オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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渡辺俊の好投は報われず

2008-07-28 00:23:32 | 千葉ロッテ

延長に入った頃から船橋では雷がゴロゴロと鳴り始めましたが雨は降らず、妙な天気だと思っていたところで試合はサヨナラ負け、雷はロッテファンの怒りのように勢いを増しましたが、暫くしたらこれまたロッテファンの心情を察するかのような大雨が降り始めました。
しかしこの涙雨も一過性ですぐにあがりましたので、明日からまた気持ちを切り替えて頑張っていきましょう。

渡辺俊は持ち味を活かしてのナイスピッチングでしたが、打線の援護がなく勝ち星には繋がりませんでした。
立ち上がりは狙い球を絞られたかのように思い切りのいいスイングで強い打球を放たれましたが、今日は守備陣がきっちりと守ってくれたために大事には至りませんでした。
そして中盤以降はブレーキの効いたカーブやシンカーで打者を手玉に取り、全く危なげのないピッチングでした。
今日は低めにボールが集まっていたため、出来としては88球で完投した前回の登板よりも良かったと思います。
それだけに9回の小久保の被弾がもったいないと言いますか、天敵の松中を打ち取ったことでホッとしたわけでもないでしょうが、スッと真ん中にボールがいってしまいました。
マウンド上の渡辺俊の呆然とした表情が印象的で、おそらく今日は悔しくて寝付きが悪いでしょう。
それでも胸を張っていいピッチングをしてくれましたので、下を向かずに堂々としていて欲しいと思います。
幸か不幸かオールスターにも北京五輪にも縁がありませんから、暫しの休養で英気を養ってください。

先日も似たような事を書きましたが、やることをやって負けたのですから力が足りなかったと諦めるしかありません。
和田に対して根元、福浦、大松をスタメンで起用し、打線の中心である彼らが結果を出せなかったのですから負けても当然です。
また数少ないチャンスにバントできっちりと走者を送りましたから、采配としては何の問題もなかったと思います。
10回のチャンスで根元と福浦が凡退したことが悔しかったのですが、和田も絶好調ではなくてきっちりと抑えるあたりはさすがです。
両投手とも味のあるピッチングで、今日は見事な投手戦であったと思います。

渡辺俊の後は川崎、荻野と繋ぎましたが、残念ながら悔しいサヨナラ負けです。
川崎はようやく腕が振れるようになってきたようで、テンポもいいですしマウンド上での躍動感がでてきました。
やや上体が前のめりで投げ急いでいるように見えるのが気がかりではありますが、溜めがなければ手投げになってボールにキレは出ないはずですから、今日の角度がありキレもあるボールを見る限りでは心配する必要はないのかもしれません。
荻野は走者を背負いながらも粘って最後の打者を2ストライクまで追い込みながらも、最後の最後に甘いボールがいってしまったのはもったいなかったです。
今日もカーブは投げていなかったように見えたのが例によって気になるのですが、あのカットボールのようなものが実はカーブなのかもしれません。
何にせよ荻野も川崎と同様に状態は悪くありませんので、今日の結果に悲観する必要はないでしょう。
本来は守護神の前にOKコンビが投げられるようだといいのですが、今年はお互いが左右の最後の砦となりますので、思い切りのいいピッチングをしてくれればと思います。

明日は呉が先発、前回の登板は帰省していたためにリアルに見ることができなかっただけに、私としては今回が初めて呉のピッチングを見ることになります。
SS席のほとんどホームの真後ろですから球筋を見ることができそうで、非常に楽しみです。
しかし生憎と天気が悪いようですが、それを予測して最上列のチケットを取ったので風が強くなければSS席での観戦は問題なさそうです。
ただ逆にそのおかげで高低が分かりづらい席であるのも確かで、雨さえ降らなければ前の方に進出してみようかと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
千葉ロッテ 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 2 6 0
ソフトバンク 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1X 3 11 1


◆7月27日(日) ソフトバンク-千葉ロッテ15回戦(ソフトバンク8勝7敗、13時、ヤフードーム、33,706人)
▽勝 陽 5試合1勝1敗
▽敗 荻野 34試合3勝4敗15S
▽本塁打 西岡10号(和田)、小久保18号(渡辺俊)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、川崎、荻野―里崎
ソフトバンク 和田、馬原、高橋秀、陽―高谷

 

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10 コメント

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つらい負け (ウニちくちく)
2008-07-28 00:43:02
 ソフトバンクに3連敗して、7勝8敗と負け越してしまいました。楽天はだいぶ息切れしてきたようですが、オリックスに引き離されてしまいそうで心配です。
 おっしゃるように、昨日、今日といい試合をしただけに、初戦の大敗が大きく響いている、そんな気がします。

 和田は、苦手な竹原とは真っ向勝負をさけていた辺りは、悔しいけどさすがという感じでした。一点を争う試合の9回にあの一発は、かなりこたえましたね。小久保はこの打席に全てをかけていた、というかんじです。それに馬原という守護神が帰ってきたSBは、これから勢いをつけてきそうで脅威です。
 それにしても、いつまでも5位に甘んじていないで、このオリンピック期間に何とか差を縮めて欲しいと思います。
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不調?衰え? (伊予カモメ)
2008-07-28 00:47:18
警戒が強くなり、ある程度弱点が知れてしまったようで、大松がスランプ気味?なんだか自分のバッティングを見失っているように見えましたが、もともとマリン以外での打率が良くない大松なんで、明日から復活してくれることを祈ります。
そして大松に合わせるように師匠の福浦が…。元々じっくり慎重に待つタイプですが、最近はあまりに消極的です。簡単にファーストストライクを見送り、あっさり追い込まれては当てるだけのバッティング。
考えたくはありませんが来たるべき時に備えて、そろそろ本気で後釜を育てる必要がありそうです。幸一もそうですが、ベテラン・中堅野手の衰えが顕著になってきて寂しい限りですね。
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あ~3タテ… (富山マリン)
2008-07-28 00:54:02
3タテされてしまいました。せっかくダルビッシュに勝ったのに‥
渡辺俊、小久保に痛恨の1球、もったいなかったですね。
相手の和田はいつもはもう少し制球が乱れて、付け入るチャンスがあるんですが、今日は制球が良くて苦労しました。ただ2回に先頭の今江のツーベースの後のベニーの打席、残念でした。ポップフライという結果よりも右方向を意識した打撃では明らかになかったことが残念でなりません。
最後の場面ですが辻の打球の時、今江はサードのベースカバーに入れませんでしたかねぇ…。
難しい判断だったとは思いますが、私は打球が転がった瞬間、サード!って叫んでました。
今江は打球を追いかけてしまったみたいですが、打球を追いかけずにすぐにベースカバーに入っていれば、もしかしたらゲッツーだったかも。荻野が打球を捕った時点でサードベースから離れてましたが、2塁走者のスタートがかなり遅れてましたので、すぐさまカバーに入ればフォースアウトが取れるタイミングだったと思うんですが、少し消極的だったかなぁっと思いますね。走者を2塁に留めておけば本多の強い打球でホームまで還って来れたかどうか微妙だったんじゃないかな…。
明日は呉に期待するしかないですね。
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54 (miyorin)
2008-07-28 02:35:13
試合は仕事で観れなかったのですが、あれだけ雨あられのように打ち続けていた打線も梅雨明けと共に明けてしまったんでしょうか。あれだけ打たなければ勝てない試合をずっとやってきたから野手もここにきて相当疲労しているのでしょう。オールスター休みで疲労を取り今日のように先発が試合を作れば、まだなんとか。

そして本来なら諦めがちになりそうなシーズンでも、今年にのみ与えられた希望とも言えるオリンピックでの変動にすがりたいとも思います。


さっきやっと手にしたJOHNNYのDVDを観て、あの頃のマリーンズの『ガッツと笑顔』を想い出す事が出来ました!!
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悔しい敗戦 (カイン)
2008-07-28 07:33:12
俊介は責められません。よく2失点で抑えたと思います。しかし打線疲れなのか下降線ですね。。。とくに大松がよくないですわ。
辻の場面は富山マリンさんがおっしゃるとおり3塁アウトだと思ったんですがね。結果論ですが満塁策で川崎勝負という手もあったのでは?しかし引き分けにすらならないなんて本当くやしい。俊介の1000回投球回達成に花を添えることができませんでした。。。
最後に10回の1死3塁で根元が打っていればと・・・・
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Unknown (HJM)
2008-07-28 08:29:36
御無沙汰です。いつもTB有難うございます。
オリオンさんが触れておられる【荻野のカーブ】ですが、私の推測ではドーム球場のよーな、無風状態では曲がりが小さいのでは?と推測しています。
この前のカードであった札幌でもほとんど投げておらず、たまに120㎞程度の小さく曲がる球がカーブの様な気がしてます。
昨日の試合の最後は見れてませんが、組立として札幌・大阪・福岡ではカーブが使えないことで単調になってしまってる気がしております。
まぁ4月末~6月アタマ程、悲観視することはないかと考えてはいますがね。
しいて上げれば、五輪期間には正捕手となる橋本との呼吸の方が少々心配ではあります。春先においては橋本より田中雅の方がイキイキ投げてた記憶があるもので・・・。

今日の先発は呉。オリオンさんのレポート楽しみししております。
P.S いつもお仕事お忙しそうなので、くれぐれも身体には注意して下さいね。
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Unknown (キャラメル)
2008-07-28 09:41:06
札幌での勝ち越しがフイになってしまいました。福岡でも初戦を除いて、勝ち越せたチャンスは十分あったと思います。それも僅差の試合だっただけにすごく痛い3連敗ですね。
今までの打線の勢いが嘘のように、チャンスで打つことができなかったのが悔しかったです。根元、大松の左対左の弱さを露呈してしまったのが、ボビーにどう伝わるのか見物ですね。
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3連敗… (こま)
2008-07-28 11:51:16
昨日はとにかく福浦のブレーキが痛かったです。4度の得点圏でのチャンスですべて凡退…。「タラレバ」はあまり言いたくありませんが、どこかで1本出ていれば違った展開になっていたかも…。
でも今となってはそれは結果論。やはり3試合で30イニング攻撃して得点がたったの3という打撃陣全体の責任というべきでしょうね。
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今回の3連敗は (幻の侍ジャージー)
2008-07-28 12:57:50
強行日程が全ての元凶という事にして忘れてしまいましょう(笑)鷹のピッチャー3人共良かったですもん。それよりもウチの先発が、それなりの投球が出来る様になって来た事を評価したいです。
 マリーンズは本来、投手を中心とした守りのチーム。先週までのオリオンズっぽい打線は出来すぎでした。
 それだけに、今一度、手堅い攻めを思い出してもらいたいです。ファーストストライクを見逃しての2ストライクめのバント、愚の骨頂です。どうも最近は、相手チームがそれを見越して初球簡単にストライクをとって来ているように見えて仕方ない。ただでさえバントに自身のないウチの選手達に、一発で決めろというのは無理があると思います。
 さて、借金が6と、勢いがしぼんでしまいましたが、私個人は、もともと7月・8月で借金5ずつ返して、5割で9月を迎え、CS進出を目指すというシナリオを描いていましたので、まだまだこれからです。
 そのためには、今日の呉に、成瀬の代わりが務まるか、勝ち負け以上に投球内容に注目したいと思います。5月のスカイマークでは、井川慶に雰囲気が似てると思いました(^^)
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お返事 (オリオン)
2008-07-28 15:31:48
>ウニちくちくさん
CS進出を狙うのであれば最大のライバルになるであろうソフトバンクに、この大事な時期に3連敗は痛かったです。
初戦はともかく2戦目以降は接戦だっただけに、勢いだけではどうにもならない壁のようなものを感じました。
ソフトバンクも決してベンチが機能しているとは思いませんが、おっしゃるように小久保らベテランの強い意志のようなものが大きく左右したのかもしれません。
やはり何事も気合い、でしょうか。

>伊予カモメさん
福浦はこの3連戦は結果が伴いませんでしたが、状態は悪くはないと思います。
センターから左方向へのバットコントロールで運ぶ打撃は健在ですし、引っ張ったラインドライブの打球も増えてきました。
ファールで粘れるようになったのも大きいと思います。
ただそのファールの多さに表されるような、体自体の力強さのなさは気になります。
そこが衰えたと感じられる根本なのかもしれませんが、練習をよくやる福浦ですから鍛錬不足とは思えず、心配な点です。

>富山マリンさん
最後のプレー、確かに判断は難しそうです。
中途半端に動くとかえって慌てて悪送球や捕球ミスに繋がったかもしれません。
今江がどこまで判断しての動きであったかはわかりませんが、場面が場面であっただけに打球処理を優先した事自体は仕方がないかな、と思います。

>miyorinさん
既に来季モードに入っていてもおかしくない6月までの流れであっただけに、今を楽しめることに感謝をしなければなりませんね(笑)

打線は水ものとよく言われますが、もともと決定打に欠ける打線だけに、よく頑張ってきたと言ってよいと思います。
この3連戦は不発でしたが、そこそこヒットは出ていますし、ちょっとしたきっかけで上向いてくれると思います。
打線を引っ張ってきた大松が、満塁男と喧伝され始めてから力強く振りすぎているように見えるのが心配材料でしょうか。

>カインさん
うーん、延長で満塁策はちょっとどうかな、という感じです。
守りやすくなるのは確かですが、無死や一死ならまだしも、あと1人で無理に塁を埋める必要はないと思います。
しかも打撃好調の川崎ですし。

>HJMさん
カーブ、やはり風の影響は大きいのでしょうか。
スライダーなどの横のボールはわかるのですが、縦の変化にはあまり関係ないと思っていました。
昨年の、あの2階建てのような落差のあるカーブを今年はほとんど使っていないのが気になると散々と書いてきましたが、やはり投げないのではなく投げられなくなったのが濃厚のような気がします。
あれは打者の目線を上下に動かして有効だったのですが、最大の武器を失った荻野がここまで3勝15Sですから頑張っていると思いますし、またカーブがあればもっとやれたのにと惜しくもあります。

天気予報が悪いので心配ですが、私なりの呉の感想をアップしたいと思います。

>キャラメルさん
左から打ってもポイントはなかなか上がらなかったのに、打てないと一気にポイントが下がりますので困りものですね(苦笑)
根元はまだまだ振れていますが、大松が右左に関係なく肩に力が入りすぎのようなスイングをしているのが気になります。
我々が満塁男などと持ち上げてしまったのが悪かったのかもしれませんが、4番を目指す上での心の鍛錬の期間だと割り切っています。

>こまさん
同じ事がソフトバンクにも言えて、どこかで1本出ていれば僅差の試合にすらならなかったと、だから投手がよく頑張ったと、前向きに考えるようにします(笑)

あまり気にしていませんでしたが、30イニングで3点という数字を見ると唖然とします。
しかも16安打7四死球で3点ですから、いかに効率が悪かったかがわかります。
ただ逆に言えば得点を取れる「きっかけ」はまだあるわけで、ちょっと火がつけば一気に加熱してくれるのではないかと期待しています。

>幻の侍ジャージーさん
打線が頑張ったときには投手がダメで、投手が頑張ったときには打線がダメと、巡り合わせが悪いからこそ下位にいるわけでと、ちょっぴり達観しています(笑)

バントに関してはおっしゃるとおりで、下手な部類に入る選手が多いロッテに貴重なファーストストライクを無駄にする余裕はありません。
そこのところをベンチが理解できていないのが驚きで、今年の敗戦の多くの理由をベンチが負わなければならないと考えます。
またヒッティングについては先日の8打者連続安打の時は果敢にファーストストライクを叩いていましたので、各打者にその意識があることは心配しなくてよいと思います。
あとは投手のコントロールに応じて積極さと慎重さを使い分けること、制球に苦しんでいるのに待球をせずに投手を助けるケースもよく見られますので、ここもベンチの采配の1つのはずですから、やはりベンチが機能するかどうかがCS進出の大きな要素だと思います。
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