夜半に降った雨も朝には上がり、昼前と昼過ぎにパラパラッとやや大粒の雨に降られたものの、レインコートを着るための雨宿りの場所を探しているうちに止んでくれました。
基本的には今日もいい意味で予報が外れての晴れ時々曇で、これで勝ち越しが決定です。
明日の3タテにはさすがに分が悪い予報ですが、何とかお天道様の機嫌がよいことを願うばかりです。
オールスター戦は四国への凱旋の配慮で角中がスタメンでフル出場をしましたが、残念ながらヒットは出ませんでした。
里崎も2タコで成瀬は2回を1失点で負け投手となり、首位を走っているチームの力を見せつけることはなかなか難しいようです。
パシフィックが連敗をしたことで今オフのドラフト会議での優先権を失ったことが痛いですが、しかし各選手には体はしんどいでしょうがリフレッシュをしてくれればと思います。
さて連日のWBCネタです。
選手会の不参加表明にはスポーツ紙は概ね批判的、逆に世論はその決断を支持しているようです。
人それぞれのスタンスにより当然のごとく賛否は分かれるでしょうし、どちらが正しいかなんてことは誰も決められません。
ただどうにも自分の価値観からすれば違和感を覚える意見があるのも正直なところで、誤解を怖れずにまとめてみることにします。
もちろん考え方が自分とは相容れないだけですので、その点は予めご認識ください。
一番に違和感があるのは「国を代表して」、あるいは「日本人として」といったものです。
果たして普段から国や日本人を意識して行動をしている人がどれだけいるのか、甚だ疑問に感じます。
自らを省みずにその価値観を選手会に押しつけてやいないかと、球団やマスコミなどはそれなりに潤うWBCを手放したくないがためにきれい事をいっているようにしか思えません。
例えば球団はそうまでしてWBCに参加をしたいのであれば、選手会が要望をしている分配金に相当する額を負担すればよいと思います。
それをせずに「WBCには金銭では計れない価値がある」とは、まさに手前勝手なご都合主義でしょう。
そのWBCの価値の中で、選手の成長という側面にも懐疑的です。
それを口にする選手もいますが、あくまでそれは結果を出した選手の考え方であり、それが全ての選手に当てはまるわけではありません。
例えばイチローや松坂などはむしろWBCへの参加を境にして成績を落としているとの見方もできますから、時期的な問題もありますので今後もそういった選手は出てくるでしょう。
実際にWBCでの経験を糧に力をつける選手もいるでしょうが、しかしそれはあくまで結果でしかなく、それを目的や理由にした参加には賛成できません。
最後はやはり「金が理由か」という点です。
しかしこれも選手会からすれば当然のことで、プロ野球選手は職業野球として生業を立てているのですから、その見返りを要求するのは権利ですらあります。
もちろん例年の契約更改で「高い」「安い」とファンはその成績と年俸を天秤にかけて侃々諤々の議論をしたりもしますが、しかしWBCは普段とは違う環境で野球をするのですから取り返しのつかない故障に繋がるリスクが高いことは明らかで、これを同じ土俵で語ることはできないでしょう。
金に汚い、などと心ないことを言う人も著名人も含めているようですが、何か考え違いをしているようにしか思えません。
今年はロンドン五輪があります。
自分も普段から日本人を意識して行動をしたことなどはありませんが、しかし日の丸を背負った選手の頑張りには普段は興味のない競技でも思わず見てしまいます。
これが日本人に限らず人間のDNAに刻み込まれている、愛国心という名の脊髄反応なのでしょう。
ですから野球でも国際舞台で日本人が活躍をするところを見てみたい、楽しみにしている人が多いことはもちろん理解をしています。
しかしその五輪にしても自らの意志とは無関係に出場を強要されるなどという話は聞いたことがありませんし、そこに価値観を持っている人が自らの意志で目指しているはずです。
選手会が我慢をして出場をする、などということは競技や他の参加者に対しても失礼なことですから、許されていいことではありません。
その選手会の主張、要求が正しいかどうかではなく、冷たい言い方になりますがリスクとメリットの折り合いをつけられる人のみが参加をすればいいと考えます。
今の選手会という組織としての判断はリスクがメリットを上回っているということ、ただそれだけでしょう。
もし上記を含めての非難を不参加者に向けないのであれば選手個人としての参加の可否を判断させることもありだとは思いますが、おそらくは日本でそれを求めるのは無理です。
だからこそ選手会は実状はどうあれ全会一致という形を取ったのでしょうし、これらの理由からその判断を支持します。
その根拠は、彼らもプロ選手ですので、怪我等のリスクを負っている(ましてや接触プレーが多い競技)のに、ワールドカップのみではなく、親善試合等がある場合は、リーグ中でも召集されれば、参加しますし、海外組みはチームの許可が有れば、海外からも馳せ参じます。
又、代表戦に出ても手当ては非常に少ないらしいですよ。
普段の年俸も一握りの選手以外は野球選手よりも間違いなく少ない。
それなのに、同じプロ選手で同じ日本人が代表戦をボイコットする・・
その当りは如何お考えですか?
今の制度に不公平があるのは百も承知ですが、出続ける事により、改善の意見を言う資格も得るのではないでしょうか。
最後に私の投稿を「無視」するようにされていらっしゃる様ですが、今回の件につきましては、是非ともご回答をお願いしたいと思います。
その上で、オリオン様のご意見に概ね賛成です。
100歩譲って、いやいや、利益なんて出ないんだよ、各国一緒だよ、という事であればともかく、利益の多く(大部分?)はアメリカに持っていかれるそうで。
理屈抜きで残念に思う方が多いであろう事は理解出来ます。しかし、残念=選手(会)けしからん!となるのはちょっとどうかと思います。
このまま不参加となると、勝ち逃げと言われそうで、悔しい様な、ざまあ見ろという感じの様な・・・
いずれにせよ、もう一揉めも二揉めもありそうで嫌ですね・・・
最後になりましたがオールスター、角中は結果は出せませんでしたが、独立リーグ出身者では初の出場だったそうで、確か初のホームランもそうでしたし、次は初のタイトルといきたいですね。
そして、今回の選手会の結論に対するWBCIの反応。「内輪揉めでしょ?うちは関係ないからベストメンバーで来てね」これをみて出なくて良いと改めて感じました。
辞めたらいいと思うだけであって、
これが五輪で野球が復活、あるいは真のワールドカップが誕生となれば、日本人の誇りをかけてもいい、
とオリオンさんは思っているような気がします。
私は、日本人の誇りを示すのに相応しい場所かどうかで判断したいのですが、
あこぎなWBCはちょっと違うかなと判断しています。
野球の人気を高めるためにこういった大会に参加した方がいいという意見はあるでしょうが、国際試合にのみ興味を示すような層は本質的にプロ野球にお金を落とすような客にはならないでしょう。
むしろ、普段からの野球の質を高めるとか息の長いスター選手を育てて日本に居続けてもらうとかそういった努力をしていればそれでいいと思います。
国を代表してとか日本人として参加すべきなんていう意見はあまりにも無責任すぎて相手にする価値もないと思います。
私は選手会がWBC不参加表明したことは仕方ないことだと思いますし支持します。
まずWBCではMLBの選手がオープン戦のような縛りでプレーしており、ベストの状態でWBCに望んでいません。また一部、いい選手は出場していますが、全体を見れば本気度が感じられません。
一流の現役日本人選手であれば、ベストで望むアメリカ代表がWBCで待っているとなれば、それこそ損得勘定抜きで参加したいと表明するでしょう。
そうならないのは、リスクをかけて本気でやっている割に得るものが少なく、利益だけは本気でやっていないアメリカに持って行かれるのが納得いかないのでしょう。
前回、本塁打王だった村田が怪我をし、その後完全に成績を落としています。また多くの選手がレギュラーシーズンで不調になった事を考えればリスクが大きいことは明らかだと思います。
参加条件やお金の話はNPBが代表でやることであって、本来選手会がすることではありません。NPBがろくに条件交渉しないで参加表明するため選手が反発する事は仕方ありません。
私は、日本のベストメンバーが外国相手にどのように戦うか大変興味ありますが、今の状況が改善されないなら、選手会の決定を支持します。
フットボール界における「ワールドカップ」とは、いままで積み重ね、育んできた道程・歴史が比較になりませんので、同じテーブルに乗せるには少々乱暴。(フットボール界で言うと、国代表の「コンフェデレーションズ・カップ」、プロクラブチームによる「クラブ・ワールド・カップ」の方がいまの時点では比較する対象としては適当。どちらもFIFAの思惑による「興行」の意味合いしかないのはファンの間では共通認識。)
米国代表チーム。出場するメンバーを見れば「お前ら、そんなメンバーで世界一決める大会などと良く言えたもんだな。」
逆にNPBが突っ込んでほしい位の気概があるといいんですが、そんな人いないでしょ、たぶん。バルセロナ五輪時にバスケット、NBAの「ドリームチーム」がありましたが、あのレベルの選考基準くらいでないと「オールスターチーム」と呼べませんわな。
そんな興行色の濃い大会である事が透けてみえてしまっている為、いままでの数大会を経て、実際参加する方が色んな面で慎重になるのは当然かと思います。
「国を代表して…」のお題目も、村長様ご提起のとおり、都合良くぶらさげた拙速なありきたりな論点かと思い、真剣に論じたいならサンデル教授にでもご登場願おうか?
というか、この問題を選手会のみで判断するのでしょうか?
npbはちゃんとした指針を示せません。
毎度のことですが、オーナー達が据えている“お飾り”のコミッショナーには腹が立ちます。
表彰式の時ばかり写真に写りに来やがって。
国際試合を行う土台・前提となる部分が違っているわけで、そこから目を背けて「日本人として…」「お金では測れない価値が…」とか言うこと自体がナンセンス極まりないと思います。お金では測れない価値があるとしても、です。
著名人といってもスポーツビジネスに明るいわけではないです。そういう人に限って偉そうにしゃしゃり出て来てもっともらしいことを言うからタチが悪い。
情報を受け取る側もそれが本当に正しいのか吟味しないといけないと痛感しています。
ファンが軒並み選手会の決断を支持しているようなので、変な方向には行かずに済みそうですが。
第1回・第2回の時点でも、収益配分の不公平さには相当な不満があったようです。
それでも最初から文句を言っていても始まらない、出ることで改善の兆しも出てくるだろうという見切り発車をしたのでしょう。
内容はどうあれ連覇したのですし、金もたんまり出してきたわけですから、むしろここではっきり言わずに何時言うんだという感じもします。
松坂・イチローがWBCを境に成績を落としたというのは確かにそうですね。
そういう負の側面にもっとフォーカスを当てて議論すべきなのかもしれません。
ただでさえ野球は毎日のように試合があって、疲労が十分に取れません。まして国際試合で貯まった疲れを持ち込んだまま長いペナントレースに突入するのが今の日程。選手が背負うリスクがサッカーとは根本的に異なるのかもしれないですね。
そのへんをしっかり吟味しないと、サッカーはできてるのに何故野球は…という議論もナンセンスのように思います。
国際試合はかなり面白いですし
野球人気の振興(国内外を含む)を考えれば
やはりWBC的な大会を潰してしまうのは
もったいない気がします。
しかしなんのために元駐米大使をコミッショナーにしたんでしょうか。
今回の問題にかかわらず
「自分の言葉で語ることのできない」
「やる気のない傀儡・天下り」を
トップに据えるのは今後絶対にやめてもらいたい!