京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

桜が終わる頃

2017-04-17 08:12:28 | 日記
 桜が終わる頃
            金澤 ひろあき
 桜が終わる頃だな、という4月の第2日曜日に、神戸へ行きました。三ノ宮の喫茶店・煉瓦館で句会です。4月なのに、夏みたいな暑さです。
 句会の作品は、
  山陰のいか暖簾の白き浜       岡畠 さな子
 イカを海岸で干している漁村のスケッチで、行って体験したものだけがみつけることができる発見があります。
  かすむ海船ゆったりと波まかせ    坪谷 智恵子
 春の海の長い一日、そのおだやかさが伝わって来ます。
  河眺め青春ドラマのような俺     金澤 ひろあき
 青春ドラマといえば、神戸は若者の街で、いたる所でドラマが進行中という感じです。
  連休の素足をのばす若い子ら     ひろあき
 句会が終わった後、元町まで足をのばします。ここには南京町という中華街があります。花粉症にきくとかで、「てん茶」という甘いお茶を買ってみます。
 他に月餅など中国のお菓子を少々買います。屋台のラーメンでフカヒレ入りなんていうのがあって驚きです。そういえば中華街の屋台が増えましたね。
 南京町の広場で催し物をやっています。太極拳の型。白い服の人が三人。黒い服の人が三人で演武をしています。一番年配の黒服のおじいさんの型が一番美しく感じましたが、素人目の判断なので、さてどうでしょう。
 次に中国の舞踏。すべて女の人が踊ります。青い服を着たウイグル族の踊り。シルクロードの民ですから、シルクロードの空の青に映えるでしょう。
 赤い服を着たモンゴル娘の踊り。馬に乗っている様子が上手に表現されています。
 うすい青色の服を着た漢族の娘。扇を優雅に使います。
 雲南省のタイ族の踊り。タイ族の人だけが、衣装がロングスカートです。他はズボン姿。カサを持って雨を乞うという感じです。タイ族は正月に水かけ祭りというのをやりますが、その様子も取り入れています。
 最後にチベット族。長い袖を優雅に振ります。「袖を振る」というと『万葉集』では求愛のサインですが、チベットでも同じなのかな。
 こうやって楽しんで家路につきます。帰り着いたら、すっかり葉桜でした。
  葉桜は 諸君 余生ではないぞ   ひろあき

(旧作より)

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