ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [12月29日(金)~12月31日(日)]

2018-01-04 22:28:44 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
→ <★2017年 ヌルボの個人的映画ベスト10>

▸昨日(3日)に徳島からUターン。新幹線の切符は予約していなくても、新大阪始発のこだまに乗ればゆうゆう座れます。・・・それはいいとして、帰宅後パソコンが思いもよらぬ不調。それも「Windowsが正しく読み込まれません」というこれまでにないトラブルで、何時間も悪戦苦闘。結局あきらめ、秋葉原に持ち込み修理に出向くことを覚悟。ところが翌朝目が覚めてスイッチonしたらフシギなことに直ってた! ・・・はいいとして、次にはルーターの電源が作動せず、やむなく予備のWi-Fiオープンネットワークを利用することに・・・。とほほ。
 そんなわけで、今日は今年最初の映画として横浜シネマリンの「沈黙-立ち上がる慰安婦」かシネマ・ジャック&ベティの「すばらしき映画音楽たち」を観るつもりだったのがダメになってしまいました。残念。

▸韓国では、12月20日公開の「神と共に-罪と罰」が今日(4日)早くも観客動員数1千万人を超えました。昨年の「タクシー運転手」以来4ヵ月半ぶり。そしてベスト10の2、3位も韓国映画が占めています。注目は2位の「1987」。先週の記事でも書きましたが、結局は全斗煥の軍事独裁政権を倒した1987年の民主化運動を背景にした作品です。いや、正確にはその発端となった出来事に関係したものです。1987年1月、ソウル大言語学科の学生会長だった朴鍾哲(パク・ジョンチョル)が公安当局による拷問で殺されます。拷問致死の究明・抗議の声が高まり、6月9日の集会で戦闘警察による催涙弾で後頭部を撃たれた延世大の李韓烈(イ・ハニョル)は7月5日死亡します。 6月9日以降多くの学生・市民たちによる集会・デモが拡大してゆく中で、結局盧泰愚大統領候補は、前日の全斗煥大統領との協議を経て、29日に大統領直接選挙制と言論の自由化を認めた「6.29民主化宣言」を発表し、ようやく事態は鎮静化します。
 右の写真は、2016年12月に行ったソウル・南営の警察庁人権センター内の朴鍾哲君が拷問された部屋。浴槽・寝台・机、そして彼の遺影があります。※→<コネスト>の記事では<朴鍾哲記念館>となっています。より詳しくは→コチラの記事参照。
 この作品には評論家・記者たちも下記のように高評価をつけています。私ヌルボもぜひ観てみたいと思いますが、いつになることか・・・。なお、こうした映画が作られ、多くの観客を集めていることは、現在約80%の支持を得ているという文在寅の政権であることと多かれ少なかれ関係がありそうです。昨年大ヒットした「タクシー運転手」や新機軸の慰安婦映画「アイ・キャン・スピーク」も同様ですが・・・。
    
「朝鮮日報」12月30日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「ワンダー」
   まだ温かく暮らせる世 ★★★☆


 「ゴースト・ストーリー」

   生との境に寂しい霊魂 ★★★☆



 「ダブルの恋人」

   オゾン監督、挑発的帰還 ★★☆

 ダブルの恋人(仮)はフランソワ・オゾン監督によるフランスのスリラー。結局は恋人同士となり同棲を始めた精神科医と患者の女性。しかし彼女が偶然見た彼のパスポートには彼とは別の名が・・・。詳しくは→コチラ。 他の2作品は以下の記事の中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(1月5日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
          ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(-) ワンダー  9.43(493)
②(1) グレイテスト・ショーマン  9.42(7,454)
③(3) 再び生まれ変わっても、私たち(韓国)  9.33(784)
④(-) 1987(韓国)  9.25(11,996)
⑤(-) 狂人オク・ハンフム[玉漢欽]  9.24(66)
⑥(5) ゴッホ~最期の手紙~  9.19(4,279)
⑦(7) モーディー  9.17(2,675)
⑧(8) ポロロ劇場版 恐竜島大冒険(韓国)  9.16(3,240)
⑨(-) 息子のところへ行く道(韓国)  8.98(82)
⑩(10) 七月と安生  8.93(405)

 今回の新登場は①④⑤の3作品が今回の新登場です。
 ①「ワンダー」と、
 ⑤「狂人オク・ハンフム[玉漢欽]」は、1978年からサラン教会の牧師として、また国際弟子訓練院院長として宗教活動を続けてきたオク・ハンフム(玉漢欽.1938~2010)牧師についてのドキュメンタリー。彼は教会の量的成長ではなく質的な成熟をめざすことを主張し、そのため自ら狂人と表現するほど弟子訓練に力を注いだとのことです。また彼は、今日の牧師たちが自分の野望のために人々を手段として利用していることを強く批判し、常に人々を前面に出して自分は後ろに立つという典型的な羊飼いの姿を目指して、尊敬を集めたそうです。原題は「광인옥한흠」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 牯嶺街少年殺人事件[デジタルリマスター版]  9.00(6)
②(-) ア・ゴースト・ストーリー  8.33(6)
③(2) パターソン  8.20(9)
④(-) 1987(韓国)  8.08(12)
⑤(4) スター・ウォーズ/最後のジェダイ  7.71(7)
⑥(5) オン・ボディー・アンド・ソウル  7.67(6)
⑦(-) 君の名は。(日本)  7.55(11)
⑧(6) ゴッホ~最期の手紙~  7.50(8)
⑨(8) メリー・クリスマス ミスター・モ(韓国)  7.33(15)
⑩(9) 静かなる情熱 エミリ・ディキンスン  7.20(5)

 ②④の2作品が今回の新登場です。
 ②「ア・ゴースト・ストーリー」は、アメリカのファンタジー&ロマンス。ゴーストといってもホラーではありません。郊外の小さい古い家。作曲家のC(ケイシー・アフレック)と彼の妻M(ルーニー・マーラ)は穏やかな日常を送っていました。ところがある日、突然の事故でCは世去り、1人残されたMは深い悲しみに耽ります。一方、病院霊安室でゴーストになって目覚めたCは、憑かれたように、Mが待っている自分の家に帰ります。布を被ったおばけに変身して・・・、とは言っても、人間には見えません。彼はMを見守るために家を徘徊します。彼女とゴーストは同じ時間と空間にいて愛していた記憶を思い出しつつ過ごします。その後CはMが新しいボーイフレンドと家に帰ってくるのを目にします・・・。韓国題は「고스트 스토리」。です。
 ④「1987」については後述します。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績12月29日(金)~12月31日(日)) ★★★

         「神と共に-罪と罰」、4日一気に1千万を超える

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・神と共に-罪と罰(韓国)・・・・・・・・12/20・・・・・・・・2,465,017・・・・・・・・8,539,596 ・・・・・・・68,351 ・・・・・・・1,666
2(13)・・1987(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/27 ・・・・・・・1,353,715・・・・・・・・1,942,385 ・・・・・・・15,256 ・・・・・・・1,170
3(2)・・鋼鉄の雨[STEEL RAIN](韓国)・・12/14 ・・・・・・・・・291,426・・・・・・・・4,014,295 ・・・・・・・31,994・・・・・・・・・599
4(3)・・グレイテスト・ショーマン・・・・・12/20 ・・・・・・・・・147,414 ・・・・・・・・・815,271 ・・・・・・・・6,662・・・・・・・・・412
5(4)・・劇場版ポケットモンスター・・・・12/21 ・・・・・・・・・・87,453 ・・・・・・・・・415,251 ・・・・・・・・3,117・・・・・・・・・443
       キミにきめた!(日本)
6(5)・・モンスター・ファミリー・・・・・・・12/21 ・・・・・・・・・・65,678 ・・・・・・・・・341,622 ・・・・・・・・2,531・・・・・・・・・355
       恐竜島大冒険(韓国)
7(31)・・ワンダー/Wonder・・・・・・・・・・・・12/27 ・・・・・・・・・・53,872 ・・・・・・・・・・81,680・・・・・・・・・・632・・・・・・・・・178
8(7)・・ポロロ劇場版・・・・・・・・・・・・・・・・12/07 ・・・・・・・・・・36,733 ・・・・・・・・・773,748 ・・・・・・・・5,848・・・・・・・・・208
       恐竜島大冒険(韓国)
9(15)・・プリパラ み~んなのあこがれ♪・・12/21・・・・・・・・21,288 ・・・・・・・・・・36,450 ・・・・・・・・・・279・・・・・・・・・191
       レッツゴー☆プリパリ(日本)
10(6)・・スター・ウォーズ/最後のジェダイ・・12/14・・・・・11,533・・・・・・・・・・946,545 ・・・・・・・・8,535 ・・・・・・・・・39
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 冒頭にも書きましたが、韓国映画界としては順調な滑り出しで新年を迎えたといってよさそうですね。ただ、ちょっと気懸りは今後3月頃までの公開予定をみるとどうもこれといった期待作がないんですよ。4月公開(日本も同月)の「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」だけが突出していて・・・。2月末公開の日本映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は、原作が韓国でもベストセラーだったのでちょっと注目。
 今回の新登場は2・7・9位の3作品です。
 2位「1987」は、これも先に記したように、1987年の民主化闘争の契機となったソウル大生は朴鍾哲君の拷問致死事件をモチーフとしたドラマ。1987年㋀、警察の調査を受けていた22歳の大学生が死亡します。証拠隠滅のためにパク署長(キム・ユンソク)は遺体の火葬を要請しますが、学生が死亡した当日の当直だったチェ検事(ハ・ジョンウ)はこれを拒否し、検死に引き渡します。警察は単純なショック死に偽装しようとしますが、現場に残った痕跡と剖検所見は拷問による死亡を示していました。事件を取材していたユン記者(イ・ヒジュン)は「水拷問による窒息死」と報道します事件の拡大を防ごうと、パク署長はチョ班長(パク・ヒスン)等刑事2人を留置しますが、刑務所に収監されたチョ班長の話を聞いて事件の真相を知った看守ハン・ビョンヨン(ユ・ヘジン)は、この事実を手配中の活動家らに伝達するために姪のヨニ(キム・テリ)に危険なことを頼みます・・・原題も当然ですが「1987」です。
 7位「ワンダー/Wonder」(仮)は、R.J.パラシオの児童小説「ワンダー」(ほるぷ出版)が原作のアメリカのドラマ。オーギー(ジェイコブ・トレンブレイ)は誰よりもウィットがあり、好奇心旺盛で魅力的なお金持ちの少年。しかし、病気が原因で他の皆と違って顔の形が変形しているため、クリスマスよりも顔が隠せるハロウィーンの方が好き。入退院を繰り返して、学校に通っていなかったオーギーですが、 ママのイザベル(ジュリア・ロバーツ)とパパのネイト(オーウェン・ウィルソン)は、より大きな世界を見せてあげようと、10歳になった息子を学校に通わせます。クラスメートたちは、当初オーギーの顔の形を見て騒いだりしましたが、やがて彼との交流を通していろんなことを学んでいきます・・・。韓国題は「원더」。日本公開は4月とのことです。
 9位「プリパラ み~んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ」は、日本では2016年3月公開。私ヌルボ、どうもこの頃「(~という)私(or自分)がいた」といった表現が気になっていて、自分では使うまいと思っていました。が、今初めて使います。「このアニメについて、何も語れない自分がいた」。韓国題は「극장판 프리파라 모두의 동경♪ 렛츠고☆프리파리」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(14)・・山上の垂訓 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/07 ・・・・・・・・・・10,987 ・・・・・・・・・・・40,225・・・・・・・・・・・288・・・・・・・・・・42
2(3)・・パターソン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/21 ・・・・・・・・・・・7,277 ・・・・・・・・・・・29,279・・・・・・・・・・・237・・・・・・・・・・43
3(2)・・ゴッホ~最期の手紙~ ・・・・・・・・・・11/09 ・・・・・・・・・・・6,437 ・・・・・・・・・・384,542 ・・・・・・・・・3,061・・・・・・・・・・41
4(14)・・ゴースト・ストーリー ・・・・・・・・・・12/28 ・・・・・・・・・・・2,669 ・・・・・・・・・・・・4,276・・・・・・・・・・・・37・・・・・・・・・・49
5(4)・・チューリップ・フィーバー ・・・・・・・12/14 ・・・・・・・・・・・1,321 ・・・・・・・・・・・52,144・・・・・・・・・・・417・・・・・・・・・・21

 4位「ゴースト・ストーリー」が新登場ですが、この作品については上述しました。

私ヌルボの韓国・朝鮮 雑録雑感[1] 物忘れ&忘れ物のことなど

2018-01-01 23:58:14 | 私ヌルボの韓国・朝鮮 雑録雑感
 あけましておめでとうございます。謹賀新年。
 새해 복 많이 받으세요. 新年快樂。新年快乐。

 1年の計を立てる前に、きっちりと昨年の反省をしなくては、と思ったものの、何ヵ月もかかりそうなので止めました。
 「積弊清算」の旗印のもと過去の保守政権の諸政策の洗い直しに精力を注ぎすぎて、今まずやるべきことが後回しになっているのでは、との疑問さえ感じられる文在寅政権の現況を見た上での判断です。(ホンマかいな?)

 反省というよりも、ちゃんと自覚しなくては、と思ったのは、体力だけでなく脳の方もさらに衰えているということ。
 言葉のど忘れはまず固有名詞から始まりますが、それはずいぶん以前からのこと。私ヌルボの場合はすでに普通名詞がなかなか出てこない段階に入っています。とほほ。

 物事を思い出せないもどかしさについての衝撃的な記憶を紹介します。
 もう20年ほども前のことですが、私ヌルボ、図書館でふとあることを思い出そうとしていました。が、どうしても思い出せず、もやもやした気持ちで図書館を出ました。ところがそのほんの少しあと気づいたことは、「自分がついさっきまで何を思い出そうとしていたのか、思い出せない」ということです。これは本当にショックでした。
 そして今。たぶんもっとひどい状態なのではと思われます。つまり、「さっきまで何を思い出そうとしていたのか?」という疑問さえ思い浮かばない状態かも。アルジャーノンの悲劇はもはや他人事ではありません。

 以上は前書きその1。
 いろんなモノの置き忘れも日常茶飯事です。
 しかし、モノによっては大変困ったことになってしまいます。とくに外出中の失くし物。
 たとえば、①愛用のノートパソコン ②愛用のケータイ ③愛用のメガネ ・・・といったモノ。
 で、私ヌルボ、自分の現状を深刻に自覚しなくては、と先に書いたのは、この①~③を昨2017年失くしてしまったという事実に直面したからです。

 いや、1つは幸いにして見つかったんですけどね。いやあ、ホント幸いにして・・・。
 それは①のノートパソコン。以下はそのテンマツです。
 8月のある土曜の夜、大船のある公共施設を出て、大船駅から電車に乗って、横浜駅で降りて、歩いて帰宅途中スーパーで買い物をして、自宅に帰って鞄を開けるとパソコンがケースごとないのに気がついた次第。
 翌朝から大船の施設、大船駅と付近の交番、横浜駅、スーパーに足を運んだもののわからず。自宅(!)も探したりして・・・。(笑)
 とりあえず近所の警察署に遺失物届は出したものの、途方に暮れるばかり。公私のツキアイのある人たちの情報、各種文書、旅行等々で撮り溜めてきた数千枚(?)の写真等々。外付けハードディスク等にマメにデータを保存しておけばよかった、と思っても後の祭り。
 あーあ・・・と溜め息をつきつつ、ほとんどあきらめの心境に入りかけていた1週間後、②愛用のケータイ(ガラケー)に電話がかかってきました。

 「こちら、キミツ警察ですが・・・」
 「は?」
 「○○さんですね」
 「はい、そうですが・・・」(不安なキモチ)


 ・・・と、ここで私ヌルボがまず考えたのは、北朝鮮との関係が緊張化している折から、秘密のエージェントとして働いてほしい、という依頼か、それともスパイの疑いをかけられているのか・・・。(・・・というのは、1991年8月に北朝鮮旅行に行った時から公安関係の要注意人物のリストに名前が載っているフシがあるので・・・。)

 (電話の続き)
 「こちらで○○さんのノートパソコンをお預かりしています」
 (あ、パソコンにも北朝鮮関係のデータ・資料がたくさん入ってたな・・・)と思ったところでやっと理解しました。

 「あの、千葉県の君津警察署ですが・・・」
 「はいはい、あ、そうですか。どうもありがとうございます!」


 つまり、大船→横浜の横須賀線の電車内で置き忘れたのが、そのまま終点まで行ってしまったのでした。
 ・・・というわけで翌日受け取りに行ってきました。往復4千円近く費やしましたが、それでも無事戻ってきてホッとしたというか、いっぺんに元気を回復しました。やれやれ。

 この話を知人7、8人にしたら、すぐ君津とわかった人は2人くらいだったかな? 半数以上は私ヌルボ同様<機密>という文字が頭に浮かんだようでしたね。(笑)

 と、オチがついた(??)ところでこの物忘れ&忘れ物の話は終わり。・・・じゃなくて、ジツはこれも前書きその2、かな? 次回は本論の②ケータイの話です。

★2017年 ヌルボの個人的映画ベスト10

2017-12-31 23:54:34 | 韓国映画(&その他の映画)
 12月28日午後、2017年最後の映画ということで、見逃していた「パターソン」を観に開映2時間前にアップリンクに行ったら「売り切れました」とのこと。ありゃりゃ。で、午前中に渋谷シネパレスで観た「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」が結果的に今年の観納めに。これが17年に劇場で観た101本目。ただし2回観た作品を引き、前後編の作品を1つとして数えると合計98作品となります。うち韓国及び北朝鮮映画が33作品で、全体の3分の1。一昨年(2015年)のようにフィルムセンターでの特別企画もなく、<新大久保映画祭>もなぜかなかったわりにはけっこうたくさん観たと思います。
 一方、前年以上に日本映画は減ってドキュメンタリーを除くと10作品も観ていません。本年公開の話題作では「あゝ、荒野(前・後篇)」と「ビジランテ」くらい。予告編観てもほとんどは「なんだかなー」という感じだし・・・。

 さて、例年の通りこの記事を書くにあたり参考として「毎日新聞」(12月22日夕刊)の<シネマの週末>欄(→コチラ)に目を通してみました。9人の執筆者が邦画・洋画のそれぞれを合わせて今年のベスト3を選定しているので、のべ54作品。うち複数の執筆者によって選ばれている作品は次の通り。
【邦画】「あゝ、荒野」(4票)・「彼女がその名を知らない鳥たち」(2票)・「幼な子われらに生まれ」(2票)・「三度目の殺人」(2)
【洋画】「ラ・ラ・ランド」(3票)・「パターソン」(2票)・「わたしは、ダニエル・ブレイク」(2票)・「女神の見えざる手」(2票)・「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(2票)

 この中で、洋画は上掲の「パターソン」以外は全部観ましたが、3人が1位に挙げている「ラ・ラ・ランド」、そんなに良かったかな? 冒頭のシーンはたしかに印象的。しかし基本的なストーリーラインが昔からあまりにもありきたりな、といった感じだし、現代社会のもろもろを取り込んでないな、というのが私ヌルボの受けた印象でした。

 あ、いかん。また前説が長くなりすぎてるぞ。ま、とりあえず2017年のベスト10を・・・。

[2017年]
①わたしは、ダニエル・ブレイク
②あゝ、荒野
③ベイビー・ドライバー
④米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー
⑤抗い 林えいだい
⑥ブレードランナー 2049
⑦みかんの丘
トンネル 闇に鎖された男
新感染 ファイナル・エクスプレス
⑩KUBO/クボ 二本の弦の秘密
 [次点] 哭声/コクソン・人生タクシー
 [別格(旧作の新版)] アンダーグラウンド完全版・牯嶺街少年殺人事件(デジタル・リマスター版)

赤色は韓国映画または韓国・北朝鮮に関係する映画です。

 以下、ベスト10の各作品についてのコメント。
 1位「わたしは、ダニエル・ブレイク」は、観るまではこのタイトルの意味がわかりませんでした。(当然ですけど。) しかし、それがまさに「ここぞ!」というシーンでこのように出てくるとは! 前作の「ジミー、野を駆ける伝説」(2014)の後宣言したはずの引退を撤回してこの作品を撮ったケン・ローチ監督の<気骨>が感じられる感動作でした。
 2位「あゝ、荒野」については11月7日の記事で次のように書きました。
 前・後篇合計で304分、緊張感が途切れることはありませんでした。とくに菅田将暉は(観てないけど)昨年の「溺れるナイフ」よりもずっとたくさんの主演男優賞を受賞するのでは? (とくにあのブチ切れた時の表情が・・・。) もう1人の主演ヤン・イクチュンは、先週観た「詩人の恋」同様の口数の少ない役柄(って、吃音症なので)で、監督としてだけでなく、俳優としても見直しました。ユースケ・サンタマリアもいい味出してましたね。そうそう、吃音症にボクシングに競馬に、時代は半世紀以上後に設定していてもやっぱり寺山修司です。
 その後第42回報知映画賞で作品賞と主演男優賞(菅田将暉)受賞。ナットクです。
 ・・・この上記2作品のどちらを1位にするか、迷いました。社会性・思想性では前者、映画的感興では後者。両方1位でもいいです。
 3位は「ベイビー・ドライバー」。これは迷わず決める。目を瞠るドライブ・テクニックとシャープな音楽の心地良いこと! 銃撃戦の発砲音の3連発が音楽のリズムにピッタリ合ってるとは!(笑)。
 4位「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」5位「抗い 林えいだい」は、ともに反骨精神を貫いた瀬長亀次郎(1907~2001)と、林えいだい(1933~2017年)のドキュメンタリー。彼らの主張には賛同しない人でも、人間的魅力を感じるという人はきっと多いのでは?
 それにしても、こういう<気骨>ある日本人は今いるのでしょうかねー?
 6位以降はほとんど同順位です。
 6位「ブレードランナー 2049」は、衝撃度では35年前の第1作に及ばないにしても、期待が裏切られることはありませんでした。今や未来をディストピアと視る見方はめずらしくもなく、未来どころかすでにそれが現実化しているのでは?と考えると、虚脱感・倦怠感に囚われるばかりです・・・。
 7位「みかんの丘」は、2016年公開作品ですが、佐藤忠男先生が「キネマ旬報」のベスト10に入れていたのを見て初めて知り、3月キネカ大森で「とうもろこしの島」との2本立てで観られたのはホントにラッキーでした。グルジア(今はジョージアと表記)とかアルメニア方面の地理・歴史について、とくにアブハジア紛争というのも実は初めて知りましたが、おそらく多くの日本人も私ヌルボ同様あまりよく知らないのでは? しかし、そういうところでも、現地の当事者の人たちにとっては民族的自尊心や宗教等にかかわる命をかけた戦いが繰り広げられているのですね。しかし、これらの作品はそれを超えた普遍性があり、共感を覚えました。
 8位「トンネル 闇に鎖された男」9位「新感染 ファイナル・エクスプレス」、[次点]の「哭声/コクソン」は順不同。「トンネル 闇に鎖された男」はあのセウォル号沈没事件への寓意が効いています。エンタメとしては「新感染 ファイナル・エクスプレス」が2016年の韓国映画中では1番。その他「お嬢さん」や「密偵」も期待通り。やっぱり韓国映画は観客動員数は作品性をほぼそのまま反映していると言ってよさそうです。なお、あまり話題にならなかった「ありふれた悪事」は思わぬ拾い物感がありました。
 10位「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」は、17年に観たアニメのベスト。とくに視覚・聴覚の面で強く印象に残りました。とても精緻な折り紙によるストップモーション・アニメで、それが日本人以上に日本愛に満ち溢れた(!?)物語に直結しています。吉田兄弟の三味線も見事! ラストではジョージ・ハリスンの「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」を弾いています。
 [次点]の「人生タクシー」については、5月23日の記事で書いたことを再掲します。
 ドキュフィクションというのだそうですが、こんなしたたかな方法で内容のある映画を作っちゃったパナヒ監督はなんとしたたかなことか。そして実の姪のハナちゃんがキャノンの小型カメラを手にいろいろ撮影していて、「学校の課題の短編映画作りのため」というのは事実なのかどうか? またハナちゃんがその映画作成用の「べからず集」を読みながら「見せたくないことをしてるのは自分たちなのに・・・」などとつぶやいたりしてるのは、演技でなければしっかりした子供だし、演技だとすればなかなかの俳優。ベルリン国際映画祭で、出国を禁じられているパナヒ監督の代理として金熊賞のトロフィーを涙を流しながら受け取った彼女の将来に期待。(行く手を阻む者がないように・・・。)
 [別格]の「アンダーグラウンド完全版」と「牯嶺街少年殺人事件(デジタル・リマスター版)」は、観ることができてホントによかった! それぞれ旧ユーゴ、台湾の現代史を物語るとともに、映画史の上でも傑作の名に値する作品だと思います。
 ・・・というわけで、今回のキーワードは<気骨>ということにあいなりました。

 次に、とくに記憶に残った俳優について。
 男優では、上述の菅田将暉に尽きます。
 女優では、年の最後に観た「女神の見えざる手」と「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」の2作品でのジェシカ・チャステイン。異なるタイプのヒロイン2人をちゃんと演じ分ける、それが俳優といえばそれまでかもしれませんが・・・。もう1人は、ソウル旅行からの帰路アシアナの機内で観た「朴烈」のヒロイン金子文子を演じたチェ・ヒソ。(この映画、日本でも公開してくれないかな・・・。)

[参考]過去10年のベスト10
[2016年]①キャロル②トランボ ハリウッドに最も嫌われた男③この世界の片隅に④ブリッジ・オブ・スパイ⑤ソング・オブ・ザ・シー 海のうた⑥ズートピア⑦インサイダーズ/内部者たちそばの花、運のいい日、そして青春⑨私の少女時代-Our Times-⑩牡蠣工場
 [次点] シアター・プノンペン・ハドソン川の奇跡・危路工団
 [別格(初見の旧作)] チリの闘い・アルジェの戦い(デジタル・リマスター版)

[2015年]①ボーダレス ぼくの船の国境線②顔のないヒトラーたち③セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター④雪の轍⑤マッドマックス/怒りのデスロード⑥神々のたそがれ⑦幕が上がる⑧海街diary⑨ストレイト・アウタ・コンプトン⑩KANO~1931海の向こうの甲子園~
 [次点] バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)・人生スイッチ・恋人たち・傷だらけのふたり許三観
 [別格(初見の旧作)] ショア・裸の島

[2014年]①イーダ②グランド・ブダペスト・ホテル③ジャージー・ボーイズ④罪の手ざわり⑤ソウォン/願い新しき世界ソニはご機嫌ななめ怪しい彼女テロ,ライブ⑩ある精肉店のはなし
 [次点] 60万回のトライ
    私の少女(扉の少女・ドヒや)・祖谷物語 おくのひと

[2013年]①セデック・バレ②少女は自転車にのって③きっと、うまくいく④もうひとりの息子⑤嘆きのピエタ⑥あの頃、君を追いかけた⑦シュガーマン 奇跡に愛された男⑧ハンナ・アーレント⑨王になった男建築学概論
 [次点] 殺人の告白 ・凶悪
 [別格] 阿賀に生きる
 [多くの人に観てほしい作品] ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件…そして

[2012年]①ニーチェの馬②ヒューゴの不思議な発明③プンサンケ(豊山犬)ワンドゥギ拝啓、愛しています⑥ロボット 完全版⑦桐島、部活やめるってよ⑧三池 終わらない炭鉱(やま)の物語⑨かぞくのくに⑩ピアノマニア 別格:春夏秋冬そして春

[2011年]①サラの鍵②テザ 慟哭の大地③愛する人④彼とわたしの漂流日記⑤アリス・クリードの失踪⑥阪急電車 片道15分の奇跡⑦牛と一緒に7泊8日⑧未来を生きる君たちへ⑨ゴーストライター⑩エンディングノート

[2010年]息もできない過速スキャンダル冬の小鳥④ゲキシネ蛮幽鬼(日)⑤実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(日)⑥告白(日)⑦瞳の奥の秘密⑧飛べ!ペンギン⑨川の底からこんにちは(日)⑩ONE SHOT ONE KILL

[2009年]①グラン・トリノ②ディア・ピョンヤン(日)③妻が結婚した母なる証明チェイサー⑥チェンジリング⑦劔岳 点の記(日)⑧チョコレート・ファイター⑨戦場のワルツ⑩牛の鈴音

[2008年]①ダークナイト②パコと魔法の絵本(日)③ウリハッキョ(日)④休暇(日)⑤シークレット・サンシャイン⑥ラスト・コーション⑦接吻(日)⑧おくりびと(日)⑨闇の子供たち(日)⑩火垂るの墓・実写版(日)

[2007年]①世界最速のインディアン②パンズ・ラビリンス③キサラギ(日)④ドリームガールズ⑤それでも僕はやっていない(日)⑥夕凪の街 桜の国(日)⑦幸福(しあわせ)のスイッチ(日)⑧檸檬の頃(日)⑨幸福(こうふく)の食卓(日)⑩私たちの幸せな時間

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [12月22日(金)~12月24日(日)]

2017-12-27 14:49:26 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸20~26日の1週間で映画7本鑑賞。うち日本映画はドキュメンタリー「獄友」の試写会(at日比谷図書館)のみ。その間飲み会2回と、学生時代の友人2人と共に大森方面歴史散歩、そして仕事関係の会議とかもあって、密度の濃い日々でした。
 外国映画6本中5本は「立ち去った女」「ドリーム」「星空」「否定と肯定」「女神の見えざる手」と、女性が主人公。中でも「否定と肯定」と「女神の見えざる手」にはいろいろ考えさせられました。社会的問題を扱った作品ですが、<正義>を主張するにもその戦略・戦術が決定的というほど大きな要素を占めるとは・・・。そして<正義>を追求する<有能な>主人公たちの仕事に対する姿勢自体からして<戦い>そのもの。アメリカ(イギリスもか)が、そんなにもディベートが大きな意味を持つ社会だということがよくわかりますが、それって国際社会一般のことになってるのかな? もしかして日本も? よくわかりませんが、私ヌルボの性には合わないなー・・・。
 なお「否定と肯定」の中でしばしば出てきた<歴史修正主義>という言葉は<厄介>だと思います。たとえば今、慰安婦問題について多数派の日本人が思っていることを語ると、いずれは<歴史修正主義者>として指弾されるかも・・・。実際、批判されても仕方ないような日本人も多いから問題ではあるんですけどねー・・・。(<歴史修正主義>&<慰安婦>で検索してみてください。)
 「ドリーム」(←やっぱりひどいタイトルだな(笑))について。観た人の評点が一番高いのはわかります。しかし私ヌルボ、最初の感想は「この作品が40年前に作られていたらすごいのに、人種差別反対も女性差別反対もとっくに常識となってるのに、なんで今?」という疑問。その後映画館内の掲示物を見たら「なぜ今この映画が公開されたのか。それは重要なこと」という主演のタラジ・P・ヘンソンの言葉が記されていました。つまり「それはこの頃(50~60年代)の出来事がまた起きようといているから」とのこと。なるほど、とトランプ及び彼を当選させたアメリカ社会のことが思い浮かび・・・、と3~4割程度考え直しました。

▸20日に観た韓国映画「ありふれた悪事」(原題:보통사람(普通の人)は観て得した感じ。1987年民主化闘争の高揚期、全斗煥の軍事政権による弾圧とくに拷問の問題を扱っていて、韓国の最新作「1987」とか、「南営洞1985」(2012)にも相通ずるものがあります。それから昨秋公開されたドキュメンタリー「自白」とも。※来年1月20日この「自白」の上映会が開かれます。→詳細。軍政時代の韓国の拷問についての本(小説&非小説)もいろいろありますが、いずれ別記事で・・・。(って、いつ?)    
    
「朝鮮日報」12月23日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「パターソン」
   平凡な日常 非凡な観察 ★★★☆



 「神と共に-罪と罰」

   善く生きよう、許しつつ ★★★



 「グレイト・ショーマン」

   今のままで貴方は最高 ★★★


 「まじめな遊び」

   冷たく異国的な恋愛潭 ★★☆

 4作品とも以下の記事の中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(12月26日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(-) グレイテスト・ショーマン  9.55(4,500)
②(2) ルター  9.33(216)
③(3) 再び生まれ変わっても、私たち(韓国)  9.32(770)
④(5) アイ・アム・ホープマン(韓国)  9.22(36)
⑤(6) ゴッホ~最期の手紙~  9.19(4,007)
⑥(-) KING OF PRISM -PRIDE the HERO-(日本)  9.19(701)
⑦(8) モーディー  9.18(2,645)
⑧(7) ポロロ劇場版 恐竜島大冒険(韓国)  9.17(2,567)
⑨(9) 劇場版総集編『ハイキュー!! 才能とセンス』(日本)  9.17(288)
⑩(-) 共犯者たち(韓国)  9.16(100)

 今回の新登場は①「グレイテスト・ショーマン」だけですが、この作品については後述します。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 牯嶺街少年殺人事件[デジタルリマスター版]  9.00(6)
②(-) パターソン  8.20(9)
③(-) ムーンライト  7.89(9)
④(2) スター・ウォーズ/最後のジェダイ  7.71(7)
⑤(3) オン・ボディー・アンド・ソウル  7.67(6)
⑥(4) ゴッホ~最期の手紙~  7.50(8)
⑦(-) オクジャ(韓国・アメリカ)  7.33(15)
⑦(5) メリー・クリスマス ミスター・モ(韓国)  7.33(15)
⑨(7) 静かなる情熱 エミリ・ディキンスン  7.20(5)
⑩(9) 七月と安生  7.17(6)

 ②「パターソン」が今回の新登場です。日本では(めずらしく)韓国より4ヵ月も早い8月に公開され、高評価を得ています。韓国題は「패터슨」です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績12月22日(金)~12月24日(日)) ★★★

         「神と共に-罪と罰」が破格の数字で1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・・上映館数
1(72)・・神と共に-罪と罰(韓国)・・・・・・・12/20・・・・・・・・2,729,930・・・・・・・・3,554,004 ・・・・・・・28,731 ・・・・・・・1,884
2(1)・・鋼鉄の雨[STEEL RAIN](韓国)・・12/14 ・・・・・・・・・779,421・・・・・・・・3,131,270 ・・・・・・・25,074 ・・・・・・・1,005
3(27)・・グレイテスト・ショーマン・・・・12/20 ・・・・・・・・・302,869 ・・・・・・・・・392,273 ・・・・・・・・3,250・・・・・・・・・702
4(47)・・劇場版ポケットモンスター・・・12/21 ・・・・・・・・・173,279 ・・・・・・・・・189,020 ・・・・・・・・1,425・・・・・・・・・622
       キミにきめた!(日本)
5(25)・・モンスター・ファミリー・・・・・・12/21 ・・・・・・・・・134,729 ・・・・・・・・・151,101 ・・・・・・・・1,121・・・・・・・・・583
       恐竜島大冒険(韓国)
6(2)・・スター・ウォーズ/最後のジェダイ・・12/14・・・・108,589・・・・・・・・・・874,180 ・・・・・・・・7,785・・・・・・・・・482
7(3)・・ポロロ劇場版 ・・・・・・・・・・・・・・・12/07 ・・・・・・・・・・71,746・・・・・・・・・・660,032 ・・・・・・・・4,989・・・・・・・・・379
       恐竜島大冒険(韓国)
8(78)・・ザ・スター ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/21 ・・・・・・・・・・26,345 ・・・・・・・・・・31,468 ・・・・・・・・・・231・・・・・・・・・158
9(4)・・メアリと魔女の花(日本)・・・・・・12/07 ・・・・・・・・・・10,825 ・・・・・・・・・527,018・・・・・・・・・4,005 ・・・・・・・・・101
10(新)・・ラブ・アクチュアリー・・2003/12/05 ・・・・・・・・・・・8,788 ・・・・・・・・・301,119・・・・・・・・・2,092 ・・・・・・・・・・93
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 先週の記事では「神と一緒に」と書いたのは、原作漫画の日本語版のタイトルに合わせたから。そして「神と共に」だとちょっと硬い感じがしたから。しかしネット内ではほとんど「共に」になっているので合わせることにしました。その「神と共に」が圧倒的な数字で1位。しかしネチズンの評点を見ると「グレイテスト・ショーマン」>「鋼鉄の雨」>「神と共に」の順。今後の推移はどうなるかまだわからず。次の注目作「1987」も登場することだし・・・。
 今回の新登場は1・3・4・5・8・10位の6作品です。
 1位「神と共に-罪と罰」は、チュ・ホミンの人気ウェブトゥーンが原作。火災現場で命を失った消防士ジャホン(チャ・テヒョン)が49日の間あの世で七大地獄を廻って・・・という物語で、日本でもおなじみの(?)地獄のようすが現代感覚で、またユーモア雑じりで描かれます。原題は「신과함께-죄와 벌」です。
 3位「グレイテスト・ショーマン」は、アメリカのミュージカルエンタテインメント。“ショービジネスを生み出した男”と称される実在した興行主、P.T.バーナムの波乱万丈の生涯を描いた作品。職を失った夢想家のバーナム(ヒュー・ジャックマン)はあるアイデアをきっかけにショービジネスの道へと足を踏み入れ、イギリスに渡ります。そして女王に謁見。そこで出会ったオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)と共にアメリカに戻り、全米を魅了するショーを繰り広げますが・・・。韓国題は「위대한 쇼맨」。日本公開は来年2月16日です。
 4位「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」はシリーズ第20作目になるのか。最初が1998年。早いものです。韓国でも最初から全部公開されています。韓国題は「극장판 포켓몬스터 너로 정했다!」です。
 5位「モンスター・ファミリー」はイギリスのコメディ・アニメ。退屈な日常の中、ウィッシュボーン一家は会えばケンカをしているという家族。そんな家族の和合のためにと、ママはハロウィーンパーティーを準備します。ところが吸血鬼の歯を探していて本当のドラキュラと電話がつながってしまい、そのドラキュラの陰謀であっという間に家族全員がモンスターに変身してしまいます。しかし、変身した当初は当然困ったものの、そのうちパワーもUPする等々人間の時よりもけっこう魅力的。むしろ楽しいことが増えたのです。といってもやっぱり・・・。はたしてこの家族、再び人間に戻ることができるのでしょうか? 韓国題は「몬스터 패밀리」。日本公開はなさそう、かな。
 8位「ザ・スター」(仮)は、イエス・キリスト誕生を素材にしたアメリカのアニメ。天使がマリアに救世主を身ごもっていると告げた言葉を盗み聞きしていたネズミのアビー。「救世主が降臨する。その証拠に新しい星が夜空に出現したぞ」と他の動物たちにふれ回ります。その3ヵ月後、自由を夢見ていたロバのボーは、ベツレヘムで明るく輝く星を発見し、小麦を挽く仕事を棄ててマリアとヨセフのもとへ。そしてハトのデイブや羊のルースたちとともにヘロデ王の策謀に対抗します・・・。韓国題は「더 크리스마스(ザ・クリスマス)」。日本公開は、これもなさそうかな?
 10位「ラブ・アクチュアリー」は、2003年の英米合作ロマンチック・コメディの再上映。これもクリスマス映画ですね。韓国題は「러브 액츄얼리」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・ラブ・アクチュアリー・・・・・・2003/12/05 ・・・・・・・・・・・8,788 ・・・・・・・・・・301,119 ・・・・・・・・・2,092・・・・・・・・・・93
2(2)・・ゴッホ~最期の手紙~ ・・・・・・・・・・11/09 ・・・・・・・・・・・8,427 ・・・・・・・・・・369,172 ・・・・・・・・・2,934・・・・・・・・・・54
3(18)・・パターソン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/21 ・・・・・・・・・・・8,331 ・・・・・・・・・・・12,164・・・・・・・・・・・・99・・・・・・・・・・60
4(1)・・チューリップ・フィーバー ・・・・・・・12/14 ・・・・・・・・・・・3,550 ・・・・・・・・・・・47,670・・・・・・・・・・・381・・・・・・・・・・27
5(新)・・まじめな遊び ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/21 ・・・・・・・・・・・1,573 ・・・・・・・・・・・・2,814・・・・・・・・・・・・22・・・・・・・・・・43

 1・3・5位の3作品が新登場です。
 1位「ラブ・アクチュアリー」と、3位「パターソン」については上述しました。
 5位「まじめな遊び」(仮)は、スウェーデンのラブロマンス、というか不倫ドラマというか・・・。有望な若手の記者アビッドと画家の娘リディアは一目で恋に陥ります。しかし、突然リディアの父が死を迎え、将来への不安が2人の間を引き離します。若い恋人の眩しい季節はそうして通り過ぎてしまいます。その後10年が経って2人は再会します。長く別れていただけに切なさが押し寄せてきて、彼らは互いを渇望するようになりますが・・・。韓国題は「스톡홀름의 마지막 연인(ストックホルム最後の恋人)」です。

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [12月15日(金)~12月17日(日)]

2017-12-19 23:50:37 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸先週の記事で、アシアナ機内で観た「朴烈」のことを少し詳しく書きました。その中で気になっていたことは、はたして金子文子はあんな流暢に朝鮮語を話せたのか、という疑問。→コチラのブログ主さんも同じ疑問を持ったとのこと。その後金子自身の手記「何が私をかうさせたか」、瀬戸内晴美「余白の春」等に目を通してみましたが、確かな記述はないものの、話せたとしてもほんの少し程度だったのではと思われます。

▸12月6日の「朝鮮日報」に<정치 영화냐 판타지냐… 연말 극장가 4강 대결(政治映画かファンタジーか・・・年末劇場街4強対決)>という見出しの記事が載っていました。(→コチラ.韓国語) その<4強>というのが次の作品です。

 「鋼鉄の雨」(左)はウェブトゥーンが原作。北朝鮮で起こったクーデターに続く南北間の混乱した状況下での核問題がらみのアクション。まさに現実の状況にもつながる点が強みとなるか、逆に弱点ともなるか? 12月13日の「朝鮮日報(日本語版)」には、<南北で核を共同所有? いくら映画とは言え…>という批判的な記事がありました。(→コチラ。) 内容についてももかなり詳しく書かれています。
 「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(右)は日本より1日早く14日公開。
 「鋼鉄の雨」も同じ日に公開されましたが、これまでのところは「鋼鉄の雨」の圧勝。

 「神と一緒に」(左)もチュ・ホミンのウェブトゥーンが原作。前・後編で製作費400億ウォンを超えるという超大作で、公開日は20日。火災現場で命を失った消防士ジャホン(チャ・テヒョン)が49日の間あの世で七大地獄を廻って・・・という物語。他にもハ・ジョンウ、イ・ジョンジェ、チュ・ジフン等の豪華な出演陣です。この原作は私ヌルボも夢中になって読みました。ホントにおもしろかった! が、実写版はどうかな? 「鋼鉄の雨」と逆に、現実から離れすぎてる?
 「1987」(右)は27日の公開。1987年の民主化抗争の起爆剤となったソウル大生・朴鍾哲(パク・ジョンチョル)拷問致死事件をめぐって真実を隠蔽しようとする勢力と命をかけて真実を知らせようとする人々の物語。こちらもキム・ユンソク、カン・ドンウォン、ソル・ギョング、そしてハ・ジョンウも出演しています。あ、上の画像の左側は良心的な看守役のユ・ヘジン、右は大学生役のキム・テリですね。
 これらの韓国映画3作品はぜひ観てみたい・・・って、いつのことになるのかな?

▸15日に観た「ブレードランナー 2049」は期待通り。35年前の第1作同様、いや、さらに緻密(?)な未来都市は猥雑そのもの。とくに無数の廃棄物が広がった光景はさながら私ヌルボの散らかった部屋を見るがごとし、でした。※→8月22日の記事で画像を載せましたが、<행운(幸運)>というハングルが裏向きに掲げられている建物はとりたてて韓国云々ということではありませんでした。

▸今年も残すところ10日あまり。見逃した映画を集中的に観なくっちゃ。近所の横浜シネマリンで23日から上映の「立ち去った女」は絶対! 台湾映画「星空」はシネマ・ジャック&ベティか。(下北沢トリウッドで上映中。)
 韓国映画では、9日からシネマート新宿で公開されている「ありふれた悪事」(原題:보통사람(普通の人)はどうするかな?
 しかし仕事もあり、飲み会等も目白押しの日々が続きます。今年をあと半月ほど延長してほしいよ~!    

「朝鮮日報」11月11日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「チューリップ・フィーバー」
  若く優雅な19の愛★★★
 「三度目の殺人」
  見慣れない、冷たい是枝 ★★★☆
 「鋼鉄の雨」
  豪快な活劇、危険な結末 ★★★
 「メリー・クリスマス ミスター・モ」
  白黒の温かい聖誕風景 ★★☆
 是枝裕和監督の「三度目の殺人」、日本のファンの評価は分かれるようですが、私ヌルボは観てないのでなんとも・・・。他の3作品は後の記事中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(12月19日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) アイ・キャン・スピーク(韓国)  9.34(12,726)
②(3) ルター  9.33(212)
③(2) 再び生まれ変わっても、私たち(韓国)  9.31(750)
④(5) ウィークエンド(韓国)  9.23(171)
⑤(-) アイ・アム・ホープマン(韓国)  9.22(36)
⑥(8) ゴッホ~最期の手紙~  9.20(3,611)
⑦(6) ポロロ劇場版 恐竜島大冒険(韓国)  9.20(1,698)
⑧(-) モーディー  9.17(2,625)
⑨(9) 劇場版総集編『ハイキュー!! 才能とセンス』(日本)  9.14(268)
⑩(-) オールド・マリン・ボーイ(韓国)  9.18(11)

 今回の新登場は⑩「オールド・マリン・ボーイ」だけです。60kgの潜水服を着て水深30mの海中に身を投じる潜水士を取材・撮影した韓国のドキュメンタリー。原題は「올드마린보이」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 牯嶺街少年殺人事件[デジタルリマスター版]  9.00(6)
②(-) スター・ウォーズ/最後のジェダイ  8.00(6)
③(2) オン・ボディー・アンド・ソウル  7.67(6)
④(3) ゴッホ~最期の手紙~  7.50(8)
⑤(-) メリー・クリスマス ミスター・モ(韓国)  7.33(15)
⑥(5) アイ・キャン・スピーク(韓国)  7.25(8)
⑦(6) バトル・オブ・ザ・セクシーズ  7.20(5)
⑦(6) 静かなる情熱 エミリ・ディキンスン  7.20(5)
⑨(8) 七月と安生  7.17(6)
⑩(-) 鋼鉄の雨(韓国)  7.00(10)

 ②⑤⑩の3作品が今回の新登場です。
 ②「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」は、日本でも12月15日公開されています。韓国題は「스타워즈:라스트 제다이」です。
 ⑤「メリー・クリスマス ミスター・モ」は、韓国のブラックコメディ。ある日がんの宣告を受けたミスター・モ(キ・チュボン)は、一世一代の計画を立てて、映画監督である息子スデバン(オ・ジョンファン)とそのガールフレンドのイェウォン(コ・ウォニ)を呼びます。わけもわからずにやって来た彼らに、ミスター・モは自作のシナリオを渡します。そのタイトルは「私製爆弾を呑み込んだ男」。「映画監督は映画を撮らなくちゃ」。チャップリンが好きだった妻と若い時の自分の夢、そしてひとり残る息子と友人たちのために最後のプレゼントを用意するのですが・・・。はたしてミスター・モのクリスマスは彼の生のクライマックスになるでしょうか? 原題は「메리 크리스마스 미스터 모」です。
 ⑩「鋼鉄の雨」については後述します。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績12月15日(金)~12月17日(日)) ★★★

         「鋼鉄の雨」が「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」に圧勝

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・・上映館数
1(69)・・鋼鉄の雨[STEEL RAIN](韓国)・・12/14 ・・・・・・1,378,367・・・・・・・・1,628,961 ・・・・・・・13,227 ・・・・・・・1,389
2(新)・・スター・ウォーズ/最後のジェダイ・・12/14・・・522,826 ・・・・・・・・・639,049 ・・・・・・・・5,640 ・・・・・・・1,093
3(3)・・ポロロ劇場版 ・・・・・・・・・・・・・・・12/07 ・・・・・・・・・178,058 ・・・・・・・・・558,155 ・・・・・・・・4,421・・・・・・・・・661
       恐竜島大冒険(韓国)
4(4)・・メアリと魔女の花(日本)・・・・・・12/07 ・・・・・・・・・・98,658 ・・・・・・・・・493,436 ・・・・・・・・3,769 ・・・・・・・・・512
5(2)・・記憶の夜(韓国)・・・・・・・・・・・・・・11/29 ・・・・・・・・・・84,839・・・・・・・・1,353,595 ・・・・・・・10,406 ・・・・・・・・・478
6(1)・・クン(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/22 ・・・・・・・・・・78,032・・・・・・・・3,992,616 ・・・・・・・31,130 ・・・・・・・・・529
7(78)・・リルリルフェアリル〜魔法の鏡〜・・12/14・・・・・35,699 ・・・・・・・・・・40,142・・・・・・・・・・311 ・・・・・・・・・207
       クリスマススターをつくろう!(日本)
8(新)・・チューリップ・フィーバー ・・・12/14 ・・・・・・・・・・22,409 ・・・・・・・・・・32,043・・・・・・・・・・260 ・・・・・・・・・359
9(5)・・オリエント特急殺人事件 ・・・・・11/29 ・・・・・・・・・・16,079 ・・・・・・・・・855,662 ・・・・・・・・6,577 ・・・・・・・・・150
10(10)・・ゴッホ~最期の手紙~ ・・・・・11/09 ・・・・・・・・・・11,765 ・・・・・・・・・352,591 ・・・・・・・・2,800 ・・・・・・・・・・91
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 冒頭で紹介した年末の注目4作品中まず登場した2作品が1・2位。しかし数字を見ると韓国映画「鋼鉄の雨」が「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の2倍以上の観客動員数で圧勝。やっぱり北朝鮮をめぐる状況が作用したのかな?
 今回の新登場は1・2・7・8位の4作品です。
 1位「鋼鉄の雨」は、韓国のアクション。Netflixでは英題の「STEEL RAIN」を仮題としているので、邦題もそうなるかも・・・。クリスマスを目の前にしたある日、北朝鮮でクーデターが起きます。「委員長」とよばれる北朝鮮の第1権力者と精鋭要員のオム・チョルウ(チョン・ウソン)が韓国に亡命して来ます。その間、北朝鮮は韓国とアメリカに対し宣戦を布告し、韓国は戒厳令を宣布します。この時、「委員長」等の亡命の情報を入手した外交安保首席クァク・チョルウ(クァク・ドウォン)は戦争を防ぐために、彼らに緊密なアプローチを試みますが・・・。原題は「강철비」です。
 2位「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」は、上述のように日本でも1日遅れで公開しました。
 7位「リルリルフェアリル〜魔法の鏡〜 クリスマススターをつくろう!」は、テレビ東京製作のTVアニメシリーズですが、日本では劇場公開はありません。韓国でもほぼ1年遅れで今年5月から放映されています。(週2回だからいずれ追いつく?)
りっぷやすみれたちは、先輩のティンクルフェアリルであるスピカやシリウスたちとツリーを飾るクリスマスの星を作っているうち、友だちと争いを繰り広げることに・・・等々、クリスマスの準備中にいろんな混乱が・・・。はたしてリトルフェアリルの妖精たちは幸せなクリスマスを迎えられるのかな?というお話。韓国題は「극장판 숲의 요정 페어리루 ~크리스마스의 기적:마법의 날개~」。「劇場版 森の妖精 フェアリル ~クリスマスの奇跡:魔法の翼~」か。
 8位「チューリップ・フィーバー」(仮)は、英米合作のラブロマンス、というか不倫劇。17世紀のオランダが舞台です。若くて美しい女性ソフィア(アリシア・ヴィキャンデル)は孤児院育ちですが、年の離れた資産家コールネリス(クリストフ・ヴァルツ)の後妻としてお屋敷住まいの身となります。コールネリスは、子供が生まれることを強く望み、2人の肖像画を描かせるため才能はあるが売れない若い画家ヤン(デーン・デハーン)を雇いますが、このヤンとソフィアはいつしかひそかに愛し合う仲に・・・。ヤンは駆け落ちの資金を得るため当時のチューリップブームに乗じて投機しますが・・・。韓国題は「튤립 피버」。日本公開は未定のようです。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・チューリップ・フィーバー ・・・・・・12/14 ・・・・・・・・・・22,409 ・・・・・・・・・・・32,043・・・・・・・・・・・260・・・・・・・・・359
2(1)・・ゴッホ~最期の手紙~ ・・・・・・・・・・11/09 ・・・・・・・・・・11,765 ・・・・・・・・・・352,591 ・・・・・・・・・2,800・・・・・・・・・・91
3(57)・・Love Letter(日本) ・・・・・・・・・・1999/11/20 ・・・・・・・・・・11,074・・・・・・・・・・・93,632・・・・・・・・・・・717・・・・・・・・・110
4(3)・・山上の垂訓 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/07 ・・・・・・・・・・・2,416 ・・・・・・・・・・・23,550・・・・・・・・・・・157・・・・・・・・・・27
5(4)・・帰って来る(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・12/07 ・・・・・・・・・・・1,672 ・・・・・・・・・・・10,833・・・・・・・・・・・・70・・・・・・・・・・14

 1・3位の2作品が新登場です。
 1位「チューリップ・フィーバー」については上述しました。
 3位「Love Letter」は、韓国では初公開以降、日本以上に長く人気を保ってきた岩井俊二監督作品の3度目の再上映です。主演の中山美穂の「お元気ですかー」というセリフは日本語のまま韓国でよく知られています。韓国題は「러브레터」です。