ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『名探偵コナン 水平線上の陰謀<ストラテジー>』

2005-04-05 21:33:54 | 新作映画
「オレは高校生探偵、工藤新一。
幼なじみで同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行って、
黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃した。
その光景に夢中になっていたオレは、
背後から近づいてくるもう一人の仲間に気付かなかった。
オレはその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら、
なんと体が縮んでしまっていた!
工藤新一が生きていると奴らにバレたら、
また命を狙われ、まわりの人間にも危害が及ぶ。
阿笠博士の助言で正体を隠すことにしたオレは、
蘭に名前を聞かれて、とっさに江戸川コナンと名乗り、
奴らの情報をつかむため、父親が探偵をやっている蘭の家に転がり込んだ.....」

------い、いきなり、どうしたんにゃ?
「『名探偵コナン』を観ると、いつも感心するのがこの導入部。
プロローグ後のこの<設定紹介>で、初めてコナンを観る人も
すんなり映画の中に入っていける。
この丁寧さが、他のアニメとは違うところ。
ぼくが観始めたのは『14番目の標的』(劇場版第2作)からだけど、
それでも全く大丈夫だったもんね。
というより、以後すっかりハマってしまった」

------そう言えば、蘭との関係が泣かせるって言ってたよね。
「うん。そういう(コナン=新一)事実はまったく知らず、
ひとり“遠くに行った”新一の帰りを待つ蘭。
ヘボ探偵・毛利小五郎が解決したように見せかけ、
実は自分が事件を解決しながら、
コナンこと新一は、危険から蘭の命を守り続けるわけだ。
なかでも『瞳の中の暗殺者』では、
小学生に身をやつして蘭を守るコナンが泣ける!
ぼくが『名探偵コナン』を好きな理由の一つは、
物語のベースに、
江戸川コナンの毛利蘭への切ない愛が流れているからなんだ。
蘭と新一はいつ会えるのか?
新一はいつコナンが自分であると蘭に告白するのか?
蘭もコナンを見ているうちに
新一と彼がダブって見えるときもあって、
これまた泣かせるんだ」

------でも基本は推理ものなんでしょ? 
「<身体はコナンでも頭脳は工藤新一>だからね。
冴えわたる推理展開には、思わず膝を打ってしまう。
しかも仕込み腕時計、音声変換マイク...。
阿笠博士が発明する探偵アイテムは
少年探偵団テイストのレトロ感覚でいっぱい。
父親世代のノスタルジーを憎いほどにくすぐってくれる。
『タワーリング インフェルノ』ばりの迫力ある超高層ビル火災と
そこからの脱出(『天国へのカウントダウン』)を描いたかと思えば、
時空を遡ったり(『ベイカー街の亡霊』)、
京の町をディテールにこだわって描いたり(『迷宮の十字路』)。
一作ごとに新たな領域に挑むその姿勢に、
スタッフの並々ならぬ意気込みが窺える」

------新作『水平線上の陰謀』ではどうにゃの?
「陸と海、二つの殺人事件が進行するデュアル・サスペンス。
また今回は、犯人が殺人を実行しているところを
あらかじめ観客に見せるコロンボ方式を取っていて、
いかにそのトリックをコナンが見破るかを描いている」

------えっ、最初に犯人分かっちゃうの?
「うん。それでもただでは起きないけどね。
あと、ヘボ探偵のはずの毛利小五郎が大活躍。
ここでは彼の別居中の妻・妃英里への思いがポイント、これまた泣かせる。
そしてクライマックスの瞳救出。
そこで語られるテーマは<相手を思いやる心>。
隣に座っていた男の人はすすり泣いてたよ」

-----単に花粉症だったんじゃにゃいの?
「・・・・・・・・」
      (byえいwithフォーン)

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