風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

『演劇界』 2013年11月号

2013-10-05 23:55:34 | 歌舞伎




仁左さま休演の知らせに打ちひしがれていたなか、『演劇界』11月号に「竹三郎の会」のカラー写真が掲載されてるとの嬉しいニュースが。
絶対に手に入らないだろうと初めから期待もしていなかった、伊右衛門@仁左さまの舞台写真。
1400円というお値段におののきながらも、もちろん買いましたとも。
メインの記事ではないですし、1枚でも見られたらそれで十分と思っておりましたが、思っていた以上に載っていて嬉しかったです。
なにより狂喜したのは、伊右衛門@仁左さまがお梅ちゃん@隼人君の肩に手をまわし抱き寄せたあの名場面が掲載されていたこと。
最前列から最後列までの全女性客を一瞬で撃沈させ、その夜のブログやツイをで埋め尽くさせたあの伝説の場面。
惜しむらくはその写真があまりにも小さいことですが、1cm丈の仁左さまでもあのドキドキ感を思い出すには十分でございます。それほどの威力があの場面にはございましたもの。

もっとも私は、前にも書きましたとおり、このお梅ちゃん抱き寄せ場面よりも、その後の初夜場面の方が何倍もドキドキバクバクいたしました。伊藤家の場面は明るい室内で喜兵衛や乳母もいますが、こちらの場面は灯りを落とした中に二人きり…。何もかもがそれは生々しく、ニザさまも色気セーブする気など皆無で(嬉しすぎる想定外)。男をまったく知らない初物感がぷんぷんのお梅ちゃん@隼人君と、素人女の相手など朝飯前な、嫌味なほど余裕たっぷりな伊右衛門@仁左さま。そしてあの仁左さまの口から「水揚げ」……・・。な、なんて言葉を仁左さまっ(@@)!ああもう、私にどうしろと(><)!いいえ、もうどうにでもしちゃってくださいませ!!!

、、、失礼いたしました。思わず気持ちが8月11日に戻って、興奮してしまいました。
私、この舞台を観るまでは、仁左衛門さんは伊右衛門を演じるのはお嫌いなのではないかと思っていたのです。誰が考えても絶対にニンなお役なのに、これまで話が来なかったわけがないのですから。
きっと、あまりにイメージどおりな役を演じるのが、お嫌だったのではないかなと。
ですが実際に拝見したら非常に楽しそうに演じられていて、観ていてとても気持ちのいい舞台でした。二日きりの自主公演で、客層も本当に歌舞伎が好きそうな方達ばかりでしたから、安心して伸び伸びとお好きに演じることができたのかもしれません。

、、、ここまで書いたら、休演ニュースを思い出して切なくなってきました。。。
ご体調がお悪いなか、あれだけの伊右衛門を見せてくださったのですもの…。
もう、本公演でも演じるべきなどとそんな贅沢は申しません(本音は演じてほしいですけれど…)。
ですから、ぜひ、お元気な姿で歌舞伎の舞台へお戻りください。。。

すっかり仁左衛門さんのお話ばかりしてしまいましたが、昼の部の『女團七』の猿之助も、とっても綺麗な写真がいっぱいでしたよ^^
白い夏の着物、色っぽくて猿之助によく似合っていて素敵です。この衣装の猿之助をもう一度見たいと思っていたので、嬉しかった。

あとは歌舞伎座の『新薄雪』と『陰陽師』の写真が、大判で豪華です。菊之助の滝夜叉姫、七之助の籬が美人すぎる。それと新橋の『不知火検校』の秀太郎さん。なんなのでしょう、この可愛らしさ!『沼津』の吉右衛門さんも、とっても男前なお写真です。

これだけの大判カラー写真が載っていることを考えると、この雑誌、決して高くはないのかもしれません(竹三郎さんの会も大判で載せてほしかったですが…)。
バックナンバーの7月号も思わず追加購入しちゃいました。杮落し五月の掲載分です♪

そうそう。染五郎の連載コラムに彼の描いたイラストがあるのですが、晴明と物怪の絵がとても可愛かったです。染五郎にこんな才能があったとは。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 仁左衛門さん休演 | TOP | 芸術祭十月大歌舞伎 @歌舞伎座 »

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。