三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

博多祇園山笠始まる

2017-07-02 07:11:22 | 日記
毎年7月1日から15日まで催される博多祇園山笠。一度は身近に見てみたいと思いながら幾星霜。今年こそは…,ということで初日の7月1日に博多に行ってみた。
もっとも,オイショオイショとかつぐ神輿(舁き山)は1週間後からで,それまでは見せるための飾り山笠の期間ということになろう。もともと一体であった山は近代化とともに道路を練り歩くのが困難になってきた。電線や通信線が邪魔になってきたのだ。そこで採用した対策が,舁き山と飾り山との分割であった。舁き山は通りを練り歩くのでこじんまりできており,飾り山は高さ10メートルほどの絢爛豪華な作りである。
さて,いつもどおり7時過ぎの電車に乗って9時には博多駅に着いた。
博多駅前には飾り山があるはずだが…

残念ながら公開前でカーテンが下されていた。
再度訪れるとして,まずは櫛田神社に向かった。歩いて30分ほどだったか?

実はここは裏門だった。中に入って行くと…

あった。飾り山。山には一番から順に番号づけられているが,ここの山は番外という。
表に回った。桟敷席が見える。その存在は知っていたが,このように臨時に作られるものとは思っていなかった。先日入場券が発売されたが,15分で完売したとのことであった。わたしには縁のないものだろう。

と思いつつ社務所の方に行くと,「桟敷入場券販売中」とのこと。あれ?完売したのではなかったのか?良く読むと「追い山ならし」のものだった。
衝動的に1枚買ってしまった。

本番(追い山)ではないし,あまりいい席でもないのだが雰囲気を味わうには充分だろう。
さて,つぎはヤフオクドームの山を見に行こう。遠いので地下鉄を利用する。駅を探していると,

通りでも祭りの準備が着々と進められていた。
地下鉄の唐人町駅で降りて陸橋の上に立つとドームが丸見えた。

中央左側に白いテント張りのような建物が認められる。この中に飾り山が納められていた。その前では正に神事が行われようとしていた。
暑い!腹も減った!
博多に来たら博多駅筑紫口2階のF葉亭でラーメンを食べることに決めている。30歳代からの行きつけの店。
再び唐人町から博多まで地下鉄で移動した。
久しぶりのラーメンだったが,なぜかおいしくなかった。思えばここの辛子高菜が気に入っていて,ラーメンの味にはこだわらなかったのかも知れない。
腹ごしらえ後駅前に行くと,

堂々とした飾り山がその姿を現していた。
またまた歩いてつぎの山に向かった。暑い!
ほどなく方向を見失い,気づいたら博多駅近くに来ていた。地図を見ながら歩き,ついにキャナルシティに着いた。建物内をうろうろしていたら偶然飾り山に到達した。

飾り山をこの角度・位置から眺められるのはここだけだろうか?
早々に抜け出て今度は博多川に沿って下って行った。暑い!途中でコカコーラ1本を飲み干した。
飲んだ後しばらく行くと対岸に飾り山が見えた。

上川端通の八番山だろう。橋を渡って商店街に入った。
アーケードの中に聳えている山があった。

川端中央街の十番山だ。おんな城主直虎ということだ。
アーケードを逆に進み,アーケードを出ると通りの向こうに飾り山が見えた。

リバレインの第十三番。見送り(背面)は花咲爺であった。
通りを逆に進み,交差点を左折すると大きな山が見えてきた。第一番中州流の飾り山だった。

その近くの道の反対側に小さな山があった。そばにいる人に尋ねると,これが舁き山だと言う。

この人から山笠の話を聞くことができた:
舁き山には舁き棒(と言うのだろうか?)がない。実は実際に舁くときは飾り山からはずして付け替えるのだそうだ。その間,飾り山には舁き棒がなく,山は宙に浮いた状態になる。正確に言えば覆いの上から吊り下げられているのだそうだ。――新しい知見を得た!
その証拠をつぎの七番山で得た。

山全体が宙に浮いているのがわかる。
近くの建物の中で舁き山を仕上げていた。

この辺で疲れが顕著になってきた。暑いし,喉も乾いた。つぎの山で終わりにしようと最後の力を振り絞って千代流に向かった。あった。

三番山で,熊本を応援しているのがニュースで紹介されたものだ。
くたくたになって地下鉄で博多駅に戻った。駅前広場ではどこかの団体が太鼓を叩いて踊っていた。元気があってなかなかいい。

ソーラン,ソーランと歌っていたので北国の人か?こういう活気がいい。
残った山はまたつぎの休みに見て回ることにしよう。
以上