京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

童心265号より

2016-10-20 11:13:10 | 日記
 童心265号より

鞠つけばあわせてはねる春の月    金澤 ひろあき
手を引かれジージは孫の家来なり   青島 巡紅
奈良丸の鳥居の冷えて義士祭る    中野 硯池
豪雨の夜カブトをぬいだ兜虫     野谷 真治
柿色に雲乗せ夕日落ちにけり     内薗 日出杜
雑草と麦の対話をきいてみる     葛城 裸時
月見草たおりて一人師を想う     増澤 美奈子
向きは定めかひまわりの孤独     河本 美子

交流誌より 「さんしょ」の会140

2016-10-20 11:10:54 | 日記
交流誌より
「さんしょ」140号 発行 鈴木 和枝 静岡県島田市

園児ほる芋ころころ笑いもころころ  田中 はるよ
どうされようと茄子丸く在る     伊藤 眞一
生きる 一人の夕食の瓜をもむ    秋山 さわ
大花火 大人も子供に戻る庭     久野 さち
送り火何時も淋しく顔を染め     藤田 まさゑ
あっちこっち向くガーベラ私ここよ    成岡 美代子
入歯一本ここから年を取ると思う 石川 美津子
紙パンツ遂にこの日来た五月晴れ   川島 和子
青田風一二の三で夕陽落ち      萩原 君子
朝露集め書いた昔の七夕さま     山口 美代子
焼鳥屋ビールに西日詰めている    山川 遊狐
浴衣姿似合ってます孫十六才     石神 君子
遠く聞こえる雷暑さのしかかる    立林 かつえ
十人十色の願い事終戦日       土田 美穂子
盆棚の藁の牛馬よく転び       小笠原 朝子
炎天下球児らは声を出し切って    松本 克
芙蓉咲きの悪いのは主人病みしため  平井 寛志
土用干し恥ずかしいほどのシワの梅  鈴木 和枝

 静岡県島田市の鈴木様とは、口語俳句でのおつきあいです。地元で「さんしょ」という集まりをされています。私も三句ほど、参加させていただいております。そのうちの一句。
 異次元のビキニ売り場に迷い込む  ひろあき