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ソウルで買い込んだ本[その4 漫画で見る韓国の過去と現在①] 最近の大ベストセラー、ユン・テホ「未生」

2013-01-21 20:33:47 | 韓国の漫画
 3つ前の記事<ソウルで買い込んだ本[その3 チュ・ホミン「神と一緒に」 えっ、人気ウェブ漫画が有料化!?]>の続きです。

漫画②ユン・テホ「未生」(上)」

        
 昨年(2012年)11月4日の記事<韓国のベストセラー漫画 [教保文庫の1~20位]>で紹介した漫画です。その時点で1位だったのがこれ。同じランキングを見ると、現在の1位はこの「未生」の第4巻で、20位以内に1~4巻がすべて入っています

 内容は、前の記事をそのままコピペすると次の通りです。
 ユン・テホは、映画「黒く濁る村」の原作漫画「苔(이끼)」の作者。
 この作品は、囲碁の1989年の第1回応氏杯で、薫鉉9段(韓国)と聶衛平(中国)という当時の韓中の第一人者が対決したことが背景になっているそうです。
 主人公は幼い時から町内の囲碁教室に通い、両親の期待を受けてプロ棋士だけを目標に生きてきた青年。11歳の時棋院に入ったが、7年後父の事業は傾き、彼もプロ入りに失敗。結局、学歴は検定試験の高卒のみで趣味・特技もない彼がどんな会社員生活を送るか・・・、というのがこの漫画の基本設定。


 ・・・この「薫鉉9段と聶衛平が対決したことが背景」というのが私ヌルボ自身わかっていなかったのが、実際に見てみてわかりました。
 下の画像のように、その対局1手ごとが各章の初めのページに対応しているのです。
        
 つまり、この場合は第15章。右ページにはその解説が書かれています。物語自体の展開とどう関係するのかな?

 しかし私ヌルボ、この漫画の最初の方だけ少し目を通したかぎりでは今ひとつ気が乗らないんですよ。その図柄を見てみると・・・。

        
 主人公の顔(下の段の真ん中のコマの鼻の高い青年)の表情が一貫してパッとしないし、個々のセリフが概して長すぎるし・・・。主要登場人物の呉(オ)課長の白目部分が「赤目」なのも異様だし・・・。
 しかし、これだけ人気を集めているからには、当然なんらかの魅力があるのでしょう。 ・・・まあそのうち読み通した後で、また記事を書くことにしましょう。

※「週刊京郷」のサイトに、ユン・テホのインタビュー記事(韓国語)がありました。(→コチラ。)
それによると、影響を受けた漫画家や作品は、という問いに「(「食客」の)ホ•ヨンマン先生ですよ」とか、「井上雄彦「スラムダンク」大友一洋「AKIRA」」と答えています。


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