ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『エクスペンダブルズ2』

2012-09-27 11:26:13 | 新作映画
(原題:The Expedables 2)

----これって全米で大ヒットしているんだよね。
アクション映画が苦手の
えいには向かない気がするけど…?
「いやいや。
ぼくはなにもアクション映画が嫌いなわけじゃない。
映画の基本は“アクション”、
写真と違って動くことにあるワケだし…。
ただ、問題はその見せ方。
この作品は、ぼくがほんとうに好きだったアクション、
そのよき時代を思い出させてくれる」

----いまの映画と、どう違うの?
「一言で言えば、
それは“生身”ということ。
その生身というのは、
何もCGを使っているかいないかということの違いではない。
そこには血が流れたキャラクターがいて、
そしてそれを演じられるだけの個性溢れるスターがいるってことが必要なんだ。
この映画は、その黄金時代を担っていた
アクション・スターが大挙出演。
主人公を演じるシルヴェスター・スタローンはもちろんのこと、
彼と一時代を築いたアーノルド・シュワルツェネッガー
そしてそのふたりと同時期、
“肉体派御三家”のひとりとして名を馳せたチャック・ノリスが今回は
一匹狼として出演している。
さらに、そのすぐ後の時代、
彼らを受け継いだ“肉体派”ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ドルフ・ラングレン
一見“普通”だけど、信じられないほど“タフ”なブルース・ウィリス
そして、香港からハリウッドに進出したジェット・リー
さらに、彼らの遺伝子を現代に受け継いでいるジェイソン・ステイサム…。
これは、一時期ならば正月映画の一番手としてかかるべき“お祭り映画”だね。
まさにスターのそろい踏み。
しかも、それぞれがセルフイメージを背負っている。
前作『エクスペンダブルズ』より遥かに楽しめたね」

----へぇ~っ。
そうなると、話なんてどうでもいい?
「いや、話の骨格はしっかりしていて、
これはさらに遡る60年代に流行った“特命” もの。
傭兵の彼らが敵陣営に深く潜入して
ミッションを成し遂げる。
そこに、仲間が殺されたことに端を発する復讐まで入ってきて、
観る側の心はあっという間に
彼らと一体化するという仕組みなんだ。
しかもその仲間は、
この仕事を最後に恋人の元へ帰ろうとしている
チーム一若い男。
演じるは『ハンガー・ゲーム』も待機中のリアム・ヘムズワース
彼の役名がビリー・ザ・キッド
このことに象徴されるように、
本作には映画のパロディが多いことも特徴。
たとえば『ターミネーター』の名台詞
『I’ll be back』を使いすぎてうるさがられるシュワルツェネッガー。
重火器を『持てないだろう』とバカにされたように渡された彼は、
『コマンド―』などで見せた見事な構えで、敵陣営に向けてを撃ちまくる。
また、スタローンとヴァン・ダムは肉と肉のぶつかりあい。
終りのないような長い長い戦いを
ようやく終えたスタローンは『ボクシングを習え』と言われる。
今回、紅一点のユー・ナンはミシェル・ヨー呼ばわりされるし…」

----ちょ、ちょっと待って。
今回は、シュワルツェネッガーが参戦するの?
それと、スタローンがヴァン・ダムと戦うというのはどういうこと?
「うん。
前作ではカメオ的扱いだったシュワルツェネッガーが今回は一緒に銃を撮る。
これはブルース・ウィリスも同じ。
チャック・ノリス、スタローンも加わった彼ら大御所が戦うと、
リアル・アクションでのキレはともかくとして、
あのステイサムでさえも小さく見える。
やはり、スターとしての格が違う。
もちろん、これは脚本、演出にもよるけれど…。
監督は『コン・エアー』のサイモン・ウエスト。
あのリメイク版『メカニック』を成功に導いただけのことはあるね。
ヴァン・ダムについては彼を悪役に持ってきたのは大きい。
『ユニバーサル・ソルジャー』とは
ドルフ・ラングレンの役柄が逆。
役柄上の残忍さを際立たせるため、
お得意のキックを使っているのも巧いアイデア。
このラングレンをコメディリリーフにしているのもオモシロい」

----ニャんだか、ベタ褒めだね。
「さらにいえば、
そのロケーションは主にブルガリア。
バルカン山脈をロングで捉えた風景は、
第二次世界大戦を描いた特攻映画の数々を思い起こさせ、
それだけでも胸がいっぱいになったね」


フォーンの一言「上映時間も短く、テンポもいいらしいのニャ」もう寝る
※次回作も楽しみだ度


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5 コメント

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シュワちゃん・・ (ブリ)
2012-10-13 14:49:46
エクスペンタブルズ2の予告編でシュワちゃん出てきてビックリ。「いくらなんでも・・そっくりさん?」と思っていたら。
どうやら本物みたいですね(汗)。州知事の時のシュワちゃんはお腹ブヨブヨだったはず・・

「そんな馬鹿な!?」と思ってしまった自分。
あいるびーばっく!でんがなw
■ブリさん (えい)
2012-10-17 14:13:25
こんにちは。
シュワちゃん、前作とは比較にならないほど
本作では大爆発!
過去の作品への言及もいっぱいで、
ほんと楽しめる作品でした。
前作以上ですねっ (メビウス)
2012-10-21 22:23:30
えいさんこんばんわ♪

往年のアクションスターが更に増加したり、そのアクションスターの名作をネタにしてツッコんでたりと、アクションと笑いが上手く合ってて自分も前作以上の面白さを感じましたね♪シュワちゃんやブルースが本格参戦してる辺りも嬉しかったですし、ショットガンを腰の位置辺りでドカドカぶっ放してるシュワちゃんのスタイルも、なんだかT1000型をショットガンで吹き飛ばしているターミネーター2の頃の雰囲気を思い起こしちゃいましたw
■メビウスさん (えい)
2012-10-23 13:26:56
そうそう。

完全に前作を凌駕していますね。
やはり、アクションスターが一緒に出ているのなら、
一緒にアクションする姿が見たい。
ぼくもシュワちゃんには
『T2』や『コマンド―』がダブりました。
またまた やっちゃってくれたよ スタ郎(→シルベスタ・スタローン) (zebra)
2016-02-25 11:28:57
またまた やっちゃったよスタ郎
さすがエクスペンズの親分だわ(こうじゃなきゃスターの名がすたる)

まるで ゴキブリホイホイに集まってきたゴキブリみたいにおっさん俳優たちが集合しちゃったよ(スタ郎の大号令はスゴい)


ブル夫(→ブルース・ウィリス)は 任務にケチつけてきて 別の任務を押し付けてきやがった(イチイチ けちつけんなてめえでは手を汚さんクセによお)

で 現地に直行したら・・・

悪役ボスの 板三郎(→ジャン・クロード・バンダム)たちが呼ばれてないのに ジャジャジャジャ~ン(戦隊ヒーローみたいにね)

新人エクスペンメンバーのリア坊ちゃん(→リアム・ヘムズワース)の命と プルトニウムの鉱山の見取り図のディスクを奪って逃走( ディスクだけじゃ飽き足りんのかよ)

リア坊のカタキじゃぁ 野郎ども~ いくぞ~と意気込むスタ郎(エクスペンの総量を持って出動じゃ)

さらに 敵のアジト近くに潜入して 朝っぱらからハデに敵の軍隊から奇襲にあっちゃったよ(ホント ツイてねえ)

で、ピンチのときにまたまた ヒーローの登場 チャキ夫(→チャック・ノリス)だよ(なつかしいなぁ~生きてたんだぁって失礼じゃ)

近くの村々じゃ 男の働き手が みんな板三郎にプルトニウム発掘の労働に持ってかれた・・・(このままじゃ 女子供どころか草の根一本たりとも持っていかれるわ)

さあ 板三郎の部隊が 子どもかっさらいに来た(敵襲、敵襲、 ガラン、ガラン)

さっそく ”男祭り”始めるぞぉ、とスタ郎(まずは腕ならし)

鉱山へ出発・・・が 板三郎たちのワナにかかって鉱山に生き埋め(やべえ、油断した)

工学大学で博士号取得したっていうのに爆弾作りしたら 不発に終わったドル仁(→ドルフ・ラングレン) いったい 何を勉強してきたってんだぁ
が ここでまたまたまたヒーロー登場 シュワ彦(アーノルド・シュワルツェネッガー)
ブルドーザーで ジャジャジャジャ~ン(戻ったぞ 合言葉はアイル・ビー・バックじゃ)

さあ 板三郎たちを退治に行くぞと意気込んだら 今度はブル夫が来て ”オレにも男祭りにも参加させろ”と調子のいいこと言ってきたわ・・・さんざん 裏で糸を引いて他人に汚れ仕事ばっかだったクセに おいしいトコは持っていこうとする(呆れるねえ)

空港でハデにやっちゃってくれるぜ”男祭り” もうやりたい放題じゃな(バンバンババァ~ン)


スタ郎と板三郎の一騎打ち・・・(男祭りも佳境になったぜ)板三郎も 格闘術はなかなか・・・(板三郎も”男祭り”の参加者だからね)

 うげえとなったのは ユー子(ユ・ナン)の首切り取り・・・ターキーを切り分けられるかと 言われて 切り分けちゃったよ敵将の首を(女性のクセにえげつねえわ)

最後は戦死したリア坊に乾杯と仇を取ったことに祝福

ラストのセリフで ハゲイサム(→ジェイソン・ステイサム)が友の忠告としてスタ郎に ボクシング習ったほうがいいよと言いやがったわ(もう完全にロ〇キーのオマージュやんけ)

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