ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [1月13日(金)~1月15日(日)]

2017-01-17 21:49:39 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 今日(17日)久しぶりに映画館に行って来ました。29日ぶり。きっちり記録をとるようになった2011年以来最長のブランクです。
 で、観た映画は「幸せなひとりぼっち」というスウェーデン映画。なんとも意味不明なタイトルですが、原題を見ると「EN MAN SOM HETER OVE」。なんだ、「オーヴェという男」ではないですか。韓国では昨年5月公開で、ネチズンの評判もとても良かった作品です。私ヌルボの感想は、その評判通り。誰にも薦められる作品です。認知度が高くないためか、<ぴあ映画生活>の評点やコメントの数も少ししかありませんが、それでも右表のように高評価を得ています。
 それにしても、原題や韓国題と全然違う邦題がつけられることはままあるので、要注意だなと痛感しました。公開日がちょうど1ヵ月前の12月17日だったとは。あやうく見逃すところでした。

 さて、その今年最初の映画館はヌルボの定番のシネマ・ジャック&ベティ。やっぱり今後の予定作もきっちりチェックしておかなければ・・・。ということでそこの韓国映画だけ拾っておくと次の通り。「海峡を越えた野球少年」「The NET 網に囚われた男」「戦場のメロディ」「アシュラ」「哭声/コクソン」。「戦場のメロディ」は、本ブログでは「오빠생각(オッパセンガク)」という原題に即して「兄への想い」と仮題をつけて書いてきましたが、「戦場のメロディ」となるとどこかで聞いたような洋画みたいで、韓国映画とは思わない人がほとんどではないでしょうか? 聞いたことがないようなタイトルでもイチイチ確認しなくては・・・。

 先週に続いて今後韓国での上映予定作品について。昨年5月チャン・ドンゴン主演の「7年の夜」がクランクアップというニュースが伝えられました。(→コチラ。) それによると「来年」つまり今年2017年に公開予定とのことなのに、<NAVER映画>の公開予定リスト中にもないし、どうなっているのかな? 鄭裕静のベストセラーが原作。すごくゾクゾクするミステリーなんですけどねー。(→過去記事

 先週も「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」、「映画200字評」は掲載されませんでした。

         ★★★ NAVERの人気順位(1月17日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(1) オー・マイ・パパ(韓国)  9.78(213)
②(2) シーソー(韓国)  9.68(71)
③(3) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.59(182)
④(4) ボブという名のストリート・キャット  9.49(182)
⑤(6) ウィークエンド(韓国)  9.37(112)
⑥(-) 自白(韓国)  9.36(2,916)
⑦(-) ヨーヨー・マと旅するシルクロード  9.35(17)
⑧(5) オアシス:スーパーソニック  9.31(435)
⑨(7) わたしは、ダニエル・ブレイク  9.28(945)
⑩(-) 学校に行く日  9.12(69)

 今回の新登場は④「ヨーヨー・マと旅するシルクロード」だけです。世界的なチェリストして知られるヨーヨー・マに密着取材したアメリカのドキュメンタリー。60歳を迎えた彼の幼少期からのプライベートショットや演奏シーン、本人や彼を知る人々のインタビュー等の映像が満載されています。NHKの「新シルクロード」(2005)のテーマ曲を演奏したシルクロード・アンサンブルのメンバーも登場しています。なお、→コチラのブログ記事によると、ヨーヨー・マは「これまで演奏した中で一番変わった場所は?」との質問に「ナミビアにあるカラハリ砂漠」と答えています。その場面が収められているのがまさにこの映画です。韓国題は「요요마와 실크로드 앙상블」。日本公開は3月です。関係ないですけど、「ヨーヨー・マってどうよ?」「まあまあよ」という言葉遊びを聞いたのは今から30年以上前のことでした。

     【記者・評論家による順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(1) わたしは、ダニエル・ブレイク  8.40(15)
②(2) ラ・ラ・ランド  8.34(14)
③(-) 自白(韓国)  7.67(10)
④(4) はじまりへの旅  7.50(9)
⑤(5) 真夜中のピアニスト  7.50(4)
⑥(6) わが孫、ベスト(韓国)  7.25(9)
⑦(7) 君の名は。(日本)  7.17(6)
⑧(8) ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー  7.16(8)
⑨(9) オアシス:スーパーソニック  7.16(2)
⑩(-) 恋物語(韓国)  7.00(7)

 今回の新登場はありません。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績1月13日(金)~1月15日(日) ★★★

         「君の名は。」が2週連続でトップ
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・君の名は。(日本)・・・・・・・・・・・・・1/04・・・・・・・・・・・739,526・・・・・・・・・・・2,489,382・・・・・・・・20,230・・・・・・・・・845
2(22)・・モアナと伝説の海・・・・・・・・・・・1/12・・・・・・・・・・・583,346 ・・・・・・・・・・・・673,226 ・・・・・・・・・5,411・・・・・・・・・953
3(2)・・マスター(韓国)・・・・・・・・・・・・・・12/21・・・・・・・・・・・283,971・・・・・・・・・・・7,028,530・・・・・・・・57,134・・・・・・・・・646
4(27)・・マリアンヌ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/11・・・・・・・・・・・246,659 ・・・・・・・・・・・・337,897・・・・・・・・・2,822・・・・・・・・・546
5(33)・・アサシン クリード・・・・・・・・・・・・1/11・・・・・・・・・・・201,972 ・・・・・・・・・・・・305,239・・・・・・・・・2,510・・・・・・・・・566
6(7)・・ラ・ラ・ランド・・・・・・・・・・・・・・・・・12/07 ・・・・・・・・・・107,257・・・・・・・・・・・2,921,627 ・・・・・・・・24,506・・・・・・・・・359
7(3)・・パッセンジャー・・・・・・・・・・・・・・・1/04・・・・・・・・・・・・51,763 ・・・・・・・・・・・・654,784 ・・・・・・・・・5,368・・・・・・・・・393
8(4)・・SING/シング ・・・・・・・・・・・・・・12/21 ・・・・・・・・・・・46,042・・・・・・・・・・・1,710,058 ・・・・・・・・13,122・・・・・・・・・286
9(5)・・雪の女王3:雪と火の魔法対決・・1/04・・・・・・・・・・40,232 ・・・・・・・・・・・・345,603 ・・・・・・・・・2,564・・・・・・・・・310
10(6)・・愛しているから(韓国)・・・・・・・・1/04 ・・・・・・・・・・・26,930 ・・・・・・・・・・・・329,610 ・・・・・・・・・2,597・・・・・・・・・261
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「マスター」がずいぶん粘っていて700万人を超えました。「君の名は。」は2週連続トップですが、次週は「キング」と「共助(コンジョ)」とい強力な韓国映画が公開されるので、ここまでかな? しかし300万人には到達するでしょう。
 今回の新登場は2・4・5位の3作品です。
 2位「モアナと伝説の海」は南太平洋の伝説を基にしたディズニーアニメ。ある日平和だった島に呪いがかけられると、 “海に愛される”特別な少女モアナは島を救うために海に乗り出します。呪いを解くためには神が選んだ伝説の英雄マウイの助けが必要です。マウイと出会って説得し、航海を共にすることになりますが、彼らの前には恐ろしい海の怪物たちが待ち受けていました・・・。韓国題は「모아나」。日本公開は3月10日です。
 4位「マリアンヌ」は、アメリカのラブ&サスペンス。舞台は1942年のカサブランカ。イギリスの極秘諜報員のマックス(ブラッド・ピット)と、フランス軍レジスタンスのマリアンヌ(マリオン・コティヤール)は夫婦を装い、ドイツ大使を暗殺するという任務の遂行にあたります。その後ロンドンで再会した2人は恋に落ち、結婚して幸せな日々をことになりますが、マリアンヌには誰にも打ち明けられない秘密がありました・・・。韓国題は「얼라이드」。日本公開は2月10日です。
 5位「アサシン クリード」は米・英・仏合作のSFアクション。世界で人気のゲームをベースにした物語です。子供の頃のトラウマで記憶を失った死刑囚カラム(マイケル・ファスベンダー)は、謎の女性科学者ソフィア・リッキン博士(マリオン・コティヤール)によって自分の遺伝子に過去の秘密が込められているという事実を知ります。その記憶を見つけるため最先端の技術を使用して15世紀に住んでいた先祖の冒険を直接体験した彼は、先祖がルネサンス期のスペインでテンプル騎士団に立ち向かうアサシン教団の伝説のアサシンで、禁じられた秘宝のありかを知る歴史上最後の人物でもあったという事実まで知ることになります。その後彼は知識と技術を蓄積してテンプル騎士団に対抗するのですが・・・。韓国題は「어쌔신 크리드」。日本公開は3月3日です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・7年 彼らがいない言論(韓国)・・1/12 ・・・・・・・・・・・・5,308 ・・・・・・・・・・・・・9,413・・・・・・・・・・・・・・76 ・・・・・・・・101
2(1)・・女教師(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/04・・・・・・・・・・・・・4,522・・・・・・・・・・・110,959・・・・・・・・・・・・・911 ・・・・・・・・・64
3(3)・・わたしは、ダニエル・ブレイク ・・・12/08 ・・・・・・・・・・・・2,800 ・・・・・・・・・・・・74,563 ・・・・・・・・・・・・576 ・・・・・・・・・29
4(4)・・エゴン・シーレ 死と乙女 ・・・・・・・12/22・・・・・・・・・・・・・2,339 ・・・・・・・・・・・・41,511 ・・・・・・・・・・・・330 ・・・・・・・・・24
5(2)・・ボブという名のストリート・キャット・・1/04 ・・・・・・・・・・2,041 ・・・・・・・・・・・・24,507 ・・・・・・・・・・・・195・・・・・・・・・・41

 1位「7年 彼らがいない言論」だけが今回の新登場です。メディアの現在を問う韓国のドキュメンタリー。<7年>というのは、李明博政権が始まった頃から現在までの年数。そして<彼ら>とは、その李明博時代に解雇された20人あまりの言論機関の社員たちです。彼らは労働組合の幹部でないぱかりか、大部分は平凡な報道機関の社員でした。しかし勤めていた会社が権力に虐げられていく姿に堪えられず、公正な報道という常識的な要求をしたのです。ところが返ってきたのは解雇通知でした。7年という時間が過ぎた今、権力による報道機関への統制は、すでに当然のように受け止めるようになっています。そんな現実を眺める彼らの視線も複雑なものがあります。もし彼らがかつての職場に戻れるとしても、そこは彼らが切に願っていたようなメディアとはありません・・・。原題は「7년-그들이 없는 언론」です。

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