THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

QUEEN greatest flixⅡ VHS

2024-01-31 20:15:37 | free form space
これはクイーンのPV集第二弾!
当初はアルバム「ミラクル」の次にリリース予定だったもの
解説を読むとよくわかるけどまだフレディ存命中にこの作品を企画製作
しかし発売直後にフレディは亡くなってしまった
当然の如く大ヒット

前作はフラッシュゴードンまでを収録
今作はホットスペースから遺作のイニュエンドウまで
元々初期の頃から映像製作にもかなり力を入れていたクイーン
MTVブーム到来期は更にゴージャスな内容になっている
一作目が1時間ものだったのに対し今作は80分
ホットスペースからはアンダープレッシャーのみなのは寂しいけどどの映像も見応え満点

アニメとの合成、映画仕立て、ライブステージ、メンバー達の女装、疾走する貨車の上でカッコよくスリリングに演奏するシーン、可愛いちびっ子クイーンとの共演、過去の膨大な映像集を編集などなどどの作品も存分に楽しめる

でもやはり晩年の痩せ細ってしまったフレディが分厚いメイクをしてまで渾身の熱演、熱唱を繰り広げる姿には何度見ても深い感動を覚える
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Chicago best cassette tape

2024-01-30 11:31:33 | CHICAGO
CDの売り上げ低迷、MDは残念な結果に
で、レコード人気復活に次いで、最近はカセットテープが若者たちの間で静かなブームなんだってねー。
これは非常に嬉しいことです。
ずっとしまい込んだままにしていたカセットテープをここのところ、ちょくちょく聴いているんだけど、とても暖かくマイルドで新鮮なサウンドを再認識した。
アナログの極致。
原点回帰。

そんな訳でChicagoのベストカセットをズラリと並べてみた
怪しいのが2本紛れ込んではいるけど
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chicago twenty1

2024-01-30 10:43:16 | CHICAGO
https://youtu.be/tHftlW9Zjic

シカゴ21

もちろんシカゴにとっては21枚目のオリジナルスタジオアルバム。

デビュー時からずっと苦楽を共にしてきたダニーセラフィンの姿がない事にまずは衝撃を受けた。

あの「ザ・ビートルズ1」はこのデザインを参考にしたという噂あり。
ほとんど同じジャケットじゃんかあ!
例のシカゴのロゴが中央にないのがどうにも古くからのファンにとっては居心地悪し…。
当然ビートルズの方は大ヒットした!
で、シカゴですが、まずまずの成績で、どうも不遇なまま今に至る…( i _ i )
シカゴサイドがあまり高く評価せずライブセットリストにはリリース当時以外組み込んでいないのですよ…!
レコード会社からバラードばかり求められる事にいい加減ウンザリしていた時期。

外部のライターから曲を提供してもらい
ゲストミュージシャンも豪華!
キーンブラザーズ、ロビーブキャナン、スティーブポーカロ、マイケルランドー、デビッドフォスター、TOPからドック、そして後に正式メンバーとなるトリスインボーデン!

先入観無しに聞いて欲しい。
ベテランならではの素晴らしい楽曲がふんだんに収録されています。
何から何までクオリティ高く捨て曲なし!

しかしこれ以降、シカゴは相変わらずライブ活動は順調なのに反して、楽曲制作面のペースが鈍ってきます。
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VOL,208 FEEL SO GOOD~LIVE IN CUBEGARDEN (S・T・A編)PART,3

2024-01-30 02:00:19 | Live Set List



マサによるMC
「ありがとうございます。
YEAH!!
ここから折り返し点
早くも後半戦に突入しますよ
それではここでメンバーの紹介をしたいと思います」
一人一人を指差し、愛情とリスペクト精神をたっぷり込めて、ジックリと懇切丁寧に紹介。
アッキーの紹介時には、男性ファン達が思いっきりキーボードの真正面で
「可愛い!!」と絶叫。
またもや、新たに男のハートを射抜いたね。
アッキーにかかったらイチコロさ。
更にニューフェイスのトモちゃんにも方々から熱視線が絶え間なく送られていた
罪な美魔女よ・・・・。((´∀`*))
密かに彼女は何でもござれの超絶技巧派な先生に習うためサックス教室へも地道に通って腕を磨いているんだよ。
それは着実に実を結んでいる
だってメキメキと上達しているんだもん
これミツも言っていた
努力は決して裏切らないということを身をもって実証してくれた

「ひじょうにマニアックなものに開き直って突入します。
次の曲は5大ブラスロックの一つで、シカゴの強力なるライバルとも言われた悲劇の一発屋バンド。
ダンサンブル・ビートが大受けしてもてはやされた、アイズ・オブ・マーチで・・・・ヴィークル
(STAが長い夜に次いで、最も多くライブで取り上げている曲。
だって文句なしに受けるんだもんなあ)」

 これも、「イントロダクション」「長い夜」同様のエディット・バージョン。

MCの一言一言に頷いてくれている人もいた。
わかってくれているんだね。
 観客席からも、威勢のいい連中がエキサイトしているではないか。
対バンのメンバー達もSTAと共に両手を高々とあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示しながら拳で合流。
(ちなみにライブ後の楽屋でベーシストの森仁くんが正にトップスが日本語でカバーしていたね。
あれでヴィークルを知ったよ、と語りかけてくれた。
おお、ここでも超絶にコアな話題で盛り上がってしまったよ
嬉しいかぎりさ
バンドマン冥利に尽きるエピソード)

カズくんやオサムちゃんは最早いても立ってもいられない、といった様子での参戦だ。
好き者にとっては極め付けとばかりに、血液逆流しそうな炎のナンバー。
文句のつけようもないくらいに、ヒップなアタック感で熱狂。
マサはこの曲、16回目のリード・ボーカル担当。
(去年の6月4日ジッピーホール以来の演奏)
STAにとっては第1回ライブから取り上げている十八番だけに、まるで自分達のオリジナルソングのように捲くし立てる。
ボーカルがノビノビとしていて優雅で圧巻。
熱唱に次ぐ熱唱という構成。
今回のライブセットリスト構造は、全曲に多彩な仕掛けをぶち込むという強引なまでの強硬システムを導入。
ホーン隊は体を仰け反らせて、渾身の吹き込み。
マサは、ネックをグルグルと上下にひねり回し振り上げる。
後ろへ振り返ったり、お馴染みのパートではドラムセット前にてクルクル。
一時たりともジッとしていません。
その様を逐一冷静に見ながら片手を頭上高く掲げ、客席に向けアピールしているアッキー。
レディス版エマーソンになる日も近いか!?
手数王モッチンも、シンバルの乱れ打ちで対応。
まるで、千手観音のようだ。
勢いあまってマサの左肩にぶつかったシンバルスタンドが、傾き倒れそうになるも、グイ~ンと元に戻った。
ジェームス・ブラウンのマイクパフォーマンスさながらの状態。
長年ライブをやっていると、予期せぬ突発的なことが起こるというもの。
後日に気付いたんだけど、この曲中マサはベースヘッドをアンプにセットされたマイクにぶつけて床に落としてしまったのさ。
丁重なる謝罪をしたら許してくれたよ。
本当に申し訳ない・・・・。
それはともかく、時折モッチンとマサが向き合っての相乗効果を煽りあう、火花散るインター・プレイも微笑ましい。
マサが「ギター!!」とシャウトしながら、ギターソロへと橋渡し。
70年代初期を反映したかのように頷きながら呼応する、不敵なコバちゃん渾身のギター・ソロは確実に的を得ているね。
フロントにまで飛び出してきたコバちゃんはこの手の曲でも、的確なるコードワークの度に腕を突き出して盛りたてる。
凄まじき光景。
ギター・リックも伸びやかなるサスティーンも、一際異彩を放ち、ここでも獅子奮迅・・・・といきたいところだったのですが、ここでとんでもない事件が勃発した。
ライブってのは魔物が潜んでいるとしつこいくらいマサが言ってきたが、今回も怪しげに忍び寄ってきたのさ。
モニターに足をぶつけたり、足元のケーブル類が絡みついてきた・・・・!!
「オー・マイ・ゴット!!」
咄嗟に心の奥底で叫んでしまった。
まあ、そこはベテランのなせる技。
最後まで男気を貫いて、難なく乗り切ったよ。
これも一つの糧。
トラブルは、ないにこしたことはないけどね((´∀`*))
グッと渋みを増した、アキ&モッチンによるコーラス・ワークもピカイチ。
決めのブレイクタッチ・フレーズでは、メンバーと観客達が何度も大合唱。
続々と詰め掛けてきた観客の中には、プレイ・スタイルを真似ている輩も出現。
エンディングにおける一瞬の空間を突き破るがごとく、目一杯なひねりもきかせて喉を振るわせる、ブルージーなマサ絶叫ソロ・ボーカル・パート。
腰をやや低く落とし気味に構えてもなお、自己陶酔の極み!
このひとことで観客達が「ヒューッ!!」と歓声。
ここでも、カメラマン達が、ベストショットをとらえるべく、左右以外にも前から後ろから舐めるように激写
(対バンのお友達も、写真や動画を撮影してくれたよ)。
プレイしている我々でさえも、手前味噌ながら震えがくるほどの高評価を下したくなるほど。
口笛ピューピュー吹きならされる・・・・・・なんという夢心地な空間であろうか。



****まだまだ果てしなき怒涛のライブ攻勢は続くのだ・・・さあ、残りは泣いても笑っても2曲のみ。
もちろん、お約束のメガトン級なナンバーで息の根を止める所存だ。
覚悟はいいかな!!
ARE YOU READY!!??****

その熱狂の余韻そのままに、マサからのアイコンタクトを受けたアッキー嬢がドラマティックでクラシカルかつ繊細なる旋律を指先から発する。

トモキーのトランペット・ファンファーレが高らかに吹き鳴らされる。
(彼最大の勝負所だけに気合の入り方がものすごかったさ
で、その結果かい・・・・もちろん鳥肌が立つほどにバッチリだったよん
トモちゃんが絶賛するだけのことはある
決めるときにはバッチリと決める心憎い奴
今でも思い出すたびに戦慄が走っちゃうなあ
ハマピーとトモキーというSTA在籍のトランぺッターは別格
それを微塵にも得意になってひけらかさない謙虚なところも高評価でナイスガイ)
さあ、追随して阿吽の呼吸でスティックを空中で振り回しながらモッチン入魂のリズムが地響きを立てる。

俄然地鳴りをあげて、ジャストなタイミングでダニー・セラフィン直伝、伝家の宝刀フィルでドラムセットを破壊するほどに応戦。

スティーブ・ルカサーのギター歪みトーンを、コバちゃんが好演してのストレート・ビートが唸りを上げる「ゲッッタウェイ」に雪崩れ込んで捲くし立てる。
こいつは最終関門・・・・。
あのシカゴが起死回生で奇跡の復活を遂げた「シカゴ16」
デヴィッド・フォスターがプロデュースを担当。
TOTOやジャーニー、フォリナーみたいだと古いコアなファン達をガッカリさせた通称AORアルバム(!?)。
その中で唯一、往年のブラスロックしているのがこれ。
LPではA面の最後に収録。
と言っても、最大のヒットバラード「素直になれなくて」のエンディングからのメドレー・パート小曲なんだけど。
マサは、これが大好物なんですよ。
理屈抜きにアドレナリン噴出で、ライブ映えするでしょうよ。

この僅か1分半ほどの曲は、しばらく棚上げにされていたんだけど、先月から晴れて封印が解かれたという曰く付きの隠れた名曲。
(2023年12月のルアレルヴア・フレンズ・ライブ以来の演奏。
もちろん自主コンサートはヒコちゃんの開催)

数回過去に披露したこともあったんだけど、あろうことか当時のキーボードとギターがキーを間違えてとんでもない事に・・・。
不協和音まみれで、まともにできたことがなかったという苦い思い出のある可哀そうな曲だったんです。
正直、恥ずかしい話、一度もまともに披露できたことがなかった・・・・
(難解な構成なんだけど)。
でもこの日、そんなくだらない事を払拭するほどの感動を与えてくれました。

だってねえ、事細かに、貫禄のトモキーを中心に若さ溢れるタカ&トモちゃんを交えて、何度も繰り返し細部まで練りこんで研究して吹き込んだもんね。
曲をバラバラに解体して一つずつコードの確認まで行う様には、近寄りがたいくらいの真剣この上ない緊張感までをも覚えたくらいさ。
真面目で淡々と取り組んだ結果は大成功・・・というか、これが彼等に言わせれば普通じゃん、ってなもんよ。

ブラス隊一体となりながら、本家さながら、リズムにあわせ体をくねらせて吹き鳴らすプレイ・スタイルは何度も見慣れていますが、やっぱり様になっていますね。(トモちゃんはシカゴのライブ動画を見て研究したらしいんだけれどもそのパフォーマンスに腰がぬけるほど殺到されたらしい
その気持ちは痛いほどに理解できるね)
頼りになる女史アッキーがアドヴァイスしてくれたベース・ランニングラインで、更に崇高なるアンサンブルが確立。

延々とスマートに這いずり回る。
追い討ちをかけるようにマサ&モッチンの2人がロックンロール・シンガーよろしく迫真の叫び。

絶頂に達した瞬間、不意をついたかのような突然のブレイクも立派に達成。



****、最終局面を迎えた。
白熱のライブ・レポートは、まだまだ続く・・・・・!!!!****

果てしなき怒涛のライブ攻勢なのだ・・・
もちろん、お約束のメガトン級なナンバーで息の根を止める所存。
ARE YOU READY!!??****

「・・・・・今は何時くらいかな?(チラッと時計を見る)
・・・・・・極上のミッドナイト・ソングでラストを締めくくってみたいと思います」

この時、すでにコバちゃんはギターを掲げて小刻みに震わせつつも,唸りを発する・・・・・「ウィ~~~ン・・・・・・」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに左足を乗せたまま「いきます!
盛大に盛り上がっていきましょう~!
 松山千春の曲ではないですよ(笑)
・・・・・・25or6to4!!!」 
(EDIT/ VER。
オリジナル・セカンドアルバム「シカゴと23の誓い」に収録。
この曲がワールドワイドに大ヒットをして人気を決定づけた)

マサがコバちゃんの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから
「ガガガガガーン!」
ギターが、これ以上ないほどの速さで過激に攻め立てる。
マサも一緒にメインリフを弾き始めると、モッチンも問答無用とばかりシンバル類総出で便乗する形にて熾烈になぞってくる。
追随してアッキー、ユーちゃん、トモちゃんらを交えたメンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」

「会場後ろの方も一緒に!!
HEY! HEY!」

驚いたことにメンバー全員が一丸となってそれに連動して、ノリノリに手拍子を交えている。
その上、しきりに楽器を振っている。

いつの間にかアキちゃんは伝家の宝刀とばかり、タンバリンを手にシェイクしながら元気一杯飛び跳ねているではないか。

疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、キーボードも参戦でリズムの鬩ぎ合い! 
(この曲でマサは以前にシンセ・ブラス・スコアをアキに送付した。
初代TBコイズミくんの採譜)

あるバンドは「STAはスペシャル軍団」

パープル・ブリンガーのギタリスト、シンちゃんいわく「ギタリストは上手いし、いい音を出しているね~!」

あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」

あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・」

あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」」

あるキーボードいわく「STAは憧れ💛!!」

マサは1フレーズごとにステージフロントに並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。

コバちゃん&マサが両サイドのフロントにて陣取り。
この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。

ギターが堂々とスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。
やはり花形楽器だもんね。

各メンバー達も負けじと大奮闘。
なるほど心強き存在感。

この曲、マサのリードボーカルに、モッチン&アッキーを交えての白熱するコーラス隊体制も、俄然と馴染んできた。

ホーン隊を筆頭に、拳を突き出すタイミングも絶妙。

アッキーも延々と、エキサイティングなジャンプ・プレイを披露しての挑発。
以前に礼儀正しく優しいルチュも、アッキーの超絶技巧パフォーマンスをスターライトで称賛していたっけねえ。

誰言うともなくメンバー達が合間を縫って
「イェーッ!!」
観客たちも「イェーッ!!!」のコール&レスポンス要求で半狂乱。

もうこれで本当に終わりだと察してか、全員グチャグチャで、どこもかしこも必死の形相です。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

更にマサは仰け反って、オーディエンス達とコミュニケーションをはかる。

ヘッドバンギングにて両膝つき、気迫のフォーメーション絡みを続行。

コバちゃんは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときチョーキング・ソロで埋めつくすほどに我を忘れ、ギターの鬼と化し、それに呼応しています。
でも、抑揚のメリハリはバッチリ!!!
ありとあらゆるテクニックをぶち込んでいる様は、まるでギターの教科書、お手本を提示しているかのよう。
締めはエフェクター・ボードのスペースにもどって、ここでも秘密兵器ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃で爆発寸前
(本家のソロをほぼそのまんまに再現。
 これも究極のフィンガリングで完成形とみた。
 オフステージの時にマサはコバちゃんに言った。
テリーのソロを弾いている時って本当に満たされた表情をしているね、と。
そう言われたコバちゃんもまんざらではない様子)。

そして数年前からギターソロの後半でやりはじめた、シカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズをコバちゃんの合図を待ってホーン隊が吹き込む。

トドメはホーンセクションによる、きっつい嘶き音で息の根を止める。

トモちゃんも、ウォルター・パラゼイダー顔負けなサックスで、他のメンバー達と対等に渡り合う。
難攻不落なパートなど何のその。
パワフルでバカテクの管楽器が3人も在籍しているという贅沢さが、良い方向に作用しているようだ。

オフステージでは控えめで賑やかに楽しい((´∀`*))彼らも、いざステージに立つと強烈なる存在感を放っているのだ。

ウカウカしてなどいられないよ、みんな。
ヤワなヤツならば、一瞬で足元をすくわれるさ。
マサがベースのネックを観客方向に突き出す。
その時、正面に立ってノリノリの可愛いレディが、フレットをポンポンと撫でてくれた。
下手袖に控えていたスタッフとは、はしゃぎすぎて激突!((´∀`*))
モッチンのところまで駆け寄って再びバスドラムに足をのせて、しつこいくらいに煽りまくり、シンバル連続キック攻撃。
更にはホーンセクションのところへも訪れて、一緒に爆笑ダンシング。

最近、モッチンが凝っている重ね録りのリズムとフィルを分担したパターン。
ユーちゃんとの絡みを実現しようとこれにはひたすら苦慮しているらしい。
「よし、うまくいったぞ!」と思い、自宅で改めて聞き返してみると納得がいかないのだとか。
超難解な作業だ。
曲の細部までをも、若い頃から聞き漁っていたからこそ、こんなところもトコトンにまで超絶なるこだわりがあるみたい・・・・・。
しかも、リラックスしながら、ユーちゃんと和気あいあい楽しそうに不敵な笑みを浮かべつつね・・・・。
これらを最近はユーちゃんのティンバレス(高音部)とのアンサンブルでようやく見事に再現してのけた。
恐るべきアバンギャルドな究極のツワモノ・コンビ誕生の瞬間を目撃した
大体にして、こんな、奇想天外な発想にトライすること自体が、無謀すぎるよん。
本家はもとより、カバーバンドでも見たことも聞いたこともないよ。
いつでもどこでも、実験的な精神ほとばしる遊び心を持っているロッカー達。
もう少しで恍惚の領域に到達するのではないか!?
これも血と汗と涙の果てに得られる特権。
当然、並々ならぬ実力と経験とシカゴ愛も備わっていなければ話にならないね。

メンバー達が俄然色めき立ってきた・・・この状況。
どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。
我々にも皆目見当がつきません。
まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンも、STAトラの穴ならではの持ち味だね。
やはり役者がヒトアジ違います。

マサが自分の楽器を垂直に突き上げて、揺すりまくるの図。

尚もコバちゃんのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!? と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明スタッフがSTAのメンバー達を追うのは大変な作業だ
(事前に、とにかく思い切りサイケデリックにアーティスティックにヘヴィーに点滅してと希望提出しておきました。
 無理難題な注文だよなあ・・・・・・・・・笑)。

プレイしている我々でさえも、震えがくるほどの高評価を下したくなる。

エンディングではベースのネックを天高くに立てホップステップ。
ベースギターを肩からはずして、頭上高々に掲げるポーズ。
いつもならばここで終了なんだけど、この日のプッツン度合いは異常だった。

多分、数年前の7月に食らった「小樽の旋風」に対する憂さ晴らしか!?
もう制御がきかない。

あまりにも危険とメンバーや観客たちからクレームが入りお蔵入りしていたアクションも、いきなり首をもたげちゃった。
ベースギターを脳天に乗せての衝撃音・・・・しつこいくらいに「グワングワーン!!」。
さすがにベース破壊とアンプにガソリン爆破と客席落下はなし
・・・・当たり前だよ(爆笑)
とどめはベースをマシンガンに見たてての抱きかかえ連射攻撃してからボディを目前に突き出す。
最前列に陣取ったカメラ小僧達もシャッターチャンスとばかり、激写に次ぐ激写で忙しそう。
ノイジーな悲鳴をあげるベース「グワ~ン、ギュワーン!」。
小樽で以前、可愛い弟分のサッサが「マサさんはいつもあれだけ複雑で難解なベースラインを弾きながらよく歌って動き回れるなあ」と感嘆の声を寄せてくれた。
これは快挙だ!

極めつけのフィニッシュは
「YEAH!!」一礼して、マサが再びモニター・スピーカーの上に上り、豪快なるジャンプ一閃でTHE END!!!


「ありがとうございました!」
温かい拍手に感謝です。
一通り感謝のご挨拶を済ませて、電源オフ、コードを抜いて後かたずけに取り掛かりはじめるメンバーたち・・・・

ステージ上手の袖から現れた司会進行役のアっ子ちゃん
「STAの皆さんにもう一度拍手をお願いします」

これこそがライブならでは真剣勝負の真髄。
ある観客からは直々に「セットリストの全曲が申し分なくたまらない・・・」と感想をいただきました。
やっぱり取り上げて大正解でしたなあ。
ある程度は、確信犯なんだけどね・・・。((´∀`*))

一致団結の賜物。
メンバー達の知り合いも見えていたんだけど、STAを見たのは初めてだ、という人が多数いて異口同音に衝撃的だったらしい。
もちろん想像以上のパフォーマンスに話題騒然だったことは当然でしょう。
多方面からの反響も上々で、益々株があがったね。
新体制でのキューブガーデン初進出は、手ごたえも良好。
(というか、他でもけっこう同一メンバーで臨んだ試しがないかも・・・(-_-;)


この後には珍しくステージ裏の控えスペースで、メンバー一同が絶えず出入りしているミュージシャン達とリラックスしながら笑いを交えて歓談と写真撮影に勤しむ。
こんな事も今までは滅多にありえなかったことだ。

興奮状態の対バンのベーシスト君がマサの元に駆け寄ってきた。
「控えめに言わせてください・・・最高でした!!!」
とあるバンドマンも珍しく賛辞を贈ってくれた。
「特に鉄壁のホーンセクションには圧倒されました」
ソフトクリームの京子ちゃんからも「今のSTAは以前とは比較にならないくらいのまとまりで迫力。
マサさんがとっても嬉しそうに演奏しているのも印象的」との弁を述べていたそうだ
よく見ているもんだねえ。
微塵たりとも、浮かれたり、油断したりできないものだ。
身の引き締まる思い。
とにもかくにも、嬉しいコメントばかりだね。
わかる者には、難しい説明なんて皆無。
フィーリングで以心伝心!
大風呂敷を広げている暇なんかあったら、有無をも言わせぬ音を一発でいいからぶちかましてみろよ・・・ってなあもんさ。

確実にSTAは良い方向に向かっている。
コミュニケーションを台無しにする人間なんかが介入する余地なんかはなし。
有言実行に尽きる。
たった今まで演奏していた内容に対する満足感が、ここでのメンバー達の表情に集約されています。
手ごたえ溢れる、充実感の証明。
当然一人一人、反省点は数々あれど、以前と比較しても飛躍的に伸びてきています。

耳の肥えているシビアな対バンや観客達が言うのだから間違いなし。
同じ過ちは繰り返さない。
それを糧に更なるステップアップを図っていきましょう!

方々からも、後日、心温まるメッセージを送ってくれました。
励みになるなあ。
痒いところに手の届く若きプロフェッショナルなスタッフさんたちにも改めて感謝の意を表します。

これで今回のライブはすべて終了・・・・益々の鋭気を養っていきましょう。

ライブ後のドリンクと食事が至福の味で筆舌に尽くしがたい。((´∀`*))

さあ、早くもニューラインナップによるSTAが209回目のライブに向けて虎視眈々と狙いを定めているよ。
要注目だ。
2024年のSTAも、遠慮なくシカゴを中心としたブラス・ロック道を開拓して前進するのみ!!
実はすでに予定は進行中!(夏まではほぼスケジュールは埋まりつつある)
まだ見ぬ輝かしい世界がたくさん控えているんだからね。

予告編・・・・・
来月は小樽公会堂にて、初志貫徹の志で再びSTAが戻ってきますよ。
ああ・・・・また話題を独占するなあ!!
半端なコケ脅しが嫌いなタチなものでしてねえ!!

VERY SPECIAL THANKS TO・・・STAFF&OSAMUCHAN&AKKOCHAN&MAX&MI-CHAN&NORICHAN&OHCHAN&GREENTEA&TIMES PARKING&RICEBALL&BANANA&FRIED CHICKEN&BEANS&BREAD&ACORN&TIZURUCHAN&MASAIKUN&RUCYU&KOHCHAN&TAROHCHAN&MARICHAN&HATANOKUN&KAZUKUN&EMIKOSAN&MIZUKISAN&TIYOSAN&SEIKOSAN&YUKAKOSAN&KOUITISAN&SATOSHISAN&HIROKOSAN&ASAKASAN&TATANTA&CHOCO SOFT CREAM&GOMOKU RICE&MORIJINKUN&EREKIDAKUN&CHAPPY&SMOKIES&FUMIOKUN&MINORY&KATIKO&KOCTHIN&NOBUKUN&IKECHAN&SHIHOCHAN&KIMKIM!!!!!




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VOL,208 FEEL SO GOOD~LIVE IN CUBEGARDEN (S・T・A編)PART,2

2024-01-29 21:15:47 | Live Set List



間髪入れずにマサはモッチンへゴーサイン。

「オオーッ!!」

口笛がピーピーと吹き鳴らされる中、瞬く間にスリリングなメドレーで「ある晴れた朝」
(2021年12月25日の小樽浅草橋ススキノウイズユー・クリスマスライブイベント以来のプレイ。
満足いただけたかな!?)。
「YEAH!」

重戦車のごとき恐ろしいまでの、モッチンによるアグレッシブなるビートがガッチリと炸裂。

カナダのシカゴ、BS&Tと言われたライトハウスの代表作を2曲目に持ってきた。

度重なる強烈なる一撃。

アッキーやアルト・サックス・プレイヤー・トモちゃんお気に入りゆえに超久しぶりの復活ソングなんだよ。

タカも張り切りブロー!

さっそくマニア心をくすぐりまくる選曲。

 コバちゃんのギター・カッティングはお飾りに終始するのではなく、痒いところに手の届くプレイとして華があるよ。

 最初は難儀していたけど、もうすっかりと板に付いてきた感あり。

 縦横無尽に絶え間なく駆け巡る響きも絶妙の味を噴出。

実は非常に厄介なコード進行らしい・・・・。

(でもバッキングは沈着冷静に対応して事無きを得る。
さすが鮮やかなるプロのお仕事)

マサがドラムに絡みつくようなベースランニングで挑みかかる。

鮮烈なるフィンガリング。

リズム・セクション・スクランブルが猛然と確立された瞬間だ。

マサによる熱きヴォーカルが、ここでも雄叫びをあげる。

これをリード・ボーカルで担当するのは数年ぶりなんだけど、目一杯に頑張りましたよ。

ベースだけでも運指やピッキングが忙しいのに、ボーカルも非常にへヴィー(延々と伸びやかに上昇するハイトーンが後半へ向かうにつれて複雑に増してくるという構成)。

当然両指も口も常に休めないのだ。

観客群からの熱視線も加味されて、グイグイと牽引の好サポート。

おそらく会場のお客さん達でこの曲を知っている人、ほとんどいないであろうことは確実。

でもそんなことなんて気にしない。

関係ないね。

このうねりまくりのバツグンなグルーヴはどんな世代、人種、男女問わずビンビンと伝わっていることでしょう。

今までに聞いたこともない一種独特で異様なまでの先読み不可能楽曲群に、多少は戸惑いつつもぶっ飛んでいる御様子。

もちろん何度もSTA体験している人々にいたっては、言わずもがなですなあ。

ここで新たな脅威が沸き起こった。

中間部分では怒涛のピアノソロが展開される。

ずっとキーボード不在だったために、ギタリストがその穴を埋めていた。

だからアキちゃんの加入で大助かり。

さあ、お手並み拝見といきましょうか。

マサが引導をアキちゃんへと投げかける。

アヴァンギャルドに奏でられる攻撃的なる鍵盤の弾丸ソロがヒートアップして、したたかで素晴らしい。

コード・バッキングとアドリブ・フィンガリングとの連動がこれまた神がかり的。ここも重要なるポイント。

とても安定感のある男勝りなテクニシャンだから、マサも正直な話ホッとするのですよ。

大役を務め上げたね。
パチパチ!!
スポットライトを独占。

ゴッドハンドが降臨だ。

コバちゃんによる全身全霊を込めたフレーズも、フィンガーボード上を滑りまくる。

上半身をくねらせての仁王立ち。

御大のモッチンはバリエーション豊富にフィルインを交えながらも、小刻みにバックから屋台骨を支え続けます。

これって最も重要なお仕事。

なるほど、その手があったかい。

工夫の痕跡が垣間見える。

ならばと、曲の後半戦ではメンバー一丸となっての応酬。

マサ、モッチンとがガッシリとスクラム組んでの骨格リズム・セクションもクセモノなんだよ。

緊迫感ほとばしるメリハリも冴え渡っていて切れ味バッチリ。

マバタキ厳禁。

息つく島も与えないほどに攻め込み突入してくるS・T・A。

体全体でリズムをとりながら、腰振りアッキーも見栄えが中々にロックしていてナイス。

ブラスセクションは笑みを浮かべながらの構え。

マサは耳をつんざくほどに、お得意のハイトーンをダメオシ連発ヒットで締めくくり。
絶賛拍手の嵐。
盛大だ。

オープニングとセカンド・ナンバーだけをもってしても、ひじょうに体力の消耗が大きい、はっきりいって燃費の悪い進行なんだけど、メンバー達はいたってクールに対応。

STAの割にはスッキリとシンプルな編成ゆえ、音の分離や輪郭がクッキリ。

マサは冷静にペース配分を考慮しなければいけないところではありますが、結局はおだってしまって(!?)すでに全力疾走で魂の咆哮。

アッキー、男性陣には絶対醸し出せないスマイルワークも添えて好サポート。

誰一人として一切の手抜きなし。

力を抜こうとするなんて微塵も考えていないよ。

観客もネオン・スティックを振りつつそれに応戦。




「ありがとうございます。
改めまして・・・・・SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!

皆さん、楽しんでいますか?
YEAH!!」

アキちゃんの秘密兵器、鍵盤による大歓声がここで炸裂。

「見てもらえばおわかりのとおり、本日は我々の売りでもあるホーンセクションをはじめメンバー達が豪華です・・・。

更に特別仕様で、今回はSTAへ頼もしき救世主トモキーが現れました。((´∀`*))

そういうわけで思いっきりゴージャスな内容でお送りしたいと思いますので、最後まで楽しんでいってください。
よろしく!!

ALLRIGHT?
ALLRIGHT??
NEXT NUMBER ・・・・MAKE ME SMILE !!!」

(1・2・3・4!)

ジャストなタイミングで、モッチンによる軽快な4カウントが即座に空間を打ち破る。

 この曲もドテッパラに炸裂する一撃が狂おしいくらいに激しく、やはりイントロが常に豹変、それでいてごり押し感なくスッキリとスマートにまとまっているところがやたらと発揮されていて痺れます。

 実はね、この曲、特に小樽界隈でSTAがライブのたび、会場にいる外国人の方達から「MAKE ME SMILE !」とリクエストされていたのですよ。
 あちらサイドのほうにめっぽうウケがいいみたい。
(この日は残念ながら、いなかったけど・・・・)
 でもいろいろとややこしい事情があり、しばらくお蔵入りしていたんだけど、今回はめでたくそれも解除されて、遂に日の目をみたというわけ。
(2022年9月4日の樽川屋外音楽祭以来の演奏)
でも再度取り組むからにはグレードアップは常識。
みっともない不協和音も晴れて排除され、STA流の果てしなき無き王道ともいえるパーフェクトな曲になったよね。
 最近のS・T・Aはけっこう、こいつに馴染んできたよ
(ホーン隊にとっては鬼門かな!?
だってトロンボーン・プレイヤーが作った曲だからね)。

この曲でもリード・ボーカルはマサ。
近年トライ中なんだよ。
すこぶる苦労しましたよ。
マサはユラユラと腰振りダンスで観客を誘惑?・・・・挑発??。
アキちゃんは、ここでも、相変わらず虎視眈々と大奮闘。
(先輩たちは優しく彼女を好サポート)
 血沸き、肉踊る現象とはまさにこのこと。
各メンバー達は多方面の分野にまたがり、八面六臂のフル稼働をしているから、このくらいのことなんてお茶の子さいさい。
ダンディーなタカは、なかなか堂に入ったプレイスタイルで、男ならではの色香をタップリと漂わせて吹き込む。
真横で負けじとトモキーもハイノートヒッター。
これにはマサも、毎度のごとく戦慄を覚えるのだとか。
3管という編成だけでも贅沢すぎるのに、ホーン3人とも全くタイプの異なるプレイヤーゆえに面白い化学反応がしょっちゅう勃発するものだからたまらないよ。
 シンセによるバッキングは疾走感の塊のようなシカゴ流ブラスロック代名詞をはかる。
エンディングではコバちゃんによるトリッキーなる16フュージョン仕込みの速射砲ピッキング・ギター・ソロ
(アキちゃんが特に好きなところ)。

コバちゃんのギター音って大きいんだけど、ちっとも耳障りだったり、うるさく感じたりしないんだよね。
これってやっぱり巧みなる音作りだ。
特筆すべき点は最前列のオーディエンス達。
爆音に圧倒されて、けっこうきつかったらしんだけど、バッチリとのってくれてこちらもゾクッときちゃったさ。
ブラス隊による緻密に構築されたアレンジの妙が、更なる完成度と緊張感を増幅させつつも第1楽章を終了
(本来ならば全部で7楽章なのだ)。
 フェイドアウト部分は入念にスタジオで打ち合わせたとおり、ホーン隊による揺らめきフレーズ・・・・・から、メドレーでいきなり過激この上なき極上のアンセムへとバトンを渡す。

ああ・・・・こういうタイプの曲を演奏するたびにパーカッション&コーラス・プレイヤーが欲しいよう・・・・・と、今までならばしみじみ心から願っていたんだけど、この日はモッチン&ユーちゃん&アッキーがその両方を心置きなくこなしてくれた。
念願成就。
想いは叶うものなんだねえ。
それも2つもさ。





****アッキー長年のお友達でもある「.J、そうきあ&稲葉美紀DEAR FRIENDS」のMIKIMIKIちゃんが「アッキーちゃんが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。
正に、その通りだよ。
去年の初夏からはギアを1段アップして臨んでいる新生STA故に大袈裟な話ではなく、方々から賞賛のメッセージが絶え間なく届いている。****

マニアならば思わずニンマリ。
最新導入の照明機材が半端なく熱いので、皆、すでに全身汗まみれながらも、すこぶる気持ちがよさそう。

 (回想シーン・・・・)
ある日、スタジオリハ時にマサがふと閃いた。

「1972年シカゴ・ライブ・イン・ジャパン(大阪の音源)」の再現なんていかすよね、ってさあ。
曲に入る前にロバート・ラムがムード満点にピアノでいくつかのコードをルーズに流す。
トークも交えてね。
焦らしに焦らした挙句に・・・・っていうあれ。
それを臨機応変に対応してくれるアッキーちゃんならば、呑み込みがいいからアッという間に弾いてくれるだろう、と踏んだ。
結果は?・・・・もちろん大成功だったよん。

これ、マサのトークとアッキーちゃんのピアノがうまく噛み合わないと悲惨。
スタジオではまあまあの出来だった。
ラインでも事細かく説明を加えて調整を加え改良。
別にキッカリとした台本なんか用意してはいない。
大体のおしゃべり内容は決めてあるけどね。
「それでは、トップには、凄まじい勢いで吹き荒れるブラスロックを立て続けにお送りしましたが、お次はメローな響きで・・・・。
(不敵な笑みを浮かべつつも)
特に人気の高い曲をやります。
盛大なる拍手で迎えてください!」
BGMのピアノは、その場の空気感で延々と進行。
タイミングを逃したマサはタイトルを言おうにもずれちゃう。
もう1周弾いてもらう!?
ところがアッキーちゃんが見事にクリア。
かえって効果が倍増したよ。
さあ、さっそく4曲目もこれまたご機嫌なメドレー。
「今日はスペシャルなversionだ。
バラエティに富んだセットリストでお送りしますよ。
あれ!?
どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・
俺はいつも同じMCだと、ある女傑から突っ込みを入れられたんだけど、やっぱりこれだけは言わせて!
今日は日曜日だけど、うってつけの曲をやるよ!
我々も超絶なるお気に入り
・・・・どうぞ~~サタディ・イン・ザ・パーク!!」

と言った途端にアッキー親分(もっちんがそう呼んでいる((´∀`*))
寸分の狂いもない間合いで、それまでのスローテンポから力強い連打へ!!
(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)
絶妙のシンコペーションを基調とした、あまりにも有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる。
後から聞いたんだけど、アッキーちゃんは「今でいいや!」と独自の判断で、ここから本編に突入したのだそうです。
ありがたいことに大正解だよん!
(オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。
こんな話を聞くと、ミュージシャン冥利に尽きるね。
長年にわたるブラスロック&シカゴ普及活動も着実に実を結びつつあるようだ。)
シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。
(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。
ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)
当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキー。
いつも艶やかなる着こなしのアキ真骨頂。
(彼女の根性の入り方は半端ない。
メイクもバッチリと施し、アメリカ製のデニム・テンガロンハットを被るのも定番
更に全身をワイルドな黒ファッションで統一しているではないか。
白黒のソックスと、スカートは情熱的なフリル。
これは彼女最大のチャームポイント。
すでに立派なロッカー然としている
こんな煌びやかな曲をプレイするバンドってナンマラいかしているでしょう。

裏話・・・・・スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました。
なんたって長年キーボード不在だったんだからね。
当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。
ところが当時STAに在籍していたニシヤンや久留ちゃんが、機転を効かせギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」とさりげなく主張してきた。
半信半疑それで演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。
もはや手慣れたもんだよ。
これはこれで、斬新で快感。
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。
西やん達もこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇るでような心持ちだったことでしょうねえ。
加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。
こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。
感心しきりだった。
それも参考に加えて、アキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。
その結果がここに結実したんだよ。
文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ。
大役を果たしたね。
涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。
この感動がずっと欲しかったのさ。
本物だ。
(近年は本家のロバートラムさんが、ショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。
これが生命線なんだから。
シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)

もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。
サビにも奥の深い部分が垣間見えます。
マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

モッチンは、特にこの曲でのドラミングとコーラスが冴えわたっていた。
リハではテイクを重ねるごとにドンドンと難所を克服していき、本番ではご機嫌なスティックさばきで終始していた。
黙して語らずのツワモノだね。

コバちゃんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうように美味しいオブリをつま弾いているのだから、不思議なものですよね。

この曲に対する思い入れがすこぶる強い熟練のファンも、満足そうにニコニコしながら手拍子を打つ!
腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている対バンも発見。
会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?
数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。
ステージサイド(マサの目の前)では、常連組の観客が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。

ホーン隊も時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らしながら手拍子を要求。
そろそろ肩の力が抜けてきたのか、爽やかな疲労感がかえって心地よいようだ。

世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン。
まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。
愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。

満面の笑みを湛えた成長著しいアイちゃんも、エキサイティングな観客達にすこぶる癒されたそうで右手を大きく突き出して煽っていたよ。
歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し。

バックのミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

エンディングでのモッチンによるハミングに至るまで、マサのアイディアが見事に実を結んだ
(前回から取り入れたアッキー&モッチンによるコーラス・ワーク。
これもスタジオ入りしてみっちりとトレーニングしたもんね。
過去にここまでこだわって突きつめた人は皆無だ。
今後も、もっともっと事細かく煮詰めてまいろう!!)。
歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ。
最近は、マサ長年の夢だったドンドンと複雑になっていくツインボーカル・パートをも現実のものとした。
モッチンと軽くラインで文章とシカゴのライブ映像で打ち合わせしてから、スタジオでプレイ。
すると一発で思いが噛み合って大成功
(ステージに上がる直前まで、モッチンはマサへ最終確認を求めてきたほどさ)
その様には、皆も感服していたよ。
これを今まで、一度も実現できなかったのは、一体全体何だったんだあ・・・・?
「YEAH,YEAH~~!!」
マサ&モッチン渾身のハーモニー。
うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクト。
丁々発止に完奏。
普段はホノボノと佇んでいるモッチンではありますが、やる時は綿密にヴォーカルとコーラスを決めてくるところなんかさすがですよね。

ファッションリーダーのトモちゃんは、ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。
彼女も毎回クールなスーツ姿で佇んでいるんだけど、胸元も露わに着こなしていてめっちゃセクシーなのだ
センスの良いネールや髪型もいつもオシャレ
「STAに人生を捧げるぜ!」とフェイスブック上で宣言もしてくれた
感動的なレディにファンも急増
祝福の乾杯を捧げよう

あららら・・・・!?
いつの間にか、最前列はオーディエンスでビッシリ状態。
目に焼き付けようと、食い入るようにステージを見上げている。

照明が派手に点滅効果。
スモークも解放感溢れる演出だ!!



コメント
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VOL,208 FEEL SO GOOD~LIVE IN CUBEGARDEN (S・T・A編)PART,1

2024-01-29 20:03:01 | Live Set List
2,14:45~15:15
「SAPPORO TRANSIT AUTHORITY」

****このライブレポートって、意外にも根強いファンがいるのですよ。
事細かなるチェックもけっこう厳しく、叱咤激励を日々受けております。
今後とも、どうぞお手柔らかにね
( `・∀・´)ノヨロシク・・・・****


会場内に盛大なるBGMが流れ続ける中、観客とミュージシャン達は和気藹々に談笑中。


はい!
いよいよもって佳境に突入。
さてさて、早いもので残すところ、あと1バンドのみ。
楽しいひと時はあっという間だ。

このバンド名を聞いたらもうすでにおわかりでしょうよ。
話題騒然だけに最早説明は不要です。


はい、さてさて、このブログの主役でもある我らがSTAが登場の時間であります。
と言っても先述の通りメンバーのスケジュールの都合上故にセカンドアクト。
そういうわけでして、ここで自時間をグッと逆戻りさせてくださいませね((´∀`))

どこで演奏しても浮きまくりのSTA
この日はそれが更に顕著だった・・・・
直前に気づいたんだけど、10の出演バンド中、全曲洋楽はSTAのみだった・・・。
しかもマニアックなジャンルでもあるもんなあ・・・・
同じような悩みは先の「スモーキーズ」も抱えていた。
おお!同志よ((´∀`))

それでもねえ・・・今年一発目のライブということでメンバー一同力が入っていましたよ。
苦節18年にわたって活動してきたことは伊達じゃあない。

今冬は暖冬といわれていた
実際あまり雪も降らず道産子は喜んでいた。
ところが考えが甘かった
ライブ目前にいきなりの豪雪地獄が襲ってきた
ちゃんと帳尻合わせに降るんだよね
毎年経験しているもんなあ
皆、連日雪投げ三昧で体もガクガク・・・・
ライブ当日もしっかりと積もった。
最早ヘトヘト状態。
ウオーミングアップにしてはシビアすぎる。
これも北国生まれの宿命なのだ・・・。
他にも、とんでもない体調不良にやられている仲間も続出ですよ
(ワクチン接種による副作用の人も散見)。

まあ正月早々シャレにならない石川県の地震災害や飛行機事故なんかに比べたらかわいいもの。
特に被災した皆さまの状況を考える度に胸が締め付けられるよ・・・・。

 というわけでして、ずっと新型コロナウィルス感染者数増大にて、近年は延々とライブイベントの中止や延期に見舞われて辟易していましたが、やっとこさ落ち着きの兆候が見えてきましたね。

ここは油断せず慎重に行動しながら、2024年もモーレツに始動するのさ!

我らがSTAは今年も毎度のごとく紆余曲折を経て、ライブ快進撃で目いっぱいに突き進むのです。


今回の場所は、STAの拠点でもある札幌市内でして、ライブハウスのメッカともいえるあのキューブガーデンです
(メンバー達は他のバンドではここに出演経験はあるけれどもSTAとしては意外にも初の登場さ!)。
何度もオファーはあったんだけど、大所帯故に中々スケジュールの都合がつかず・・・・。
だからこそ、今回のライブに賭ける意気込みは超半端なかった!

ここは誰もが認めるサッポロ最高のハコですね。
年の初めとしては、うってつけで申し分なしだ。(^_-)-☆
機材&音響設備、スタッフ達の腕前も超一流です。
だって内外問わずプロが多数出演している会場だもん、当たり前だね。

いつものように一致団結しエネルギー全開でライブに邁進しましたよ。
北海道唯一無二のブラスロックバンドとして100%シカゴを中心に濃厚でヘヴィーなサウンドを轟かせました。
頼もしき最強の布陣だけに、ちょいこだわりの体力勝負なセットリストを組んでみました。

まあ、その辺の詳細は後程ごゆっくりとね。

STAはもう常連の顔ぶれが相当に増えてきた
マサ、モッチン、アッキー
(アキは激レアなお気に入りのSTAロゴ入り黒T shirtを着用)
それをきっかけに全てに於いて続々と素晴らしいミュージシャンも参加してきた
コロナも収まって元気よく復活したタカを筆頭に・・・・
古くからの知り合いでもある小樽のジェフ・ベックことコバちゃん
北海道のバンドサークル「エッグ」の副会長でコミュニティのFMDJで打楽器講師でバンドを膨大に掛け持ちしているダンディなラテン系ユーちゃん
アッキーとの縁で去年から加入して以降チャーミングなルックスで人気急上昇のトモちゃん
そしてこの度、ユーちゃんのバンド仲間として初参加が奇跡的に実現した生粋のジャズマン、トモキー!
去年の初夏からよくもまあこれだけの人材に恵まれてきたSTAってやっぱりもってるよなあ
それ以前が霞んでしまうほどだ

その凄腕のメンバー達が各ポジションについて、セットアップ、ウオーミングアップ、チューニングに勤しむ。
俄然、燃えてきた!
メンバー達に、マサが逐一確認をとる。
事細かにマサがスタッフと打ち合わせ。
そして彼らの指示に従ったところで、ほどなくして
「さあてと、そろそろいくぜい!!」
瞬き厳禁。
心してご参加くださいませよ。((´∀`*))
さあ、サウンドチェックも無事に終了
軽く「クエスチョンズ67&68」を途中まで演奏。

前置きが大変長くなってしまいました
焦らしに焦らされていよいよ満を持しての参上だ
泣く子も黙って失禁しちゃう北海道が誇るベテランロックの存在感に注目せよ。
8人で編成された剛腕揃い。
来るべきその瞬間を今か今かと待ち焦がれて感無量の極致だ。

準備万端整いました。
何時でもオーケーのゴーサインが出た。



***MEMBER***
MASA・・・B VO
MOCTHIN・・・DR CHO
AKI・・・KB CHO PER
KOBACHAN・・・G
YU-CHAN・・・PER
TAKA・・・TS
TOMOCHAN・・・AS
TOMOKY・・・TP


***SET LIST***
1、INTRODUCTION・・・CHICAGO
2、ONE FINE MORNING(ある晴れた朝)・・・LIGHT HOUSE
3、MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)・・・CHICAGO
4、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
5、VEHICLE・・・IDES OF MARCH
6、GET AWAY・・・CHICAGO
7、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO



まずはアキ嬢が、プログレッシブかつスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を轟かせる。
臨場感満点。
期待にワクワクするね。
(彼女は何でも受け入れてくれるから、調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。
その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!
頼もしい限り。
このミステリアスなるSEも、事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。

マサがすかさず、後方に鎮座するモッチンらに、手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで、歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。

マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らう。
マサからアイコンタクトを受けて司会進行のアっ子ちゃんが手にしたワイヤレスマイクから、盛大にアナウンス。
「たいへん長らくお待たせいたしました。
さあ!
マジに泣いても笑ってもオオトリの時間となりましたよ。
今か今かとお待ちかねの皆さん。
いよいよはじまります!
それでは元気いっぱいに開演といきましょうか!!
滅茶苦茶にかっこいいですよ
絶対に惚れますから
たくさんの拍手でお迎えください!
今まで素晴らしいバンドの数々・・・・でも次のバンドも負けてなんかいられませんよ。
そうですよね。
これから極上のステージをお届けして参ります。
もはやお馴染みの大所帯バンド。
北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
ド迫力ホーンセクションの熱きエナジーを、心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同は、この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
OH-YEAH、HERE WE GO!!
OK,ARE YOU READY!COME ON BABY
それではヨロシク!
レディース&ジェントルメン!
WE ARE BRASS ROCKBAND!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)
これを機に正真正銘、華々しくSTAワールドの開幕だ。

一気に波状攻撃へと、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、この顔ぶれだけに勢いが桁違い。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

すでに掴みはバッチリとオーケーだ。

普段は寡黙なモッチンもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

その上、6年前の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が、相当感動的に残っているらしくて、ずっと刺激を受けている御様子。
如実にドラミングの随所へ、ダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

イントロの爆音が、情け容赦なく多方面へと襲い掛かる!

ほほえましい光景に、常連組が客席でやや控えめに参戦。
写真&ビデオ撮影にと勤しんでいます。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態リズムに、よくもまあピッタリと手拍子をあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますが、しばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数、この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。
(ヒコちゃんも同様の事を言っていた)
メンバー一同愛して愛してやまない、じゃじゃ馬のようなナンバー。
その中でもこの日ほど、迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!
出色の出来と自画自賛。
方々からもマジに絶賛の嵐だった。

モニター・スピーカーに左足を乗せて、マサが野獣のごとく吠えまくる。
豪快に襲いかかりながらも、アグレッシブなアクションを巻き起こす。
(マサの正面最前列にイスで陣取った対バン達曰く、「マサさんはスペースが狭いから相当に動きにくそうでしたね」と言ってきた。
スタッフはマサのステージング用に、わざわざ動線を確保までしてくれた。
ありがたいことだよね)

それでも以前のような、飛沫飛翔防止用パーテイションもビニール幕もないので、自由自在に動きまわれる。
もちろん、そこそこに意識して加減はしていますよ。

計算されつくしたコバちゃんによる独特でシャープな音色のギターが、モッチンのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく。

看板ともいえる3管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
目をつむって聴いていると、とてもじゃあないけれど3人だとは思えない音圧だよ。
マジにこのホーン隊はモンスター級!
驚異的な連中だ・・・・。((´∀`*))

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。
ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?

先月の反省点は見事にクリア。
・・・・今回は一体全体、何を仕掛けてくるのか??

さあ、2番の歌詞がカットされたエディットヴァージョンから、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

ハマピーのアドヴァイスで「スイングするように・・・」
この一言で数倍、曲が成長した。
こんなことをいうプレイヤーは皆無だっただけに、皆、カルチャーショックを受けたぐらいさ。
もちろん良い方向にね。
もうこうなったらイケイケ!!

手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。
切り込み隊長はいきなりタカによる、やや食い気味かつ流麗なるテナーサックス・ソロを奏でての場面転換。(本来ここはトロンボーンによるソロ・パート)
ほぼギリギリのぶっつけ本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだろうけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。
さすがに百戦錬磨、ジャズの達人だからこそ成しえるアヴァンギャルドな技。
何事もなかったかのように振舞っていたよ
(モッチンによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
ここがタカの凄いところ。
このフレーズは、彼がなんまらリスペクトする師匠直伝らしいよ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り、3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!
能ある鷹(!!!)は爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。
ねえ、タカよ!
(スタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく、独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。
すさまじき探求心。
正直な話、この曲はトップがキツイとのこと・・・・それは、うなずける‥‥でもご挨拶ソングだからねえ。
不動のポジションなのですよ。
悪しからず。

アキのピアノ旋律が、とびっきりに美しくて効果絶大さ。
マサによる、流麗なるオクターブベースに導かれて場面転換。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのモッチンが職人芸で猛然と先導しつつ、お次はベテラン・トモキーの出番。
スッとステージ中央前方に歩み寄ってのトランペット・ソロは、熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。
一聴しただけで安定感抜群。
時折ヒステリックなハイノートなども懇切丁寧クールにヒットしていてニンマリ。
・・・実はオリジナルのtrumpetソロを、トモキー自らが手直して、他の管楽器隊と意見調整しながらラインを纏め上げてくれた・・・・。
いついかなる時にでも、才能溢れるプレイヤー。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面だ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。
なにやら恐ろしいくらいに、もの凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。


そして第3の男、コバちゃんのギターが火を噴いた。
臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える
(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。
いきなり過激なハーモニクスが導入部分に一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます
(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。
陶酔の表情を浮かべつつも、ただひたすらにエキセントリック。
序盤はテリー・キャスのフレーズに敬意を表する・・・・。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。
身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。

(掛け持ちミュージシャンのコバちゃんは、ショックス、ディス魂でも活躍中。
それ以外にも、いくつものプロジェクトに関わっている超売れっ子。
それらの時には大股開きスタイルなんだけど、STAでは常に横向きポーズで全体を注視している。
これが彼のステージ・スタイルなんだね)

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロを、ほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?
ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。
この前面へのせり出しシーンは、ヒロリンのリクエスト。

間髪入れず、極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるモッチンが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

いつもは沈着冷静なるモッチンもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。
すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ。

エンディングにおけるベルトーンも、アッキー渾身の1音を筆頭にコバちゃんを経て見事な連携で繋がった。
ここで繰り出したコバちゃん入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。
これぞまさしくロックの原石。
いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
トモちゃんからタカ、そしてハマピーへのホーンセクションに受け渡す流れへ。

マサが後方のバスドラムに左足を乗せ、右手を頭上に掲げてグルグルと何度も素早く回転。
振り返りざま、モニター・スピーカーにまで走り寄って乗っかる。
モッチンと呼吸合わせ、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えて激しいジャンプでフィニッシュ。
な、な、なんとお、アッキーも特大のジャンプを公開していた!!

以前、ASの女傑ミキティいわく「マサとモッチンは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていましたっけ。
度肝を抜かれた観客は、ため息混じりに唖然している。



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QUEEN innuendo CD

2024-01-29 12:32:09 | free form space
フレディ存命中にリリースされたアルバムとしてはこれが正真正銘の遺作
イニュエンドウ
クイーン版アビーロードと言える文句無しの傑作
フレディの意志を尊重して前作完成直後から今作に取り組む
フレディの体調が良い時にいつでもレコーディングに入れるようにメンバーやスタッフ達はスタンバイしていたそうだ
アメリカンナイズされてきた80年以降のアルバムから今作では初期の華麗に展開する壮大なる曲調に戻り往年のファン達を狂喜乱舞させた

兎にも角にも全編に漲る悲壮感溢れるサウンドは涙無しでは聞けないほど胸に突き刺さってくる
バンドの結束力は前作以上
粒揃いの楽曲、さすが安定感の演奏、そして残された時間に限りがあるなんて信じられないくらい鬼気迫るフレディ圧巻の歌声には震えがくる。
俺達は前に進み続けると宣言するタイトルトラックのオープニングはボヘミアンラプソディ以来の長尺な大作
スティーブハウがフラメンコギターで参加して渋い彩りを添えている
フレディの愛猫に捧げた曲では鳴き真似まで披露
でも最大の聴きどころはやはりラストに収録されているショーマストゴーオンに尽きる
天才アーティストで最強のエンターテイナー、フレディが迫り来る死期を目前にしても強く気高くドラマティックに熱唱する様には言葉を失うほど

シングルカット時に製作されたPVでの痩せ細ってしまったフレディの姿
顔は分厚いメイクや特殊効果で覆われていた
この頃のフレディはすさまじい痛みに耐えていたそうだ

イニュエンドウアルバムがリリースされた10ヶ月後にフレディのエイズ公表、その翌日の訃報が世界中に衝撃を与えた
自分は夜にニュースステーションで久米宏さんが速報で話しているのを聞いて知りTVの前でがっくりと肩を落としてしまったのを今でも鮮明に記憶している
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VOL,208 FEEL SO GOOD~LIVE IN CUBEGARDEN (SMOKIES編)

2024-01-28 10:05:06 | Live Set List

10,21:15~21:45
「SMOKIES」

****このライブレポートって、意外にも根強いファンがいるのですよ。
事細かなるチェックもけっこう厳しく、叱咤激励を日々受けております。
今後とも、どうぞお手柔らかにね
( `・∀・´)ノヨロシク・・・・****


会場内に盛大なるBGMが流れ続ける中、観客とミュージシャン達は和気藹々に談笑中。


はい!
いよいよもって佳境に突入。
さてさて、早いもので残すところ、あと1バンドのみ。
楽しいひと時はあっという間だ。

このバンド名を聞いたらもうすでにおわかりでしょうよ。
話題騒然だけに最早説明は不要です。
私がこのバンドを知ったのは去年の同じイベント(会場は小樽のゴールドストーンだった。私はパープル・ブリンガーでの参加)「フィール・ソー・グッド」
主催者のアっ子ちゃんに訪ねてみると熱く説明してくれた
「滅茶苦茶にカッコいいバンドなんですよ。
オリジナル曲を演奏します」
いざ蓋を開けてみたらば・・・どのとおりだった。
いや、それ以上に数倍凄かった
言葉を失うほどに圧倒されちゃった
こんな経験は数年ぶり
だからこそインパクトも強烈で印象にバッチリと焼き付いていた。
サッポロのロックンローラー、ジェームスともこのバンドは懇意にしているようでジッピーホール、小樽の北運河サウンドエナジーなどでもご挨拶を交わしてた。
だからこそ今回の久しぶりな対バンを個人的にも本当に楽しみにしていた。
結果ですか‥‥良かったにきまっているじゃあないですか。
それも前回以上にクオリティの高いパフォーマンスは心底勉強になった。
だって更なるスケールアップした姿は本物のロッカーそのものだ
サッポロ界隈のバンドマンたち、うかうかしてはいられないぞよ。
近年噂は一気に拡散して、方々でその筋のウルサガタを唸らせてもいるよ。

私もちょっと縁があって以来メンバーと懇意にしています。
せっかくの機会なのでバンドのプロフィールを・・・・・

何と倶知安で誕生したスモーキーズ
結成は2018年
でもそこはリハが中心で、主に札幌から小樽、苫小牧、室蘭などあちこちでライブを展開
マルチなプレイヤーも多く全メンバーが他にもカバーメインのバンド活動を慣行。
その際には地元でもライブを行っているのだそうです
とにもかくにもアクティブ
こんな素晴らしいバンドがいたなんて道産子恐るべしだ。
でっかいドウ、北海道の称号は伊達じゃあない。
あ、倶知安のバンドですが・・・・(-_-;)
実は地方都市の音楽が徐々にヒートアップ気味している
下手な理屈抜きに男気溢れる骨太なサウンド展開は必見
正にライブロッカーになるべくして生まれてきたような本物の連中
正真正銘ミュージシャンの鑑だね。
百聞は一見に如かずだ

さあ、さっそくメンバーの紹介といきましょうか。

ボーカル・・・カズ君
ストレートの黒いマイクスタンドを右手にがっしりと握りしめての熱唱
サングラスと顎髭がトレードマーク
全身真っ黒にワイルドな衣装で潔く決めた

ギター&コーラス・・・タッチ君
愛器は情熱的なオレンジ色のストラトキャスター
メイプル指板仕様
フェンダー製の布ストラップを着用
白いTシャツ以外は彼も全身を黒で統一

ベース&コーラス・・・トシ君
深々と被った黒のニット帽とタイトな革ジャン姿(暑かった・・・とは本人の弁((´∀`))
スリムジーンズを穿いたルックスが見栄え抜群
思いっきり年季と気合の入ったプレシジョンベースでプレイ
ボディカラーは3トーンサンバースト。
これは長年にわたってずいぶんと弾きこんでいるねえ・・・
ローズ指板
こだわりのフィンガーレストがやたらと目を引くね
フィンガーとピックの両刀使い
もともとスモーキーズでギタリストとして参加していたのですがメンバーチェンジに伴いベーシストに転向したといういきさつがあります。
ポール・マッカートニーとも被るエピソード
つまりはベーシストとしてのキャリアは短い
でもこれを聞いた際、信じられなかったのが正直な気持ち
実際見た時は相当なベース人生を歩んできたと思い込んだくらい
それほどに円熟味のあるスタイルを既に誇示していたのですよ
恐るべし才能の持ち主
今後の動向にも要注目

ドラム・・・スガ君
がっしりとした体格でリズムのボトムを常にパワフルに支え続ける頼りになるナイスガイ
ペンダントが1ポイント

サウンドチェックも無事に終了
前置きが大変長くなってしまいました
焦らしに焦らされていよいよ満を持しての登場だ
泣く子も黙って失禁しちゃう北海道が誇る唯一無二の存在。
全員男性で編成された剛腕の不動4人組。
来るべきその瞬間を今か今かと待ち焦がれて感無量の極致だ。

準備万端整いました。
何時でもオーケーのゴーサインが出た。
アイコンタクトを受けて司会進行のアっ子ちゃんが盛大にアナウンス。
「さあ!
マジに泣いても笑ってもオオトリの時間となりましたよ。
滅茶苦茶にかっこいいですよ
絶対に惚れますから
たくさんの拍手でお迎えください!」
それでは元気いっぱいに開演といきましょうか!!
OH-YEAH、HERE WE GO!!
OK,ARE YOU READY!COME ON BABY!!

「バイブス」
波状攻撃に開始
オープニングナンバーから一切遠慮なく情け無用の号砲が豪快に放たれた
唯一無二なる貴重なロックショーの幕開け
もうこれ一発で観客たちの度肝を一気に貫いた
ブレイクの連発で掴みはバッチリとオーケーさ
開巻から矢継ぎ早の艦砲射撃。
序盤戦にこれほどふさわしいスピードチューンはないでしょう
魂の咆哮がほとばしる
グイグイと硬派なグルーブが押し寄せてくる
メンバー全員がアグレッシブにパフォーマンス
すでに全身全霊でのプレイに汗だくだ
一切の手抜き無しに動き回る
その前後左右のフォーメーションが自然体で不覚にも見入ってしまった
言葉を失うほどに阿吽の呼吸の流れがお見事の一言に尽きる
一体全体どこに目を配れば良いのやらと嬉しい悲鳴が漏れる始末
サウンドメイキングも素晴らしい
知らないで聴いているとベテランのプロが作った曲だと思い込んじゃうほど
何から何までもがとってもハイクオリティ
まずはご挨拶替わりといったところ

「ポーカーフェイス」
間髪入れずに怒涛のメドレー
すこぶる爆音炸裂なドラムによるイントロから、元気一杯。
そこに絡みつくようなリズム・セクション相棒のベースが、うねうねと怪しげなメロディを刻み続ける。
それと共にアクセントを叩きつける。
当然のごとくあちこちから拍手が沸き起こる
ここではグッと場面転換を図ってうねりまくりなミディアムヘヴィーの様相を呈する心憎い進行
ストレートすぎるハードで豪快無比。
ありとあらゆるテクニックを駆使しながらも最大限の武器として音像の火を噴き続ける。
それに負けじと追い打ちをかけるがごとく、遠慮ない切れ味鋭いミュート・カッティングを注入するタッチくん。
一聴しただけで往年のサイケデリックなナンバーと判断した。
おいおい、今までに見てきたスモーキーズよりも数段ギアが上がっていないかい!?
さすが、百洗練磨の猛者集団だけに、客の心を手中に収めるのもお茶の子さいさい。
超絶に半端なくドライヴするステージングにこちらサイドは、すでにお手上げ状態さ。
グイグイと強引なまでのコール&レスポンスに、いつの間にか引き込まれている自分に気づいた時はすでに手遅れ。
言葉を失うほどに、誰もが一瞬で金縛り状態に陥る。
彼らの術中にはまるという算段だ。
何という空恐ろしくも心憎い野郎どもに拍手が贈られる。
脳天ヒューズもぶっちぎりにスパークしちゃったぞ

「はい、どうも。
スモーキーズです
キューブガーデンは今回で2度目
トリもやらせていただきましてありがとうございます
オーケー、次にいきましょうか
・・・サボテン」
シンプルなんだけどタイトに圧倒してくる巨大なる音壁が炸裂
先述どおりにべースのトシちゃんはフィンガーとピック弾きとをバリエーション豊富に使い分ける演出
痒いところに手の届く配慮とアイディアは特筆もの
研究熱心なところを垣間見れたよう
職人芸的な重低音のアレンジ力は群を抜いている
そうそう、忘れてはならないのがサッポロが誇る「フラッグ」
こちらも全員が男性のオリジナルロックバンドで編成も同じ。
いつかこの2バンドでのライブも見てみたいものだ。
と、一人妄想を膨らませている間にもステージ上では淡々と偉大なるビートワールドがほとばしり続けている
この手のジャンルを模索している輩には是非ともお手本にして欲しいものだ
膨大なるヒントが得られることは間違いなしさ

「デッドマン」
ストレートマイクスタンドを斜に構えるボーカルのスタイルが文句なしになんまら絵になるね
このバンドはルックス、曲、ステージング、そして曲のタイトルもイカシテいる
もう一点、全員アクションが様になっているんだけれども、一番世間一般に地味と観られがちなベースが最も激しい動きを披露していること
フラッグのオサムちゃん以来のショック
それでいて一糸乱れぬフィンガリングは凄まじい
よほど血と汗と涙の鍛錬を重ねてきた結果なんだろうなあ
努力は決して裏切らないとこを身をもって実証してくれたような気がする
所狭しと縦横無尽にステップを踏みながら移動する動線が美しすぎる
ダイナミックに轟き渡るギターのコードも超絶。
これってもしかしたら、レッド・ホット・チリペッパーズからの影響を多大に受けている・・・・?
自己主張が反映された結果かいな!?
だとしたら、狙いは的中のご機嫌ソング。
スモークがモクモクとステージ全体へ漂いはじめて、いやが上にも盛り上がる。
こいつは効果覿面ですこぶるエキサイティングだね。
ムード溢れるこの異空間に酔いしれてみるというのも乙なものさ。
いっそのこと全身でドップリと体感してみてくださいな。
追い打ちをかけるがごとく煽りまくるようにトシちゃんのベースラインが、ブリブリとセクシーなフレーズを描くという算段。
男女のダンサーがもはや居ても立ってもいられないとばかり、ステージ前方に飛び出して踊り狂っているではないか。
それに追随するカズくんの頑固一徹ヴォーカルは、STRONGヴォイスが売りの注目株。
その強靭でエモーショナルな喉は痛快すぎるほど。
世良公則ばりにシャープなマイクさばきや、一挙手一投足に目が釘付け。
鋭い眼差しで拳を握りしめて、腰を揺らす挑発的な動きも、ナイスなセンスを伺わせる。
まるでマイクと一体化したような、シンガー然とした振る舞いが鮮やか。
そして噛みしめる様に発する歌詞の一言一言が説得力満点なエンターテイナー。

「はい、ありがとうございます。
今日中山峠を飛ばしながらこちらに向かう道中、雪はそれほど降っていなかったのですが、今はけっこう積もってきましたね
皆さんも帰りは気を付けてください
スモーキーズはおかげさまを持ちまして結成6年目を迎えました
これからも4人のおっさんたちは頑張ってやっていきますよ
それでは・・・・・泡沫の恋」
ロマンティックなパワーバラード
でもこのバンドの一筋縄でいかないところがここでも
どうしても甘ったるいだけの曲調には発展していかない
どこかしらに儚げな余韻を漂わせる旋律がおのずと琴線を震わせてくる
一切のぜい肉を排しコンパクトにまとめ上げられた采配は大成功
咽び泣くチョーキングをふんだんに盛り込んだ渾身のフレーズ。
隠し味としてのリムショットが、実をいうと、大きな肝なのだ。
バンドの面々も懇切丁寧に仕上げてきているねえ。
鋼の涙腺も、徐々に潤んできて決壊しそうなほど。
幻想的なストーリーと共に、ドンドンとヒートアップ。
その表現力と歌唱力で、新たに虜になったオーディエンスも多いのでは。
王道路線のハード系はもちろんのこと、ミディアムからファンクなど何でも己のモノとして消化吸収し、巧みに取り込む、圧倒的な柔軟性とチームワークに脱帽
ガっとやや腰を落とし気味に、メッセージ色濃厚なるアンセムを紡ぎだすシーンを見つめていると遥か彼方へとトリップしそう。

「バディ」
再び脳天直下のごとき雷鳴が叩き込まれる
ここいらあたりから折り返し点
でも全くエネルギーの衰えは垣間見れない
それどころか益々アクセルをふかしている
どこにこれほどまでのエネルギーを蓄えているのか
それにつれて観客の熱狂度も上がる一方
1曲1曲は引き締まった構成で成立しているのでもったいぶったような長尺なパートは皆無
だからこそ息つく島もあたえてくれない
危険極まりない、随一のドラムビーストが猛り狂う。
アップテンポなリズムを主軸に置いて、めっちゃ暴れまわるトリッキーなベース・ランニング。
シンバル類をど派手に叩きまくる、痺れるようなスティックワーク。
華麗なる乱れ打ちの手数王は打楽器の千手観音。
どいつもこいつも凄まじすぎる。
オリジナリティが、そこかしこに光り輝いているではないか。
羨ましくなるほどの粋なバリエーション。
ノイジーなギターリックを爪弾きながら、タッチくんが踊るように最前列のフロントへ飛び出してきた。
その、スマートな様はファン曰く「イングヴェイ・マルムスティーンのようだ!」と絶賛していた。
入れ替わり立ち代わりの速弾きに目で追うのがやっとさ。
まるでギターの教科書を見ているようだ
火花飛び散らせての鬩ぎあいは、まだ一向におさまらないようだ。

「下限の月」
何やら文学めいたタイトル
これはカズくんの守備範囲
残すところ、あとわずかな時間ということを意識し始めたのか余力を振り絞りはじめてきた
レッドゾーンはとっくに振り切れて、デンジャーゾーンへとまっしぐら。
手拍子の要求にオーディエンスも快く反応。
この空気感はその場にいる者にしか理解できないよな。
一度ハマったらもう病みつきで、抜け出すことは不可能。
会場全体が一体化しての壮絶なる光景。
本物のロックとは何か・・・?
ライブの神髄とは・・・・?
その答えはスモーキーズに秘められている。
トシくんの淡々と紡ぎ出す怒涛のベース・ラインから、自他ともに認めるアタックが痛快。
タッチくんのピッキングは小技がピリリと効いていて小気味よいね。
どうだあ、と言わんばかりに大仰なことをあえてやらかさないで、わかる人にだけ理解してもらえればオーケーみたいな奏法を次々繰り出してくる。
地響き立てて重戦車のごときツインペダルと、ドラミング。
四者四様のアクロバティックなプレイが、終局へ向かいながらの雪崩込み。
巨大な岩石のごとく襲いかかる。

「ハウリング・ソウル!」
あと2曲このタイトルだけでもどのような曲なのかが良い意味で窺い知れるね
極上のお祭り気分も全開に達した。
ここでもバッチリ虎視眈々と狙いを定めているトシ君。
2階席に向けて思いっきり腕を伸ばして指で突き差す
カズくん声量満点
鋼のヴォイスは俄然に衰えることを知らない。
厳然としたダイナミズムと、アグレッシブな絶唱の訴えとことんまでに打ち震える。
この日のライブイベントにメガトン・クラスな彩を添えている。
舞台手前から後方アンプまでを何度もクルクルと回転してのトシちゃん神々しきイデタチ。
時にはベース本体をわが身の分身のように軽々と持ち上げ捻り挙げながら操る
恒例でもある超絶技巧派の誉れ高き連続技。
ロックンロール・モンスターの、究極なるエッセンスを忠実に継承している。
研ぎ澄まされた衝撃と、途方もないスケールは説得力が濃密。
スガくんのドラミングは信頼度高し。
安心して各自がプレイに専念できるというもの。
一時たりともジッとせずに汗飛び散らせる。
もうここまで辿り着いたならばぶっちゃけぶっ飛びまくるというのも一興。

「タイトロープ」でフィナーレを否応なしに飾る
このバンドに相応しいねえ、これって
感極まったカズくんが威風堂々と告げる。
円熟味を増した渾身のシャウトを連発するカズくんに、ときめきを隠せない。
余裕綽綽に目いっぱい声を震わせる。
妥協しないで突き進む意気込みがここに丸ごと集約されているかのようだ
迫力で飲み込まれてしまいそう
最新の照明機材からもド派手にライト点滅を繰り返す。
ライブの本質をまざまざと突き付けられちゃった。
能書きばかり垂れ流している頭でっかちな輩どもに、王道の生き様として真っ向から提示してやりたいくらいだ。
なめて挑んできたりしたら大火傷をこうむるよ。
ご用心と言っておこう。
起承転結の盛大なるセットリストも絶妙。
お約束は派強引すぎるぐらい引っ張りに引っ張ったエンディングで、堂々のフィニッシュを迎えた。
硬軟取り混ぜた巧妙なるアクトショーに、誰もが骨抜きになるほどやられたね。

当然これで終われるわけがない
そんなことは許されない
アンコールの歓声があちこちからひっきりなしに飛び交う

アっ子ちゃんもその場を察してマイク片手に参上・・・って、彼女も上級なスモーキーズ信者
彼女の計らいもあってお応えしましょう、特別にもう1曲。

「ブランド・ニュー・キャデラック」
センスがいいなあ
ここにきてカバーを披露
目玉が飛び出すほどのプレゼント
カズくんがリスペクトしてやまないという伝説のイギリス産パンクバンド、あの「クラッシュ」の作品
アナログでは2枚組の通算3作目の史上最高な傑作アルバム「ロンドン・コーリング」の2曲目に収録
1979年発売
ジャケットデザインも有名
これにより新境地を切り開いた
でもねえ、パンクという単純明快な括りだけで処理するには勿体ない
黒人音楽のエッセンスが根底に流れているのだ
だって、これはクラッシュ自身もカバーしているんだから
50年代のロカビリー・シンガー、ヴィンス・テイラーの代表曲
それをクラッシュ風に切れ味鋭く料理したのだ
カズくんのクールなるルーツを垣間見れたようだ
常にテンションマックスで手に汗を握りっぱなし
これこそがライブならではの醍醐味

「WOW!!
ありがとうございました。
スモーキーズでした!!」
真っ白な灰になって燃え果てた。
やれるだけのことはやりつくした完全燃焼。
このバンド名だけに後は立ち上る煙の余韻だけ・・・・かな
満足感に溢れたメンバーらの表情を見れば、それも一目瞭然。
熱気ムンムンに心地よい汗を流せたね。
すぐにでもまた、ステージに戻ってきたいなあ、という表情を浮かべていた。
ひじょうに才能豊かで器用な連中だけに、まだまだ隠し玉を膨大に忍ばせているのでしょう。
まあ、それは次回のお楽しみとして取っておきましょう!((´∀`*))
もう一度、ぜひとも見てみたいバンドでした。

****本当にお疲れ様でした!!!
今回のライブも大団円!!
ステージ後、方々からメンバー達は称賛を受けていました。
大賛辞をたまわりつつ上機嫌。
あまりにも熱狂し過ぎて、世の憂さもあっさりと吹き飛んじゃいそうだ。
ナイスガイの4人も長丁場イベントライブを堪能していましたよ。
そうなんだよねえ・・・・この日のライブは何から何までもが大収穫だよ。
豪華な凄腕が目白押しだしねえ。

アっ子ちゃんがアナウンス
「今日は天候が悪い中にも関わらず70名もの観客たちが訪れてくれました。
ありがとうございます。
2月20日にもまたここで開催しますよ。
そのチラシ・・・?・・・・フライヤーは出入口のロビーにあります。
無料で配布しています」

さあ、いよいよお次に控えしは泣いても笑っても、ベテラン勢の彼らだあ~~・・・・・・!!!!
こいつらも負けず劣らずのクセモノ連中故に、ゾクゾクとしちゃうね((´∀`*))****

























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QUEEN the miracle CD

2024-01-27 10:28:29 | free form space
長期にわたる休暇期間を経て遂に発表されたオリジナルスタジオアルバム
前作の魔法から今度は奇跡へ
この頃フレディはメンバーらに自分がエイズキャリアである事を告白する
これを機にメンバー間の結束力は高まり如実に楽曲へと反映されていく。

このアルバムから全ての楽曲クレジットはクイーン名義に
ジャケットデザインも4人が一体化した様を表すかのようにコンピュータ作業で顔を連結
しかしやつれ果てたフレディの顔を隠すためのアイデアだ、なんて噂も出たりしたけど…

新たなプロデューサーを迎えたためかいっそうサウンドはシャープになった
ハードロックとダンスミュージックを中心にシンセサイザーでアレンジしたテンションの高いパワー溢れる大作
ソングライティングはロジャーのカラーが強いけどスタジオワーク中にメンバーらが意見を出し合うかたちで進行
バラエティ豊かでハイクオリティな楽曲群に圧倒される
初期の頃の華麗で壮大なる予想不可能な展開も健在
単なるポップスに終始しないところはさすが
やたらと明るく楽しい印象を受けるフレディのボーカルも相変わらず個性ギラギラで元気いっぱい
それはプロモビデオでも同様に

やる気とエネルギー漲る勢いにのって即座に次のアルバムへ向けて作業を開始したクイーン
まさかそれがラストアルバムになるだなんて誰も思わなかったはず…
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VOL,208 FEEL SO GOOD~LIVE IN CUBEGARDEN (ちぇっくーず編)

2024-01-26 20:43:41 | Live Set List
9、20:30~21:00
「ちぇっくーず」
****このライブレポートって、意外にも根強いファンがいるのですよ。
チ今後とも、どうぞお手柔らかにね
( `・∀・´)ノヨロシク・・・・****


会場内に盛大なるBGMが流れ続ける中、観客とミュージシャン達は和気藹々に談笑中。


はい!
いよいよもって佳境に突入。
さてさて、早いもので残すところ、あと数バンドのみ。
楽しいひと時はあっという間だ。
チェックもけっこう厳しく、叱咤激励を日々受けております。

このバンド名を聞いたらもうすでにおわかりでしょうよ。
最早説明不要の「チェッカーズ」コピーバンド。
でもこちらはカタカナではなく何故だかひらがな表記なんだそうです。
こういう拘り具合がなんまらとユニークですなあ。
ありそうで中々ないこの手のバンド。
あれだけ一世を風靡したのに不思議。
10数年前のSTAがマックス主催のベッシーホールライブイベントでジュンやでぐやんらで結成したというチェッカーズのコピーバンドとは対バンしたことがありますが・・・。
それ以来、多分見たことがないなあ。
だからこそ期待に胸もワクワクです。
当時、青春ど真ん中だった若者たちも期待していることでしょう。

当のメンバー達も力が入っていますよ。
だって膨大なるヒット曲を要するチェッカーズ故にやりがいもあるに違いない。
衣装ももちろん全員がチェックの柄で決めています。
市販のものから手作りのものまでさまざま。
こういうところも楽しみの一つ。

噂には以前から聞いていましたが観るのはこの日が初めて。

前置きが大変長くなってしまったから、ここいらへんでメンバーの紹介をば。7人編成です。
でも数人はご存じの面々・・・。

まずはイケメンのボーカル・・・カリスマのタタンタだ!
先ほどの「CONE CONE CLUB」でもひたすらに気を吐いていたねえ。
また別の姿を披露してくれますよ
だってフミヤそっくりな歌声にチェンジしているんだもんなあ。
七色ヴォイスの男とは彼の事だ!

ドラム・・・フルくん
サングラスとペンダントがチャームポイントさ

コーラス・・・ピカルくん
がっしりとした体格でみるからに頼りがいがありそう
彼が横で踊りながら華麗なるハーモニーを添えてくれるならば皆も安心してパフォーマンスに専念できるというものだ
唯一ハンチングスタイル

サックス・・・みゆみゆ
小樽からの参加
衣装は自ら製作したそうです。
本職だもんね。

ギター&コーラス・・・インギー
もしかして彼はあのイングヴェイ・マルムスティーンが大好きなのかなあ?
今度機会があれば聞いてみたいものだ。
オレンジボディカラーの愛器ストラトキャスターを使用。
ローズ指板
ネクタイとサスペンダーがなんまらとオシャレ

キーボード・・・長い髪の毛を後ろで束ねた妖艶なるゆな嬢
彼女は去年も何度か対バンしたよ。
セクシーな網タイツですぐにわかったもん((´∀`))
クロのロングブーツ着用
ローランドのファントム07を使用

ベース・・・ゆーや君
渋いフェンダーのジャズ・ベースを使用
ボディカラーは黒
ローズ指板
ピックを使用

もうすでに8バンドの演奏が終了しているだけに開場中、熱気でムンムンだ。
ちぇっくーずがステージにセットアップして軽く打ち合わせ後、サウンドチェックする。
今か今かと待ち焦がれている観衆があちこちに散見。
公開rehearsalからして本番さながらにいっちゃったのはご愛敬さ・・・・

満を持して司会進行役のアっ子ちゃんがマイクを手に上手から登場。
「大変長らくお待たせしました。
ちょっと曲を増やそうか・・・?
大丈夫さ((´∀`))
できる子だよ、タタンタは!!」
アイコンタクトが盛大に送られた。
準備万端整いましたよ。
何時でもオーケーのゴーサインが出た。
それでは元気いっぱいに開演といきましょうか!!
OH-YEAH、HERE WE GO!!
OK,ARE YOU READY!COME ON BABY!!


「ジュリアにハートブレイク」
5枚目にして最大のヒットシングル。
1984年11月21日にリリース。
アルバム「毎日!!チェッカーズ」の3曲目に収録
オリコン週間チャートでは堂々の1位を獲得
売上枚数70,3万枚
オープニングは威勢の良いポップソングからスタート。
情け容赦なき波状攻撃の開始だ!
イントロのリフが弾き出された瞬間に客席の左右からドッと熱狂的なファン達がステージ前方にまで雪崩込み。
すでに滅茶苦茶ノリノリのダンス大会があちこちで催されてる。
タタンタと一緒に歌っている猛者まで出現。
それに負けじとステージ上では熱いパフォーマンスが休むこともなく繰り広げられておる。
独特のメロディラインと切ない歌詞・・・・・これ一発でバッチリと観客の心は頂いたも同然。

「どうもこんばんは
ちぇっくーずです。
ありがとうございます。
先ほどから見ている方々は
気づいているとは思いますが・・・・
CONECONEのボーカルも担当していました。
つまりは掛け持ちをやっております、はい。
まあ、とりあえずは・・・俺の顔、濃い!?
さっきのままなんだけどなあ。
今日わざわざツルハでメイクの道具を買って2度塗りしているよ。
そこの店員さんが!!???・・・って顔をしていた((´∀`))
もちろん俺がメイクをするんだよ~~!!
・・・・哀しくてジェラシー!」
3枚目のシングル
1984年5月1日リリース
アルバム「もっと!チェッカーズ」の2曲目に収録
間髪入れずに再び名曲を叩きつけてきた。
イントロの「アハンハン(^^♪」の部分などの振り付けが凄く印象深い。
こちらもオリコン週間チャートで1位を記録
これが記念すべき初だった。
売上枚数は66,2万枚
極上のジャパニーズポップスなんだけど、よくよく考察してみると歌詞の世界はほとんど演歌((´∀`))
歌メロも多少コブシっぽいし。
でも違和感なくはまるところがナイス。
初期の人気ナンバー。

「いいぞー!!」
アドレナリンが噴出した人が叫んでいる
「え!?・・・次ですか?
新曲やるの?
1回もリハをやっていない・・・(-_-;)。」
「楽器が違うからハードルが高い。
サックスを3本も持ってきたくないから断った曲なんだよ・・・(´;ω;
「まあいってみましょうか。
これはひたすらにやばいぞ~~~
・・・星屑のステージ」
4枚目のシングル
1984年8月23日にリリース
アルバム「もっと!チェッカーズ」の6曲目に収録
こちらの壮大でドラマティックな展開がしびれるバラードもオリコン週間チャートでは1位を記録。
しかし、改めて聞いてみてもチェッカーズって素晴らしい曲をたくさん生み出しているね。
さすがだ。
ファッションや髪型にまで多大なる影響を与えたことも頷ける。
サックスプレイヤー人口も急激に増えたしね。
白眉はサビの繰り返しでの転調だ。
ここからドンドンと引き込まれていく。
胸がキュンキュンとなって哀しくなり密かに涙している人もいるのでは・・・。
タタンタはワイヤレスマイクを持ってそのまま階段を降りて客席の中を練り歩き大サービスを繰り広げる。
いい声しているねえ
思わずウットリと聞き惚れちゃうほど。
心憎いほどの演出。
女性客に対してハイタッチをしても嫌味なく絵になる男だね。
微笑ましき光景に乾杯。

「いきなりやったわりにはまあまあの出来だったね。
今日はイベントの後半まで見てくれて感謝です。
次のバンドさんの為にも盛り上げてくれたら嬉しいです
・・・ミセス・マーメイド」
26枚目のシングル
1991年9月4日にリリース
アルバム「ザ・チェッカーズ」に収録
オリコン週間チャートでは最高ランキング4位を記録
これは中々に通受けしそうな絶妙なセレクション
この辺に対する思い入れが単なるユルユル感覚のバンドとは雲泥の差
作曲は何と鶴久。
ブラックフィーリングのウネリが随所に垣間見られる難攻不落なチューン。
バンドアレンジと奏でられるアンサンブルがほどよくグルーヴィー。
リズムセクションの根底にあるのは、アシッドジャズ、そして新しい解釈のブルー・アイド・ソウルから抽出されたもの。
アイドルから音楽の多様性を極め本格派ミュージシャンへのステップを踏んだターニングポイントともいえる曲。

「夜明けのブレス」
23枚目のシングル
1990年6月21日にリリース
アルバム「チェッカーズ・ザ・ベスト」に収録
オリコン週間チャートでは最高ランキングで2位を記録
美しいピアノの音色が奏でられるとそこから徐々に盛り上がって・・・といきたいところが息が合わずにストップ。
仕切り直しにて再度・・・。
結婚式に最適な曲
タタンタは秘密兵器のマイクスタンドを取り出してマイクをセット。
なるほど、曲ごとに芸が細かい。
みゆみゆはソプラノサックスに持ち替えて構えてる。
インギーは控えめだけど安定感抜群なアルペジオを延々と紡ぎだす。
これが効果絶大。
タイトでストレートでシンプルな音壁を構築。
もうこの辺に達したらリラックスモードに突入
誰もかれもが肩の力も抜けてきて自由自在に溶け込んできている。

「皆さん、今日はわざわざちぇっくーずを観に来たの?
おお!!(拍手喝采!)
じゃ後でねいいことあるよ・・・って何もないんだけれど・・・((´∀`))
うちのバンドはたくさんのメンバーがいるんだけど、衣装を作ってくれる人っていないかなあ・・・・?
これはさっきのCONE CONEの衣装でした((´∀`))
緑柄のチェック模様
でも靴は違うよ。
ちゃんと履き替えたんだからね。
あまり着替え用のコスチュームばかり用意しちゃうともうそれだけで荷物がバンバンになっちゃうのさ。
所詮はヤッツケのセカンドストリートでいいんだよ。
そんな感じで次にいきます
・・・・神様ヘルプ!」
けたたましきスティックによるカウント4つ打ちが豪快に響き渡る
9枚目のシングル
1985年11月1日に発売
アルバム「アーリー・シングルス」の15曲目に収録
オリコン週間チャートでは最高ランキング1位。
とにもかくにもパワフルこの上ない「ヘルプ!」シャウトの連発がやたらと盛り上がってツボにはまる
ダメ押しとばかりに「もう一丁!」コールまで飛び出した。

泣いても笑っても正真正銘のこれがラスト
しかしタフな連中だ
休むこともなく次々と繰り出される傑作に脳天ヒューズもとっくにスパークしちゃったぞ。
「ではお名残り惜しゅうございますが・・・・
もっと聞きたいですか・・・・
甘くほろ苦い青春のど真ん中がふんだんに詰まっていますからねえ。
あと1曲・・・・・じゃあこれをアンコール用ということで。
魂込めていきますよ。
肩があがるかなあ・・・・(-_-;)
・・・・涙のリクエスト!」
2枚目のシングル
1984年1月21日にリリース
ファーストアルバム「絶対チェッカーズ!!」の6曲目に収録
オリコン週間チャートでは最高ランキング2位を記録
売上枚数は67,2万枚
終局にこれぐらいふさわしい曲はないねえ。
うってつけだ。 
この曲で一躍チェッカーズの名が世間一般に知れ渡り社会現象化した。
タイトルの耳に残るフレーズを歌いながら右手をグルグルと回転させるアクションが映える
キューブガーデンのスタッフも最新鋭の照明機材を全面的に駆使してこれでもかあというほどに放射線の光を派手に送り出す。
タタンタくんは本家の声が裏返る唱法を懇切丁寧忠実に再現しているではないか。
ちょっとキュートで初々しくも演じてみせる。
もうこれでフィナーレだということで余力を振り絞って動き回る。
リードボーカルとコーラス隊とのコンビネーションは阿吽の呼吸でピッタリだ。
振り付けも練習の成果が花開いていたよ。
血と汗と涙の結晶
努力は決して裏切らないものだ。
充実感に満ち溢れた汗まみれの表情を見ればそれも一目瞭然だ。
なんの悔いも残さないよう一心不乱に演じきっての大団円。
無事に爆発は終了!

「どうもありがとうございました。
またいつの日にかお会いしましょう
次のライブまで我慢していてくださいね。」
アっ子ちゃん
「大きな拍手をおおくりください!!」

本当にお疲れさまでした!!

観客たちもエキサイトしながら、異口同音に絶賛していた。

またすぐにでも見たくなる満足のいくバンドでした。
まだまだ、たくさんの隠し玉を持っているのでしょう。
演劇風な要素も勉強になるなあ。
仕掛けもギャグもバッチリと考え、今後も益々切磋琢磨精進してちょうだいね。
心底から期待しているよ。

北国の豪雪も、その迫力ある熱量で溶けちゃいそうだ。
暗く陰鬱なる世の中にとっても、一筋の光明が差してきたような気がします。

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コメント
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