京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

晩秋のセミ

2016-10-07 08:48:02 | 日記
晩秋のセミ
     金澤 ひろあき

 十月なのに、夏のように暑かったりする。かと思うと急に冬の訪れのようになることもある。
 子どもの頃は福岡にいた。九州は暖かいでしょうと言われるが、冬になれば雪も積もる。
 ある年の十一月末、木に蝉がとまっていた。その数日前は天気が良かったのだが、その日は急に冷え込んで、
霜が朝日にキラキラ光っていた。
 蝉はじっと身動きもせず、朝日に体をあずけていた。つかめたが、少し動いただけだった。
 命がとても小さく見えて、木の日だまりにかえしてやった。
  晩秋の日だまりいのちの小さくて   ひろあき

はち切れている

2016-10-07 08:24:33 | 日記
 はち切れている
        金澤 ひろあき
蜂の巣にはち切れているオノマトペ 
タワーより四方八方風薫る
再会や雨に若葉の洗われて     
退職者メーデー広場同窓会
メーデーの信じる姿勢虹の華    
風薫るデッサンしたくなる女
 席題「渇き」
青春の渇き酒にも癒されず     
渇いたら さびしかったら帰ってこい
渇きがあるか ともにすごしていた時間