THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,209 小樽市公会堂大ホール 雪あかりの路16 オールディーズライブ16(高島ブルージーンズ 編)

2024-03-01 15:27:27 | Live Set List
会場内で盛大に流れているBGMは
「男が女を愛する時」パーシー・スレッジ
「ラジオスターの悲劇」バグルス
「ペーパーバックライター」ビートルズなど

****このライブレポートって、意外にも根強いファンがいるのですよ。
チェックも中々に厳しく、叱咤激励を日々受けております。
今後とも、どうぞお手柔らかにね
( `・∀・´)ノヨロシク・・・・****


4、2:30~3:00
高島からやってきたその名も「高島ブルージーンズ」
男女混合の5人編成

3年連続9回目のベテラン揃い
バンドから熱いメッセージが届いています
「高島育ちの幼馴染4人で中学生の時に誕生!!
何と今年でちょうど結成60年を迎えました
小樽を代表するヴェンチャーズ系の今や天然記念物になりそうなバンドです。
どうぞよろしくお願いいたします」

生まれ故郷の地元を愛する高島北山中学校時代の同級生と、その妻(KB)とで結成。
驚いたことに、高度経済成長期の荒波を乗り越えつつもマイペースで活動してきたわけさ
気心の知れた仲間達とで延々活動継続していたら、あっという間に半世紀を超えたのだそうですよ!
つまりは60歳後半のメンバー達が一同に集って仲良くプレイ。
(再結成してからは14年目)
今でも新しいレパートリーを随時加えて頑張っているそうですよ。
素晴らしい事だなあ。
是非とも、バンドが長続きするコツを伝授させていただきたいものだ。

ジャンルは泣く子も黙るヴェンチャーズ&寺内タケシとブルージーンズなどなどを中心にベスト・セレクション・・・・・・。
徹頭徹尾に超こだわりのコピーだ

ホノボノとアットホームな雰囲気漂う中で、懐かしのサウンドを豪快に繰り広げてくれたインストゥルメンタル・バンド。


メンバー全員が眼鏡姿と衣装は黒で潔いくらい見事に統一
グッとシックなるいでたち。

ベーシスト・・・(ジャズベース、3トーン・サンバーストカラーのボディにローズ指板。
フェンダー黒の布製ストラップ使用。フラットピッキング)
やはりこの手のバンドはツインギターが基本スタイル
(愛器はパールホワイトのゴールドパーツ仕様ヤマハSGV700ブルージーンズモデルをザ・ワイルドワンズの加瀬邦彦さんがリフィニッシュした貴重なる一品!
こちらはペイズリー柄の布製ストラップを使用。
このギターを、以前テツは羨望の眼差しで見つめていた((´∀`*))

もう一人は白のボディカラー、ローズ指板のジャズマスターを弾いています。
同じく黒のフェンダー布製ストラップを使用)。

そして紅一点、ヤマハのキーボード・プレイヤーは先述のとおりメンバーの奥様。

このバンドを見るのは去年11月3日の金曜日、小樽・銭函文化祭市民戦センター以来だ。
そのまでにも同じ小樽イベントでしょっちゅう対バンだったんだけど、曜日違いでのニアミスも多かった・・・・。
で、せっかくだから、その時のライブ・レポートも散りばめて、ここにお送りしましょう!
ちなみにセットリストは、ほとんどが初めて聞く曲ばかりでしたよ。
正に有言実行を地で行くのだ。
徹底的なる意気込みを、ビンビンと感じちゃった次第さ。


しかし、世の中にはヴェンチャーズ・カバー系バンドの多い事といったらもう。
たまりませんなあ!!
大人バンドのライブ・イベントには、,必ずといっていいくらいに出演していますね。
日本中に一体全体ヴェンチャーズなどのコピーバンドはどれだけ存在するのでしょうかねえ!?


おそらくビートルズと1,2を争うんじゃあないかなあ・・・。
それも当たり前といえば当たり前でしょう。


60年代前半、世界中に吹き荒れたエレキブームの火付け役ともいえるバンドなのですから、ヴェンチャーズを神のように崇拝するギター小僧たちが、その後成長しても変わらず追いかけているという気持ちも痛いほどに理解できるというもの。

なんたって理屈抜きに「テケテケテケ~ッ!」のサウンド一発で、皆やられちゃったんだからね(笑)。

補足・・・・シカゴのオリジナルギタリスト、故テリー・キャスも多大なる影響を受けている。
初期のライブ音源の中でも、曲の合間に例のあまりにも有名なフレーズをチラッと指癖風につま弾いています。
他にもジェフ・スカンク・バクスター、ジョー・ペリー、リック・デリンジャーなどなどと名前を挙げていったらキリがないくらいに、ヴェンチャーズをリスペクトしている驚きのビッグネームがズラリだ。

さあ、そろそろ準備の方は完了のようですよ。
司会者兼主催者のサイトウさんが後方受付カウンターテーブルより、ワイヤレスマイクを手に懇切丁寧アナウンスします。


「皆さん、こんにちは。
のってきたら遠慮なく、手拍子のほどをよろしくお願いいたします!!」


・・・・「虹色のサンゴ礁をお送りします」と告げた
ライブは威勢よくこれでスタート。
いきなりの開巻にはおあつらえ向きだね
豪快なる波状攻撃の幕開けさ
ほらねえ、また新しいフィールドを披露した器用なバンドなのだ。
十八番の寺内タケシとブルージーンズが飛び出した
1969年リリースのアルバム「レッツ・ゴー・ブルージーンズ」2曲目に収録
(テリーサウンド古典の極めつけ)
まさかトップでこれが炸裂とは、御見それしましたあ。
これも含めて、今回初めて聞く意外なる曲が目白押し。
だから、最初から最後まで一時たりとも目が離せない。
息つく島さえをも与えてくれない
意気揚々と貪欲なまでにチャレンジ精神が旺盛なんだもんなあ。
ドラマーは、リムショットに切り替えて、リズムアクセントで延々とボトムを支える。
やっとたどり着いたラストでは、4カウントの打ち鳴らしを合図に、インデイアン・ビートへ豹変。
満を持して飛び出したのは、「待ってました!」とばかりのエネルギッシュなドラム・ロール。
ドンドンとまくし立て、スネアを中心に満面の笑みで叩きまくっています。
素早いタムさばきが正確無比で、お口あんぐり状態。
ギターがピックスクラッチ、そしてミュート奏法など、昭和の空気をそのまま運びこんでくれました。
磨きのかかった滑らかなるフィンガリングで、フレットボード上を鮮やかに爪弾かせていきます。
軽快にワウペダルを駆使して、うねりまくるギター・スピリット。
ギタリストの教科書みたいなステージですね。
気分はあの60年代へとタイムスリップ状態
温故知新への誘い
観客のハートはすでに鷲掴み
高島ブルージーンズ・ワールドへようこそ

曲が短いので間髪入れずに次々と進行
2曲目も自分は初めて聞くハードなイントロが印象的なGSで「バラ色の雲」
ビレッジ・シンガーズが1967年8月1日にリリースした爽やかこのこの上ない傑作
アルバム「グループ・サウンズの貴公子」に収録
オリコンチャートでは最高ランキング69位を記録
作詞は橋本淳、作曲は大御所の筒美京平
通算3枚目、メンバーを一新してからは第1弾のシングル
当然これもインストで披露
ベンチャーズのセンチメンタルテイスト溢れるテイクだよ
1968年のシングル「輝く星に」収録
甘くほろ苦くとろけるような旋律に思わずホロっとしてしまう
今回の基本的なコンセプトは爽やか系なのかな
高島ブルージーンズは嬉々として演じているよ
最早お手のものの領域
余裕と貫禄が漲りまくっている
もう自分たちのオリジナルのような感覚でね

熱烈なる「ブラボー!」の声援があちこちから飛び交っている
雰囲気も良好で中々にいいねえ

珍しくドラマーがMCを兼任する
「はい!
こんにちは。
皆さんありがとうございます
高島ブルージンズでございます。
さてさて・・・・え~、今日は寒い中をわざわざおいでいただきまして、ありがとうございました!
前のバンドの方達・・・・今の若い方はテクニックがありますね。
凄いな。
私たちは平均年齢が70歳。
主に60年代のインストウルメンタル曲を演奏しています。
2年ほどのブランクはありましたが、10年前に再結成しました。
なんとか、これからもがんばりたいと思います。
最後まで突っ走っていくぞ~!!
3曲目は・・・・
涙のギターをお送りします」
こちらもやっぱり寺内タケシとブルージーンズのナンバー
1969年の作品
アルバム「レッツ・ゴー・ブルージーンズ」4曲目に収録
今更説明するのも野暮だけど日本エレキギターの草分け的存在の寺内さん
作曲は何とすぎやまこういちさんの人気作品
ヴィンテージ感のある国産サーフロックの元祖
ファンキーかつトリッキーなアナログ風味がカッコいい
ありとあらゆる奏法をつぎ込んでこれでもかあというほどに攻め込んでくる様は圧巻の一言に尽きる
あちこちに座っている観客も「キュキュ」「ピキピキ」「テケテケ」「ギュイーン」などの効果音に素早く反応してニンマリと酔いしれている
各自が脳裏に青春時代をプレイバックしているのでしょうよ


メドレーで福岡民謡の人気曲「黒田節」
この革新的な曲は、日本音楽界にも多大なる影響を与えていたのですよ。
1965年、巨匠の寺内タケシさんが発表した作品。
album「レッツ・ゴー・・エレキ節~エレキの民謡お国めぐり」に収録。
古き良き日本の伝統音楽を、大胆不敵なるアヴァンギャルドにアレンジして当時はかなり話題を振りまいた。
お洒落な和洋折衷とは、目の付け所が一味違うね。
その後もジャンルを問わずに、数多くのギターキッズたちが取り上げています。
私が中学生の時、友人達と海水浴キャンプに行った際、一日中、ビーチでこの曲が流れていたのを思い出しました。
つまりラジオやテレビ以外にも、海に山に街に車中にと夏の間中、どこへ行ってもひっきりなしに流れていたものです。
正に、和の心を具現化したという内容。
ゆったりとしたテンポで、明るいメロディーが素晴らしいのです。
この印象的なグルーヴで、思わず胸がグッと熱くなるよ。
灼熱のサウンドが一気に蘇り、寒風をも吹き飛ばしちゃうような勢い。
もうこうなったら、思いっ切り日本酒を浴びるほどに飲んでみたいなあ
(下戸だけどね・・・(-_-;)。
情けないことにすぐ、酔いつぶれてしまうんだけどさ・・・・。
これをいきなり聞かされたら、いつどんな時にでも、厳かなる舞台が目に浮かんできちゃって、今すぐにでも槍と袴で踊りたくなっちゃう。
特に昭和の時代に生まれた者ならば尚の事さ。
ここでは当然に、テリー寺内の徹底したバージョンでプレイしているのでしょう。
まるでギタリストにテリーが憑依したかのような様相を呈している
キーボードが壮大なるメインメロディーを担当。
それに導かれるように、ステージでは往年のギター少年2人が、競ってスプリング・リヴァーヴを効かせてスティール・ギター役と寺さん役を分担。
ブリッジ側での正確無比なピッキングで再び「ピキピキ~ン!」、そして豪快なるアーミングで場を盛り上げる配慮がいかしているね。

「・・・・・オー・プリティウーマン」
オリジナルはもちろんロイ・オービソン。
ここではザ・ヴェンチャーズのバージョン
1965年2月リリースのalbum「ノック・ミー・アウト!」4曲目に収録。
これも永遠のスタンダードナンバーさ。
ストレートでタイトでシンプルでノリノリなリフがメインで肝
数多くのカヴァーがある
ヴァンヘイレンも大ヒットさせたしね
ジュリア・ロバーツのブレイクにもつながった同名タイトルの映画も有名
今でも世界中で愛され弾き継がれているよ。
ここでのギターは優しく抒情感溢れるスピーディーな主旋律を奏でる。
スリリングかつ、癒しのひと時だ。
古き良き時代のグッとくるありがたき音霊。
日本も含めて世界が誇るエレキギターの真骨頂。
この異色すぎるほどの、ベタな選曲にはビックリ
(このバンドにしてはね)。
新鮮なる発想で構えています。
主役は常に捻りを加えて、これでもかあ、というほど鋭く切り込んでくるギターが占めている。
バッキングも手堅く、纏め上げていますよ。
見事なテクニックで、楽曲を再現してくれているではないか!
どのパートも貴重な存在。
まだまだ、情け容赦なき攻防は続きます


「オヤジ&オバン・バンドとして復活!
頑張っていますので今後ともに応援のほど、よろしくお願いします!(笑)
次は・・・・・10番街の殺人」
(オリジナルはもちろんブロードウェイ・ミュージカル作品「オン・ユア・トウズ」の劇中歌、および楽曲。
1936年に発表。
リチャード・ロジャースによる作品。
ウィキペディアより)
これも、ヴェンチャーズのシングルヒット曲。
1964年リリースのアルバム「ノック・ミー・アウト」に収録。
全米ビルボードチャートにおいて最高ランキング35位を記録。
ドラマーがスティックを打ち鳴らしてカウントを発する。
「1・2・1・2・3・4~!!」
ヘヴィーなドラムビートの激走。
ヴェンチャーズの大傑作を元気一杯クールに料理した、この斬新なるアイディアには感服。
マニアも思わず唸っちゃうような、妥協なき着眼点と探求心を垣間見せてくれました。
ここにこれを持ってくるなんてビックリ‥‥(-_-;)
白いヤマハのギタリストが、「キラリ―ン!」とハーモニックス・ピッキングしながら主役を一手に担う。
時には官能的なるアームダウンで自己主張。
ギターからキーボードへ淡々と、ソロバトルリレーを大胆に繰り広げる様も堂に入っている。
チークダンスをしているオーディエンスもいる。
まさに冒険的野心に満ち溢れた「エレキ精神満載」で繰り広げてくれました。


「はい、ありがとうございました。
アップテンポなナンバーが続いたので、ここからはスローな曲をお届けしましょう。
クラシックを素材にした、アレンジ・コーナーへ突入ですよ・・・・
まずは、オーバー・ザ・レインボウ!」
オリジナルは1939年「オズの魔法使い」の劇中歌
ジュディ・ガーランドが歌ってアカデミー歌曲賞を受賞した
2001年に全米レコード協会などの主催で投票により選定された「20世紀の名曲」では第1位に選ばれた(ウイキペディアより)
華麗なるクラシックミュージカル映画の定番としても、60年代以降も超絶な人気を博している。
ここでは再びヴェンチャーズのテイクで贅沢に浸りましょう。
やや抑え気味なアルペジオの妙技が光り輝きゾクゾクしてくる
琴線震わせるアンサンブル
気持ち良さそうにメロディを目にも止まらぬ早弾きで奏でている途中、何やらアクシデントが勃発した!
途中でギターアンプにトラブルが発生
どうも音の調子が悪い
接触不良??・・・
後方から素早く手塚くんがステージに走り寄ってきて迅速丁寧なる対処を施して事なきを得た
良かった・・・・。
さすがの対応は特筆もの
何事もなかったかのように、手拍子を求めつつも演奏を続ける面々。
この辺は百戦錬磨のなせる業。
普通のアマチュアバンドならば、パニック状態へと陥ってしまい、せっかく練習してきた全てが台無しになっちゃう・・・というもの。

軽快に彩られるなかで、さりげなくお約束の「花嫁人形」がグルーヴィーに絡められていてビックリ。
こちらは、寺内タケシとブルージーンズのテイク。
強烈なアタックやブレイクを織り交ぜてもいるね。
さりげなくもボリューム奏法まで絡めるところなんて、心憎い限りさ。
アドリブは5音音階が中心。
尚、ベースも例の痺れるピッキング・グリッサンド奏法を大胆に導入している。
高島ブルージーンズを含めほとんどこの手のバンドは、王道路線で無難に凌ぐところを、拘りがふんだんに導入されていてご機嫌だ。
別世界の融合は、案外と相性が良いのかもね。
このように60年代ギターミュージックって、今の若い人にとっては滑稽な感じに受け取られがちではありますが、一度騙されたと思ってトライしてみてくださいよ。
その奥の深さには舌を巻いて、感銘を受けることを保障します。
絶対に間違いなし。
とっても勉強になります。
なんたってロックバンドのルーツとしてありとあらゆる、エッセンスが凝縮されている。
知らない間いつのまにか随所で影響を受けているものなんです。

「ちょっと間違えてしまいましたあ・・・・・
((´∀`*))
でも、気を取り直してライブは続行しますよ
・・・・いとしのエリーナ!」
こちらは寺内タケシとブルージーンズのオリジナル
テリーの作品
決してサザンのあの曲ではない
勘違いしないように
この曲、鳥肌が立つほどに感動のストーリーがある
男気溢れる寺内さんの半端ない度胸には何度思い出しても泣けてくる
寺内さんがロシアではVIP待遇だったのは伝説化している
ここ日本ではそれがあまり知られていないのが情けないんだけど・・・
まだロシアがソ連だった頃
当時ロシア通信社のカメラマンをしている方から寺内さんが手紙を受け取った
彼の一人娘エリーナさんが白血病だとのこと
日本の放送マンからもらった寺内さんのレコードを娘に聞かせたら「一度でいいから寺内さんの演奏を生で聞きたい」という
是非とも娘を喜ばせてあげたい
それからはソ連大使館との交渉が始まる
もちろん話し合いは難航して進展しない
揉めに揉めた末にソ連国家音楽委員会の総裁がが間に入ってどうにかこうにか段取りをつけた
もうここまでの話だけでも相当な苦労を積んだ
寺内さんが作ったこの曲がソ連のチャートで1位に輝いてものすごいことになっている
空港から白バイ、パトカーがいる。
沿道には人々が手を振っている
時は1976年
コンサートは日本の時とは比較にならないほどの動員で大盛況
スタンディングオベーション
エリーナとも病院で対面した
そんなわけで3回もソ連にコンサートで訪れたそうだ
もっとこの話は広めなきゃあ
今は特にね
そして寺内さんの偉大なる功績も・・・・
そんなことを考えながらこの曲を聞いてごらん
たまらないからさあ・・・・


「大いに盛り上がって楽しみながら、寒さを吹き飛ばしましょう!
次にいきます!
再び、クラシック・テイスト満載に・・・・・・・レッツ・ゴー運命を!」
こちらは寺内タケシ&バニーズの極めつけ、大胆不敵な作品。
あの「ジャジャジャジャ~~~ン!!」イントロからして大袈裟過ぎる、ドラマティックな展開一発で戦慄が走りまくった。
金縛り状態・・・・というか妙に暑苦しいです
(誤解のなきように…褒め言葉ですよ(;^_^A)。
その証拠に誰もが目が点になって、ステージ上へ釘付けさ。
革命的な発想力の手腕がフルに発揮された曲だね。
ジャパニーズ・エレキ界に名を残す革命児ともいえる、ミスター・テリーの貢献度は最高に絶大だ。
その後のギター小僧達からリスペクトを受けているギターの先駆者。
しみじみと、胸の奥深くにまでも染み入るね。
ここまで徹底的に突き詰められたら愉快痛快ですなあ。
全体に漲るエネルギー、狂暴とも言いたいほどのパワー、破れかぶれなテンションの高さは天下一品。

「はい、ありがとうございます。
続いては、またスローなナンバーです。
スターダストをお送りします。」
8タイプの違う曲を交互に配列しているので、一切のダレもなくテンションはマックスを維持)
こちらもエレキの神様、寺内タケシさんの作品。
オリジナルは誰でも聞き覚えのある、ホーギー・カーマイケルが1927年に発表したジャズのスタンダード。
でも、やっぱり日本の歌心で網羅されているところが微笑ましい。
ドラムは秘密兵器のワイヤーブラシに持ち替えてvariationを膨らませる。
ギターアンプにはスプリング・リバーブを思いっきり深めにかけて、ムーディーに盛り上げる。
一転してここぞという場面で、遂に出た!
テケテケテケ・・・・ジャーラア~ン!といえばこれ。
焦らしに焦らした挙句やって来た、またもや定番のギター・サウンドにイチコロ。
ベンチャーズ、寺内、クラシック、民謡・・・・ときたからには、絶対に外せないビッグナンバー。
どのパートも耳に馴染みのある懐かしの旋律だから、ついつい口づさみたくなるのです。
他のバンド・ギタリストも我慢ができずに、客席で自分のギターを手に一緒にフレーズなどをなぞっています。
その気持ちは、痛いほどにわかります。
いつまでも幅広く国民に愛される珠玉のお約束ともいえる決定打。


続いて、再び民謡、のコーナー・・・・・。
「ソーラン節」
問答無用の北海道民謡の代表作で、寺内タケシのバージョンで。
最近、高島ブルージーンズはこの路線に凝っているのかな。
前半と後半では色合いが異なるセットリスト
硬軟織り交ぜの起承転結はアートそのもの
引き出しの多さはキャリアがキャリアだけに膨大な量。
ジャンルの壁なんて軽く超越する勢いで貪欲にチャレンジするものだから、この辺の選曲もお茶の子さいさい。
プレイスタイルも更に過激だ!
メンバー一同、ドンドンと表情が若返ってきている。
このエキサイティングなひと時・・・・活き活きとしているよ。
60年代の初心に立ち返り、楽しくって仕方がないという感じ。
気持の中ではすでに10代そのもの。
身をもって体現している姿が、神々しくって羨ましい限りですなあ。
熱気と迫力が充満した、延々に続くユニゾンによる速弾きや、いぶし銀の佇まいはさすがだ。
情け容赦なきデンジャラスな調べは未だに現役バリバリだ。
ハッキリと申しまして、皆さん、ことのほか上手い。
年季の違いが、如実に物語っていますよ。


「それでは、最後の曲となりました。」
MCも控えめのノンストップ・ライブ。
「・・・・・・・津軽じょんがら節!」
こちらも寺内タケシ&ブルージーンズの作品。
青森県の民謡だね。
こちらも寺内タケシのversion。
実験的な工夫と、ユニーク趣向がこらされていてニンマリだ。
だってさあ津軽三味線の奏法をエレキギターで全開に弾きまくるんだよ。
よくもまあ、こんな発想が湧いてくるものだ。
こちらも原曲を(4拍子)、インストゥルメンタルにアレンジしたもの。
振付が欲しい・・・と言ったら贅沢すぎかなあ・・・・。(-_-;)
東北の華やかに賑わっている情景が脳裏をかすめます。
道産子の馴染み深い民謡と、青森祭りの融合・・・・
こいつはちょっとしたサービスタイム。
それをジックリ虎視眈々と必死の形相にて、フレット上ポジションを目で追いかけながらのスライディング・プレイ。
歯切れよく、小刻みなる鋭いピッキングの繰り返し。
そりゃあ、ヘトヘトになったことでしょう。
しかし言葉少なに怒涛の疾走ライブを、最初に公言したとおり実現させていくのです!
それでも、的確なドラミングを後半でフューチャーして、雄叫びをあげ見事に終演。
このバンド、数年前の夏ライブではちょっと消化不良気味な面も見受けられたのですが、今回はそれとは比較にならないほどに、グッとまとまりがあって一体感を醸し出し成長の痕跡を覗かせていました。
恐るべし5人衆、今も健在だ。
あの熟年世代の肉体の(失礼)、どこにあれだけのヴァイタリティーが湧き出てくるのか?不思議です。

ここでまさかのアンコールが飛び交い始めた!


「ありがとうございます!それでは最後に・・・・世界3大エレキバンド、ザ・スプートニクスの・・・霧のカレリヤを演奏したいと思います!」
締め括りに最もふさわしいねえ。
1978年リリースのアルバム「チャート・トッパーズ」に収録。
特異な北欧風アンセム。
昔とった杵柄だけに、演奏しながら無意識のうちに、バンドマン感覚が蘇ったみたいです。
レトロだの、懐古趣味だなんて絶対に言わせないぞ!
もうこれで本当に泣いても笑っても終わりだと思うと俄然パワーも倍増するもの。
いきなり攻撃的なギターが炸裂して、コードを掻き毟りながらのヒートアップ。
ベーシストも「負けてなどいられないぞ!」と、ハイポジションにて見事なラインを描いて誇らしげ。
汗水吹き飛ばし、余力を振り絞っての完全燃焼で熱演。
ダンスに興じるオーディエンスも、5~6人からドンドンと膨らんでいきました。
観客席で大人しく観戦していた人々も、半強制的に最前列フロアへと引っ張られていきました(笑)
大団円です。


本当にお疲れさまでした。
ステージには熱気の余韻と共に、満足感に満たされた空気が漂っていました・・・・。
クラッカーが連発で炸裂した。
「パンッパンッ!!」

サイトウ氏も最大の賛辞を、後方カウンターより贈っていた。
次回ライブでは、もっとふんだんに、一昨年一杯で引退宣言をした加山雄三の曲も飛び出してきたりしてね!
今後の展開に早くも要注目。
益々、期待していますよ。

****会場内に流れるBGMは、サム&ディブの「ソウルマン」だ!****







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

またまた今年も雪あかりの路ライブ記事が掲載されている小樽ジャーナルにSTAが!

2024-03-01 06:36:10 | Live告知
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本日の昼過ぎ、アッキーのFMラジオ番組にマサがゲスト出演しますよ!

2024-03-01 00:26:26 | free form space
自分のバンドには何と2人もの素晴らしいFMラジオDJが在籍しています

まずはパーカッションの伊達男ゆーちゃんだ
私も去年出演させてもらいましたが彼は長年番組を担当している超ベテラン

そしてキーボードレディのアッキーも先月遂にDJデビューしました
おめでとう🎉
記念すべき彼女の番組第1回ゲストとして光栄にも私が招かれました
しかも2週連続でね
その1回目が本日放送されます
ここでしか聞けない面白おかしい音楽話が盛りだくさん
皆さん宜しく🤠🎶

12:30になったら聞いて下さいね👍

https://www.yumenotane.jp/makuta
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする