健康塾通信

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夏の冷水・・・「養生訓より」

2018年08月05日 08時20分43秒 | Weblog

今年の夏は記録的な猛暑が続き、気候変動が大きい夏となりました。

 

今回は久しぶりに貝原益軒著の「養生訓」をひもといてみました。

巻第六 慎病から『夏の冷水』現代語訳です。

 

【夏は気が盛んに発生し、汗が出て人間の皮膚が大いに開くために、外邪が

侵入しやすい。

冷風に長く当たってはいけない。入浴した後で風に当たってはいけない。

さらに夏は伏陰(フクイン)といって、陰気が体内に隠れているから

食物の消化が遅い。だからなるべく少なめに飲食をするのが良い。

温かいものを食べて脾胃をあたためるがよい。冷水を飲んではいけない。

冷たい生ものはすべてよくない。冷えた麺も多く食べてはいけない。

虚弱者はもっとも嘔吐と下痢とを恐れなければならない。

冷水に浴してはいけない。ひどく暑い時も、冷水で洗面すると眼を悪くする。

扇の弱い風でもわるい。風に当たって寝てはいけない。夜、外で寝てはいけない。

また、夜、外気の中に長く坐って夜露に当たるのは害になる。

酷暑の時でも涼しすぎてはいけない。日に長くさらされた熱いものの上に坐っては

よくない。】

 

私自身その場しのぎで冷たいものに走るこの頃ですが、この養生訓の内容をもう一度

心にとめて、この暑い夏の養生に心掛けたいと思います。

 

次回は、「夏期の養生」をお届けいたします。

では、無事故で健やかな休日をお楽しみくださいませ。