■駅前魔女食堂■

料理を作っては写真を撮る毎日です。「美味しいは正義!」を合言葉に食べ歩きもしています。

千屋牛を目指して新見市へGO!グルメで賑わっている道の駅でした!

2021-04-13 | 食べ歩き(岡山)
倉敷の後は晴天であればしまなみ街道へというプランであったが、あいにくの雨。
雨の日の代替案は、山の中へお肉を食べに行こうぜ!という素敵なコースを考えていました。

当日も天気予報通り小雨。
花より団子の私はパラつく雨に高揚した気分を隠せずに鼻歌混じりで車に乗り込んだのでした。
で、新見ってどこ?状態の私。google地図では山の中、滅多に訪れない中国地方の真ん中です。
ナビをセットしても迷いようがない一本道。



ここでちょっと「千屋牛」のお勉強をしましょう。
2019年にブランド牛として認定された「千屋牛」は、新見市千屋地区で繁殖・肥育されたもの、または岡山県下で生産された子牛を新見市内で18ヶ月以上肥育されたものと定義されています。
飼育頭数が少ないので流通も少なく、今回倉敷市内でトラックに描かれた千屋牛のロゴを見て私も初めて知りました。

中国地方の黒毛和牛のファミリー・ツリーを見ていくと、特性が固定化され遺伝力が強い牛の系統を「蔓牛(つるうし)」と呼ぶのだそうです。
新見市で飼育していたのが3大蔓牛のなかで一番古い「竹の谷蔓」という種類です。
1770年ごろから労役や農耕用に強い品種に改良を重ねてきた蔓牛は、1850年以降食用に改良されてきたのです。
単に飼っていたわけではなく意図的に飼育されてきたので記録があり、そのルーツは明確なものだと思われます。


移動中に付け焼き刃でお勉強しているうちに、JA晴れの国岡山に到着しました。
人数のせいなのか、予約が間に合わなかったのか、とにかく予約ができていなかったので余裕を見て開店30分前に到着したところ・・・
雨の中たくさんの人がお店の前で待っていました。
お店の前に設置されたウエイティングボードに名前を書いたものの、15番目くらいなので1巡目の入店は難しいかもしれません。
肉好きは私だけではなかったのですね。こんなに多くのファンが居るなんて・・・。



隣の物産販売所をゆっくりと丁寧に見学して開店時間に店の入り口に集合しました。
雨脚が強くなっていますがみなさん辛抱強く待っています。
時間きっちりにまずは予約客から呼ばれ、案内されていきました。
何組かの予約客が入店したあとに、ウエイティングボードに書かれた順番に案内が始まりました。
みなさん席の状態に気が気ではない様子。

なんと15番めの私も1巡目に呼ばれました。
そして満席に!ラッキーです!!!

店内に入ってびっくりです。
真ん中にテーブル席、その両側に座敷席がたくさんあります。
入り口が小さかったので店内は広くないと思っていたのですが、入ってみるとすごく広いのです。

私は希望通りテーブル席に案内してもらえました。
タブレットが完備され、メニューの全てをタブレット注文できます。
普通のメニューも置かれていて、タブレットではなく店員さんに注文してもOKなのだそうです。



事前にネットで予習しているので、注文は迷うことなく「千屋牛セット 4〜5人前」を注文しました。
千屋牛のA-5ランク、特選ヒレ・特選ロース・特選カルビ、そして野菜・サラダ です。



そして喉が渇いていたのでこちらも注文!
ノンアルコールのビールです。
不思議なことにちゃんとビール味なんですね。
酔わないけどビール飲んだ気分になるし、これは良いなぁ。


さあ、注文が終わって食べる心構え万端です。


待ってる間、このポン酢が気になる〜〜(笑)


しばらく待つと、ドンとお肉が届きました。
右から、特選カルビ、特選ヒレ、特選ロースです。


新鮮な地元野菜のサラダ!
野菜の味が濃い〜〜!トマトが甘い〜〜!


焼き用の野菜も味が濃くて美味しいです。


私が一番気に入ったのがやはりヒレの部分です。
網の温度を確認しながら、表面をこんがりと、中まで熱を通して焼き上げるのが好みです。


これはロースですね。
肉の甘みがよくわかります。


ほんとに美味しいロースでしたので、もっと近寄って撮ってみました。
この脂、松坂牛よりも少なめで赤身の部分が楽しめます。


カルビは流石に脂が多い。
でも肉の味は松阪牛に比べるとクセがない。


お肉は、脂の割合は松阪牛と神戸牛の間くらいでしょうか。
肉の香りと甘みは但馬牛に似たものがあります。
なんとも言えず上品なお肉の味がしました。

人気があるのもわかります。
遠くから来ている人もいるようですが、近所からエプロンをしたまま食べに来ているお母さんもいます。
そしてこの店には流れるようなオペレーションがあって、何事も滞りなく処理されていきます。
2〜3人でお昼の定食、肉を焼いて食べてる人たちも早い早い。
30分で食べ終わって席を立って行くので、とってもリズムが良いのです。

私は地元人ではないですし、ここに来れるのは一生に一度かもしれないので、ゆっくりとよおく味わって食べました。





焼肉レストラン 千屋牛     HPはこちらです

住所:岡山県新見市正田397-2

営業時間:平日 ランチ11:00~14:30    ディナー16:30~21:30
                  土曜・日曜・祝日   11:00~21:30

定休日:火曜日







「返し寿司」なるものを食べに、新装開店したばかりの成一を訪問!

2021-03-31 | 食べ歩き(岡山)
今回倉敷への旅のキーポイントになったのは、珍しい「返し寿司」なるものがあると知ったからです。

岡山には祭り寿司とかばら寿司と呼ばれるお祝いやお祭りの時に作るお寿司があるのですが、そういう郷土料理が食べたいなぁと検索していたところ、「返し寿司」という楽しそうなお寿司を見つけました。
未知との遭遇ですね。

これは面白ろそうというので早朝から電車を乗り継ぎ、途中で車に乗り換えて倉敷入りをいたしました。
前回更新の大原美術館に行く前に、とりあえずは旅の主たる目的である「返し寿司」を食べに、四季菜料理「成一」(せいいち)に突撃したのです。

お店に到着してみると、真新しくできたばかりの様子にびっくり。
確かHPではお庭の素敵な老舗の日本建築の写真を見たのだけどなぁ。
よくよくお話を聞いてみると、「蔵Pura 和膳 風」というお店が最近移転して「成一」になったのだ判明いたしました。
最近というのはほんとに最近で、3月8日に移転新装オープンだったのだそうです。
お祝いの蘭の大鉢がハンパない!!!


靴を脱いで2階のテーブル席に案内されました。
メニューを置いて去ろうとする店員さんにすかさず「返し寿司」単品でお願いしました。
ちなみにメニューには、返し寿司に天ぷらや小鉢などが付いたセットもありました。

さあ、テーブルセッティングも終わって(笑)気合十分に返し寿司なるものを待ちます。


その昔、備前岡山の池田のお殿様が質素倹約令を出したのは有名な話ですが、
「食膳は一汁一菜」を推奨したのだそうです。
推奨といえば聞こえはよいですが、役人のチェックもはいる本格的な命令だったのでしょう。

でもどんな時代にも私のような食いしん坊はいるようで、毎日が質素だと耐えらなかったのです。
よおくわかりますよ、私には。
しかも、お祭りや冠婚葬祭にも一汁一菜を守るのは至難の技。

そこで、見た目はご飯の上に錦糸卵を乗せただけのお寿司ができました。
これなら文句はあるまい!


役人のチェクが済んでどこかに行ってしまえば、このお寿司を箱ごとひっくり返します。


で、木の蓋を外せば・・・
こんな豪華なちらし寿司!
返し寿司とはトリック寿司だったんですね。


ご飯は酸味の弱い酢飯で、小さな切り昆布やカンピョウかな?お醤油で煮たものが混ぜてありました。
そのご飯の上に彩とりどりの魚と野菜が所狭しと乗っかっています。
しかも瀬戸内の魚が綺麗に重なって居ます。
鯛、鰆(さわら)、ツバス(?)烏賊、シャコ、穴子、ホタルイカ、蛸、海老。
シャコと海老は味見をしていませんが、魚類はどれも鮮度がよく、納得のレベルです。
野菜も、筍、菜の花、えんどう豆など春を感じることができて、ウキウキするようなビジュアルです。
添えられたお醤油は魚の上に掛けるのではなく、魚をつけてお召し上がり下さいと説明がありました。


来るまで知らなかったのですが、玄関のお祝い花に「門下生一同」という札がありまして、見送りにきてくれた店員さんに聞いてみたのです。
以前の場所では総料理長として多くのお弟子さんを指導されていた方という説明でした。

さすが有名な料理長!
味も申し分なく、つい私もお上品に食べようと頑張ってしまいました。




四季菜料理 成一     お店のHPはこちらです

住所:倉敷市阿知3丁目12−8

営業時間:ランチ11:30~14:00   ディナー17:00~22:00

定休日:不定休





倉敷に到着してすぐにミッションコーンプリートの旅でした。
これであとは安心してゆっくりと観光ができます。






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