英語にはbe動詞系列と一般動詞系列の2つがあります。
今回もbe動詞系列のものです。
今回から、補語が方位副詞・前置詞+名詞のものについて述べていきます。
より抜粋
be動詞系列の補語のタイプ
(2) 補語が方位副詞・前置詞+名詞のもの
be動詞は、46の方位副詞や前置詞+名詞の結びつきます。
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ただ、教材の一部を切り取ったような形です。ご了承ください。
be+ 方位副詞・前置詞+名詞フレーズ
さてさっそくですが、以下の文の意味がわかりますか?
She was always on at him about his work.
初めに知っておいていただきたいのは,単独で使われるものを方位副詞、そして名詞を導くものを前置詞と呼ばれています。
ただ、atのように常に名詞を伴うので前置詞ですが、onやaboutは単独で使われた場合は方位副詞,上の文のように名詞を伴った場合は前置詞ということになります。
そこでまずonですが、これは「密着・継続」を表します。つまりShe was always on.で「彼女はいつも密着・継続していた」というワケです。
次にatですが、これは「一点」を意味します。つまりat himで「彼という一点に対して」ということになり、さらにatには、「ねらっている」「責めたてる」という意味があります。
最後にaboutですが、これは「周囲」を意味します。つまり「彼の仕事の回りのことについて」ということになります。
そこで、私はこの英文を以下のように訳しました。
「彼女は仕事のことでいつも彼にガミガミ言った」
「ガミガミ言う」と訳したのは,「仕事について彼に対して密着・継続する」ということだからです。あるいは「しつこく言った」と訳してもいいでしょう。
あるいは、次の例文の意味はどうでしょうか。
He was on at me again to take him with me.
これは「ぬれ落ち葉」となった亭主に対する妻のセリフです。私は「うるさく鼻を鳴らす」と訳しました。
「彼はまたうるさく一緒に連れていってくれと鼻をならした」
つまり私が言いたいのは、「ガミガミ言う」「しつこく言う」「うるさく鼻を鳴らす」といった訳は翻訳の問題です。
しかし意味としては「私という一点に密着・継続する」といったイメージが重要だと思います。
英語は方位や空間でものごとをとらえる言語です。
しかし日本の英語・英会話教育では,イディオムとかTwo Word Verbsなどと言って丸暗記の対象としています。
またonは「上に」、atは「~で」では英語など理解できるはずはありません。
よく英語圏に留学した人の多くが「この人たちは私たちが学校で習った英語とは別の英語を話している」と体験します。
次回から個別に学習を進めていくことにします。
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