2018,9,23(SUN)
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)&MY SOUL電気楽団(味噌田)
「第2回 ラッパ祭り!!」
STAが1年5か月ぶりに帰ってきました、ヴィニーズ・バー。
STAは必ずマサが企画する「リブレーション」で、ここを利用させてもらっているのですが(もちろん味噌田も出演してくれましたよ!)、ヴィニーズ・バーでの企画モノに出演するのは初!
実は今年の夏にオーナー直々にマサの元へ「第1回ラッパ祭り」企画へのお誘いをいただいていたのですが、なかなかメンバー達のスケジュールが都合つかずに泣く泣く断念・・・。
しかしそこはそれで、必死の執念が実って今回遂に実現の運びとなったわけです。
しかもありがたいことに、マサのほうから日程まで決めさせていただきました。
すっかり秋めいてきた北海道の大雪山旭岳ではちょっと早めに初冠雪を記録。
で、例の今月6日に道内全域を襲った胆振東部地震はいまだに余震が連日続いていて道民は不安の日々を送っています・・・。
実際に知人達のライブ・イベントもことごとく中止に見舞われていて大変な事態に。
ラッパ祭りもそれだけが、心配されていましたが、無事大盛況の内に終えることができました。
さてさて、それでは早速恒例のレポートと参りましょうか。
「ラッパ祭り」というだけに管楽器を擁するバンドが参加の条件(前回は3アンド。乙帝國ゆるゆる団他・・・つまりサックスのジュンのみ両イベントに参加したというわけだから貴重なる人物だ!)。
この管楽器というものが、ミキサーにとってはひじょうに扱いが難しいものらしいです。
しかも大所帯。
というわけで、充実したサウンドをお届けするというプロのコダワリを反映させる意味でも、このたびは2バンドのみということになりました。
多くても3バンドが限界なんだとか。
でも濃厚かつド迫力のバンドが出揃いましたよ。
相手にとって不足なしの一騎打ちだ。
ジャンルは違えどブラス・ロック対ソウル・ファンクの熱き激突を展開。
会場は札幌ボウリング施設では超老舗のオリンピア・ボウル内。
地下駐車場も日曜日だけにすでに混雑していて(もちろん無料!)上からは「ゴロゴロ・・・・パッカーン!」という威勢のいいレーンとボールとピンの音が絶え間なく轟いています。
そうこうしている内に愛車に乗って、続々と今回の出演バンド達が会場入り。
いつもの気心知れた奴等、懐かしき盟友達、初対面のミュージシャン達同士が固い握手や会釈を交し合いながらも、クボタくんと準備に余念がありません。
ヴィニーズ企画ライブなので、何から何まで貸切状態で、思う存分にタイムテーブルも贅沢に仕切らせてもらいました(笑)。
入場料金も無料の上に(ドリンク代は別。飲み放題の料金も超格安!)、更なる器材一新のニュー・ヴィニーズが新鮮に映ってました。
どうやらオーナーは儲ける気がないようだ。
男気溢れるクボタくんに拍手!
皆マナーの良い大人ばかりなので、時間にはきっちり。
余裕すら感じるほど。
17:00~17:30
早速メンバーが大体揃った味噌田にクボタ君がリハの手配。
このバンドは総勢13人(!!)なので、もうステージ上は芋洗い状態。
STAの編成が妙にスッキリして見える・・・・・(笑)
入れ替わりに17:30~18:00STAのサウンド・チェック!
マサが事前にクボタ君に手渡しておいたSTAバンドセットリスト&編成詳細表に沿って、逐一セッティングとバランス調整をスムーズに施してくれています。
要望に応じての音固めも手堅い!さすが。
あるバンドマンは「ヴィニーズって音が格段にいいね!」と絶賛。
クボタくん曰く「STAはやっと今回じっくりと納得ゆくまで音作りができるから嬉しい!」
確かにそれはいえるね。
だって今まではバンド数が多くてろくにリハなんてできたためしがなかったもん。しかもSTAのメンバーの殆どがリハ不参加なためにぶっつけ本番が当たり前だったし・・・ご迷惑かけました。これじゃあミキサー担当としては消化不良だし、さぞかし心残りだったはずさ。
でも今回のリハは奇跡的にも初めて9人フル参加!
みっちりとリハーサルに時間を費やしていました。
特にキーボードのキムキムはスタジオでの練習には1時間半ほどしかSTAと演奏していないので、ここぞとばかりに時間ギリギリまで彼中心に進行。
お得意の崖っぷちバンド真骨頂さ!
ミュージシャンたちはそれぞれにリラックスしながらもチューニング、楽器の御手入れ、ウオーミングアップをこなしながらも談笑。
ケース類や荷物は楽屋倉庫へ持ち込み。
スタッフからの指示に従ってバタバタと準備に勤しむ。
早くもリハで一汗かいた者は冷たいドリンクを注文。
と、ここいらで早くも観客が入場(OPEN 18:30)。
お馴染みの顔や、初来店の客、バンドの友人や恋人、ご夫婦連れと、すでに客席のあちこちでは笑顔で飲食しながらおしゃべりに花を咲かせています。
あ!この店名「ヴィニーズ」について一言。オーナーのクボタくんはドラマーとしても売れっ子の実力派(札幌フュージョン界の巨匠ギタリスト・クルさん率いるAXIAのドラマーとしても大活躍)。
敬愛するドラマーが巨匠ヴィニー・カリウタだそうで、そこから拝借しての「ヴィニーズ」
でも前にここを利用した際、店内に流れていたのは世界的にも話題のベビー・メタルでした。こちらも大好きなんだそうです!
おお!名カメラマンのパヂャさんを客席にて発見!
ステージ前方のベスト・ポジションを確保してシャッターチャンスを虎視眈々と狙い定めていますよ。
ライブ前にヒロリンからパヂャさんを紹介されたマサはお互いに名刺交換。
何度もライブ会場では面識があった仲。改めてじっくりと自己紹介。STAのライブは印象に残るほどにかっこよかった!というありがたきお言葉をいただき俄然ハッスルしちゃうもんね。今後も親交を温めていきましょう。
さあ、いよいよはじまりますよ。
今回もジャンル一切かぶることなくゴージャスなる布陣でお送りします。全2バンドだけど合計人数が22人というヴォリューム感。
しかもどいつもこいつもツワモノぞろいで大いに楽しめる事でしょう。何が飛び出すかは観てのお楽しみ!
鬼が出るか蛇が出るか・・・・!?最初から最後まで全くだれることなく常に山場の連続!!
2、MY SOUL電気楽団
20:20~21:00
いきなりライブ・イベントのレポートはオオトリの佳境からはじめてみましょう!(だって2バンドのみだからね。その分、各バンドの演奏時間はちょい長め。実際5~6バンド分くらいのクオリテイは十分に保っていましたよ)
略して「味噌デン」だってさ。上手いこと言うなあ(ナカジーが命名)。
個人的にもこのバンドを見れるのが楽しみでした。
ミソデンのライブを観るのはSTA企画を含めてこれで4回目。
2016年4月の小樽ゴールド・ストーン以来だ(初めて見たのもこの場所だった)。
もちろんそれ以外にも味噌田はアクティブにライブ出演は重ねております。
なんと今回は総勢13人!!(前回観た時には11人だったんだから更に人数が増えたわけだ)
若干入れ替わりはあるものの編成の内訳はといいますと・・・・
管楽器が5管で(メタボーズと呼んでおくれ!)、ダイちゃんがトロンボーン、サポートのトランペットのニシケンくん、お馴染み札幌のエミリオことミヤッチはテナー・サックス、アルト・サックス奏者にキュートなサキちゃん、ドクことナカジーがバリトン・サックスでホーン・セクションのリーダーを勤めてもいます。コーラス・ガールはゴージャスに3人で内訳はアケチャン(ミニスカートからのぞくスラリと伸びたおみ足がかなりヤバイっしょ!)&ナナちゃん&ナオちゃん(お味噌シスターズと呼んでおくれ!)、知性漲るキーボードにササくん(KORG KRONOS使用)、ドラマーはMくん、問答無用のギタリストはヒコ(お馴染みブルーの愛器STタイプシェイプのシェクター。ローズ指板。PUはSSH)、ベーシスト・ナベさんはナチュラルボディのジャズ・ベースを使用(メイプル指板)、そして麗しの女王様ヒロリンがバンド・リーダー兼ボーカルだあ!(彼女は冬にロックバンド「進化系ガールズ」でもSTAとタイバンしました)。
賑やかなるラッパ祭り(決してディスコやクラブ系ではなくてね)、こちらはソウル・ファンク系バンドとカテゴライズさせてください。
この時間帯になると、普段はステージを共にしているミュージシャン仲間が続々観客として顔を出し始めています。
味噌田のメンバーが開演ギリギリに勢ぞろい。
簡単なサウンドチェックを済ませ、準備完了!ヒロリンのナレーションを受けていよいよ豪華絢爛なるショーの幕開けです。
「はい、皆さん!お待たせしました。マイ・ソウル電気楽団です。よろしくお願いします!イエー~!!」
まずはご挨拶ソングとばかりにインスト・スタンダード「THE CHICKEN(ピー・ウイー・エリスの作品だけどジャコが取り上げたことであまりにも有名)」
歯切れの良いグルーヴをサラッとかもし出すバック陣の潔さ。
愉快痛快に立て続けで捲くし立ててくるリフの応酬に、これからはじまるライブに対していやが上にも期待で胸が高鳴ってくるというものだ。
軽快なタッチのピアノの音色が紡ぎだされて、アレサ・フランクリンの「THINK」
ヒロリンの十八番ともいえる代名詞ともいえる極めつけを、惜しげもなく序盤でご披露。
映画「ザ・ブルース・ブラザース」の名シーンでも豪快に歌われていたね。
これ一発で誰もがダイナマイト・ヴォイスこと、ヒロリン・ワールドの虜と化していったのでした。
掴みはばっちりオーケー。
ヒロリン、相変わらずのカリスマ性は当然としてお味噌シスターズによるゴスペル・タッチのコーラス・ワークも特筆モノ。
ミソデンがお目当てでやってきた観客もけっこういたのですが、誰もが口を揃えて「今回のステージもパーフェクト。ヒロリンの魅力溢れるボーカル・スタイルと、鉄壁なるバックの演奏は非の打ち所無し」と太鼓判でした。
ヒロリンによるMC「こんばんは!マイ・ソウル電気楽団です!アレサ・フランクリンの曲を聞いてもらいました。
アレサは残念なことに今年、天国に召されてしまいましたが、彼女はデトロイトの教会で生まれ育ったのです。
私はアレサと出会って歌をはじめたから、なんというか・・・・もうどうしようもないくらいに辛い・・・。
もういっそのこと、デトロイトに行ってみようと思うんだけど、あそこはアメリカでも1,2を争うほどに治安の悪いところで、恐ろしい感じらしいです。
どんなところか、わかりやすく例えていうならば・・・・あの破綻した夕張の町を(おいおい・・・俺の故郷なんだけどなあ・・・・苦笑)もっと危なくしたような街。
だから安全のため、高いホテルに宿泊しようかどうかを迷いに迷って考えている最中。
アレサに感謝です!サンキュー!アレサ!!」
続いての曲もブルース・ブラザースからで、今度はレイ・チャールズのヒット曲「SHAKE YOUR TAIL FEATHER」
またもやピアノによるイントロに導かれて、ヒロリンが堂々たるディーヴァのお手本を示してくれました。
とにもかくにもステージ映えのするヒロリンのパフォーマンスに観客の誰もが度肝を抜かれて釘付けだ。
ただ淡々と歌い続けるのではなくコロコロと変わる表情や大きなアクションを見ているだけでも、この日の観客達はもうけもの。お得感満載。
セクシーに帽子を取って、悩ましげな流し目を最前列のオーディエンスにタップリと投げかけるヒロリン。
コーラス・ガール隊との掛け合いも息がピッタリだ。
軽妙なる映画のシーンが蘇る。
そうそう、味噌田のライブの面白いところはコスチュームにもあります。
ヒロリンは時には紫色のウィッグでド派手に背中を露出したドレスで決めてみたり、、妖艶なるギンギラ衣装も注目の的。グッとシックに黒と白、ピンクに統一してみたりね。魅惑的な大人の女性をテーマに纏め上げる時も。またある時には太ももギリギリまでスリットが入った悩殺ドレス姿だったりで目のやり場に困っちゃうほど。はたまたボーイッシュなファッションで迫ってみたりと7変化の様相を呈していますが、この日は全員が白と黒を基調としたギャグ風ファッションにドレスアップ。つまり基本コンセプトはブルース・ブラザース。
メンバーによってはサングラスや帽子まで真っ黒けで統一。
もちろんフロントシンガーのヒロリンは、赤いジャケットでアクセントを付けているところなんかは憎いね。
器用に色々なタイプの個性的なナンバーやクセモノ・シンガーを取り上げるところも実力がないと恐れ多くて無理なんだけど、このバンドはサラッとこなしてもいます。
男性のヴォーカルモノをヒロリンが歌っても、全く違和感や遜色なし。
俄然、器が違うね。
お次もレイ・チャールズでツボにはまったら癖になりそうな怪しいくらいに渋すぎる決定版「HIT THE ROAD JACK!」
ステージ後方の高い位置に陣取ったマーカス・ナベさんによるパーカッシブなベース・ライン・イントロがうねるようなグルーブを延々と醸しだす。(本当にマーカス・ミラーにルックスがソックリ。もちろん使用ベースも同じ!そのあまりにものリスペクト精神にカンパイだ!)
フィンガー・ピッキング奏法による安定感ある熟練の技に思わず唸っちゃいます。
女性シンガー総出での日本人離れした情念に満ち満ちた圧倒的な歌声は感動的で言葉を失いそう。
ショーガールの面目躍如。
「順番をバラバラに歌っています(笑)!。本日は2バンドでのラッパ祭りに参加させていただきましてとてもありがたく思っています。」
5曲目に登場したのはなんとまあ、またもやブルース・ブラザースからで「ピーター・ガン」
これ、もろにSTAとセトリが被ってしまいましたあ!
Eの1コードで淡々と重低音のごときセンセーショナルなリフが全体を占めるインストウルメンタル。
元々は伝説の作曲家ヘンリー・マンシーニが、同名のアメリカテレビドラマ用に提供した曲。
ジャンルを問わずに数多くのミュージシャンやバンドがカバーしています。
シンプルだけどキャッチーでロックに最適なリフが、いつの時代でも愛される理由でしょう。
ここでの見せ場はもちろんソロバトル。
まずは切り込み隊長ミヤッチによるテナー・サックス。
次いでナカジのバリトン・サックスが重低音でブロー。締めくくりはやはりこの人、ダイちゃんが牽引役。
いい加減にここいらでミュージシャン達は汗だくになってきた。
あららら・・・・ミヤッチがいつのまにかウチワを手に涼しそうな顔してパタパタと扇いでいる。一人でずるいなあ。
どこからともなく愛情溢れる野次が飛び交う。
「おじさんみたいだぞ!」それでもめげずに涼み優先とばかりにウチワを手にご満悦。
「いいよ~!好きなペースで!」と心優しきヒロリン。
「UPTOWN FUNK(MARK RONSON)」では開巻から全員が身振り手振りで「クラップユアハンド!」と要求。
一聴した感じではマイケル・ジャクソン風だけど、しっかりとホーン・セクションもフューチャーしたダンサンブルなリズムにのって軽妙に重厚なる大合唱も連動。
初々しきコーラス・ガールとの掛け合いも、お見事の一語に尽きます。もちろん主役はヒロリンで、ステージ狭しと常にシャウトから伸びやかなるハイトーンまで自由自在に操る男顔負けの迫力ヴォイス。
ブラス隊もそれに感化されたのか、益々ヒートアップして追随。
そこに彩りを添える役目はヒコのいつも所属している他のバンドとは一味も二味も違う繊細なるギター・カッティング。独特なるエフェクター・サウンドも耳に心地よい。まったくもってこの男の懐の深さには脱帽です(本人はまだまだ納得いっていないようですが・・・)。
相互作用が良い方向に働いていて観客一人残らず、すでに骨抜き状態。
けっこうなうるさ型客達も、ブルージーでジャジーなブレイクビートの連続にすっかりとやられています。
「次ですけれども・・・最近、日本中で地震が続いていますよね。皆さん、大丈夫でしたか?
実は先日私、安平町にボランティアで参加してきました。
そう聞くと、ヒロリンかっこいい!って言われるんだけど、そうじゃあない。
安平町までは札幌からたったの1時間半で行ける距離。
他にも厚真、鵡川と3つの地区でボランティアを募っているの。あちこちが今でも大変な状態。
でもね、こう言ったら不謹慎かもしれないけど、泊まるところもあって悪いけどとても楽しかった。
お酒なんかも持ち寄ってね。
日本中から爽やかで気持ちのいい人達が自分のお金で来ているから、それぞれに出来ることを探して誰もサボらない。
そういう時にこそ笑顔でパワー・アップ。
私の仕事なんてたいしたことない。お散歩気分で廃棄物処理から電話番、パソコンの入力などなどと得意な分野で作業の希望もとれる。
これ聞いて日帰りでも半日でも参加してみたくなった方、大歓迎です!
はい、皆さん、ハッピーですか!!??
ネクスト・ナンバー・・・・・HAPPY(PHARRELL WILLIAMS)」
はじけるベース・イントロにのり、帽子を外してブレスもほどほどにまくし立てるヴォーカル・スタイル。
アタック感を強調した流れが秀逸。
しつこいくらいに何度も言いますが、ヒロリンのウルトラ・メガトン・ハイパー・ボーカルは一聴の価値ありです。
今年の札幌女性注目ヴォーカリストはキュートでチャーミングなこちらのヒロリン姉御で人気、実力共にいただきといった感ありです。
決して大袈裟な話ではなく、今後の札幌ディーヴァ界隈が面白くなりそうな気配さえ漂っています。
高音から低音までの幅広い声域を縦横無尽徹底的に駆使していて、彼女も相当な鍛錬と試行錯誤を重ねたのであろう、半端ではない努力の跡がそこいら中に散りばめられていて、見事実を結んでいるのです。(聞くところによると、独学だとのこと。信じられないぜ!)
「シアワセなら手を叩こう!という意味の曲だったんですよ!わざと笑って自分を励ますよ。
あれ!?ミヤッチ、ウチワを持ってるの?いい風がくるね~。」
メンバー紹介を挟んで、ターニング・ポイントとなる貴重なるお次の曲は、ヒロリンが愛してやまないジャニス・ジョプリンの「PIECE OF MY HEART」
まだこんなぶ厚い声が出るの?どこにこれほどの、エネルギーが残っているの・・・?と聞きたくなるほどの「OH!COME ON、COME ON~~・・・・」
もはやこれは体力というものを超越した、まさしく唸りをあげる狂おしいまでの魂の咆哮そのものなのでしょう!
コーラス隊やキーボードのササくんと向き合って、全身全霊を込めての熱唱。
後ろのメンバーのところにも行こうとするんだけど「何を逃げてるの!(狭くて)そこまで入っていけないよ・・・(笑)」
曲調に合わせて目まぐるしく豹変するヴォーカル・スタイル。まだこんな引き出しもあったんだあと驚愕。
まるでジャニスの絶叫がヒロリンへと憑依したかのようだ。
まだまだ隠し玉を秘めているのでは??・・・・
要所要所でアーミングを交えたギターソロを絡めてくるヒコに寄り添いながらも、黒いジャケットを華麗に脱ぎ捨てたヒロリンがなまら絵になるネエ。
「では残念ながら次の曲で最後となりました・・・」「えええ!!???・・・」
「皆、怒っています。」「メタボ痩せろ~!最初からやれ~!」
「最初から??死ぬ~!ハイ!I CAN’T TURN YOU LOOSE!(ザ・ブルース・ブラザース・バージョン)」
切れ味鋭く吹き込まれるパッセージが、これでもかというほどに攻撃的に迫ってくるホーン・セクション。
どうやらホーン隊の男性らが猛プッシュして組み込まれた曲だそうです。
エミリオ・ミヤッチのテナー・サックス・ソロでは、フロントにせり出して練り歩くダンディーな振る舞いに視線が集中。ナカジーも負けじとエキサイティング・プレイ。
それに対抗するかのごとく、腰にグイグイと食い込んでくるリズム隊。
盛大にアンコールの手拍子が鳴り止まない。「アンコール!あ、それい、アンコール!!」
ヒコが何故だかおどけて「長い夜」のイントロをさりげなく一瞬だけ弾いているのをSTAのメンバー達は聞き逃さなかったよん!
挑戦状を突きつけてきたのかいなあ!?(笑)
「ありがとうございます。皆、大丈夫?
音楽はいいですね。やっている方も、見ている方も。
とっかえ、ひっかえ(!?)音楽を楽しめる。」
ドラムスによるスティック4つ打ちカウント。
CCR永遠の金字塔「PROUD MARY」が飛び出すなんて、反則ギリギリのセレクションだねえ。
ミディアム・テンポをキープしながら、本編へと突入。
てっきり私はティナ・ターナーのバージョンだと思い込んでいたんだけど、ヒロリン曰くテレビドラマ「グリー・キャスト」のテイクを参考にしたんだそうです。こだわりどころが垣間見えてきますなあ。
女性陣ボーカル3人がリレー形式に歌い継ぐ箇所もスリリングで、それぞれの個性も反映されていて超ナイス!。コール&レスポンスも鉄壁なる完成度を誇っていましたよ。
グッと抑え気味にかつエネルギッシュに持ちうる限りの力を振り絞って大団円。
それにしてもいつ聞いても強烈無比なるパワフルでタフネスなヒロリンには脱帽。
初めて見たときからシンガー・ヒロリンのファンです。
「またお会いしましょう!」
次回は是非とも、じんわり心に染み入るヒロリン泣きのバラード・ナンバーも聞いてみたいものですなあ。
最後に熱気冷めやらぬステージ上で、メンバー全員仲良く肩寄せあいポーズをとって記念写真を「パチリ!」
おつかれさまでした。
****これでPART,1の味噌田ライブ・レポートは終了!
S・T・A編は時間を巻き戻してPART,2へと続くよ~!****