ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

週末は男子ごはん~ふんわり豆腐と長芋のだしあんかけ

2024年01月29日 | 男子ごはん

ずいぶん間隔が開きましたが、今週の男子ごはんです。近ごろは、ミツカンなど調味料企業の公式インスタ、飲べえ料理人リュウジさんのバズレシピなどを時々チェックするようになりました。こうしたサイトには、私のような初心者でもチャレンジしたくなるような、簡単で特色あるレシピが数多く紹介されています。今回も、そんなお手軽レシピを基にいろいろ作ってみましたので、最後までご覧いただければ幸いです(^^ゞ

《鶏むね肉のたたき 大葉塩焼きリュウジのバズレシピ「鶏むね肉の大葉塩焼き」

肉や魚をしっとりジューシーにする魔法の水と呼ばれるブライン液を知ってから、あまり好きではなかった鶏のむね肉を使った料理も作るようになりました。この大葉塩焼きは、ブライン液に浸けた鶏むね肉を包丁で叩いて細かくするので、尚いっそうやわらかく感じられます。

叩いたむね肉をボウルに入れ、鶏がらスープの素、味覇、オイスターソース、日本酒、おろしニンニク、ブラックペッパー、千切りにした大葉を加えてよく混ぜ合わせたら、適当な大きさにまとめて片栗粉をまぶします。これをフライパンで両面を焼いたらでき上がりです。

 

添えたレモンをギュッと搾れば、大葉の香味と相まって風味さわやか。ビールにぴったりなおつまみになります。

 

《鶏むね肉のネギマヨポン》ミツカン公式インスタ「鶏むね肉のネギマヨポン」

鶏むね肉のおつまみをもう一品。こちらはミツカンのインスタから戴きましたが、上の大葉塩焼きと同じく、ブライン液にひと晩浸ける手間を加えています。

そぎ切りにした鶏肉に片栗粉をまぶして両面を焼きます。こんがり焼き色がついたら、合わせ調味料(味ぽん、マヨネーズ、おろしニンニク)を追加。調味料がしっかり絡んだら器に盛って青ねぎを散らし、ブラックペッパーを振りかけたらでき上がりです。淡白なむね肉が、味ぽんとマヨネーズ、ニンニクで濃厚なおつまみに。こんな料理には、後味さわやかなタイのビール、シンハーが合いますね。

 

《大根と手羽先のさっぱり煮》ミツカン公式インスタ「味ぽんで作る厚切り大根と手羽元のさっぱり煮」

私の好みで、手羽元ではなく手羽先を使いました。大根と手羽先はあらかじめ圧力鍋で加圧しておきます。これを鍋に入れ、味ぽん、みりん、水と生姜の薄切りを加えて加熱。やわらかくなり味がしみこんだら完成です(レシピでは20分)。

 

《長ねぎの豚バラ巻き》ミツカン公式インスタ「長ねぎの豚肉巻き 角煮風」

ミツカン公式インスタからもう一品。白ねぎを豚バラで巻いて焼き色をつけ、水、味ぽん、砂糖、おろしニンニク、おろし生姜を加えて煮込みました。添えたのは、塩水でさっと湯がいた小松菜。酒は、北アルプスの伏流水で仕込んだ「雪どけ吟醸」です。何本かまとめて醸造元(白馬錦)に注文していましたが、これで飲みきりました。

 

《ふんわり豆腐と長芋のだしあんかけ》キッコーマン公式インスタ「豆腐レシピ4選」

こちらはキッコーマンの公式インスタ、「豆腐レシピ4選」の中で紹介されていた豆腐と長芋のあんかけです。

スプーンですくった絹ごし豆腐と、麺棒で粗めに叩いた長芋をレンジで加熱。あんは、水とにんべんの麺つゆ、みりん、おろし生姜を火にかけ、水溶き片栗粉でとろみをつけます。豆腐と長芋を器に盛り、あんをかけて青ねぎを散らしたらでき上がり。時間もかからずめちゃめちゃ簡単ですが、豆腐のふんわり感やシャキッとした長芋の歯ごたえ、優しい味のあんの相乗効果で美味。これは是非リピしたいと思います。

《豆腐と豚肉のピリ辛炒め》キッコーマン公式インスタ「豆腐レシピ4選」

こちらもキッコーマンのインスタ、「豆腐レシピ4選」から豆腐と豚肉の炒めものです。水切りした木綿豆腐にしっかり焼き色をつけ、豚バラ肉と炒め合わせました。白だしと一緒に加えた豆板醤の辛みが効いています。

 

《鶏チャーシュー》オレンジページ 20240102号「鶏チャーシュウ」

鶏もも肉をブライン液に浸けて一日。水気を拭いて、醤油、オイスターソース、五香粉を入れた別のジップロックに漬けこんでもうひと晩おきます。160度に予熱したオーブンで15分。いったん取り出して漬け込みダレを表面に塗り、240度に温度を上げたオーブンで更に5分焼いたら完成です。奥の小皿は、業務スーパーの姜葱醤(ジャンツォンジャン)。味変で、ねぎと生姜の香りをプラスしました。

 

《肉うどん》Nadia「肉うどん(そば)」

牛肉とタマネギをごま油で炒め、醤油とみりん、酒、砂糖、おろし生姜を加えて軽く煮詰めます。ゆでた麺につゆ(水、麺つゆ、和風だし、醤油)を注ぎ、牛肉をトッピング。ねぎを散らし、好みで七味唐辛子を振ったらでき上がりです。

 

ジムの友だちの手づくりラスク。サクッとした食感とバターの香りがよかったですヽ(^o^)丿

 

こちらは昨日、友だちと博多に出かけた妻のおみやげ、ガレット・オブール。フランス産発酵バターを使用した焼き菓子だそうです。袋を開くと、バターの芳醇な香りが漂いました。

 

昨年9月13日に双葉社から出版された女性作家6名によるアンソロジー『おひとりさま日和』。おかげさまで好評のようで、10刷まで順調に版を重ねてきました。ちなみに、妻の短編は「最上階」というタイトルで、表紙のカボチャのキッシュは小説のモチーフとなっています。今回はオビが、「双葉社 女子文庫フェア 読書で心をリフレッシュ」に変更されていました。

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串揚げで一杯~ぞろ芽

2024年01月22日 | 居酒屋

少し前ですが、妻を誘って近くの串揚げ店、「ぞろ芽」へ。混みあう時間帯を避け、少し早めの時間帯で予約しました。案内されたのは前回と同じく、カウンターの端っこの席。隣との間隔も広くとられているので、居心地がよかったです。

ぞろ芽では、夕方6時までハッピーアワーとされており、生ビールやハイボールが半額に。さっそくキリン一番搾りとハイボールで乾杯です🍻 (結局、ハイボールも私がほとんど飲みましたが……💦)

 

まずは、特選串10本2000円(れんこん・豚バラしそ巻・牛さがり・豆富天・大エビ・キス大葉巻き・カニ足・里芋・うずらの煮玉子・アスパラベーコン)と、野菜串9本1,000円(なす・里芋・いんげん・山芋梅しそ・じゃがバター・白ねぎ・かぼちゃ・アスパラ・れんこん)を注文し、あとは追加で頼むことにしました。串揚げのコースは他にも、食べれば食べるほどお得な、客がストップをかけるまで続く「おまかせ串」なんていうのもあります。

ほくほくで甘みが強かった里いも。里芋は両方のコースに含まれていました。

 

キスの大葉巻きは、揚げ物の定番ですね。

 

飲み始めて10分、早くもビールをお替りしました。串揚げとビールは相性抜群ですねヽ(^o^)丿

 

手前は大えび。奥のアスパラは地元若松産で、サクッとした食感がよかったです。

 

じゃがバターとうずらの煮卵。

 

ほくほくした食感がよかったレンコン。

 

甘みの強い白ねぎ。

 

ズワイガニと豚バラしそ巻き。

 

じっくり蒸してから揚げるカボチャ。バターが絡まってトロッとした食感です。

 

牛のさがりはやわらかくてジューシー。肉の旨みがたっぷり味わえます。

 

アスパラベーコンと山芋梅しそ、いんげん豆、カニと豆腐のすり身をカラッと揚げた豆腐天。

 

カウンターに置いてあった大きな瓶。中に入っているのは、キンキンに冷やした生ピーマンです。

 

食感はパリッパリ。軽く塩が振ってありますが、添えられた肉みそもなかなかの美味しさでした。

 

ここから先は追加で注文しました。舞茸と、もう一度食べたかった里芋。

 

2本目の里芋に満足した妻は、早々とデザートに移行。ティラミスを升に詰めた「ティラマス(升)」です(笑)

 

私はビール3杯に続いて、鹿児島県・大海酒造の「くじら」をロックで。芋焼酎らしい風味で芳醇な味わいでした。

 

焼酎には砂肝がよく合います。

 

ぞろ芽の串揚げは、衣がきめ細かくさくっとした食感。素材の旨みが活きています。

 

鶏皮餃子とエリンギバター。

 

揚げたカマンベールはトロッとして旨み倍増。大好きな串揚げ素材のひとつです。

 

なんと言っても赤ワインにぴったり🍷

 

外に出るとまだこんな明るさ。ハッピーアワーのお陰で、美味しくリーズナブルに楽しめました。

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わが家に遊びにくるイソヒヨドリ

2024年01月18日 | 日記

青から藍のグラデーションと、腹部のオレンジのコントラストが印象的なイソヒヨドリ。昨年末以来、何度かわが家にやってくれています。

 

この日見つけたのも、やはり駐車場。止めている車の少し前でした。少し警戒するかのように周囲を見渡していましたが、私を怖がっている風には見えなかったので、急いでカメラを取りに家に戻りました。

 

こちらがしゃがんで姿勢を低くしていると安心するようです。

 

「イソちゃん」と声をかけると、じっと見つめ返してきました。

 

でも、大きな動きは禁物。怖気づくと、車の下に隠れてしまいます。車の下は安全だと思っているのかなぁ……💦

 

それでも、私がじっとしていると安心したのか、再び外に出てきてくれました。距離は2mあるかないか。今のところ、これ以上は近づいてくれません。

 

これまでのところ、イソちゃんが現れるのは駐車場とその周りだけです。車の下に入ってしまうと、危なくて車を出せないのが困りもの。庭に来てくれたら、窓からそっと様子を観察したり、写真を撮ったりできるのですが……。

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週末は男子ごはん~バックリブのBBQグリル

2024年01月15日 | 男子ごはん
ニューヨーク・タイムズが発表した「2024年に行くべき52か所」で、「北米で見られる皆既日食」、「フランス・パリ」に続く3番目に、山口県山口市を取り上げました。山口県出身者(お隣の防府市ですが……)として誇らしく、うれしいニュースでした。「西の京」とも呼ばれる山口市は、静かで落ち着いた佇まい。国宝の瑠璃光寺五重塔や古くから湧く湯田温泉などの観光資源も豊富です。これをきっかけに海外の人にも、山口の魅力を知ってもらえればと思います。
さて、前回からずいぶん間が開きました。久しぶりの男子ごはんです。
 
《バックリブのBBQグリル》SAPPORO「スペアリブのBBQグリル」
豚の背中側のあばら骨、バックリブのBBQグリルをリピ。ジップロックに入れたタレ(ケチャップ、はちみつ、醤油、オイスターソース、ウスターソース、中濃ソース、おろしニンニク、おろし生姜)に漬け込むのは前回と同じですが、今回はよりやわらかく、骨ばなれがよくなるよう、事前に圧力鍋で15分ほど加圧(蒸す)しました。
 
ひと晩漬け込んだバックリブを、オーブンで30分ほど焼いたらでき上がり。焼きたてはとりわけジューシーで、ビールとの相性抜群です。
 
《銀鮭のみそマヨ焼き》読売新聞 23.12.8 きょうのひと皿「メカジキのみそマヨ焼き」
読売新聞のレシピではメカジキですが、スーパーで美味しそうな銀鮭を見つけたので、それで試してみました。軽く塩・胡椒した銀鮭に小麦粉を振り、フライパンで両面に焼き色をつけます。その上に、ねぎの小口切りにマヨネーズ、味噌を混ぜたソースをかけ、更に2・3分焼いたらでき上がりです。ご飯にも、お酒にも合う簡単みそマヨ焼き。好みの魚なら何でもよさそうです。
 
《豚バラとレンコンの甘辛炒め》オレンジページ Cooking「豚こま×レンコン 甘辛炒め」
あらかじめ8分ほど加圧したレンコンを炒め、焼き色がついたら取り出します。食べやすく切った豚バラを炒め、砂糖、みりんを加え、レンコンを戻し入れたら鍋肌から醤油をひと垂らし。照りが出たら器に盛って青ねぎを散らし、温泉卵(ポーチドエッグを作って代用しました)を載せてでき上がり。ブラックペッパーは好みで。レンコンのほくほくした食感が好みでした。


《豚のひき肉とレンコンの柚子胡椒炒め》
オレンジページ Cooking「豚のひき肉×レンコン 柚子胡椒炒め」
これもオレンジページ Cookingで紹介されていたレンコン料理です。
加圧したレンコンを炒めて、いったん別皿へ。豚のひき肉を炒め、色が変わったらレンコンを再投入。日本酒で溶いた柚子胡椒を回しかけ、器に盛って青ねぎを振ったらでき上がりです。


《鶏肉のガーリック焼き》
ESSE12月号「鶏肉のガーリック焼き」
スライスしたニンニクを炒め、香りが立ったら塩・胡椒を揉みこんだ鶏もも肉を皮目から焼きます。皮がパリッとしたら、上下を返して蓋をして蒸し焼きに。全体に火が通ったらでき上がり。ガツンとニンニクが効いたチキン、ビールのお供に最高でした。


《ピーマンの子持ちキクラゲあえ》
ESSE12月号「ピーマンの塩昆布あえ」
日本酒や焼酎にぴったりのピーマンの塩昆布あえ。塩昆布の代わりに、金沢みやげの子持ちキクラゲを使いました。ごま油の香りが食欲をそそります。


《ニラしらす納豆》
ESSE12月号「ニラしらす納豆」
ESSE12月号から、日本酒に向きの酒肴をもうひとつ。さっと茹でたニラに納豆、シラスを載せるだけと、上のピーマン同様めちゃめちゃ簡単ですが美味しかったです (^^ゞ
 
《にらたまあんかけ》オレンジページ Cooking「にらたまあんかけ定食」
溶いた卵にニラと塩を加え、フライパンで両面を焼きます。皿に移して、和風だしと塩、醤油で味を調えた餡をかけたらでき上がり。裏返すのが苦手で私にとって卵焼きは鬼門ですが、今回はかろうじてそれらしい形になりました (^^ゞ
 
卵焼きをもう一品。和風だし、白出しをたっぷり加えただし巻き卵です。卵焼き器で3回に分けて焼いたのですが、巻くほどにいびつな形になっていきました(笑)
 
何度目かのリピになるcookpadの簡単味噌ラーメン。
ごま油、豚のひき肉、おろしニンニク、おろし生姜、味噌、豆板醤、粗みじん切りにした長ねぎを炒めます。香ばしくなったら水、麺つゆ、鶏がらスープの素、砂糖、ラー油、胡椒、炒りごまを加えてひと煮立ち。ゆでて水を切った中華麺に注いだらでき上がり。メンマやチャーシューの代わりに白ねぎ、卵をトッピングしました (^^ゞ
 
鶏がらスープを煮立たせ、軽く焼き色をつけた鶏もも肉と、斜め薄切りにした長ねぎを入れます。醤油と塩少々を加え、冷凍うどんを投入。器に盛ってごま油を回しかけ、ブラックペッパーを振ったらでき上がりです。
リュウジ氏が人生最高と感じた居酒屋のチャーハンをYouTubeで再現。私もこれを真似て作ってみました。
ニンニクとタマネギはみじん切り、ソーセージは適当な大きさにカットし、溶き卵やご飯、調味料やバターを準備。フライパンでラードとニンニクを炒め、香りが立ったらソーセージを追加します。ざっくり炒めたら卵液、次いでご飯を投入。鶏がらスープの素、醤油、オイスターソースを追加して炒め合わせ、タマネギを加えます。最後にブラックペッパーを振り、バターを絡めたらでき上がり。ニンニクとバターの風味、ソーセージの燻製香が食欲をそそる旨いチャーハンでした。
 
以前の記事でハワイへの渡航に際して、現在は到着した空港で行っている入国審査や税関手続きを日本出国前にできるよう、グリーン・ハワイ州知事が日本政府と協議中であることを紹介しました。その後の情報で、日米双方の実務上の問題をクリアするのにまだ相当の時間がかかること、対象となるのは羽田・成田両空港からの出発便のみであることが判明。出国前審査が可能となるのは早くとも来年(2025年)以降で、運用開始後も福岡空港から出発する場合はこれまでどおり、ハワイに到着してから入国審査の列に並ぶ必要があるようです。
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関門海峡を "歩いて” 渡る

2024年01月11日 | 北九州

北九州市門司区から望む関門海峡。大小合わせて一日約700隻の船が行き交う海上交通の要衝ですが、最も狭いところでは航路として使えるのは500mほど。屈曲して見通しが悪く、潮流が速い上に一日に4回も潮の向きが変わるなど、船乗り泣かせの海の難所でもあります。

写真は、昭和48年(1973年)に開通した関門橋。本州と九州を結ぶ陸の大動脈です。また、私が立っている付近の海底には、関門国道トンネル(車が通行する一般道と人道があります)が通り、更にこの数キロ南西には、JRの関門鉄道トンネル、新幹線専用の新関門トンネルがあります。という訳で、車道2本(人道を含む)と電車・新幹線2本、計4本の本州・九州連絡道がこの付近一帯に集まっています(現在もう1本、下関と北九州を結ぶ下関北九州道路の建設が検討されています)。

 

この日は、関門橋の袂にある和布刈(めかり)神社を参拝。創建1800年と伝えられる和布刈神社は、潮の満ち引きを司る月の神様「瀬織津姫」を祀っています。

 

境内から石段を伝って直に海に通じているところが、潮の満ち引きを司る神をお祀りする和布刈神社らしいですね(しゃがみこんでカメラを構える怪しい奴は私です)。

旧暦1月1日未明、ここから神職が海に入り、松明の灯を頼りに岩場の和布(わかめ)を鎌で刈り取る神事が行われます。創建時代から続く「和布刈神事」で、刈り取った和布は万病に効くと言われ、かつては朝廷に献上されていた時代もあるそうです。

 

和布刈神社の裏手に、先ほど紹介した関門トンネル人道の入口があります。

 

せっかくの機会なので、九州から本州に歩いて渡ってみることにしました。片道780mですので、往復しても20分ほどのトランスオーシャン。海底ですが……(笑)

ウォーキングやジョギングする人が多かったのですが、たまたま人影が途絶えた一瞬を撮りました。福岡と山口の県境付近に向かって下り坂になっているのがわかりますね。

 

下関側から見た関門海峡。源氏と平家の最後の戦いの舞台となった壇ノ浦です。「早鞆の瀬戸」とも呼ばれ、関門海峡の幅が最も狭く潮の流れが激しい場所。潮の干満によって変化する潮の流れが、源平盛衰の分かれ道となりました。海峡に面した小さな公園(みもすそ川公園:壇ノ浦古戦場跡)に、源平両軍を率いた源義経と平知盛の像が、それを物語るように建っています。

 

舟から舟への八艘飛びで、平家の猛将 平教経の追撃をかわす義経像。

 

最終決戦の敗北を悟り、錨を抱えて入水する平知盛像。知盛は、浮かび上がって辱めを受けるのを避けるため、錨を担いだとも、重い鎧を2枚重ねたとも伝えられています。享年34歳。総大将として最後まで力を尽くしつつも、平家滅亡を覚悟し「見るべきほどのことをば見つ。今はただ自害せん」と、あまりにも潔い言葉を残しました。

ちなみに、この「みもすそ川公園」は、安徳天皇を抱いて入水した二位の尼、平時子が詠んだ「今ぞ知る みもすそ川の御ながれ 波の下にも みやこありとは」から名付けられました。【みもすそ川(御裳濯川):伊勢神宮神域を流れる五十鈴川の別称で、「皇統」を意味することもあるそうです】

 

そのすぐ傍に置かれた砲台5門。ここは幕末、長州藩が関門海峡を通過する列強艦船を砲撃した場所でもあるのです。それを発端として勃発した下関戦争。長州藩は、英仏蘭米の連合艦隊からの報復攻撃に晒され壊滅的な打撃を受けましたが、これを機に近代化を進め攘夷から倒幕へと舵を切って、後の大政奉還へと繋げる歴史的な流れを生み出しました。

みもすそ川公園……源平の決戦、明治維新前夜の騒乱など、不思議な因縁を感じる場所でした。(後ろは火の山。山頂からの関門海峡の眺めは最高です)

 

下関から再び北九州に戻り、ロウバイを見に総合農事センターへ。咲いている場所がわからなかったのですが、スタッフの方が仕事の手を休めて案内してくれました。

 

咲きはじめて間もないロウバイ。つぼみがたくさん残っていて、これからが楽しみな風情です。

 

まさに「蝋」を思わせる、しっとりと艶やかな花弁。独特の香りもさわやかでした。

 

すぐ傍に咲いていた淡いピンクの花。「梅が香(散椿)」という、椿の一種だそうです。

 

久しぶりに門司港に出かけ、和布刈神社で今年2社目の初詣。歩いて本州に渡ったのは初めての体験でした。関門海峡でワクワクした後は、門司港郵便局で能登半島地震災害義援金の振込手続き。咲きはじめのロウバイの香りもよく、ちょっと気持ちが上がった一日でした。

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