THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

華麗なるレース  a day at the races 写真集 CD LP QUEEN

2023-12-30 17:35:05 | free form space
クイーンのシリーズを個人的に楽しんでいます!
やはりいいよなあ!
素晴らしいよ。
あ、…全く興味のない方はスルーしてくださいね!😉

ビジネストラブルから解放されて、爆発的な人気も得て、やっと自信を持ちはじめた頃かな。
メンバーの結婚、ソロやセッションも活発化。
フレディの衣装も益々個性的になる!

このアルバムは、タイトルやジャケットデザインからして、前作の延長線上なイメージ!
心強い片腕だった名プロデューサー、ロイトーマスベイカーとも別れて初のセルフプロデュース

だからからなのか、何となくこれまでの勢いとパワーが不足しているように感じちゃうなあ…。
もちろん、さすがに佳曲揃い。
「タイユアマザーダウン」なんて、いかにもライブ向きなハードブギ!
お得意のゴスペル、フォーク、アカペラ、ワルツ、ポップ、ボードビル調と満載なんだけどねー♪
1番クイーンしている「愛にすべてを」
が、イントロからエンディングまで群を抜いた完成度!
大ヒットした!
これ、ホッとするなあ。
でも日本で話題になったのは、フィナーレを華麗に飾る思い出深い傑作「手をとりあって」
日本のファン達に感謝を込めてブライアンが書いた壮大なバラード!
何と、歌詞の一部は日本語で歌われて日本のみシングルカットされた!

そして、パンクブームがやってくるのだ…
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オペラ座の夜  QUEEN a night at the opera

2023-12-30 10:00:36 | free form space
クイーンにとって、ブリティッシュ様式美ハードロックバンドの先輩格にあたるパープルやツェッペリンはクラシックへ果敢にアプローチをして数々の伝説を残す。
しかし、クイーンは大胆にもオペラ的な手法を取り入れるのだ!
その集大成がこの金字塔‼️
「クイーン版サージェントペッパーズ」とも言われるだけに、ゴージャスかつ壮大でドラマティックな音絵巻!

既に日本ではダントツな人気を博していたから、SNSのない時代でもレコーディング情報が逐一雑誌で紹介されてファンは狂喜乱舞しながら期待にワクワク状態だった。
で、あの映画でも描かれていた先行シングルのドタバタ劇も伝わってきた。
蓋を開けてみたらば、掟破りな長尺曲にも関わらず歴史に残る大傑作として大ヒット!
個人的には「ヘイジュード」が頭をよぎったものだ。
初めて聞いた時は、誰もが言葉を失うほどにぶっ飛んだ!
こんなにも個性的で複雑なロックは、今まで聞いた事がない!
凄い!
まだ珍しかったPVも見応え満点!
満を持して発売されたアルバム!
当時、聴きまくったものだ!
白いジャケットだから汚れが目立つなあ…(^◇^;)
内容は見事なくらいに、一切の捨て曲無し。
あっという間に聴き終えちゃう!
プログレ、ボードビル、フォーク、コミカルなミュージカル調からヘヴイメタル、ワルツ、アカペラ、アーリーアメリカ風!…

日本で入手したのかブライアンが弾くおもちゃの琴の音色や、以前に酷い契約をしていたトライデントを痛烈に批判したオープニングソング、例のノーシンセクレジットも話題になった!

とろけるほどに美しいバラード「ラブオブマイライフ」
ジョンの傑作ポップ「マイベストフレンド」
もちろん、3部構成を難産の末に合体させたアンセム「ボヘミアンラプソディ」
華麗なトラディショナルインスト「ゴッドセイブザクイーン」でフィナーレを迎える!
これはその後のライブを締めくくる国歌としてお馴染みだね🤠🎶‼️
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TOMO-CHAN

2023-12-29 19:05:14 | member紹介
ALTO SAX

7月23日生まれ A型

好きなバンド*ミュージシャン
Mötley Crüe  Def Leppard
Mr.BIG  RED WARRIORS
Sing Like Talking  石井琢磨……

中学からブラスバンド
高校からロックバンド
大人になってからJazz

楽しいこと大好き❣️




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VOL,207 LUA RELVA~MA CHERIE LIVE3 (S・T・A編 PART,3)

2023-12-29 19:05:14 | Live Set List




約3分にわたり暴れまくった観客のスーパーニヒリズム・トミーは、何事もなかったかのように不敵な笑みを浮かべ風のようにホットタイムへと去っていったのだ。
なんまら憎い奴。

その熱狂の余韻そのままに、マサからのアイコンタクトを受けたアッキー嬢がドラマティックでクラシカルかつ繊細なる旋律を指先から発する。

ハマピーのトランペット・ファンファーレが高らかに吹き鳴らされる。

阿吽の呼吸でモッチン入魂のリズムが地響きを立てる。

俄然地鳴りをあげて、ジャストなタイミングでダニー・セラフィン直伝、伝家の宝刀フィルでドラムセットを破壊するほどに応戦。

スティーブ・ルカサーのギター歪みトーンを、コバちゃんが好演してのストレート・ビートが唸りを上げる「ゲッッタウェイ」に雪崩れ込んで捲くし立てるS・T・A。
こいつは最終関門・・・・。
あのシカゴが起死回生で奇跡の復活を遂げた「シカゴ16」
デヴィッド・フォスターがプロデュースを担当。
TOTOやジャーニー、フォリナーみたいだと古いコアなファン達をガッカリさせた通称AORアルバム(!?)。
その中で唯一、往年のブラスロックしているのがこれ。
LPではA面の最後に収録。
と言っても、最大のヒットバラード「素直になれなくて」のエンディングからのメドレー・パート小曲なんだけど。
マサは、これが大好物なんですよ。
理屈抜きにアドレナリン噴出で、ライブ映えするでしょうよ。

この僅か1分半ほどの曲は、しばらく棚上げにされていたんだけど、このたび晴れて封印が解かれたという曰く付きの隠れた名曲。
(2021年10月3日の日曜日ゴールドストーン・フレンズ・ライブ以来の演奏。
もちろん自主コンサートはヒコちゃんの開催)

数回過去に披露したこともあったんだけど、あろうことか当時のキーボードとギターがキーを間違えてとんでもない事に・・・。
不協和音まみれで、まともにできたことがなかったという苦い思い出のある可哀そうな曲だったんです。
正直、恥ずかしい話、一度もまともに披露できたことがなかった・・・・
(難解な構成なんだけど)。
でもこの日、そんなくだらない事を払拭するほどの感動を与えてくれました。

だってねえ、事細かにキャノン同様、貫禄のハマピー&ミツを中心に若さ溢れるタカ&トモちゃんを交えて、何度も繰り返し細部まで練りこんで研究して吹き込んだもんね。
曲をバラバラに解体して一つずつコードの確認まで行う様には、鳥肌が立って感動まで覚えたくらいさ。
真面目で淡々と取り組んだ結果は大成功・・・というか、これが彼等に言わせれば普通じゃん、ってなもんよ。

ブラス隊一体となりながら、、本家さながら、リズムにあわせ体をくねらせて吹き鳴らすプレイ・スタイルは何度も見慣れていますが、やっぱり様になっていますね。
頼りになる女史アッキーがアドヴァイスしてくれたベース・ランニングラインで、更に崇高なるアンサンブルが確立。

延々とスマートに這いずり回る。
追い討ちをかけるようにマサ&アイちゃんの2人がロックンロール・シンガーよろしく迫真の叫び。

絶頂に達した瞬間、不意をついたかのような突然のブレイクも立派に達成。

****、最終局面を迎えた。
白熱のライブ・レポートは、まだまだ続く・・・・・!!!!****

果てしなき怒涛のライブ攻勢なのだ・・・
もちろん、お約束のメガトン級なナンバーで息の根を止める所存。
ARE YOU READY!!??****

「・・・・・今は何時くらいかな?(チラッと時計を見る)
・・・・・・極上のミッドナイト・ソングでラストを締めくくってみたいと思います」

この時、すでにコバちゃんはギターを掲げて小刻みに震わせつつも,唸りを発する・・・・・「ウィ~~~ン・・・・・・」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに左足を乗せたまま「いきます!
盛大に盛り上がっていきましょう~!
 松山千春の曲ではないですよ(笑)
・・・・・・25or6to4!!!」 
(EDIT/ VER。
オリジナル・セカンドアルバム「シカゴと23の誓い」に収録。
この曲がワールドワイドに大ヒットをして人気を決定づけた)

マサがコバちゃんの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから
「ガガガガガーン!」
ギターが、これ以上ないほどの速さで過激に攻め立てる。
マサも一緒にメインリフを弾き始めると、モッチンも問答無用とばかりシンバル類総出で便乗する形にて熾烈になぞってくる。
追随してアッキー、アイちゃん、トモちゃんらを交えたメンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」

「会場後ろの方も一緒に!!
HEY! HEY!」

驚いたことにメンバー全員が一丸となってそれに連動して、ノリノリに手拍子を交えている。
その上、しきりに楽器を振っている。

いつの間にかアイちゃんは伝家の宝刀とばかり、タンバリンをアッキーから借りてシェイクしながら元気一杯に飛び跳ねているではないか。

疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、キーボードも参戦でリズムの鬩ぎ合い! 
(この曲でマサは以前にシンセ・ブラス・スコアをアキに送付した。
初代TBコイズミくんの採譜)

あるバンドは「STAはスペシャル軍団」

パープル・ブリンガーのギタリスト、シンちゃんいわく「ギタリストは上手いし、いい音を出しているね~!」

あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」

あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・」

あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」」

あるキーボードいわく「STAは憧れ💛!!」

マサは1フレーズごとにステージフロントに並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。

コバちゃん&マサが両サイドのフロントにて陣取り。
この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。

ギターが堂々とスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。
やはり花形楽器だもんね。

各メンバー達も負けじと大奮闘。
なるほど心強き存在感。

この曲、アイちゃんのリードボーカルに、モッチン&アッキー、マサを交えての白熱するコーラス隊体制も、俄然と馴染んできた。

ホーン隊を筆頭に、拳を突き出すタイミングも絶妙。

アッキーも、チャーミングなポーズで、エキサイティングなジャンプ・プレイを披露しての挑発。
以前に礼儀正しく優しいルチュも、アッキーの超絶技巧パフォーマンスをスターライトで称賛していたっけねえ。

誰言うともなくメンバー達が合間を縫って
「イェーッ!!」
観客たちも「イェーッ!!!」のコール&レスポンス要求で半狂乱。

もうこれで本当に終わりだと察してか、全員グチャグチャで、どこもかしこも必死の形相です。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

更にマサは仰け反って、オーディエンス達とコミュニケーションをはかる。

ヘッドバンギングにて両膝つき、気迫のフォーメーション絡みを続行。

コバちゃんは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときチョーキング・ソロで埋めつくすほどに我を忘れ、ギターの鬼と化し、それに呼応しています。
でも、抑揚のメリハリはバッチリ!!!
ありとあらゆるテクニックをぶち込んでいる様は、まるでギターの教科書、お手本を提示しているかのよう。
締めはエフェクター・ボードのスペースにもどって、ここでも秘密兵器ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃で爆発寸前
(本家のソロをほぼそのまんまに再現。
 これも究極のフィンガリングで完成形とみた。
 オフステージの時にマサはコバちゃんに言った。
テリーのソロを弾いている時って本当に満たされた表情をしているね、と。
そう言われたコバちゃんもまんざらではない様子)。

そして数年前からギターソロの後半でやりはじめた、シカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズをコバちゃんの合図を待ってホーン隊が吹き込む。

トドメはホーンセクションによる、きっつい嘶き音で息の根を止める。

トモちゃんも、ウォルター・パラゼイダー顔負けなサックスで、他のメンバー達と対等に渡り合う。
難攻不落なパートなど何のその。
パワフルでバカテクの管楽器が4人も在籍しているという贅沢さが、良い方向に作用しているようだ。

オフステージでは控えめで賑やかに楽しい((´∀`*))彼らも、いざステージに立つと強烈なる存在感を放っているのだ。

ウカウカしてなどいられないよ、みんな。
ヤワなヤツならば、一瞬で足元をすくわれるさ。
マサがベースのネックを観客方向に突き出す。
その時、正面に立ってノリノリの可愛いレディが、フレットをポンポンと撫でてくれた。
下手袖に控えていたスタッフとは、はしゃぎすぎて激突!((´∀`*))
モッチンのところまで駆け寄って再びバスドラムに足をのせて、しつこいくらいに煽りまくり、シンバル連続キック攻撃。
更にはホーンセクションのところへも訪れて、一緒に爆笑ダンシング。

最近、モッチンが凝っている重ね録りのリズムとフィルを分担したパターン。
これにはひたすら苦慮しているらしい。
「よし、うまくいったぞ!」と思い、自宅で改めて聞き返してみると納得がいかないのだとか。
超難解な作業だ。
曲の細部までをも、若い頃から聞き漁っていたからこそ、こんなところもトコトンにまで超絶なるこだわりがあるみたい・・・・・。
しかも、リラックスしながら、和気あいあいと楽しそうに不敵な笑みを浮かべつつね・・・・。
これらを最近はユーちゃんのティンバレス(高音部)とのアンサンブルで見事に再現してのけた。
恐るべきアバンギャルドな究極のツワモノ・コンビ誕生の瞬間を目撃した。(この日は残念ながら、パーカッションは不在だったけどね・・・・)
大体にして、こんな、奇想天外な発想にトライすること自体が、無謀すぎるよん。
本家はもとより、カバーバンドでも見たことも聞いたこともないよ。
いつでもどこでも、実験的な精神ほとばしる遊び心を持っているロッカー達。
もう少しで恍惚の領域に到達するのではないか!?
これも血と汗と涙の果てに得られる特権。
当然、並々ならぬ実力と経験とシカゴ愛も備わっていなければ話にならないね。

メンバー達が俄然色めき立ってきた・・・この状況。
どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。
我々にも皆目見当がつきません。
まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンも、STAトラの穴ならではの持ち味だね。
やはり役者がヒトアジ違います。

マサが自分の楽器を垂直に突き上げて、揺すりまくるの図。

尚もコバちゃんのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!? と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明スタッフがSTAのメンバー達を追うのは大変な作業だ
(事前に、とにかく思い切りサイケデリックにアーティスティックにヘヴィーに点滅してと希望提出しておきました。
 無理難題な注文だよなあ・・・・・・・・・笑)。

プレイしている我々でさえも、震えがくるほどの高評価を下したくなる。

エンディングではベースのネックを天高くに立てホップステップ。
ベースギターを肩からはずして、頭上高々に掲げるポーズ。
いつもならばここで終了なんだけど、この日のプッツン度合いは異常だった。

多分、一昨年の7月に食らった「小樽の旋風」に対する憂さ晴らしか!?
もう制御がきかない。

あまりにも危険とメンバーや観客たちからクレームが入りお蔵入りしていたアクションも、いきなり首をもたげちゃった。
ベースギターを脳天に乗せての衝撃音・・・・しつこいくらいに「グワングワーン!!」。
さすがにベース破壊とアンプにガソリン爆破と客席落下はなし
・・・・当たり前だよ(爆笑)
とどめはベースをマシンガンに見たてての抱きかかえ連射攻撃してからボディを目前に突き出す。
最前列に陣取ったカメラ小僧達もシャッターチャンスとばかり、激写に次ぐ激写で忙しそう。
ノイジーな悲鳴をあげるベース「グワ~ン、ギュワーン!」。
小樽で以前、可愛い弟分のサッサが「マサさんはいつもあれだけ複雑で難解なベースラインを弾きながらよく歌って動き回れるなあ」と感嘆の声を寄せてくれた。
これは快挙だ!

極めつけのフィニッシュは
「YEAH!!」一礼して、マサが再びモニター・スピーカーの上に上り、豪快なるジャンプ一閃でTHE END!!!


「ありがとうございました!」
温かい拍手に感謝です。
一通り感謝のご挨拶を済ませて、電源オフ、コードを抜いて後かたずけに取り掛かりはじめたら・・・・

「アンコール!!アンコール!!」
背中の向こう側から手拍子と共に、アンコールの合唱がはじまってるではないか!!??・・・・
メンバー達から沸き起こるスマイル。
慌てて再セットアップ。

「サンキュー!
それでは、正真正銘本当にこれが最後だから、大きな拍手で盛り上げてくれ!!!」
熱い歓声にこたえ,満面の笑みを湛えたアイちゃん。
満足そうに、余裕の表情を浮かべているんだから大したものだ。
バックに陣取るメンバー達も誇らしげだ!
トモちゃんの胸元が大胆に開いたスーツ衣装もファッショナブルに拘り抜いている。
髪型やマニキュアもセンス抜群で見とれちゃうほど。
カメラ小僧どもが我先にと、こぞって激写する気持ちがよくわかるわいな。

さてさてと、STAは、お得意のジャンルとして長年お蔵入りしていた曲を、今年から再び蘇らせてくれたよ。
(アッキーらもテイクやキー違いではあるけど他のバンドで演奏経験あり)
STAの曲ってどれもこれも毛色が変わっているけれども、こいつはこの日特に異色なナンバー。
ブラスロックではないから当たり前か。
モッチンの4カウントから間髪入れずにソウルフルな、その名も誉れ高き「ソウルマン
(サム&ディブ。
STAはザ・ブルース・ブラザースのversionで披露)」
しかしモッチンも、ジャンル問わず、器用に色々なスタイルで叩き分けるものだね。
昔取った杵柄、職人気質の面目躍如だ。
モッチンが一番こだわりぬいたという、ホーン隊と一体となってのフィルインも寸分の狂いなくバッチリ。
とにもかくにも、モッチンのプレイする姿がひじょうにロック的でナイスです。
実はタカもブルースブラザースが大のお気に入り。
アイちゃんは日本人離れした節回しで、センターを陣取り片腕伸ばしての熱演。
(ステージはすでに足の踏み場もないようなので、彼女のみ1歩前の床にての熱唱。
つまり変則的なポジション)
でも、期待以上の貢献度さ。
神々しき照明を一身に浴びながら、もはや独壇場と化しています。
「リッスン!」の合の手も抜群。
マサ&アキ&モッチンもしたたかに、バック・アップ・ハイトーンコーラスで参入。
もちろんエディット・バージョンゆえ、あっという間に転調パートへ突入。
ここで遂にでた!!
アッキーが秘密兵器のフレーズをおもむろに弾き出し、目いっぱいに魂込めて披露。
ブルースハープのパートを軽快に鍵盤で代用。
全く違和感なしで超絶にクールだ。
これは本人たってのリクエスト。
彼女の冴えたアイデアで、めでたくここに結実した瞬間。
チラッと横目で見たけど、かっこよく弾きまくっていてご機嫌な表情だったよん。
今は多才なメンバーばかり所属しているから大助かり。
単なる興味本位の楽器コレクターとは雲泥の差さ((´∀`*))

新加入のトモちゃんは、スタジオ・リハ3回きりだとは到底思えないほどの手さばき。

よって、万雷の拍手が鳴り止みません。

正直に申しまして、この曲、今までのライブでもそこそこの評判だったのですが、この日の受け具合は異常でしたなあ。
特にうるさ型のオーディエンスにはね!!((´∀`*))
ヴォーカリストによって、こうも違うのかと痛感したよ。
バックの演奏にも良い意味で刺激を与え、次々と連鎖していくし、本当に計算ができない。
まだまだ修行が足りない。
これこそがライブならでは真剣勝負の真髄。
ある観客からは直々に「セットリストの全曲が申し分なくたまらない・・・」と感想をいただきました。
やっぱり取り上げて大正解でしたなあ。
ある程度は、確信犯なんだけどね・・・。((´∀`*))

一致団結の賜物。
メンバー達の知り合いも見えていたんだけど、STAを見たのは初めてだ、という人が多数いて異口同音に衝撃的だったらしい。
もちろん想像以上のパフォーマンスと歌声に話題騒然だったことは当然でしょう。
多方面からの反響も上々で、益々株があがったね。
新体制での東雁来初進出は成功で、手ごたえも良好。
(というか、他でもけっこう同一メンバーで臨んだ試しがないかも・・・(-_-;)


この後には珍しくステージ裏の控えスペースで、メンバー一同が絶えず出入りしているミュージシャン達とリラックスしながら笑いを交えて歓談と写真撮影に勤しむ。
こんな事も今までは滅多にありえなかったことだ。

興奮状態の対バンのベーシスト君がマサの元に駆け寄ってきた。
「控えめに言わせてください・・・最高でした!!!」
フラッグのマスクも珍しく賛辞を贈ってくれた。
「特に鉄壁のホーンセクションには圧倒されました」
ソフトクリームの京子ちゃんからも「今のSTAは以前とは比較にならないくらいのまとまりで迫力。
マサさんがとっても嬉しそうに演奏しているのも印象的」
よく見ているもんだねえ。
微塵たりとも、浮かれたり、油断したりできないものだ。
身の引き締まる思い。
とにもかくにも、嬉しいコメントばかりだね。
わかる者には、難しい説明なんて皆無。
フィーリングで以心伝心!
これに尽きる。
大風呂敷を広げている暇があったら、クールな音を一発でもぶちかましてみろよ・・・ってなあもんさ。

確実にSTAはギアを上げて良い方向に向かっている。
コミュニケーションを台無しにする人間なんかが介入する余地なんかはなし。
有言実行に尽きる。
たった今まで演奏していた内容に対する満足感が、ここでのメンバー達の表情に集約されています。
手ごたえ溢れる、充実感の証明。
当然一人一人、反省点は数々あれど、以前と比較しても飛躍的に伸びてきています。

耳の肥えているシビアな対バンや観客達が述べているのだから間違いなし。
同じ過ちは繰り返さない。
それを糧に更なるステップアップを図って、一致団結していきましょう!

中山オーナーからも、後日、心温まるメッセージを送ってくれました。
励みになるなあ。
オーナーの奥様、スタッフ&ミュージシャンの加藤さん&秦野くん、そして飲食コーナーで美味しいご馳走を提供してくれたスタッフさんたちに改めて感謝の意を表します。

これで今年の音楽活動は終了・・・・鋭気を養いましょう。

ライブ後のドリンクと食事が至福の味で筆舌に尽くしがたい。((´∀`*))

さあ、早くもニューラインナップによるSTAが208回目のライブに向けて虎視眈々と狙いを定めているよ。
要注目だ。
2024年のSTAも、遠慮なくシカゴを中心としたブラス・ロック道を開拓して前進するのみ!!
実はすでに予定は進行中!
まだ見ぬ輝かしい世界がたくさん控えているんだからね。

予告編・・・・・
来月も札幌にて、初志貫徹の志で再びSTAが戻ってきますよ。
ああ・・・・また話題を独占するなあ!!
半端なコケ脅しが嫌いなタチなものでしてねえ!!

VERY SPECIAL THANKS TO・・・MR,NAKAYAMA&KATOHSAN&YUZAWASAN&HATANOKUN&ABESAN&COSTCO&BIG&POTATO CHIPS&RICE BALL&GREEN TEA&MINERAL WATER&FRIED CHICKEN&MEAT SPAGHTTI&SANDWICH&HAYASHIKUN&HIKOCHAN&YUMICHAN&TAKAHASHIKUN&FUSE&SNOWING&KANAECHAN&DISPOSABLE WARMER&AWEETS&STRAWBERRY POCKY&PAIN CHOCOLAT&HYE ROLLER B・L・T&BASS AMP HEAD&JAMES&SATOHKUN&COOKING BREAD&FLAG&KUMAKUN&MIZUNOKUN&CANNON&YU-KI&TOMMY&ODEN&CURRY RICE&BEER&EDAMAME&SMOKING AREA&SOFT CREAM&SENNHEISER945!!

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sheer heart attack QUEEN CD&LP

2023-12-29 17:22:34 | free form space
若い頃のクイーンは、とにかくアクティブだった!
レコーディングにツアーに多忙を極めていた。
まあ、ブライアンの病気はまだ尾を引いていたけど!
そのブライアンも病院のベッドで曲作り。
メンバー達もギターパート以外の録音に取り掛かる。

デビュー作はハードロックを中心にプログレ。
2作目はドラマティックなトータルアルバム。
で、このアルバムでは、プロデューサー、ロイトーマスベイカーと共に、より練り上げられたサウンドプロダクションを確立!
バリエーション豊富な内容で周囲を驚かせる。
さすがにインテリ集団故、やる事なす事が別格。

ブライアン十八番の一人二役三味線風なギター、アラビアンメロディからグラムロック、ワイルドなロックンロールやら、トラッドソングにヴォードビル調、果てには、あのボヘミアン…への布石とも言える曲もあり。
メタリカが後にヘヴイでカッコ良くカバーした「ストーンコールドクレイジー」が個人的にはお気に入り!

このアルバムからは遂に大ヒットが二曲も生まれた!
「キラークイーン」「誘惑のロックンロール」だ!
共に超個性的で素晴らしい演奏力とアレンジだよね!
今聞いても斬新過ぎる!
ジャケットのフレディは左手の爪に黒いマニキュアをしているのも話題になった…😉🎶

そして、この勢いのまま次作に於いて更なる飛躍を遂げる訳だ!
正にクイーン恐るべし‼️
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QUEEN QUEENⅡ LP&CD

2023-12-29 15:24:00 | free form space
改めて、やはりクイーンは斬新だなあ、と痛感した次第!
同時期に注目されていた他のバンド達とは一線を画す存在感!

デビューから間髪入れずにリリースされたセカンドがそれを物語っている。
ジャケットはビートルズへのオマージュ??!かな(^◇^;)
彼らがジミヘンと並んで、最もリスペクトするバンドだけに。
ボヘミアン…PV最初のシーンに現れる4人のカッコいいポーズだね!

さて、アルバムの内容!
アナログでいうA面はブライアンのコンセプト!
ホワイトクイーン。
で、裏面はフレディを中心としたブラッククイーン!
マニアックなファン達に言わせればこれが最高傑作盤というのも頷けるコンセプトアルバム!
2作目で早くも、バリエーション豊富に更なる発展を遂げている。
恐るべき才能集団!
只者ではなかった事が日本の女の子ファン達が証明した。
めちゃくちゃに凝りまくったレコーディングなのに、ライブでしっかりと再現してだらしい!
もちろん「シンセは使ってないよ」のクレジット付き!😉🎶

でも、何度も報道されたブライアンの病気が、深刻だった…😢
レコーディングやツアーに度々支障をきたしブライアンはとても凹んだらしい…。
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戦慄の王女  QUEEN CD&LP

2023-12-29 14:11:15 | free form space
クイーン超久しぶりの札幌ライブが楽しみだあ。
クリムゾン以来の洋楽ビッグバンドの来札だもん。
クイーンは結局オリメンラスト来日となってしまったワークスツアー武道館ライブを観たっきりだからワクワク。

あ…その前に紅白にも出演するんだよなあ…商売上手…(^◇^;)
まあ、割り切って心待ちにしているよ。

という訳でして、マニアック編を別として
最近はアルバムリリース順に聞いている。

兎にも角にもあれは衝撃のデビューだった!
本国では信じられない程にボロッカス扱いだったクイーン。
なんたって「桶いっぱいの小便」とか「クイーンが売れたら帽子でも何でも食ってやる」とか音楽専門誌界隈では散々な扱い。
だから出足は大したヒットには恵まれなかった…。

俺は「炎のロックンロール」を初めてラジオで聴いた瞬間から頭に電気が走ったよ。
正に戦慄の王女登場だ!
なんだ?この宇宙を駆け巡るようなギターのイントロは?
斬新な凝ったアレンジと脅威のボーカルにカッコいいプレイ!
でも同じ時期に大ブレイクしていたBCR同様に、男がクイーン好きを公言すると馬鹿にされる時代だったさ。😢

でも、最初に人気が出たのは日本なんだから!
(この辺を、是非ともあの映画で触れて欲しかった)
女の子達がアイドル的な扱いで騒いだ!
美形にお化粧してヒラヒラ衣装の王子様ルックスの4人が華麗に舞うステージはそりゃ絵になる。
もちろん演奏は上手いし独創的だよー!
初来日した際、ビートルズのように熱狂するファン達に1番ビックリしたのはクイーン本人達だった。
そんな経験したことないんだから。
それ以来、日本贔屓なんだよな。
特にフレディは!
札幌初のライブを熱望したのは、そのフレディだったらしい…。
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VOL,207 LUA RELVA~MA CHERIE LIVE3 (S・T・A編 PART,2)

2023-12-28 18:21:57 | Live Set List

熱狂の歓声が沸き起こる。

「改めまして!
サッポロ・トランジット・オーソリティです。
皆さん、楽しんでますか!!
OH,YEAH!
頑固一徹、ブラスロック街道を突き抜けるべく邁進の日々を送っております。
北国唯一無二の存在として君臨。
今年の初夏からSTA史上最強の布陣が揃いましてギアを一段上げて活動していますが、今年最後のライブということでルアレルヴァは申し分のない箱だ。
ということでして、本日はスペシャルな内容でお送りしますよ。
当然100パーセント濃厚なるセットリストを組んでいますが、数曲は超絶マニアック。
その中でまずは1曲、これをカバーしているバンドはまずいないでしょう。
熱冷ましとばかりに場面転換です・・・・・
それでは聞いてください・・・・・」

 いつもならば、豪快なブラスロックが間髪入れず雪崩れ込むように炸裂するところですが、ここで意外中の意外性を発揮。
真逆のジャンル、全くロックのかけらもないファンファーレです。
厳粛なる意表を突いたシカゴの厳粛なるインストウルメンタル「聖典」
(オリジナルアルバム、シカゴⅢ最終組曲エレジーの第2楽章のあたる。
原題はCANNON。
厳かなる響きが秀逸すぎる。
はっきりと申しまして、ブラス隊一番の鬼門。
それがこれです。
ほぼこれに彼らは賭けています。
全員でのスタジオ練習は、全神経をここに集中して取り組んだこととと思います。
4管メンバーのうち演奏経験者はミツのみ。
それでも初体験の者は新鮮なる衝動にかられたようですよ。
よって、気合の入り方は鬼気迫るものがあった。
ミツは今回の4人用にスコアを積極的にアレンジして書いた。
アルト、テナー、トロンボーン、トランペット・・・。
皆、真剣そのもの。
各自のルーツは違うもののそれが逆に功を奏した感あり。
普段はジャズ、オーケストラ、ビッグバンド、ロックとそれぞれが属しているんだからね。
一歩間違えれば速攻で崩壊するというもの。
いや、ほとんどが現実的にみてもそうなる確率大。
でもこの4人は別格だった。
まずお互いに対する信頼度ありきの問題。
リスペクト精神の上に成り立つアンサンブル。
それがガッチリと噛み合った瞬間に奇跡が起こった。
水を打ったように静まりあえった会場。
息を飲んで聞き入る人々・・・。
それはバックをつとめるメンバー、そしてホーン隊にもハッキリと伝わった。
後は鳥肌が立つほどの感動あるのみ。
ハッキリ申しまして、今までにも何度もこの曲にはトライしたんだけど、すべてにおいて惨敗。
もう懲りちゃって長年にわたって封印していたのさ・・・・。
で、今のホーン隊ならば絶対に見事決めてくれるだろう・・・とマサは踏んだ。
結果は大成功。
芸術が華麗に蘇った。
ミツとハマピーを中心にタカとトモちゃんを囲んで着々と練り上げていった。
さすが、そのまとまりの様は圧巻だったよ。
これこそ理想郷の極致。
まざまざと見せつけられた。
非常にいいものを原体験させてくれた。
感無量・・・。
四者四様に個性的で素敵だ。
一体全体、これまでは何だったんだあ・・・???!!
くだらない講釈なんか吹き飛んでしまう、十分に説得力のある旋律のコントラスト。
まあ、当の本人たちに言わせれば、これが普通なんだろうけどね((´∀`))
他のメンバー達は表向き涼しい顔しながらながらも、内心ではヒヤヒヤして祈るように熱いエールを送りつつ佇んでいたんだから微笑ましいよね。
マサいわく「これは開き直って吹き込むのがベスト!」とのこと。
ごくわずかでもひるんじゃうと、ドツボにはまってふらついちゃうさ・・・・。
結果的には安堵の表情を浮かべていました。
ミツとハマピーはお手のもので、各自で研究を重ねたらしい。
タカは師匠直伝のテクニックを発揮。
クール・ビューティーなトモちゃんは、ライブ当日の午後、サックス教室に通って存分に仕上げてきた。
どうです、この意気込みは。
当然のごとく、万雷の拍手が4人に贈られる。
君たちは凄すぎるよ。
(調べてみたら、2011年11月10日、夕張ファイブペニーズボタ山音楽祭以来なんだってさあ。
そんなに経過していたとは驚き)
第一の関門は無事に突破。



肩の力も抜けてきて、程よくほぐれたから、再び一丁いきますか。
サッポロ界隈では才色兼備で最近メキメキと頭角を現しはじめてきたソウルフルシンガー、アイちゃん!
(ここでアイちゃんが再登場。
マイクを持つ姿が絵になるねえ。
全身から発せられるオーラが半端ない。
神々しくって眩しいくらいさ。)
アイちゃんが率いるアイ・ソウル・シブリングスでも素晴らしい歌声を聞かせてくれるんけど、STAでも目いっぱいに期待していいよ。

せっかく、彼女の歌声を披露するんだからということで、アイちゃんコーナー設けました。
どんなジャンルでもあっさりとこなしちゃうから、全くタイプの異なる6曲を用意しました。
ジックリとご堪能ください。
これまでの濃厚なシーンから気分転換・・・・
次の曲でちょっと熱冷ましをしたいと思います・・・・
知っているかな?
まずはSTA唯一の名バラードを・・・・・・。」

当然拍手喝采だ!!!
さあ、誰もが固唾を飲んで注目していた場面がいよいよ始まった。
STA史上最強の歌姫降臨の瞬間!
妖艶なるルックス、ファッショナブルないで立ちとインパクトは絶大。
セクシー部門担当のアイちゃんが、ここで心を込めてしっとりと歌いあげます。

彼女も今回は2回きりのスタジオリハだった。
でも昔取った杵柄とばかりに意気揚々、中央フロントへとゆっくり歩み寄る。

シカゴ初の全米1位に輝いた珠玉の金字塔。
邦題は・・・愛ある別れ・・・・・原題はイフ・ユー・リーブ・ミー・ナウ(演奏は11月3日の銭函文化祭以来だ。
STAはE♭キーの故ジョン・オバニオン・バージョンでずっと演奏してきたのですが、アイちゃんはピーター・セテラのキーでスマートにさらっとこなしてくれました。
しかも、とびっきりな歌声でね!
やっぱり元キーでなきゃあ。
伝わるものが全然違う。)

スタジオリハでは紆余曲折を経た後、 メンバー達も即座に曲の本質を理解してくれて(相当に大変だったと思うよ)、本番では美しい成果を遂げていました。
コバちゃんは、ナチュラルサウンドのギタープレイヤーに変身。
ハードからクリアなトーンまで、全く妥協しないのだ。
トコトン徹底的にカッコよく追及するタイプ。
臨場感も満点で、ご機嫌なサウンドだよ。
スタジオリハ時では多角的に、いくつものコードを提示してくれて数段も曲のレベルがアップした。
「それいい!エロっぽい!」と、皆から微妙にみょうちくりんな賛辞を与えられていたし(笑)
本人は「世界一コードを知らないギタリスト」と自負していたけれども、いやはやなんともどうしてどうして。
ライブ当日にも「未練がましく、こんなギターを考えてみました」と、STAラインに早朝から音源をポロロ~ンと流してもくれました。
マサも感銘を受けた次第。
現在の編成上、歌詞から練り上げた構想をコバちちゃんは、それまでの彼とは一線を画すメリハリあるプレイに織り込んで没頭しています。
足元に設置してあるエフェクターのスイッチを踏み込んで、深めなディレイ&リバーヴを加えたソロも、マサのアドヴァイスで1オクターブ上げて、より曲のツボを引き出すことに大貢献。
グッと抑え気味のアルペジオと、さりげないハーモニックス効果でジックリと持ち味を発揮。
よりドラマティックなる効果を狙い、サスティーン音色を膨らませての装飾。
中間部でのバッキングによるコード進行もバッチリと体得したから、水を得た魚のようにノビノビと演出しています。

そして、もちろんモッチンも、大人の魅力で渋い。
リムショットの音色が澄み渡る。
ワイヤーブラシも、程好いアクセントを生み出している。
繊細なる刻みを味わうのみ。
何も言う事なし。
文句の付けようもない。
テンポもイントロとエンディングでは、ゆっくりと。
中間部は少し早めに、とモッチンが提言。
これって、大正解だった。
曲に新たな生命が宿った瞬間を見た!!

さらには、今回ホーンセクション達の連携で、いつもとはまた違った神秘的な音作りに挑戦してみました。
 全体を覆うように見事なまでのアンサンブルが、叙情的なタッチで采配をふるう。

特にハマピーが、トランペットを厳かに吹き込む姿には感銘を受けるほど。

和音の構成音というファンタジックな特性が、一番発揮された曲なんでしょうね。
奥が深い…とひたすら勉強になった。

控えめに体をくねらせながらのホーンセクションが、思い切り咽び泣いて盛り立てる。

 ミツのtromboneも、刺激的な色合いでムード倍増。

そして最大の功労者はアキちゃん。
何か月も前から多角的に検証を重ね、この曲を仕上げてきた。
より原曲の魅力を損なうことなく、いかにして壮大に響かせられるか。
そりゃあ、涙ぐましい時間と体力を浪費していた。
煌びやかなる壮大なオーケストレーション・パートでストーリー映像を描きあげるのですが、そこはアッキーの独壇場。
細心の気遣いでドラマティックに決めるところなんて、中々にやるもんだねえ。
痒いところに手が届く、とは正にこのこと。
八面六臂の大活躍。

幻想的な異空間に浮かび上がるSTAの面々。
さすがシカゴ・ミュージックのノウハウを究極に熟知している猛者達だけのことはある。

リハ時のアイちゃんもサビのコーラス部分で「こうかなあ??・・・」とか、何度も探りを入れてみたりして繰り返しダメ出しを言い続けた。
一番時間かけて、てこずっただけあって完成度もすこぶる高い。
これは堂々と自信を持って言えること。
(でも本人曰くこの歌も難しい・・・との弁)。
 マイクを手に、とろけるような哀愁に満ち溢れた甘いボーカルで言葉に表せないほど切ないくらいの感情移入。

ハードからAOR、ソウル系からミディアム・ナンバーにいたるまで何でもこいの頼りになるスーパーレディに酔いしれる。
終いには帽子を最前列の観客に投げ入れた!
(受け取ったのはリョゴちゃんだけど、彼はさすがわかってらっしゃる。
即座に自らが被っていたもんね((´∀`)))
さすがモッチン、アキちゃんやマサが絶賛、太鼓判を押して惚れこんだシンガーだけはあるね。

アイちゃん、どうだい?
気持ちよく歌えたかな?

マサによる絶妙なるハーモニーも後押しして、いい味を出している。

この曲は、数えきれないくらいのライブテイクを重ねてきたんだけど、キャノン同様、全く納得のいく内容にはならなかった。
もはや絶望的だったところにアイちゃんが颯爽と現れて、あれよあれよという間に素晴らしい運びとなったのさ。
STAとは運命の結びつきなのか、音楽の女神と意気投合したようだね。
そして今回、益々磨きがかかっていたのは、火を見るよりも明らかだ。
STAメンバーはもとより、観客、対バンからも「ブラボー!」と称賛されていた。
「ウ~~、ママ・・・・♬」
エンディングでのメンバー一丸となっての連結プレイは、芸術の域に到達しちゃいそうなくらいに練りこんだもんね。



「オーケー、じゃあここからは後半戦ですよ。
もうチョットいこうか!!」
「v( ̄Д ̄)v イエイ」

 
懐かしきシカゴⅢ(1971年発表)からのシングル・ヒット曲で「ロウダウン」
な、な、何と、日本語のバージョンもリリースされて話題沸騰、ライブでもカンペを見ながら歌われた(ライブ・イン・ジャパンに収録)。
そのくらいにこの時のシカゴは、向かうところ敵なしの人気絶頂期だったのだ。
珍しくもリズムセクションのピーター・セテラ&ダニー・セラフィンによる共作。
(ドラムが引き締まった叩き方で、結構バスドラを多用)
だからからなのか、タイトなコード進行とリズムが入り乱れているのに、不思議とハード・ポップに仕上がっているという妙に癖になりそうな曲。
(ギターの弾き方はあくまでも、素直に綺麗に単純なコードを響かせます)


スタジオに入るたびにコバちゃんが、この曲のイントロをしゅっちゅう弾きながら訴えていたのだ。
マサがそれならばと機会を伺うも、情けない話し相変わらずメンバーが固定しない。
そうこうしているうちに、この曲を気に入るメンバーが続出。
マサを筆頭に・・・モッチン、ミツ・・・・。

でも、ハモンドのリフがないと魅力半減で冴えないから、ほぼ諦め状態でずっとお蔵入りしていた。
(オルガンは2拍と4拍目にシンプルにシンプルにコードを鳴らします)
今年になって、威勢のいいメンバー達が続々と在籍してきたのをキッカケに蘇った「ロウダウン」
明るい兆しが一気に見えてきた!
ところが、ライブ予備にずっと甘んじていて中々陽の目を見ない・・・・。
忘れもしない・・・これも先月プレイして好評を博した。
で、今回もめでたし、めでたしだ。
おめでとう!

でもこいつが第2の難関なんだよ~~~・・・・

イントロはギターのみ。
ここにリズム隊とオルガンが絡んで歌がはじまるのだけれども、テンポに違和感が・・・・。
最初ゆっくりで、ドラムが入ることで勢いがついてノリが出る、ということらしい。

これを歌うアイちゃん。
キーがメチャクチャに高い。
(オリジナルではピーターがリードボーカル)

ブラスセクションは始めの方は無しで、歌の途中から控えめに出てきます。
でもやはりこいつも一筋縄ではいかないのさ。
元気一杯、複雑に入り組んだ曲の構成は半端ないほど。
じゃじゃ馬のように、振り回されて、てこずるのは避けたい。
それでいて、観客にはあまり難解さは伝わらない。
どの曲もそうだけど、この辺がシカゴの底知れないほどの恐ろしいところ。
そこが、たまらないくらいに面白いんだけどね。
その変態的な(失礼‥‥)魅力に一度でもハマってしまったら虜。
メンバー達が一致団結してガッチリと、随所にわたってコーラス&ホーン&パーカッションと、せわしなく絡んできてくれてグレード・アップに貢献。

間奏のワウを効かせたギターソロや、その後のブラスパートが滅茶苦茶に頑張っている。

エンディングは綺麗にまとまって終わるのですが、何故か最後のコードがマイナーなんですよ。
これはなんでなんだろうか・・・?
とっても不可解。

まあ、何はともあれ、マサがアイちゃんに、レパートリーの歌詞を送っただけあって成果はあった。
ハッキリと申しまして、この曲も今までに取り上げてきた「ロウダウン」中、最高の仕上がりとなりました。
大正解。
メンバー達は、すこぶる満足げだった。
ならば結果良しとしましょうよ!!
やっぱり、こいつらはそんじょそこいらにゴロゴロと転がっている、ゆるゆるなハッタリ連中とは違って最強の布陣だ。

***追記・・・・・10年ほど前にシカゴ自身が日本の音楽業界の方から、この曲を是非とも取り上げて欲しい!とリクエストされてトライしたけれど、断念したといわれる曰く付きもの***



アイちゃんはちょっとお化粧直しのために一時退席・・・。
MC兼任のマサ・・・・・。
「どうです、皆さん、楽しんでいますか!!?・・・・(笑)
手拍子いくら叩いてもオーケー!
あれれ・・・アベさんはいるかなあ!?・・・
(前方の中央のテーブルから手を振ってくれた。
さすがに疲れたご様子。
・・・・無理は禁物だ。
そりゃあ、そうだろうよ)
俺は、とっくに還暦を過ぎちゃったけど、まだまだ現役バリバリに頑張っていこうと思います。
まだまだ、若いもんには負けないよん。

早いもので、もう残すところは3曲となりました・・・・
じゃあ、これからもう1曲、ダメ押しとばかりに熱いのをぶっ放してみせますのでどうぞよろしく!!
毎回、STAは色々なタイプの曲を用意していますが、シカゴの強力なるライバルバンドで、ちょっとノリのいい過酷な曲をお送りしたいと思います。
・・・・シカゴときたからには、このバンドをやらないわけにはいきません。
ブラスロック界における重要なるターニング・ポイントと言われているもの。
それでは、俺たちSTAなりのアレンジで勇猛果敢にプレイ。
このメンバー達でなければ実現不可能と言われた強烈な、ディスコでも人気だったという、これもわずか3分足らずのすこぶる燃費の悪い過激な曲。
日本歌謡界にも多大なる影響を与えたよ。
ブラック・ビスケッツ風(爆笑)リフ一発で皆さん、わかってくれると思いますよ(これにざわめく会場内。アイちゃんもここで戻ってきた)。
アイちゃんが情熱的に思いの丈を込めて歌います
・・・・燃え上がってください。
ねえ、アイちゃん!
(と、ここでオーディエンスの方を指差すと皆が大きく手でリアクション・・・・)。」

戻ってきたアイちゃんから一言
「聞いてね!
 ・・・・・邦題は黒い炎
・・・・チェイスで・・・・・GET IT ON~~!!!」 
1971年リリースデビューアルバム「CHASE(邦題:追跡)」に収録。
albumは全米チャート22位まで上昇し、26週間チャート・インするという成功を収めた。
焦らしに焦らされたオーディエンスが待ってました! とばかりに色めきだつ。
すこぶるアグレッシブなる闘魂がメラメラ!!
モッチンによるカウントで・・・「1・2・3~!」(カウントは多数決で半分の長さになった)
イントロ開始と同時に正面キックを決めたアイちゃんが、なんまらカッコいい。
横目にしっかりと見届けた。
会場内の熱気は沸点に達した感あり。
脳天がカッカと炎上しているようだ。
歌詞の内容は卑猥そのものだけど、火傷しそうなくらいのヴォイス攻め。
このようなやさぐれたボーカル・スタイルのアイちゃんを聞けるのも貴重。
ハードロックも歌いこなせる、器用なシンガーには脱帽だ。
さりげない仕草が板についてるね。
ほぼ1か月をこれらに費やしていた。
だから、熟考に次ぐ熟考で逞しく鍛え上げている。
それも、アイちゃんにかかったら全く問題なし。
 (密かに和田アキ子さんのテイクを参考までに聞き込んできたらしいよ!
なるほど、わかってらっしゃるね。 )
マサは後方にて、とびっきりのアクションを絶え間なく繰り広げている。
ステージ狭しと前後左右、ドラムセットのそばまでをも休みなく駆け巡る理想のエンターティナー。
更にはバスドラムにまで飛んで行き、足を乗せリズムに合わせて煽りまくる。
シンバルキックの際には、モッチンと目くばせしてニヤリ。
時にはステージ前で待機している、トミーやファン達にもベース・ネックを突き出して煽りをかます。
ベースのボディにパンチをかませたり、指板を逆手にプレイ。
調子に乗りすぎて珍しくもピックを落としてしまった・・・・・仕方ないから滅多にやらない苦手なフィンガーピッキングに即行でチェンジ。
それに感化されたのかSTAのメンバー勢も、積極的に観客へ向けてMORE,MOREと要求。
マサ折り紙つきの、コバちゃんによる隠し味的ジャジーなWOWOWペダルがこれまた秀逸。
 (自分で修理して蘇らせた名器VOXを使用。
バッテリーと埃が原因だったさ・・・・)
コバちゃんはアドリブをこなしながらも真骨頂。
全編にわたって捲くし立てるように掻き鳴らされるストロークも、絶妙なるスパイスだ。
ジャズのエッセンスをふんだんに含んだ超絶技巧なギター・バッキングが、ドライブしながらも光り輝いている。

アキは、どや顔での素敵なソロや、休むこともなく極めつけ振り上げたお手てをダイナミックに鍵盤へと振り下ろしてのデンジャラスなグリッサンド連発。
男顔負けなテクニカル・キーボーディストだ。
(ちょくちょく指に怪我を負うのが玉に瑕・・・・・)

普段はポーカーフェイスな佇まいのハマピーも、適材適所、要所要所でしのぎを削るかのように攻め立ててくる。
(トランペットをヒステリックに吠えさせている)
ハマピー、お得意のブローも効果覿面。
メイナードファーガソンか、はたまた本家ビルチェイスを彷彿とさせる超絶悶絶なるハイノートヒッター。

タカも、絶え間ない位に、益々の活況を繰り広げています。
ここへきても、スパイスがピリリと効いていて、燻し銀の光沢を放っていたのでした。
スタミナ消耗率が激しい・・・・わかってもらえたでしょう。
体力の温存が課題だね、ここでも・・・・。

けたたましきホーンセクションは、バック陣も腰を抜かすほどの威力を確立している。

ハマピーを筆頭にホーンが競い合ってピッチを上げるところなんか、ぶっ倒れるんじゃないか? と、これには心配になってしまったよ。
突き抜け感が尋常ではない。
やはり群を抜いてる。

以前ファニーいわく「ライブの度にこの曲を取り上げているバンドはそうそういないよ」とのこと。
よくよく考えてみたらば、それは言えてるね。
当然ながら厚みが段違い
(オリジナルはトランペット4本なもので・・・)。

トモちゃんが必死に会得した転調箇所と、ランニングラインでガッチリと埋め尽くしたマサの捌き方も惚れ惚れするほど。


マサは調子にのりすぎて足元に設置されていたドリンクを、途中でステージ床に倒してしまった・・・・。

アイちゃん、入魂のシャウトが神がかっている。
感無量の極致。
想像していた以上、期待を遥かに超越したボーカルワークには観客も「かっこいい!」と絶賛していたくらいだ。
細かな節回しや絶妙のイントネーション、骨っぽい歌いっぷりには関心しながらも腰を抜かすほど。

けたたましきホーンセクションの響きを全身で体現したコバちゃんも、一種独特なるSTAワールドに今更ながらずっしりと手ごたえを感じているはず。
実はギターのよるバッキングが密かな肝。
思わずゾクゾクとしちゃうよ。
(アイちゃんが改めて絶賛していた)
それだけにやりがいがあり、一度味をしめたら脱出不可能なジャンルでもあります。
その一挙手一投足全てが、ものの見事、様になっている。


なるほど・・・と世界観がガラッと変化するのです。
後半のダメ押しに至っては、レッドゾーン振り切れギリギリで命がけ。

以前マッキーちゃん曰く「スポーツジムに通っているようだ」とのこと。
なるほど、ユニークでうまい表現をするもんだねえ。

決めのエンディング目印では、更なる進化を遂げたモッチンが、目一杯にタメをきかせてギター・アドリブ疾走ソロ追随からフロアタムにてのブレイク。
マサとのリズムコンビネーションも、ピッタリで絶好調。

ブラス隊含めて全員が残響音を轟かせる中、息も絶え絶えな暴れん坊。
必死の形相で、血管ぶち切れ寸前まで吹き続ける。
燃え盛る炎で焼き尽くされて、真っ白な灰になったかな・・・?

まあ、いずれにしても、一丸となっての勇壮なるハードロック直撃弾逆落としは鮮やかだなあ!
マサとモッチンとでトコトンまで追求して究極の総決算で固め、わかりやすく仕上がった。
全員が安心して取り組むことができ、快感だ。

「この曲、誰か知ってるかなあ?」
観客から「知ってるよ!
わかるよ!」
「あらら、怒られてしまったあ!(笑)」
メンバー達も大爆笑!
「かなり古い曲なのに、知ってる人がいてとても嬉しいです!
もう一度盛大なる拍手をディーヴァのアイちゃんに贈ってくれ!
 よろしく! (笑)」
アイちゃんも手を振りながら満足げ。
ひじょうにいい汗をかいたね。
爽やかな表情にそれらが集約されている。
添付された写真を見てもらえれば、それも一目瞭然。

短期間で、よくぞここまで成し遂げたものだ。
もう自分のものとして吸収しつくした感あり。
今後のためにも、まあ肩慣らしということで。
これで終わりではなく、今後もっともっと面白いコラボレーションを策略中!

皆さんも堪能して頂戴な。
これを見た観客たちは大げさではなくラッキーだ
(実際、その後の反響にこちらサイドがマジ驚愕したくらい。
この曲はいつの間にかゲスト専用になっちゃったけど、それだけに数多くの男女問わずシンガーを招いてきました。
その中でも1,2を競う完成度とハマリ具合だった。
これに異論を唱える人はまずいないでしょうね)。
以前に、ミーちゃんもこの曲の難しさは身をもってご存じだけに「あの早口でまくしたる歌詞の歌い回しにはビックリしたよ」と驚愕していたよ。


****さあ、残すところ、あとわずか2曲(((´∀`*))!
 ・・・余力を振り絞ってフィナーレに突入します。

もう少しの間、お付き合いくださいな。
極上のブラスロックワールドは果てしなく続くよ。

もう泣いても笑っても正真正銘、お約束の展開であれが飛び出しますよ!

 


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VOL,207 LUA RELVA~MA CHERIE LIVE3 (S・T・A編 PART,1)

2023-12-28 18:21:57 | Live Set List


はい!
さてさて、早いもので、もう最後のバンドのライブレポートに突入だ!
もちろん、それは・・・・このブログの主役、泣く子も黙る北国唯一無二の本格派ブラスロックを誇る我らが
sapporo transit authority!
この日の為にスペシャルな9人編成で、極上のセトリを組ませていただきました!
会場内も程よく温まってきたよん。
心して読んでね。
覚悟の方はいいかな。

それでは時間を一気に大トリへと設定してくださいませ!^_^

10、20:15~20:45

全10バンドの出演なのですが、皆さん、節度ある進行故にスムーズです。
大したトラブルもなく、いよいよもって終盤に突入。
いい塩梅でメインイベントを迎えることができました。
素晴らしいなあ。

STAのメンバー達も順調に、続々と会場入り。
大所帯なのでスケジュールの調整も大変。
それでも各自が他のライブを楽しんだり、楽屋やホール内でワイワイと賑やかに語らったりとリラックスモード。
9月にここルアレルヴァへ出演した際には、パープル・ブリンガーのボーカリスト、リョゴが差し入れとしてカラフルなパプリカを段ボール箱一杯に届けてくれた。
ギターのシンちゃんが袋を持ってきてくれたのでSTA&パープル・ブリンガーのメンバー達に配布。
で、今回はアイちゃん&アッキーがお菓子、そしてトモちゃんは、な。な、なんとコストコのチョコパンとhye roller BLTを大量に振舞ってくれた!
本当に今のSTAレディたちは気配りの行き届いた心優しい持ち主ばかりで感動しちゃうよ。
もう空腹状態だったのでイベント終了後、美味しくいただきました。
栄養満点で、皆、大喜び。
ありがとう!!

本番が近づくにつれて、各自が楽器の調整、チューニング、ウオーミングアップ、ストレッチ、最終確認、発声練習にと勤しむ。
ドンドンと筋金入りミュージシャンの表情になってきています。
真剣そのもの。
グダグダといつまでも能書き垂れながら、だらしなくふざけている者は皆無。
演者としての誇りを維持するべく磨きをかけるのだ。

私は一番に会場入りをしてナカヤマオーナー夫妻、音響担当の湯沢さん、スタッフの皆さん(加藤さん&秦野くん)、一部対バンの連中へ挨拶を済ませる。
事前に近所のビッグ店で購入してきたフード類をたらふく食事。
何と、食べ物の持ち込みはオーケーなのだ。
太っ腹だねえ。
オーナー直々に会場内を案内してもらう。
ステージはもとより、機材類、それぞれの楽屋(1~2階)、喫煙所(ホール内はすべてが禁煙なのだ!)通用口と詳細に。
多忙の中、深く感謝ですよ。
楽器の保管場所も融通してもらい、マサのステージパフォーマンスの特別優遇許可を直々に得る。((´∀`*))
オーナー&湯沢さんにワイヤレスの設置場所も先立って完了させてもらう。
セットリスト、あとはセッティングの追加事項も記載用紙で伝達。
テーブル上には撮影用のビデオカメラも備えた。
(ガムテープにてスタンド3か所を固定)

そうこうしているうちに、続々と会場内は埋まり始めている。
ドンドンと熱気が高まる一方。

司会を急遽依頼されて、その都度出演バンドとも打ち合わせ。
読み上げる文章も受け取り清書して加筆。
バンド名コールのタイミングもバッチリさ。

肝心要のSTA9人衆。
結成史上最強の布陣が集結。
リーダーのマサ、そして、もっちん&アッキーは常連組で余裕綽々。
トモちゃんは久しぶりの合流なので新鮮。
彼女はニューフェイス。
アイちゃん&タカもそろそろ馴染んできた感あり。
ハマピーの貢献度は絶大。
ミツは余裕と貫禄の佇まいで燃えている。
久しぶりのトロンボーンだもん(今となっては幻となった、激レアなSTAロゴ入り黒Tシャツを着用するほどの意気込みだ)。
コバちゃんも別格の存在感。
音圧が数段増した。
たった2回ほどのスタジオ・リハでいざ本番へ。
これって脅威的なんだよ。
難攻不落なSTAナンバー群だもん。
それをいともたやくすくやりきった。
奇跡の野郎ども。
筋金入りだから、チラッとリフやらを演奏しただけで鳥肌が立っちゃう。

出演者兼受付、暗幕の開閉、ドラムセッティングを担当と常に休みなく動いていたマサ。
でも最大の功労者でもある、主催のアッキーには頭の下がる思い。
受付嬢と3バンドの掛け持ち(序盤&中盤&トリ)なんだから、正に男顔負けなモンスターウーマン!
こうやって一人一人の一致団結した協力のもとでイベントは確立するのだ。
百戦錬磨のベテラン集団故に心配はご無用。
皆、信頼して歌い、踊り、飲食しながらも演奏に専念できるのだ。

次々と繰りだされるバラエティに富んだ出演者たち。
それぞれにテクニカルでよく練り上げられた曲目、そして流れを考慮した展開に舌を巻く。
何から何まで、とっても勉強になる。
だから時間の進行があっという間。

ステージ左右の待機スペースに集まりはじめたSTAの面々。
機材持ちのバンド故に、もうそこいらが埋め尽くされている。
マサは自分でSTAの司会者も兼ねる。
この時のみ幕引き担当のアイちゃんに最終チェックをする。

9バンド目の中山クラブが威勢よく終了。
「お疲れさまでした」
彼らとも知り合いだ。
熱気ムンムンのステージへとゆっくり歩み寄る。
一旦、暗幕は閉じられる・・・・。
スタッフ達もステージへ。
たった今、熱い演奏を終えたばかりの、ナカヤマオーナー&加藤さん&秦野くんも手を貸してくれる。
指示にしたがい立ち位置決め。
歌詞カード、譜面台、楽譜、スタンド類の微調整、ケーブルのインプット・・・・。
アイちゃんは、ゼンハイザー拘りのマイクを持参。
やることは山ほど。

盛大にホールで鳴っているシカゴのクリスマスアルバムのBGM(マサのCD)。
マサが即座に反応した!
「最高のSEだあ!!
これってもしかして、STA用の選曲!!??((´∀`))」
セッティングに汗しているスタッフが不敵にニンマリ!
憎い心使いだねえ。
感謝の一言に尽きる。

ガムテープを借りたり、薄暗いアンプ前をライトで照らしてもらいながら、音量、音質決め。

軽くサウンドチェック。
もうちょっとお待ちくださいね。
ボーカル、コーラス、ワイヤレス、管楽器と、最終リハで固めていく。
いくつかの希望をミキサー卓に戻った湯沢さんへと述べる数人のメンバー。

観客は当然として、対バン達までもが色めきだってステージに熱い視線を送っているのが痛いほどにジリジリと伝わってくるよ。
照明は落とされているんだけれどね。
途中で気が付いたんだけど、この日の出演バンド中、ホーンが在籍するバンドはSTA以外だと2バンドだったさあ。
(でもね、セカンドアクトのフレイバーのEWI,8番目のリッケンズはジェームスが吹きならしたブルースハープ!!)
これって近年では珍しい現象。
年々、ホーンのバンドが増えているはずなんだけどねえ・・・。

あれ!?
10分ほどで皆、準備完了しているではないか?!
なんという素早さ。
(入れ替えの持ち時間は15分)
以前のドラマーだったら、必ずセッティングに、もたついていたんだけど、モッチンは、さすがいつでもどこでも関心するくらいに、手際よくって素早い。
マサが一番時間を擁していたから焦った
(ベースの音が接触不良なのか途切れがち・・・・・・湯沢さんが懇切丁寧に対応してくれた・・・・笑)。
こういう面も今のメンバー達の素晴らしい点だ。
効率がいいんだもん。
マサが逐一全員とアイコンタクト。

よし、マサからアナウンスが告げられる。
アイちゃんが下手舞台袖にて、来るべきその時を虎視眈々と待ち構えている。




***MEMBER***
MASA・・・B CHO
MOCTHIN・・・DR CHO
AICHAN・・・VO PER
KOBACHAN・・・G
AKICHSAN・・・KB PER CHO
HAMAPY・・・TP
MITSU・・・TB
TAKA・・・TS
TOMOCHAN・・・AS


***SET LIST***
1、INTRODUCTION・・・CHICAGO
2、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
3、CANNON(聖典)・・・CHICAGO
4、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO
5、LOWDOWN・・・CHICAGO
6、GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE
7、GETAWAY・・・CHICAGO
8、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
===ENCORE===
9、SOULMAN・・・THE BLUES BROTHERS


メンバー達が各ポジションについて、セットアップ、ウオーミングアップ、チューニングに勤しむ。
俄然、燃えてきた!
メンバー達に、マサが逐一確認をとる。
事細かにマサが中山オーナーと打ち合わせ。
そして彼の指示に従ったところで、,すべて準備万端整った。
ほどなくして、ゴーサインが告げられる。
「さあてと、そろそろいくぜい!!」
瞬き厳禁。
心してご参加くださいませよ。((´∀`*))

まずはアキ嬢が、プログレッシブかつスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を轟かせる。
臨場感満点。
期待にワクワクするね。
(彼女は何でも受け入れてくれるから、調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。
その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!
頼もしい限り。
このミステリアスなるSEも、事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。

マサがすかさず、後方に鎮座するモッチンらに、手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで、歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。

マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らう。
次いでワイヤレスヘッドセットマイクから、一息入れて落ち着き払った声で華々しくナレーションを告げる。

「ハーイ!
たいへん長らくお待たせいたしました。
早いものでして、もうトリの出演時間となりました。
今まで素晴らしいバンドの数々・・・・でも我々も負けてなんかいられませんよ。
いよいよはじまります!
今か今かとお待ちかねの皆さん。
そうですよね。
これから極上のステージをお届けして参ります。
もはやお馴染みの大所帯バンドが登場。
北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
ド迫力ホーンセクションの熱きエナジーを、心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同は、この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
それではヨロシク!
レディース&ジェントルメン!
WE ARE BRASS ROCKBAND!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)
アイちゃんがカーテンを、思いのたけ込めて勢いよくオープン!!
これを機に正真正銘、STAワールドの開幕だ。

波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、この顔ぶれだけに勢いが桁違い。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

すでに掴みはバッチリとオーケーだ。

普段は寡黙なモッチンもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

その上、6年前の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が、相当感動的に残っているらしくて、ずっと刺激を受けている御様子。
如実にドラミングの随所へ、ダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

イントロの爆音が、情け容赦なく多方面へと襲い掛かる!

ほほえましい光景に、常連組が客席でやや控えめに参戦。
写真&ビデオ撮影にと勤しんでいます。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態リズムに、よくもまあピッタリと手拍子をあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますが、しばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数、この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。
(ヒコちゃんも同様の事を言っていた)
メンバー一同愛して愛してやまない、じゃじゃ馬のようなナンバー。
その中でもこの日ほど、迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!
出色の出来と自画自賛。
方々からもマジに絶賛の嵐だった。

モニター・スピーカーに左足を乗せて、マサが野獣のごとく吠えまくる。
豪快に襲いかかりながらも、アグレッシブなアクションを巻き起こす。
(マサの正面最前列にイスで陣取った対バン達曰く、「マサさんはスペースが狭いから相当に動きにくそうでしたね」と言ってきた。
スタッフはマサのステージング用に、わざわざ動線を確保までしてくれた。
ありがたいことだよね)

それでも以前のような、飛沫飛翔防止用パーテイションもビニール幕もないので、自由自在に動きまわれる。
もちろん、そこそこに意識して加減はしていますよ。

計算されつくしたコバちゃんによる独特でシャープな音色のギターが、モッチンのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく。

看板ともいえる4管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
目をつむって聴いていると、とてもじゃあないけれど4人だとは思えない音圧だよ。
マジにこのホーン隊はモンスター級!
驚異的な連中だ・・・・。((´∀`*))

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。
ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?

先月の反省点は見事にクリア。
・・・・今回は一体全体、何を仕掛けてくるのか??

さあ、2番の歌詞がカットされたエディットヴァージョンから、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

ハマピーのアドヴァイスで「スイングするように・・・」
この一言で数倍、曲が成長した。
こんなことをいうプレイヤーは皆無だっただけに、皆、カルチャーショックを受けたぐらいさ。
もちろん良い方向にね。
もうこうなったらイケイケ!!

手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。
切り込み隊長はいきなりミツによる、やや食い気味かつ流麗なるトロンボーン・ソロを奏でての場面転換。
ほぼギリギリのぶっつけ本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだろうけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。
さすがに百戦錬磨、ジャズの達人だからこそ成しえるアヴァンギャルドな技。
何事もなかったかのように振舞っていたよ
(モッチンによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
ここがミツの凄いところ。
このフレーズは、彼がなんまらリスペクトする師匠直伝らしいよ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り、3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!
能ある鷹(!!!)は爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。
ねえ、ミツよ!
(スタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく、独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。
すさまじき探求心。
正直な話、この曲はトップがキツイとのこと・・・・それは、うなずける‥‥でもご挨拶ソングだからねえ。
不動のポジションなのですよ。
悪しからず。

アキのピアノ旋律が、とびっきりに美しくて効果絶大さ。
マサによる、流麗なるオクターブベースに導かれて場面転換。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのモッチンが職人芸で猛然と先導しつつ、お次はベテラン・ハマピーの出番。
スッとステージ中央前方に歩み寄ってのトランペット・ソロは、熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。
一聴しただけで安定感抜群。
時折ヒステリックなハイノートなども懇切丁寧クールにヒットしていてニンマリ。
・・・実は先述の通りオリジナルのtrumpetソロを、ハマピー自らが手直して、他の管楽器隊と意見調整しながらラインを纏め上げてくれた・・・・。
いついかなる時にでも、才能溢れるプレイヤー。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面だ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。
なにやら恐ろしいくらいに、もの凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。


そして第3の男、コバちゃんのギターが火を噴いた。
臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える
(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。
いきなり過激なハーモニクスが導入部分に一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます
(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。
陶酔の表情を浮かべつつも、ただひたすらにエキセントリック。
序盤はテリー・キャスのフレーズに敬意を表する・・・・。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。
身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。

(掛け持ちミュージシャンのコバちゃんは、ショックス、ディス魂でも活躍中。
それ以外にも、いくつものプロジェクトに関わっている超売れっ子。
それらの時には大股開きスタイルなんだけど、STAでは常に横向きポーズで全体を注視している。
これが彼のステージ・スタイルなんだね)

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロを、ほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?
ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。
この前面へのせり出しシーンは、ヒロリンのリクエスト。

間髪入れず、極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるモッチンが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

いつもは沈着冷静なるモッチンもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。
すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ。

エンディングにおけるベルトーンも、アッキー渾身の1音を筆頭にコバちゃんを経て見事な連携で繋がった。
ここで繰り出したコバちゃん入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。
これぞまさしくロックの原石。
いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
トモちゃんからタカ、そしてハマピーへのホーンセクションに受け渡す流れへ。

マサが後方のバスドラムに左足を乗せ、右手を頭上に掲げてグルグルと何度も素早く回転。
振り返りざま、モニター・スピーカーにまで走り寄って乗っかる。
モッチンと呼吸合わせ、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えて激しいジャンプでフィニッシュ。
な、な、なんとお、アッキーも特大のジャンプを公開していた!!

以前、ASの女傑ミキティいわく「マサとモッチンは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていましたっけ。
度肝を抜かれた観客は、ため息混じりに唖然している。



****アッキー長年のお友達でもある「.J、そうきあ&稲葉美紀DEAR FRIENDS」のMIKIMIKIちゃんが「一昨年、アッキーちゃんが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。
正に、その通りだよ。
今夏からはギアを1段アップして臨んでいる新生STA故に大袈裟な話ではなく、方々から賞賛のメッセージが絶え間なく届いている。****

さあ、さっそく2曲目はメドレー。

マニアならば思わずニンマリ。
皆、すでに全身汗まみれながらも、気持ちがよさそう。

 (回想シーン・・・・)
ある日、スタジオリハ時にマサがふと閃いた。

「1972年シカゴ・ライブ・イン・ジャパン(大阪の音源)」の再現なんていかすよね、ってさあ。
曲に入る前にロバート・ラムがムード満点にピアノでいくつかのコードをルーズに流す。
トークも交えてね。
焦らしに焦らした挙句に・・・・っていうあれ。
それを臨機応変に対応してくれるアッキーちゃんならば、呑み込みがいいからアッという間に弾いてくれるだろう、と踏んだ。
結果は?・・・・もちろん大成功だったよん。

これ、マサのトークとアッキーちゃんのピアノがうまく噛み合わないと悲惨。
スタジオではまあまあの出来だった。
ラインでも事細かく説明を加えて調整を加え改良。
別にキッカリとした台本なんか用意してはいない。
大体のおしゃべり内容は決めてあるけどね。
「それでは、トップには、凄まじい勢いで吹き荒れる初期シカゴのブラスロックをお送りしましたが、お次はメローな響きで・・・・。
(不敵な笑みを浮かべつつも)
特に人気の高い曲をやります。
サッポロから麗しきソウルクィーンのアイちゃんを紹介します。
盛大なる拍手で迎えてください!」
素敵な衣装をまとったアイちゃんが上手よりの登場。
既に観客は彼女の虜だ。
一瞬で絵になるディーヴァ。
(今回のために帽子、フリルのついた白シャツ、網タイツ、黒のロングブーツ、レザーの赤いミニスカートを買った)
BGMのピアノは、その場の空気感で延々と進行。
タイミングを逃したマサはタイトルを言おうにもずれちゃう。
もう1周弾いてもらう!?
ところがアッキーちゃんが見事にクリア。
かえって効果が倍増したよ。

「せっかくアイちゃんを迎えたんだから、今日はスペシャルなversionだ。
バラエティに富んだセットリストでお送りしますよ。
あれ!?
どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・
俺はいつも同じMCだと、ある女傑から突っ込みを入れられたんだけど、やっぱりこれだけは言わせて!
今日は日曜日だけど、うってつけの曲をやるよ!
我々も超絶なるお気に入り
・・・・どうぞ~~サタディ・イン・ザ・パーク!!」

と言った途端にアッキー親分(もっちんがそう呼んでいる((´∀`*))
寸分の狂いもない間合いで、それまでのスローテンポから力強い連打へ!!
(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)
絶妙のシンコペーションを基調とした、あまりにも有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる。
後から聞いたんだけど、アッキーちゃんは「今でいいや!」と独自の判断で、ここから本編に突入したのだそうです。
ありがたいことに大正解だよん!
(オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。
こんな話を聞くと、ミュージシャン冥利に尽きるね。
長年にわたるブラスロック&シカゴ普及活動も着実に実を結びつつあるようだ。)
シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。
(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。
ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)
当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキー。
いつも艶やかなる着こなしのアキ真骨頂。
(彼女の根性の入り方は半端ない。
メイクもバッチリと施し、アメリカ製のデニム・テンガロンハットを被るのは残念ながら失念しちゃったけれども、全身をワイルドな黒ファッションで統一しているではないか。
赤いソックスと、スカートは情熱的なフリル。
これは彼女最大のチャームポイント。
すでに立派なロッカー然としている
こんな煌びやかな曲をプレイするバンドってナンマラいかしているでしょう。

裏話・・・・・スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました。
なんたって長年キーボード不在だったんだからね。
当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。
ところが当時STAに在籍していたニシヤンや久留ちゃんが、機転を効かせギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」とさりげなく主張してきた。
半信半疑それで演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。
もはや手慣れたもんだよ。
これはこれで、斬新で快感。
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。
西やん達もこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇るでような心持ちだったことでしょうねえ。
加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。
こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。
感心しきりだった。
それも参考に加えて、アキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。
その結果がここに結実したんだよ。
文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ。
大役を果たしたね。
涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。
この感動がずっと欲しかったのさ。
本物だ。
(近年は本家のロバートラムさんが、ショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。
これが生命線なんだから。
シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)

もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。
サビにも奥の深い部分が垣間見えます。
マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

モッチンは、特にこの曲でのドラミングとコーラスが冴えわたっていた。
リハではテイクを重ねるごとにドンドンと難所を克服していき、本番ではご機嫌なスティックさばきで終始していた。
黙して語らずのツワモノだね。

コバちゃんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうように美味しいオブリをつま弾いているのだから、不思議なものですよね。

この曲に対する思い入れがすこぶる強い熟練のファンも、満足そうにニコニコしながら手拍子を打つ!
腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている対バンも発見。
会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?
数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。
ステージサイド(マサの目の前)では、常連組の観客が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。

ホーン隊も時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らしながら手拍子を要求。
そろそろ肩の力が抜けてきたのか、爽やかな疲労感がかえって心地よいようだ。

世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン。
まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。
愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。

満面の笑みを湛えた成長著しいアイちゃんも、エキサイティングな観客達にすこぶる癒されたそうで右手を大きく突き出して煽っていたよ。
歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し
(この曲、アイちゃんは相当に歌いにくいらしい・・・・・)。

バックのミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

エンディングでのモッチンによるハミングに至るまで、マサのアイディアが見事に実を結んだ
(前回から取り入れたアッキー&モッチンによるコーラス・ワーク。
これもスタジオ入りしてみっちりとトレーニングしたもんね。
過去にここまでこだわって突きつめた人は皆無だ。
今後も、もっともっと事細かく煮詰めてまいろう!!)。
歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ。
最近は、マサ長年の夢だったドンドンと複雑になっていくツインボーカル・パートをも現実のものとした。
モッチンと軽くラインで文章とシカゴのライブ映像で打ち合わせしてから、スタジオでプレイ。
すると一発で思いが噛み合って大成功
(ステージに上がる直前まで、モッチンはマサへ最終確認を求めてきたほどさ)
その様には、皆も感服していたよ。
これを今まで、一度も実現できなかったのは、一体全体何だったんだあ・・・・?
「YEAH,YEAH~~!!」
マサ&モッチン渾身のハーモニー。
うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクト。
丁々発止に完奏。
普段はホノボノと佇んでいるモッチンではありますが、やる時は綿密にヴォーカルとコーラスを決めてくるところなんかさすがですよね。

トモちゃんは、ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。

あららら・・・・!?
いつの間にか、最前列はオーディエンスでビッシリ状態。
目に焼き付けようと、食い入るようにステージを見上げている。

照明が派手に点滅効果。
スモークも解放感溢れる演出だ!!

コメント
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VOL,207 LUA RELVA~MA CHERIE LIVE3 (中山CLUB編)

2023-12-27 19:48:51 | Live Set List
****このライブレポートって、意外にも根強いファンがいるのですよ。
チェックも中々に厳しく、叱咤激励を日々受けております。
今後とも、どうぞお手柔らかにね
( `・∀・´)ノヨロシク・・・・****


バンドの入れ替え時間中は、常に例の黒スクリーンが引かれてステージが見えなくなります。
でもその間、シカゴの洋楽が流れているのですよ。
それは、マサ持参の今時期にぴったりな「クリスマスアルバム」からポール・マッカートニーの人気曲「ワンダフル・クリスマス・タイム」さ。
正にMTV世代のドツボはまりどころが満載。
その時代に青春を送った人たちにとっては感涙ものだね。

9,19:45~20:00
「中山CLUB」

さてさて、楽しい時間の経過は早いもので、もうトリ前に差し掛かってきたよ。
これまでにも、様々なジャンルが登場してきたけれども、お次はご機嫌極まりない超絶技巧派集団。
この日2つ目のオール・インストウルメンタル・バンドが満を持して参上!
(セカンドアクト、Tースクエアー・カヴァーのフレイヴァーに次いで)
問答無用のバカテク揃い。
こちらも、男女混合の4人組。
日本が世界に誇るクロスオーバー/フュージョン・シーンの大御所カシオペア・カヴァーバンドなんだから納得だ。
この世界は下手クソじゃあ、全く話にならない。
一挙手一投足を食い入るように、対バンのミュージシャン達もかぶりつきだったよ。
金縛りになる場面も多数。
全6曲共、釘付けになるほどの火花散る攻防を繰り広げてくれましたよ。
いやあ、そのバリエーションはマジに勉強になる。

早速ですが、メンバーの編成を紹介しますよ。

ドラム・・・・ナカヤマ・オーナー
ベース・・・・眼鏡姿がよく似合うハタノくん
(YAMAHAパールホワイトの5弦ベース。ローズ指板。これはすこぶるいい音を奏でる。
程よい重量と細めのグリップもナイス。
弦から細部にわたり、お手入れが行き届いている。
MCも兼任)
ギター・・・・赤いニット帽が可愛らしいカトウさん((´∀`))
(以前は名器のポール・リード・スミスを使用。
ボディカラーはオレンジ&ローズ指板だったけれども、今回は愛器のミュージックマン。
黒いボデイカラー)
そして、キーボードは、紅一点のノリちゃんだあ!!
(YAMAHA MONTAGE8を使用)

弦楽器コンビは、足元のエフェクターボードも壮観だあ!(2階からの見下ろし写真を参照のこと)


この中山クラブを見るのは今回で2度目なんだけど、個々のメンバーらとはけっこう深い関わりがあります。
(前回は今年の1月21日の土曜日、小樽ゴールドストーンで。
その際もアッキー主催のマシェリ企画だったのだ。
縁とは面白いものだね)

まずはナカヤマくん。
彼をマサが初めて見たのは、STA企画ライブイベント「スペースアート」にて。
巧みなスティック・ワークを強烈に覚えています。
それをきっかけにナカヤマくんは「粉粉クラブ」にも所属。
近年も、ひたすらに気を吐いていますよ。
((´∀`*))。
それ以来のお付き合い。

更には、ナカヤマくんが長年の夢を遂に叶えたライブハウス「LUA RELVA」が今年オープン。
俄然、音楽通の中で盛りあがっていますよ。
要注目の箱だ!!
今年の1月、「完成記念と新年会」へ、直々に招待を受けたマサ&アッキーは、そのライブハウスに行ってきました。
到底言葉では表現できないくらいに何もかもが素晴らしい、そのライブハウスには決して大げさな話ではなく誰もが感動していましたよ。
もう玄関に入った途端、皆が同じ反応でビックリしていたもんなあ。
そして、毎度お馴染みの連中がたくさん来場していて盛り上がったものです。
次々にプレイするミュージシャン達もさすがの腕前。
マサもヒコちゃん、タカハシくんらとセッションでクリームを2曲披露
(クロスロード&サンシャイン・ラブ)
その際、サッサからおにぎりピック、ハタノ君から愛器のべ―スを借りてお世話になりました。
(その日も、この日もマサはちゃんと懇切丁寧にお礼を言ったよ)
だからこそ、コロナ禍で沈みきった札幌音楽界隈は、これをキッカケに俄然息を吹き返して奮起するのだ。
明るい展望はLUA RELVAから展開することは間違いなしさ。
(もちろん中山クラブのライブパフォーマンスも存分に堪能したよ)

マサがキューブガーデンで秦野くんとタイバンになった際に知ったんだけど、な、な、なんとマサが以前勤務していた楽器店で秦野くんを接客していたんだそうだ!!??
びっくりだなあ。
そういうのってよくあるんだけど・・・・(サッサも同様に・・・・)
また、今後もあるかもね。
つまりは狭い世界で、ミュージシャンの行動範囲って結局は同じところを幾つになってチョロチョロしているという証なのだ((´∀`))

この日も会場に到着したら、さっそく玄関に中山オーナーと加藤さんが仲良く喫煙中だった。
ご挨拶もかねて打ち合わせをしたんだけど、中山オーナー自ら照明を担当。
加藤さんと秦野くんもスタッフとして活躍していましたよ。
そして、パープル・ブリンガーのライブ1曲目「バーン」の序盤でベースアンプヘッドがスパーク・・・・演奏不可能な状態に陥った際に、秦野くんのスペアヘッドで事なきを得たのさ。
つまり1月のベース、今回のヘッドと、マサはルアレルバにて2度までも秦野くんに救われた次第さ。

お返しというわけでもないんだけど、お互いベーシスト同士。
マサがベースを立てかけていたスタンドに秦野くんが注目していた。
「これはあの楽器店の展示用スタンドなんだよ」
興味津々。
もちろんハードケースに収めていたスペクターにも目が行く。
「弾いてやってよ」と手渡すマサ
嬉々として椅子に腰かけながらチョッパーをビシバシと決めまくる秦野くん。
「ベースも喜んでいるのがわかるよ。
俺は滅多に自ら人にベースを触らせることはなんだけど、(武士の魂だから)秦野くんは別だよ。」
それからは弾きやすさ、EMGのアクティブ・ピックアップ、削り出しブリッジ、ボディ材、ハカランダ指板、スルーネック使用、シェイプのカーブ、ロックピンやペグ、グリップ感覚、ポジションマーク、クレイマー製品・・・・と延々に語らったのであった。
湯沢さんがイベント終了後、わざわざマサの元ににシカゴ・クリスマスCDを返却に来てくれた。
その代わりに流されていたウッドベースのBGM。
マサは秦野くんに「これはロン・カーター!?・・・」と聞いたら外れた(-_-;)
このジャンルは秦野くんのテリトリー。
STAのブログも読んでくれているようで熱い感想をちょうだいしたよ。
とにもかくにも、楽しいひと時。
話し出したら、キリがないのだ。

中山クラブから懇切丁寧なるホノボノとしたメッセージが届いています。
ここに記載させていただきまする。
「カシオペアのコピーバンドをしております。
今日は、カシオペアの曲の中では、わりと聴きなじみのある曲を選びました。
今回キーボードにのりちゃんを迎えて初のライブとなります。
自分たちは緊張ですが、かろやかなインストウルメンタルですので、くつろいでお聞きください。」

はい、前置きが長くなってしまったので、そろそろ本編に突入しましょうか!

サウンドチェックもまんべんなくこなして、準備万端整ったようだよ。
タイムテーブルもここまで押すこともなく順調に進行中。
全てに於いて絶好調。
皆、覚悟はいいか!
皆さん、是非ともよろしくお願いいたします。
それでは行くぜ!
OH-YEAH、HERE WE GO!!
OK,ARE YOU READY!COME ON BABY!!

マサはベーシストだけにとどまらず、司会者兼カーテンの開閉も兼任。
ステージ下手袖からワイヤレスマイクを手に高らかなアナウンスを告げる。
回数を重ねてきたから雄弁にもなってきたみたい((´∀`))
それは中山オーナー、スタッフ達からも言われた。
「さてさて、大変長らくお待たせいたしました。
トリ前に控えしは、何を隠そうこの素晴らしいライブハウス、ルアレルヴァ・オーナー、中山社長が率いるバンド・・・その名も中山クラブ満を持しての登場です。
札幌フュージョン界隈では、卓越した抜群のテクニックで既に有名ではありますが、本日のセカンドアクト、フレイバーとはこれまた一味違った魅力全開です。
圧巻のプレイを、心ゆくまでにタップリとご堪能くださいませ!!」


1,「COAST TO COAST」から盛大にスタート。
威勢よく波状攻撃の開始だ。
1986年の9月10日リリースの15枚目のアルバム「SUN SUN」2曲目に収録。
余裕と貫禄をもって堂々と演じ切っちゃう、憎いほどにしたたかな野郎ども。
全部のパートが凝りまくりでコピー泣かせ。
オープニングから情け容赦なく、ありとあらゆく奏法を出し惜しみなく披露。
次々と繰り広げられる複雑な構成に目と耳がついていくのがやっとだ。
トレードマークともいえる鉄板技チョッパーがビンビンとほとばしる。
千手観音のごとき、手数王ナカヤマくんも、アグレッシブにリズムを延々とキープしながらも、しっかりと練り上げられた数多くのゴーストノートを決める。
加藤さんのディストーション・ギターもアメリカンなポップ・ロックテイストが満載。
ノリちゃんの奥行きあるキーボードも強弱によって、変幻自在ホットにファンキーに弾き方を変えている。
この凄みある序盤一発で観客のハートは鷲掴み。
バッチリと壮大でパーフェクトだ。

「皆さん、ありがとうございます!
改めまして、中山クラブと申します。
カシオペアといえば80年代に一世を風靡するほどでした。
我々もそこにドップリとハマってから30~40年が経過しちゃいました。
メンバー達は照明も含めてスタッフで活躍したものだから、自分の演奏段階でヘトヘトになっちゃいました・・・( ´艸`)」
真剣な表情で演奏に専念していたメンバー達も、MC中は各自ニコヤカに佇んでいる。
「ちょっとテンポが速くて、ついていくのに必死でした・・・・((´∀`*))
ここでちょっと気分を落ち着かせて、しっとりとしたミディアム調の曲をおおくりしたいと思います。
え~・・・TAKE ME」
1979年11月25日リリースのセカンド・アルバム「スーパー・フライト」1曲目に収録。
野呂一生のメローな大ヒット作品。
彼言うところの「向谷実による琴とピアノを釣り糸で縛って33回振り回したようなテーマ」。
出だしのハイハット一発で持っていかれる。
最近はキーボードがピアノからオルガンに変わってしまい賛否分かれるロマンティックな秀作。
(大野方栄さんが歌う1983年発表のボーカルヴァージョンもあり!
アルバム「MASAE A LA MODE」に収録。もちろん作詞も彼女)
エレガントでエクセレントなメロディ空間の演出にメロメロ・・・・!!
エモーショナルな心地よいギターソロに次いで、優しくて美しいピアノの連打を経て全員が白熱のプレイ。
特にナカヤマ氏による炸裂のドラミングは特筆もので、感涙にむせぶ。
偉大なる名演に次ぐ名演には、ほとほと参りました・・・・。
熱狂の渦に巻き込まれて、十分に満足ですよ。

と、すかさずメドレーへノリノリに雪崩込み。

3曲目は誰もが聞き惚れちゃう定番中の定番で「HALLE」
シングルとしても発売された、80年代のスタンダード。
1985年9月10日にリリースした13枚目のアルバム「HALLE」トップに収録。
オリジナル・メンバー4人が共作した最初で最後の人気曲。
タイトルは「晴れ」ではなく、野呂さん曰く、サンスクリット語で「全てを奪ってしまうものに対する賛美」とか「神への賛美」といった意味があるそうです。
なんとなく宗教臭がプンプンに漂うなあ・・・。
当初「HARE」だったところ、英語にすると「野兎」となってしまう・・・。
まずいと判断して急遽ハレルヤの「HALLE」にしたそうです。
それを知ると後付けながらも、色々とジャケットが面白い・・・((´∀`))
ナカヤマ氏によるターン!とよく抜けるスネアの音が絶品。
イントロはAを基音とし、その上下の音のみが動く3声の独特なるハーモニー・コード。
シンプルな構成ですが、いざトライしてみるとワイドストレッチになり結構辛い・・・。
このボイシングでのバッキングは基本的にキーボードも同様。
Bメロ前「ちゃちゃっ!X2」の間のオカズの変化もいぶし銀。
中盤における爽快でグルーヴィーなベースライン、キーボード、ギター、ドラムからベース・タッピング・・・・・と目まぐるしく受け継がれていく抜群のソロ。
多分、スタジオ・リハーサルで、メンバー一丸となって必死に汗水飛ばし、何度も何度も猛練習したのだろうね。
一切の妥協することもなく完璧を求めるその光景が目に浮かぶようだ。
本番で、それはまだまだ続く。
特筆すべき点は、サビでのギターサウンド。
原音にオクターブ上のリバーブ処理されたハーモナイザーサウンドを加えることによりスペイシーにまとめられている。
トドメとばかりに掟破りの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を奏でて、なんまらお茶目。
でも、追い打ちをかけるように、跳ね回るベース、親しみやすく疾走するギター・ソロと笑ってしまうぐらい、延々と引き継がれ阿吽の呼吸で大躍進。
まさに、このステージ最大の見せ場。
息もピッタリの光景が鮮やかに映える。
命がけなリズム隊の真剣勝負にも惹きつけられる。
真摯な努力が報われた瞬間だ。
お口あんぐり状態で引き込まれて、茫然自失・・・・・思わず手に汗握るよ。
瞬き厳禁で、息も絶え絶えだよん。
責任取ってくれ((´∀`*))
観客全員の熱視線を浴びていました。

「え~~~・・・・いいですか?、続いての曲目は、全部80年代で網羅していきますよ。
一番売れたアルバムから・・・・
LOOKING UP」
1983年リリース7枚目、黄金時代のアルバム「フォトグラフス」に収録。
(噂では全ディスコグラフィー中、最高の売り上げなんだそう)
最強、最高ナンバーを、惜しげもなく突き付けての爆発路線か。
相変わらず、各自が超がつくほど個性的な秘技を、これでもかあ、というほどオシャレに次々ぶつけてくる。
洗練された一音一音の進化系サウンドは、お見事の一語に尽きる。
心に響く爽やかなるメロディと、目を見張るようなキレのあるリズミカル・テイスト。
印象的なスラップ・ベースのフレーズを生かして絡みつく、躍動感溢れまくりのドラムによるバリエーション豊富でタイトな8ビートが決め手。
そして特徴的なアップテンポに感動する・・・。
元気一杯で不思議な機械的アンサンブルの妙には、思わずトキメキながらも固唾を飲んでしまった。
(実は和音もギターの開放弦の音と同じ音を使っているコードが多い。
ギター・ソロはほぼ1コード)
ギターからベース、次いでドラムへと織り交ぜ、聞き心地の良さを追求した絶妙なソロでまとめ上げ、グッと引き込んで親しみやすさと存在感を猛アピール。
ワクワク、派手派手、ルンルン気分な都会系イメージに漲っています。
豊富なかっこいいバッキングにも、度肝を抜かれっぱなし。
そうなのですよ、4人の力関係が見事に4等分されたアレンジが肝。
もう本格的過ぎて、すでに脱帽の領域に達してしまった。
申し分ないくらいに完成度高しで昇天。


「今日は、悪天候の中、よくぞ、おいでくださいました。
・・・・(´;ω;`)。

メンバーの紹介をしたいと思います。
(懇切丁寧に1人1人愛情と尊敬を込めて紹介するハタノくん)
ギターは、年輪を重ねて益々意気軒高な加藤さん。
ホットタイムでは主催ライブも開催したりなんかしていますよ。
紅一点のキーボードは今日がこのバンドにおける初ライブのノリコさん。
売れっ子で引っ張りだこのドラムスは、この箱のオーナー中山さん。
在籍しているバンドは数知れず!!
そして私がベースの秦野です。

それでは、そうとうに体力を消耗したので、ここで1曲、綺麗なディスコ・フュージョンをお送りします‥‥アイズ・オブ・ザ・マインド・・・・」
もともとは「アイズ・オブ・マインド」だったところ、プロデューサーのハーヴィー・メイスンから「ザが入らないとおかしいのでは?」と指摘を受けて以降はこの表記タイトル。
タイトかつダンサブルでシンプルなる原点回帰作品。
1981年4月21日リリースのスタジオ通算5作目アルバム「アイズ・オブ・ザ・マインド」5曲目に収録。
聴き込むほどにドップリとハマること請け合い。
イントロから延々と流れるシンセに戦慄が走る。
バトンを引き継ぐギターがここからは主役
(亡くなったジェフ・ベックの影響が垣間見れる)。
ギターキッズはヒロシ氏の重厚で華やかな技量に要注目だ。
エフェクターを駆使しての、スリリングなるトーン・コントロールは芸術的。
多彩でパワフルなアドリブも含めて神業だね。
コーラスは深めで、歪みは抑え気味。
目まぐるしく縦横無尽に駆け巡るスライドや、チョーキング、ハンマリング、ビブラートには、ゾクッと鳥肌が立った。
意外にも、この曲は運指の移動が上下に多くて、スピーディーなピッキングも地味に難しい・・・・。
アグレッシブな速弾きで駆け上がったり、あちこちにタップリと落とし穴が用意されているのだ。
テンションがずっと張りつめている。
一筋縄ではいかないところが、最強なカシオペアの偉大なところ。
そう簡単にはクリアできない、手ごわき壁。
ボリューム奏法でしっとりとドラマティックにエンディングを締めくくる・・・。

「次の曲が最後です。」
ナカヤマ氏のバスドラが轟き渡って、泣く子もエキサイトしちゃうカシオペア問答無用の代表作「アサヤケ」だ!!
1979年リリースのアルバム「スーパー・フライト」に収録。
余りにも有名だから当然の結果でしょうよ。
これをやらなければ、彼らはステージを降りることが許されない宿命なのだ((´∀`*))
ギター小僧ならば、誰もがコピーしたであろう永遠のアンセム。
山下達郎、チャーと並ぶ日本3大カッティング・イントロ。
単純なテーマだけど、間違いなくギターの歴史に残る名演だね
(16分音符の裏で入る部分とコードチェンジが難易度強)。
切れ味鋭くキープするところが命
(他弦、特に4弦は3弦を抑えている中指できちんとミュート)。
一聴した限りだと、曲調は軽快でイージーリスニングに陥りがちだけど、どうしてどうして随所が難攻不落。
ナカヤマ氏の、大道芸人に匹敵するようなスティックさばきが手強い。
会場全体が一挙にオーバーヒート気味。
その熱気ほとばしるノリノリな様は圧巻。
それを即座に察したのか、メンバー達はお互いに不敵な笑みを交わし合う。
夢中になっているオーディエンスにお構いなしで、わかりやすく口ずさめるフレーズを紡ぎ出す。
痒いところに手が届く、とはこのことだね。((´∀`*))
サビ・セクションのオクターブ奏法や、トレモロ奏法(多分6連)、ライトハンド奏法で広がりを醸し出す。
ベースは2フィンガーとスラップ・ヒットの併用。
そんじょそこいらにゴロゴロと転がっている腐った自己満足能書きバンド連中とは、レベルが豪華過ぎて段違いだね。
途方もない感触と、華があるもんなあ。
老若男女国境も軽く超越。
起承転結、陰と陽の駆け引き、抑揚のつけ方が計算されていて見事ハートに突き刺さる。
ユニークこの上ないね。
もうこれで終わりなので、余力を振り絞っての全力投球だ。
レッドゾーン振り切れて、脳天のヒューズはスパーク。
ぶっちぎりのラストランでデッドヒート。
手拍子を要求。
コール&レスポンスで、理想とも言える一体感をまざまざと提示。
汗飛び散らせての大団円。
「どうもありがとうございました!!」

誰もが満足げな表情を浮かび上がらせている。
すぐにでも見たくなるような心境著しきバンド。
引き出しのたった一つを覗かせてもらったようなものでしょう。
今後期待のバンドをまた一つ知っただけでも、今回は収穫が大きい、と胸を張って言いきっちゃおう。
またの対バンが、もう今から待ち遠しいよ。
お次の隠し玉をワクワクときめきながらね!!

完全燃焼です。
改めてツワモノ4人組に嵐のような喝采がおくられる。
ふてぶてしきミュージシャンの集合体。
いやあ、奥が深いものを見せつけられて心底得した気分さ。
皆さん、お疲れさまでした。

****追記・・・・・次に控えしはガラッとムード変わって、いよいよオオトリをつとめるブラスロック・バンドの「SAPPORO TRANSIT AUTHORITY」だ!!****


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