんですよ。
 でも、今回の足立のように裏切られ、傷ついて、そんなものは幻想であることに気づいた。
 自分のやるべきことはただ家を売ることで、その後、人が幸せになろうが不幸になろうが関係ない、それは当事者次第だ、と割り切った。
 ドライですね。
 小気味いいほどドライ!

 普通、ドラマの主人公と言えば、悩んだり傷ついたりして頑張って生きていく人物が多かった。
 だが、万智の場合はそれがない。
 完全にアンチ主人公。
 それが万智のロボットっぽさにも繋がっている。
 ……………………………………………………………………

 最後は冒頭のナレーション。

「どん底の経済の時代に就職した20代30代。
 彼らは理想を持たない。
 バブル期を知る40代50代。
 彼らはあきらめることが人生だと思っている」

 見事な世代論ですね。
 僕なんか「あきらめることが人生だ」と思っていますからね(汗)
 そして、ナレーションは各登場人物論に移る。

「男たちはうわべの平和と建前が好きだ。
 しかし、そんな彼らの価値観を根底から揺るがす女が現れた。
 天才的不動産屋・三軒屋万智。
 三軒屋万智によって、庭野は常識の後ろにある真実を垣間見た。
 屋代もまた愛を求めたおのれの心がいかに渇き果てていたかを知った」

 的確な登場人物紹介ですね。
 まあ、脚本家本人が書いているのですから当然ですが(笑)
 でも、脚本家・大石静が、時代や人間をどう見ているかがよくわかります。

 
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