ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

週末は男子ごはん~牡蠣のオリーブオイル漬け

2020年11月29日 | 男子ごはん
北九州もこの週末はかなり冷え込みました。
すっかり遅くなってしまいましたが、久しぶりに週末の男子ごはんです(^-^)ゞ

🍀

《ごま油香るぶっかけ塩ラーメン》Nadia「ごま油香るぶっかけ豚ネギ塩そうめん」
まず最初は、ごま油の香りを効かせた塩ラーメン。夏のあいだに何度か作った「ごま油香るぶっかけ豚ねぎ塩そうめん」のラーメン版です。冷蔵庫を見たらねぎがなかったので、代わりに豆苗をトッピングしました。


《豚こま肉と豆腐の中華もやしあんかけ》Nadia「豚こま肉と豆腐のトロリ中華もやしあんかけ」
絹ごし豆腐を豚肉・もやしと一緒に炒め、オイスターソース・鶏がらスープの素・酒・醤油で味つけ。とろみをつけているのでずっと熱々。体がポカポカしてきます。ねぎは豆苗で代用しました (^-^)ゞ


《油あげの納豆ベーコンチーズ焼き》Nadia「お揚げの納豆チーズ焼き」
またまた油あげの納豆ベーコンチーズ焼きをリピしました。Nadiaに「レシピって呼べるのか~!?!?ってくらい簡単な1品♡」と書かれているくらい簡単なのに、ビールにぴったりのおつまみです(^^♪
ブロ友のarubinoinkoさんが厚揚げやキムチバージョンを作っておられると聞いたので、今度はそんなアレンジも試してみたいと思います。


温存していた若松エールも最後の1本。今年はこれで飲み納めです🍺


《豚しゃぶのあったかおろしポン酢》ビール女子「豚しゃぶのあったかおろしポン酢」
さっと茹でた豚しゃぶに、温めた出汁とポン酢に大根おろしと柚子果汁を加えて回しかけます。これも体が温まるひと品でした。


イカの松前漬けを一緒に……。市販品ですが、こちらもなかなかの美味しさでしたヽ(^o^)丿


《豆腐の大葉ソースステーキ》Nadia「豆腐の大葉ソースステーキ」
しっかり水切りした木綿豆腐に小麦粉をつけて両面をこんがり焼き、バター醬油をたっぷりと……。濃厚なバターの風味がヒューガルデンのさっぱり感によく合います〜🍺


タレは溶かしたバターに醬油・みりん。これに大葉のみじん切りを混ぜ合わせて味のアクセントに……。


《豚バラと厚揚げのだし醤油炒め》Nadia「ボリューム満点! 豚バラと厚揚げのだししょうゆ炒め」
豚バラと針生姜、厚揚げをしっかりと焼き色がつくまで炒め、しめじとエリンギを加えてだし醤油で味つけ。こんがり焼いた厚揚げが香ばしく、きのこの旨みを吸って美味しかったです。


《マカロニサラダ》Nadia「ごちそうマカロニサラダ」
マカロニサラダに初挑戦しましたが、粒マスタードやマヨネーズがちょっと足りないように感じました。足せば良さそうなものですが、塩もみしたきゅうりの塩分が強すぎたので、これ以上加えられなかったんです。薄味なのにしょっぱい不思議な味……初マカロニサラダは今ひとつでした(^^ゞ


《牡蠣のオリーブオイル漬け》FOODIE「牡蠣のオイル漬け」
牡蠣が美味しい季節になったので、前々から一度は作ってみたかったオリーブオイル漬けにチャレンジ!
今回は試しということで、ふっくらとした牡蠣を7粒ほど選んでオイスターソースで炒め、ニンニク・唐辛子・黒胡椒(粒)、ローリエと一緒にEVオリーブオイルに漬け込みました。


このまま食べてみたくなる衝動を抑えて、10日ほど冷蔵庫に……。(2日でも食べられるのですが、1週間以上置いた方がいいそうです)


その牡蠣を使ってペペロンチーノを……。茹でたてのパスタに牡蠣を漬け込んだオリーブオイルを絡めて香りを移しました。
オイスターソースで炒めた濃厚な牡蠣には、やはり赤ワインが一番ですよね🍷


ふっくらぷりぷり〜♪
牡蠣の旨みがにじみ出たオリーブオイルでパスタの味も上々。これは旨いなぁ〜*\(^o^)/*


週末の〆はホワイト&マッカイをロックで。


コロナ自粛をきっかけに始めた男子ごはんも、いつの間にか8か月。そろそろ自前の包丁くらいあってもいいかなと、マイナイフ&包丁研ぎ器を購入しました〜(^^♪


牡蠣のオリーブオイル漬けは、燻製作りが趣味のGRIさんに何度かご馳走になったことがあります。めちゃめちゃ美味しかったので、シーズンになったら作ってみたいと思っていました。とは言えGRIさんのように、まず牡蠣を冷燻してからオリーブオイルに漬けこむなんて技はありませんから、簡単な方法を探して辿り着いたのが今回のレシピです。オイスターソースで炒めた牡蠣のオリーブオイル漬けはまずまずの成功でした。次は何か別の方法を考えてみたいと思います (^-^)ゞ
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ことこと列車【番外編】

2020年11月28日 | お出かけ
ことこと列車の乗車体験を3回に分けて掲載しましたが、今回はその番外編。ことこと列車が発着する田川伊田駅周辺の様子について紹介します。
最寄りのJR折尾駅から筑豊本線(直方方面は「福北ゆたか線」という愛称で呼ばれます)で直方に向かいます。
写真は、鹿児島本線のホーム下に設置された銀河鉄道999のイラスト。長年親しまれてきた旧折尾駅舎(1916年竣工)が取り壊された2012年秋から8年間、旧駅舎の取り壊し、線路の高架工事、新しい駅舎の建設を見守ってきました。ほぼ完成している新しい駅舎は、来年には営業開始される予定です。


現在、福北ゆたか線が発着するホームは、折尾駅から少し離れた場所にあるので少々不自由ですが、数年後にはすべての路線が新駅舎側に集約されることになっています。この日は福北ゆたか線の博多行きで直方駅に向かいました。実は私、この路線に乗るのは初めてです。


JR直方駅に到着しました。駅前に建っているのは直方出身 元大関魁皇のブロンズ像。
魁皇は、福北ゆたか線の特急列車の名前に「かいおう」が採用されたくらい、九州・福岡では人気の力士。人の名前、しかも存命中の人物の名前がJRの列車名に採用されることは極めて異例なのだそうです。


初土俵から23年以上も現役を通して通算1,047勝。一度も関脇に陥落することなく10年以上に亘って大関の座を守り続けた魁皇は、地元直方の誇りなんです。


平成筑豊鉄道に乗り換え。ホームだけの簡素なへいちく直方駅です。


今回、ことこと列車の起点・終点となる田川伊田駅。「Mr Max 田川伊田」と表示していますね。へいちくの「駅名の愛称命名権(ネーミングライツ)」によって名付けられた名前なんです。へいちくには全部で35の駅がありますが、そのうち12の駅に愛称が付けられているそうです(2020年4月現在)。


♪~あんまり煙突が高いので、さぞやお月さん煙たかろ~♪ (炭坑節)
田川のシンボルである2本煙突や伊田竪坑櫓(赤い鉄骨)が見えますね。これらは、筑豊地方最大の炭鉱であった三井田川鉱業所伊田坑の跡地を整備した石炭公園に歴史的遺構として残されているもので、公園内には石炭・歴史博物館や炭坑節発祥の地の記念碑などもあります。


ちなみに、炭坑節発祥の地をめぐっては、三井炭鉱があった田川市と三池炭鉱があった大牟田市の間で論争があったそうです。「月が出た出た 月が出た 三井炭鉱の上に出た」という歌詞が「三池炭鉱」と誤って広まったために起きたらしいのですが、田川市長と大牟田市長の話し合いによって田川が発祥の地と決着したとのことでした(笑)
阿蘇の名水の九州限定バージョン、熊本の晩柑。あっさり爽やかな甘みで美味しい~♪


JR九州の日田彦山線と、平成筑豊鉄道の伊田線、田川線の3路線が乗り入れる田川伊田駅。2階は駅舎ホテルになっています。


駅舎の中のうどん屋さん。地域の特産品を扱うみやげもの店でもあります。


おりえの涙……青春の門の主人公二人、織江と信介の初恋をイメージしたキャンディ(琥珀玉)だそうです。


映画『青春の門』出演者の皆さん。大竹しのぶさん、初々しいですね~♪
後方の左側は香春岳(一ノ岳)、右は映画のロケ地となった第二豊州炭坑ボタ山です。


ことこと列車の集合時刻まで時間があったので、近くの風治八幡宮を参拝しました。


大きなしめ縄が掛かった拝殿。本殿はこの奥にあります。11月中旬の週末だったので、七五三のお参りをする家族をチラホラ見かけました。


境内には見事な枝ぶりの大銀杏が2本。夫婦銀杏と呼ばれているそうです。


田川伊田駅線路下の連絡通路、作兵衛トンネル。炭鉱夫だった山本作兵衛氏が実際に体験した出来事を記述、描写した記録画や日記など697点がユネスコの世界記憶遺産に登録されました。そのうち記録画585点、日記等記録文書42点は、石炭公園内の石炭・歴史博物館が所蔵してあり、一部は閲覧可能となっています。


炭鉱華やかなりし時代の三井炭鉱と香春岳(作兵衛さんの絵ではありません)。


田川伊田駅に停車中のことこと列車。


田川伊田駅で開催されたマルシェ。


飯塚市の菓子舗 亀屋延永の羊羹「黒ダイヤ」と「白ダイヤ」も並んでいました。


直方駅に停車中のことこと列車。




直方駅のマルシェに出店していたのは、1910年(明治43年)創業の老舗、直方のひしや染物店。一番最初に出された食事、ことことBOXの包みとして使われていた手ぬぐいを作っている店です。


ことこと列車の乗車記念に戴いたおみやげ。左上から、田川伊田駅周辺散策案内、ことこと列車乗車証明書、残りの5枚はポストカードです。いい記念になりました。


11月も残すところ2日。しばらく暖かい日が続いていましたが、ここにきてようやく冷え込みが厳しくなってきましたね。というわけで昨日、わが家も遂にエアコンのスイッチを入れました。去年と比べると12日遅い炬燵開きです。
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ことこと列車~日本一ゆっくり・おいしい・楽しい列車【車窓の風景】

2020年11月26日 | お出かけ
福岡県および沿線自治体が出資する第三セクター「平成筑豊鉄道」は、その名のとおり筑豊地方を中心に運行されるローカル線で、伊田線(直方~田川伊田 16.1km)・糸田線(金田~田川後藤寺 6.8km)・田川線(田川伊田~行橋 26.3km)の3路線があります。いずれも筑豊炭田で採掘される石炭の輸送のために敷設されたもので、1893年(明治26年)に伊田線の一部(直方~金田)が開通したのを皮切りに現在の姿まで延伸しました。
今回の旅の起点・終点となった田川は、かつて「炭都田川」とも呼ばれた石炭採掘の中心地で、全国各地の盆踊りでお馴染みの「炭坑節」発祥の地。五木寛之氏の名作『青春の門』の舞台となった土地でもあります。(写真は復路、夕陽を浴びて油須原駅に停車中のことこと列車)


車窓の風景です。
鷹取山、福智山、赤牟田の辻、焼立山、牛斬山などが連なる福智山系。最高峰福智山の標高は901mで、九州百名山に選ばれています。
ことこと列車は、福智山を眺めるために線路上で一時停止します。このとき、乗務員の佐藤チーフがサービスカウンターの窓を開けて、ガラス越しではない写真を撮らせてくれました。


ついでに、ことこと列車の側面を撮影。決して、走行中に身を乗り出して撮ったのではありません、念のため(笑)


『青春の門』は東宝で映画化され、田中健さん(伊吹信介)や仲代達也さん(伊吹重蔵)、吉永小百合さん(伊吹タエ)や小林旭さん(縞竜五郎)、そしてまだ初々しい大竹しのぶさん(牧織江)らが出演しました。撮影は、田川のランドマークとも言える香春岳の近くで行われたとのことです。香春岳をぐるっと回り込むようにコトコトと走る平成筑豊鉄道。五木寛之ファンや青春の門ファンにとっては、一見の価値がある風景が続きますよ~♪
香春岳には3つの峰があり、右から一ノ岳、二ノ岳、三ノ岳と呼ばれます。最も高かった一ノ岳は、石灰石採掘のために削られて、当初の半分ほどの高さになってしまいました。


列車内に展示された、現在の香春岳の写真。上は本物の石灰石です。手にとるとずっしりとした重みがありました。


元々はこんな山でした。にわかには信じられませんが、香春岳の石灰石はハワイ沖の珊瑚礁が化石となり、隆起してできた山だとか……。ここから採掘される石灰石は非常に品質が高く、世界的にも高い評価を受けているそうです。黒いダイヤモンドと言われる石炭に対して、石灰石は白いダイヤモンドと呼ばれました。


田川伊田駅を過ぎると、香春岳の西から南を回り込むように走るので、違うアングルから見ることもできます。採掘されて白くなった部分がわずかに覗いていますね。


平成筑豊鉄道田川線は、山地を避けわずかな平地部分を縫うように、この油須原駅から北東へと向きを変え、筑豊地方と京築地方をつないています。(油須原駅には行きと帰りの2回停車します。この写真は往路のもの)


田川線は周防灘に注ぐ今川に沿って走りますが、源じいの森駅を過ぎたところで今川を横切ります。正面の公園のようなところは、源じいの森キャンプ場。温泉も湧いていますよ~♨
ちなみに「源じいの森」とは、付近で生息する源氏ホタルの『源』、所在する赤村の村花「春蘭」の方言名「じじばば」の『じい』、赤村の7割を占める森林の『森』を組み合わせた愛称です。


源じいの森駅を過ぎると、明治28年(1895年)に完成した第2及び第1石坂(いっさか)トンネルを通過しました。


石坂トンネルは、九州最古の鉄道トンネルとして国の登録有形文化財に指定されています。
同じく登録有形文化財とされている、煉瓦と石で造られた三連アーチ橋の内田三連橋梁もこの近くなのですが、残念ながら写真は撮れませんでした。


もう少し進むと、英彦山の伏流水を使って九州菊(くすぎく)などの銘酒を造る林龍平酒造場(1837年(天保8年)創業)が見えてきます。
ことこと列車に向かって手を振ってくれている人がいますね~♪


私も九州菊を飲みながら、手を振って応えました(笑)


ほどなく列車は、崎山八幡神社に差し掛かります。逆立ちしている狛犬(右)に注目するよう車内案内があり、それに合わせて列車も徐行運転。


遠くの山並みが連なって見えました。


行橋駅に到着しました。隣接するのはJR九州の行橋駅。日豊本線の特急ソニックとのツーショットです。ことこと列車は、ここから田川伊田駅に向かって引き返します。


行橋駅から田川方面に戻るひとつ目の駅は、令和コスタ行橋駅。令和になって開設される国内初の駅となったため、このように命名されました。地元産の筑豊杉、京築ヒノキをふんだんに使った木造の駅舎は、ことこと列車と同じく水戸岡鋭治さんのデザインだそうです。


平成筑豊鉄道田川線が沿って走る今川には河童伝説が残っています。それに因んで名づけられた今川河童駅のそばに立つ河童像の前で、再び列車は徐行運転……。


もう少し戻ったところには、線路を覆うように木々が生い茂る場所、「緑のトンネル」があります。ことこと列車ファンの間では、列車がそこを通過するシーンが人気だそうで、この写真はそうしたファンの方から寄贈されたものだそうです。(右の写真は、この日私が撮った緑のトンネルです (^-^)ゞ)


遠賀川の支流、彦山川を通過しました。終点の田川伊田駅はもう目の前。ことこと列車の旅もそろそろ終了です。
85kmの距離を折り返しながら、4時間かけて走る旅。ことこと列車は期待にたがわぬ美しさでした。のどかな車窓の風景を眺めながらいただいた料理も美味しかったです(^^♪
そして特筆すべきは、絶やさぬ笑顔で対応してくれた乗務員の皆さん。丁寧で親切、フレンドリーな応対のおかげで、さわやかで気持ちのよい4時間を過ごせました。テーブルを担当してくれた女性は田川出身だったのですが、「地域を盛り上げることに自分も参加したくて、ことこと列車の乗務員募集を知って迷わず応募しました」と仰っていたのが印象に残りました。


平成筑豊鉄道3路線の運営主体は、筑豊興行鉄道から九州鉄道、旧国鉄、JR九州へと変遷。戦後の炭鉱閉山に伴って当初の役割は既に終えていたため、国鉄の分割民営化に際して一時は廃線の対象とされました。ところが、地域住民から存続を求める声が上がり、1989年(平成元年)、県や沿線自治体などが出資する第3セクターとして再出発することに。今では、沿線の学校に通う学生や、田川市立病院に通院する高齢者などいわゆる交通弱者にとって、平成筑豊鉄道はなくてはならない生活の足となっています。
決して人口も多くはなく、目立った産業もない地域を走る典型的なローカル線でありながら、運転本数・駅数ともに旧国鉄および転換前のJR時代の約2倍に増やしたり、ことこと列車といった観光業に参入するなど積極的な経営を行う一方で、運行に関する業務はすべて乗務員が行って経費節減に努めるなど、第3セクターとして何としてでも地域住民に貢献しようという姿勢が強く感じられました。また最初の記事でも触れましたが、地域との連携を高め利用者に運営に参加してもらうために、「まくらぎオーナー」や「つり革オーナー」、あるいは「駅名の愛称命名権」を募集するといったユニークな取り組みも行っています。
頑張れ!平成筑豊鉄道、 頑張れ!ことこと列車~♪
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ことこと列車~日本一ゆっくり・おいしい・楽しい列車【食事編】

2020年11月23日 | お出かけ
「日本一ゆっくり・おいしい・楽しい」を謳う~ことこと列車。今回のテーマは「おいしい」……車内で提供される料理、地域を代表する食材を使ったフレンチ6品を紹介します。料理を監修するのは、中洲のフレンチレストラン La Maison de la Nature Gohのオーナーシェフ福山剛さん。Nature Gohは、2018,2019年と2年連続で「アジアのベストレストラン50」に選ばれたほか、2019年のミシュランガイドで1つ星を獲得した著名なレストランだそうです。
(写真は、行橋駅に停車中のことこと列車


席に着くと、乗務員を代表して佐藤チーフから歓迎のあいさつやことこと列車についての説明がありました。
飲みものはことこと列車ならではの「paleale TAGAWA 元気が出るビール」を注文。エールらしいコクと香りで、飲みごたえのあるビールでした🍺


妻が頼んだのは、沿線の福智町産いちじくの赤ワイン煮のソルベとジンジャーエールを合わせた「福智町キティ(ノンアルコール)」です。


お品書きとドリンクメニュー。本物の石炭が、ペーパーウェイトとして使われていました。いかにも筑豊地方らしい演出ですね。


前菜「ことことボックス~9つの市町村の想いをこめて~」から料理がスタートです。ひしや染物店(直方)のオリジナル手ぬぐいに包まれたランチボックスがテーブルに運ばれました(この手ぬぐいは、乗車記念に持ち帰りできます)。


担当の女性がテーブルを回り、9つの地元産食材について説明してくれます。
列車に乗りながら地産地消。沿線自治体の特産品のあれこれを使った前菜に舌鼓を打ちました (^^♪
ちなみに乗務員さんの制服には、福岡の伝統工芸品「久留米絣」が使われているそうです。


どれも特徴のある味で美味しかったのですが、中でも太刀魚のロールパイ(中央)と栗のコーヒー甘露煮(その手前)が好みでした。


二品目が運ばれたところで、赤ワインをグラスで……。


「地元産バターナッツかぼちゃのムース」は、甘みの強いバターナッツかぼちゃのムースの上にウニとズワイガニを載せ、コンソメのジュレで挟んでありました。滑らかな食感で、ムースとジュレの複層的な美味しさが楽しめます。ねっとり濃厚なウニの旨みをいっそう引き立てていました。


三品目は「石炭リゾット アワビのソテー添え」。石炭をイメージしたリゾットは、イカ墨のほのかな甘みが感じられました。食欲をそそる焦がしバターの風味。きめ細かく泡立てられたソース(エスプーマ)に隠れてチラリとしか見えませんが、肉厚でジューシーなの椎茸の間には、弾力がありながらやわらかく炒められた鮑。かぼちゃのムースとこのリゾット、ほんとに美味しくてお替りしたいくらいでした(*^^*)


ワインの後は「田川トニック」を注文。田川産の焼酎をベースに、福智町産はちみつレモンのソルベとトニックウォーターを加えたカクテルです。


こちらは妻が頼んだ「福智町はちみつレモンジンジャー」。すっきり爽やかなジンジャエールでした。


この日のメイン「和牛頬肉のパピオット」。福山シェフは、熱い料理を熱いうちに提供することを強く希望されたそうです。このため金田駅には、ことこと列車専用のスチームコンベクションが導入されました。本当に熱々のままテーブルに運ばれますので、ラップを開くときは火傷しないよう要注意です(笑)
器には、沿線で焼かれる上野焼(あがのやき)が多用されるなど、いろんなところに地元へのこだわりや愛着が感じられますね。


丁寧に煮込まれた頬肉はまったりと濃厚。フォークでほろりと崩れるほどやわらかでした。


ストウブ製のココットは、「じゃがいもとペンネのグラタン」。すでにデザートに気持ちが移っていた妻の分まで私が引き受けました(^^ゞ


食後のコーヒーを注いでくれるチーフの佐藤さん。この日のことこと列車の運行責任者です。


デザートは、九州菊(くすぎく)の枡で出される冷たいスイーツ「枡パルフェ~焼き芋のある風景~」。スプーンを入れると中は2層・3層になっており、九州菊のゼリーなどがいろいろ詰まっていて、焼き芋のほか様々な味や食感が楽しめました。


福岡の地酒「九州菊 純米吟醸」でお酒を〆ることに……。九州菊を醸す林龍平酒造場は平成筑豊鉄道の沿線にあり、天保8年(1837年)創業の趣ある建物を車窓から見ることができます。


最後に、ほうじ茶とごぼうチップスがサーブされました。お茶請けのごぼうチップス、カリッとしてお酒のおつまみとしても美味しかったです (^-^)ゞ


へいちく沿線の食材にこだわった創作フレンチ6品を堪能しました。これだけの料理を列車の中で食べられるなんて凄いことだと思います。
飲みものも、田川ビールや田川トニックに九州菊など、地元のものを主体に味わえて大満足。のどかな風景に癒されながら、時間をかけて美味しいものに満たされた一日でした~♪

ことこと列車フレンチ / 直方駅筑豊直方駅

昼総合点★★★★ 4.0

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ことこと列車~日本一ゆっくり・おいしい・楽しい列車

2020年11月20日 | お出かけ
平成筑豊鉄道のレストラン列車「ことこと列車」に乗ってきました。土日祝日だけ運行されることこと列車には、①直方~行橋と②田川伊田~行橋~田川伊田の2コースがあり、3カ月単位の交代制となっています。私たちが予約した11月は、田川伊田駅を出発し、直方・行橋を経由して再び田川伊田に戻ってくる②のコースでした。
今回体験したことこと列車のあらまし、食事、車窓の風景などに分けて紹介したいと思います。
(ひらかな表記の「ことこと列車」は、文の中で読みにくいため太字にしています)
🍀

出発予定時刻のおよそ30分前、ことこと列車が田川伊田駅の2番ホームにゆっくりと滑り込んできました。ことこと列車は、厨房スペースがある1号車と座席のみの2号車の2両編成。本来の定員は48名ですが、現在は、新型コロナ対策のため30名に制限して運行しています。


JR九州の豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」などを手掛けた鉄道デザイナー、水戸岡鋭治氏設計のことこと列車。ややダークな色調の赤い車体が、渋く落ち着いた輝きを放っていました。


車両から降りてきた乗務員さんが、ホームに小さなテーブルを設置して受付を開始。福岡県や沿線自治体が出資する第3セクター平成筑豊鉄道(愛称:へいちく)は、運行に関する様々な仕事をすべて乗務員の皆さんが行って経費節減に努めているんですね。


このほか「へいちく」では、地域との連携を高め利用者に運営に参加してもらうために、「まくらぎオーナー」や「つり革オーナー」、あるいは「駅名の愛称命名権」を募集するなど、様々なユニークな試みを行っています。
車体の内外いたるところにちりばめられたことこと列車のロゴ。こちらは「ことこと」を、漢字の「事事」で表しています。


アルファベットで「COTOCOTO」と表示されたロゴには、筑豊地方が石炭の産地だったことに因んで「つるはし」をイメージした「T」の文字が用いられています。


スタッフの女性が車内に案内してくれました。


2号車の車内。パーティションや窓の目隠しには、福岡県の伝統工芸「大川組子」がふんだんに用いられています。


寄木細工が敷き詰められた床。


天井にはドイツ製ガラスを組み込んだステンドグラス。客室全長に亘るステンドグラスは、国内ではほかに例がないそうです。非日常感あふれる豪華な空間でした~♪


二人掛けのソファ席。座席の色は茶色(2号車ソファ席)、緑色(2号車テーブル席)と青色(1号車テーブル席)の3種類がありました。


私たちが座った二人用のテーブル席。


1号車には厨房が設けられています。右の壁面には九州の地酒がずらりと……。


沿線の特産品や写真を紹介するショーケースが随所に設けられています。


車内をひと回りして自席へ。乗車時点では既に、ナプキンやカトラリーが準備されていました。


カトラリーに映り込んだ色鮮やかなステンドグラス。



こちらは、油須原(ゆずばる)駅での停車風景。筑豊の田園風景も長閑ですが、へいちくの駅や線路の風景もまた長閑です。


普通列車とのコラボレーション。


この油須原駅は明治28年(1895年)の開業で、九州では最も古い木造駅舎。二重になった瓦屋根が特徴で、開業当時からずっと現役です。


この駅は、フジテレビのドラマ「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン」で、主人公ボク(速水もこみち)を母(倍賞美津子)が見送るシーンのロケ地となりました。


撮影で使われた時刻表や運賃表などがそのまま残されています。


運行や接客、観光案内などをすべて乗務員が行うことこと列車。油須原駅に残る明治時代の列車の安全システム、タブレット(通票)とタブレットキャッチャー について、運転士さんによる説明と実演が行われました。(タブレットは車両の衝突を防止するために用いられた通票。タブレットキャッチャーとは、通票閉塞式 (タブレット閉塞式)を採用している鉄道区間において、通票の受け取りをするために車両や駅のホームに備えられている器具)


どことなくモダンアートのような雰囲気ですが、こちらはホームに設置されたタブレットキャッチャー。タブレットの入ったスタフ(上の写真で運転士さんが手にしているもの)を列車から投げて引っ掛ける装置で、それを駅員さんが回収します。


これは、信号機の切り替えレバー。昔は、駅員さんが手動で信号を切り替えていたのだそうです。


次第に西に傾いてきた日差しを浴びて、車体の赤が尚いっそう深く濃く見えますね。


こちらは行橋駅のホーム。田川伊田駅まで戻らず、ここで列車を降りる人が、スタッフの女性たちと記念撮影をしていました。


ことこと列車のコンセプトは、「日本一ゆっくり・おいしい・楽しい列車」
田川伊田駅を出発すると、列車はいったん行橋とは逆方向の直方へ向かい、金田駅を経由して再び田川伊田駅へ。そこから油須原駅経由で行橋駅で折り返し、再び田川伊田駅に戻ってきます。総距離85㎞を4時間かけて走るので、「日本一ゆっくり」なんですね (笑)
次回のテーマは「おいしい」〜〜〜ことこと列車で出される料理を紹介します。
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