■駅前魔女食堂■

料理を作っては写真を撮る毎日です。「美味しいは正義!」を合言葉に食べ歩きもしています。

「返し寿司」なるものを食べに、新装開店したばかりの成一を訪問!

2021-03-31 | 食べ歩き(岡山)
今回倉敷への旅のキーポイントになったのは、珍しい「返し寿司」なるものがあると知ったからです。

岡山には祭り寿司とかばら寿司と呼ばれるお祝いやお祭りの時に作るお寿司があるのですが、そういう郷土料理が食べたいなぁと検索していたところ、「返し寿司」という楽しそうなお寿司を見つけました。
未知との遭遇ですね。

これは面白ろそうというので早朝から電車を乗り継ぎ、途中で車に乗り換えて倉敷入りをいたしました。
前回更新の大原美術館に行く前に、とりあえずは旅の主たる目的である「返し寿司」を食べに、四季菜料理「成一」(せいいち)に突撃したのです。

お店に到着してみると、真新しくできたばかりの様子にびっくり。
確かHPではお庭の素敵な老舗の日本建築の写真を見たのだけどなぁ。
よくよくお話を聞いてみると、「蔵Pura 和膳 風」というお店が最近移転して「成一」になったのだ判明いたしました。
最近というのはほんとに最近で、3月8日に移転新装オープンだったのだそうです。
お祝いの蘭の大鉢がハンパない!!!


靴を脱いで2階のテーブル席に案内されました。
メニューを置いて去ろうとする店員さんにすかさず「返し寿司」単品でお願いしました。
ちなみにメニューには、返し寿司に天ぷらや小鉢などが付いたセットもありました。

さあ、テーブルセッティングも終わって(笑)気合十分に返し寿司なるものを待ちます。


その昔、備前岡山の池田のお殿様が質素倹約令を出したのは有名な話ですが、
「食膳は一汁一菜」を推奨したのだそうです。
推奨といえば聞こえはよいですが、役人のチェックもはいる本格的な命令だったのでしょう。

でもどんな時代にも私のような食いしん坊はいるようで、毎日が質素だと耐えらなかったのです。
よおくわかりますよ、私には。
しかも、お祭りや冠婚葬祭にも一汁一菜を守るのは至難の技。

そこで、見た目はご飯の上に錦糸卵を乗せただけのお寿司ができました。
これなら文句はあるまい!


役人のチェクが済んでどこかに行ってしまえば、このお寿司を箱ごとひっくり返します。


で、木の蓋を外せば・・・
こんな豪華なちらし寿司!
返し寿司とはトリック寿司だったんですね。


ご飯は酸味の弱い酢飯で、小さな切り昆布やカンピョウかな?お醤油で煮たものが混ぜてありました。
そのご飯の上に彩とりどりの魚と野菜が所狭しと乗っかっています。
しかも瀬戸内の魚が綺麗に重なって居ます。
鯛、鰆(さわら)、ツバス(?)烏賊、シャコ、穴子、ホタルイカ、蛸、海老。
シャコと海老は味見をしていませんが、魚類はどれも鮮度がよく、納得のレベルです。
野菜も、筍、菜の花、えんどう豆など春を感じることができて、ウキウキするようなビジュアルです。
添えられたお醤油は魚の上に掛けるのではなく、魚をつけてお召し上がり下さいと説明がありました。


来るまで知らなかったのですが、玄関のお祝い花に「門下生一同」という札がありまして、見送りにきてくれた店員さんに聞いてみたのです。
以前の場所では総料理長として多くのお弟子さんを指導されていた方という説明でした。

さすが有名な料理長!
味も申し分なく、つい私もお上品に食べようと頑張ってしまいました。




四季菜料理 成一     お店のHPはこちらです

住所:倉敷市阿知3丁目12−8

営業時間:ランチ11:30~14:00   ディナー17:00~22:00

定休日:不定休





倉敷に到着してすぐにミッションコーンプリートの旅でした。
これであとは安心してゆっくりと観光ができます。






倉敷の旅!まずは大原美術館とアイビースクエアー!

2021-03-29 | お出かけ日記
ダリの美術展以来、美術館賞とグルメの二兎を追うお出かけが流行っている。
私の中で流行っているだけですが・・・

お出かけ自粛が解除された直後に、子供の頃数回訪れた倉敷に行ってみることにした。
うっすらとした記憶で、確か一度はアイビースクエアーにも泊まったことがあるはず。
街も整備されているはずだし、女子に人気の高い倉敷の美観地区を散策してみたい。
そして大原美術館!
30回ほど訪れたことのある知人に強く勧められたこともあり、ここは外せない。
ということで、早朝から出発して一路倉敷へダッシュした。

晴れ女のはずなのにその日は曇りのち雨(笑)
まぁ、そんな日もあるさ!
花粉症の私には嬉しい天気です。


記憶にあるよりお店が増えた美観地区。
ちょうど卒業式のシーズンだったので、袴を着た女学生達が写真を撮っていました。
微笑ましいよね。


昨年は数ヶ月ほどコロナ感染予防のため閉館していた大原美術館ですが、最近ようやく開館しているというので楽しみにやってきました。
レトロな建物は昔と変わってないような気がします。


館内が混み合わないように入館数を制限しているということで、館内はひっそりとしていました。
館内は作品だけでなく建物や内装の写真撮影が不可でしたので、入り口だけ撮らせてもらいました。
入り口上部にある丸い窓は、館内の2階階段踊り場から近づいて見ることができました。
この窓、内側から開けることができるそうで、近づいて見せていただきました。
重厚な作りに感激した私です。


美術館は、本館に新しく建て増しした部分や、昔ながらの蔵風の建物もあって、5棟で構成されています。
展示物がたくさんあって興味深いものがいくつもあります。
分館は工事中で立ち入れず、ちょっと残念でした。
桜はようやく咲きかけたところです。


ざっと見て回って隣の「カフェ・エル・グレコ」で珈琲タイム。


ここの珈琲はいまでもネルドリップで挿れているそうです。
月1の珈琲、今月はここでいただきました。
が、あまりのよい香りに気を取られて肝心の珈琲写真を撮り忘れてしまいました。
申し訳ない。


窓の外には太いアイビーの幹が絡まっています。
夏に訪れるときっと緑の葉で覆われているに違いありません。
アイビーがこの太さになるには何年くらいかかったのでしょうか。


珈琲タイムが終わったら宿のアイビースクエアーにチェックインです。


門の内側、左右の壁が茶色になっているのがわかりますでしょうか。
アイビーの蔦だと思うのです。夏になると緑の葉っぱで覆われるはずです。
確か子供のころにその緑のアイビーに魅せられて、大人になってからアイビー柄の食器を買ったはず。
また泊まることができて嬉しいです。


予約は楽天トラベルから「お部屋おまかせ」という当日にならないとわからない安いプランを申し込みました。
そういうのもワクワク感があって楽しいものです。

当日は満室に近い状況で、広い部屋にはなりませんでしたが、新館のツインルームをシングルユースというお得感のあるお部屋になりました。
入り口から見たお部屋です。
なんと!洗面台が部屋に・・・!


これは窓側から入り口方向です。
アメニティは一応過不足なく揃っていました。
最近どのホテルでもシャワーキャップを置いてないのは理由があるのかな。
シャワーキャップ欲しいよね。次の旅行は百円ショップで買って持参するかな。


狭いのに圧迫感がないのはこの天井のおかげです。
そうなんです、2階建の最上階ということで天井が小屋裏になっています。
斜めになって高く感じるんですよ。
バスルームには浴槽がなくシャワーブースだけですが、私の大好きな真上から落ちるシャワーがついていたのでご機嫌です。
朝早く起きたので、1時間ほど仮眠して夕食に備えました。
デュベスタイルのベッドとたくさんのコンセント!これほど嬉しいことはありません。




倉敷アイビースクエアーホテル    HPはこちらです

住所:倉敷市本町7−2




街を散策中にみつけたマンホール!


色鮮やかで映えるなぁと思います。






サンセリテにて歩く熟成牛を味わった!A5のなかでも希少種らしい

2021-03-26 | 食べ歩き(三重)
久しぶりにサンセリテのフレンチが食べたくなった。
でもなかなか敷居が高い。
思い立ったら食べどきなのに、前日までに予約必須なのだ。
当日、ふらりと立ち寄ることはできないのです。

ようやく「明日こそは!」と電話をかけてシェフと打ち合わせをする。
何が食べたいのか上手く聞き出してくれて、メインは松阪牛に決まりました。
前回訪問時に同行者が食べて、「美味しかった」と絶賛していたので松阪牛のグリルを食べてみたかった。

朝ごはん抜きでちょうど正午にサンセリテに到着です。
オリジナルのソフトドリンクはライチ入りのため私はNGです。
ノンアルコールのシャンパンで喉を潤して準備万端。
ノンアルコールのシャンパンって単にサイダーなのでは?と思われるかもしれませんが、口当たりはまさにシャンパンなのです。



前菜のお皿はトマトが主役。
甘く濃厚な味のルネッサンストマト。マリネ、ドライ、そしてドレッシングにと3種の姿で登場です。
桜マス、北海道からの帆立と合わせてサラダ仕立てになっていました。
別のテーブルには甘エビらしい。エビNGの私にはいつも帆立が出てきます。


大根のスープ!
嬉野大根という水分と甘みの強い大根です。
ほろ苦味はないですが、ほんのりと大根の風味が感じられます。
添えられたクルトンは松阪牛脂でカリっと仕上げています。


メインの松阪牛の一皿。
A5の松阪牛のなかでも4%しか流通しない希少種と説明がありました。
腿肉のグリルです。
牛蒡、蕪、アスパラガスなどの春野菜添え。
ソースは大好きなジュ・ド・ヴィアンド。このソースは松阪牛筋を加え、4日間かけて完成するそうです。

牛肉の断面に斜めに走る筋のようなものが見えます。
脂肪なのかな?
これが柔らかくて驚きなのです。
断面がピンクなのにこの柔らかさは何?って感じ。
シェフに質問攻めで調理法を聞き出しましたが、これは素人では無理だわ〜という領域でございました。
松阪牛独特の香りも控えめで、気をつけないとイッキに完食してしまいます。
ここは味わないといけない一皿ですよね。


デザートは「あやひかり」(近くで栽培している国産小麦)のクレープです。
マスカルポーネチーズが詰まっていてそれほど甘くない。
苺のジェラード、苺ソース、乾燥苺パウダーなど、苺尽くしでした。
スープがたっぷりの一人前の量だったので、このデザートは半量で用意してくれました。



サンセリテでの楽しみの1つがこのデザート!
パテシエのマダムがデザートを残しがちな私に、脂肪分少なめ&量少なめの仕様にしてくれます。
そうすると最後のプチフールも食べることができるのです。
紅茶を選び、チーズケーキ、アプリコット入りのチョコ、フィナンシェの小菓子を全部食べて満足のランチになりました。


お会計は入り口付近なのですが、キッチンからも近いので、シェフが出てきてしばし歓談。
食べてるときは話さないので、この最後の歓談で情報を聞き出します。
今日の感想を伝えたり、お肉の焼き方を聞き出したり・・・(笑)
ほんの数分立ち話をして機嫌よくお店を後にしました。





キュイジーヌ フランセーズ サンセリテ   HPはこちらです

住所:松阪市下村町字坊山1964-5

営業時間:ランチ12:00 - 15:00(L.O.13:00) 
    ディナー18:30 - 22:30(L.O.19:30)

定休日:毎週水曜日 と第一火曜日







【お弁当】まるごと冷凍弁当に挑戦!!!

2021-03-24 | お弁当
最近は外食の更新が多いのですが、久しぶりに自作弁当をUPします。
なぜだか少し恥ずかしい・・・と思うのは私だけかな。

元気に食べ歩きをするために普段は手料理で体調を整える毎日です。
朝は熱い紅茶とパンを1個、お昼はお弁当、夜はお惣菜中心の定食スタイルとなっています。
私ってNGの食材が多いので、家食では徹底してアレルゲン無しの献立にしてるのです。
そうすることによって、たまの外食でNG食材が少し紛れ込んでいてもたいした反応にはならないから。
少量なら大事には至らずに過ごせます。

毎日のように準備するお弁当。
長年作っているので手早くはあるんだけど、もっと時短できないかと考えてみました。
時短とダイエット。
その2つをキーワードに考えているところに、ネットでお取り寄せできる冷凍弁当を見つけました。
冷凍宅配弁当というのでしょうか。
チンするだけで食べられる完全食です。

その中でも、口コミで味の評価が良いもの、低糖質のものが何社かありまして、
少量をお試しで注文できるものを選びました。


1食1食に献立、カロリー、温め時間が表記されていてとっても便利。


袋の隅を挟みで切り、あとはレンジで4分ほど待つだけで、調理時間0です。
お茶用のお湯が沸くより早くおかずが出来てしまいます。
この会社のはおかずのみ、ご飯無しなので自分で用意します。
冷凍乾燥を防いでいるのか思ったよりもおかずに水分が多くて、パサパサしていなくて好印象です。


ですが、1食あたりのコストが高いので継続は難しい。
うむ〜〜〜
なんとかしたい、なんとかしたい!!!
そう強く思っていると、突然閃きました。

自分で作ればいいのでは?!

調理するのは嫌いじゃないから一度挑戦してみましょう。

改善点は、1つのお弁当箱にご飯も入れた完全食とすることでした。
蓋を開けて電子レンジでチンするだけの手間いらず弁当です。

そこまで考えたところで検索してみると、作り方がたくさん載っていました。
世間の皆様・・・すごい!
参考になるもの満載です。


まずは頂き物の味付け海苔を使って「のり弁」をいくつか作ってみました。
鮭や卵を焼いて、ごま油を使わないキンピラ牛蒡、チキンナゲット、無限ピーマンなどなど・・・
炊き上がったご飯をお弁当箱に詰めて並べます。
次に、作ったおかずを適当に乗せていくだけです。


キンピラ牛蒡は私用に胡麻油を使わないキンピラです。
甘塩の鮭は、みりんなどを加えて焼き、味に深みを出したものです。



ハンバーグの日はランチの時間が待ちどうしい。

これは椎茸の中に鶏ひき肉を詰めました。










朝、冷凍庫から出して、常温にてお昼まで自然解凍。
次にレンジで2分40秒温めると、できたてのような美味しいお弁当の完成です。


今は1週間分だけ作り、即冷凍庫へ!
毎朝、冷凍庫から出したお弁当を包むだけ。
時短とは別に、無駄のない食材調達ができて一石二鳥・・・いえ、三鳥ですか(笑)
当分このスタイルで朝の貴重な時間を大切にしたいなぁ。



さて、次回は久しぶりにフレンチレストランに行った話を予定しています。








漁師めし「みなと食堂」にて念願の海鮮丼を食べました!

2021-03-17 | 食べ歩き(三重)
水族館で魚を見た後に海鮮丼を食べる・・・というちょっと微妙なランチですが、
前回の鳥羽マルシェの時には海鮮丼を食べようと思って行ったのに、すっかり忘れて煮魚定食を注文してしまったので頭の中に海鮮丼が居座っているのですよ。

鳥羽方面には滅多に行かないので食べておかなければなりません。
複数の人からお薦めされている「漁師めし みなと食堂」にナビを設定して行ってみました。


店の入り口にて手を消毒します。




入り口にはやはり千客万来のしめ縄が飾ってあります。
この地域は年中しめ縄を外さないのですね。


おひとりさまなのでカウンターに座らせていただきました。
メニューを渡されたので一応目を通していると、「初めてのご利用でしょうか?」と可愛い店員さんが声をかけてくれました。
ランチは定食の提供になっていること、オススメは刺身定食、めかぶコロッケ定食、エビフライのついた鮮魚フライ定食などですと説明してくれます。
そうなんです、ここのエビフライはかなり豪華だと評判です。


ですが、私は海老NGですし、今日の目的は海鮮丼!



その海鮮丼に海老が入ってないことを確認して注文を終えました。
GBMはコテコテの演歌!!!
うっかり口ずさまない様に気をつけないと・・・(笑)


テーブル席もあり、その奥には半個室の席もありなかなか広い店内です。
天候が悪いせいなのかお昼時でも待たずに座れました。


しばらくして届いたのが海鮮丼セット。
これが全貌でございます。
海鮮丼、鯖の煮物、あら汁、大根の煮物、香の物


あら汁がとても美味しかった。
鰤と鯛の子?入りであっさりとでもコクがあり、一口、また一口と止まりません。


煮魚は甘みが強く、鳥羽マルシェの味付けよりこってり感が強いです。
これはこれで美味しいものです。


さてメインの海鮮丼は・・・
ネギが邪魔していますが、大きな切り身の鯛、その上にカジキの中落ち、そして烏賊が見えます。
お醤油は初めからかかっていますが、足りない場合はお使いくださいとたまり醤油を勧めてくれました。
シンプルそうな海鮮丼ですが、実はこれには秘密がありました。


普通サイズの丼に、ご飯が見えないほどの大振りの鯛。
切り身は鯛しか見えないですよね?



上から順番に食べる人なので、カジキの中落ちと烏賊を食べ、次に鯛とご飯を食べようとしたのです。
大きな鯛が4枚くらい入っていて、鯛を食べるとその下には鰤が敷き詰められていました。
なかなかご飯にたどり着かない・・・。
そして鰤を食べると、その下にはカジキが敷き詰められていました。
なんてこった!!!
ご飯の上に3種類の刺身の層ができてるなんて!誰が想像できるというのか。



理想の鯛は目の下30cmと言われていますが、なかなかどうして!
大きな鯛は芳醇な味がしてとても美味しいのです。
鰤にしてもプリップリの食感で新鮮さが嬉しくなります。
鮪はカジキマグロですが鮮度がよいとこうも美味しいのかと再認識。
機嫌よくご馳走様をしてみなと食堂を後にしました。




漁師めし みなと食堂     お店のHPはこちら

住所:鳥羽市安楽島町1434-5

営業時間:ランチ11:00~15:00 ディナー17:00~21:00

定休日:水曜日







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