ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ニライカナイからの手紙』

2005-04-25 00:30:57 | 新作映画
-----ニライカナイ?
「うん。これは『ちゅらさん』で有名になった八重山諸島の竹富島に
伝わる伝説で、<海のかなたの、幸いすむ桃源郷>のことなんだってさ」

-----タイトルからして、ニャンだか良心的映画って感じ。
「そうだね。話はきわめて古めかしい。
竹富島で郵便局長の祖父と暮らす風希。
彼女は自分が6歳の時に離島したまま
いっこうに帰る気配のない母を
ずっと待ち続けている。
母からは毎年誕生日に一通の手紙が届く。
風希が14歳になったときの手紙、それは
『20歳になったらすべてを打ち明けます』というもの。
その言葉を信じる彼女は、
高校卒業後、祖父の反対を押し切って上京する...という話さ」

-----確かに、なんの変哲もないニャア。
「最初、桟橋で母親と風希が別れるとき、
風希を演じている女の子の目線がカメラを意識。
フェリーは30分おきだから撮影スケジュールがキツイというのは分かるけど、
リテイクのため、もう少し粘れなかったのかな?
こりゃヤバイぞ.....と思ったら、
続いて風希が小学生のときのエピソードでは、彼女が友達と
『キジムナーはいるよ』『いないよ』と言い合っている。
もちろん、『いる』と言うのが風希。
沖縄=キジムナー、夢を信じる=ヒロイン。
あまりにもあたり前の発想で、
いよいよヤバイと....。
でも、そのすべてを救ったのが成長した風希役の蒼井優。
『花とアリス』でもそうだったけど、
彼女の演技は同世代の女優たちの中でも群を抜いている。
この映画での役へのなりきり演技は、
これはもう恐れ入るという他はない。
そこには蒼井優がいるのでなく風希がいる。
この映画の最大の見どころは、
それこそ彼女にあると言ってもいいだろうね。
チラシもそれを意識してか、
沖縄の風景の中に立つ風希(蒼井優)に加え、
蒼井優の超どアップパターンも用意されてたよ」

(byえいwithフォーン)

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