今日も連日の満員御礼、猛暑の中で、延長12回を戦い抜いた引き分けに終わりました。
開幕2戦目に続く2回目の0-0での引き分け、投手の健闘が光りました。
成瀬は延長10回まで投げ抜き、僅か3安打で零封しました。
先日の試合で失投により負けたこともあり、今日は慎重に左右高低を使い分けて、阪神打線に的を絞らせませんでした。
彼にとっての生命線であるコントロールも冴えて無四球、素晴らしいの一語に尽きます。
各打者が差し込まれて詰まった打球が大半だったので、球の出所が見づらいことに加えて切れもあったのでしょう。
数少ないピンチも気合いたっぷり、貫禄充分に抑え、彼が投げている間は点を取られる気がしませんでした。
この快刀乱麻の内容に、いつもは100球前後で交代させるバレンタイン監督も、次の登板が交流戦明けで間隔が空くこともあってか、珍しく129球まで投げさせました。
今年の成瀬は試合をぶち壊すような投球をしたことがなく、今や三本柱の中でも一番手だと思います。
打線の援護なく勝ち星こそ付きませんでしたが、今日のピッチングは1勝以上の価値があります。
小林雅は人気者。
12回にコールされた時、球場全体から、そう3塁側やレフトスタンドからも歓声があがりました。
ロッテファンからは悲鳴に近い叫び、阪神ファンからは歓喜の叫びの様に聞こえたのは、きっと気のせいでしょう。
隣に座っていた阪神ファンは、9回ぐらいから「コバマサ出てこないかな」としきりに口にしていました。
相手チームからも登板を期待される小林雅の人気は、もう全国区です。
・・・とまあ、自虐的なのはここまでにしても、ピシッと抑えられないですかね。
昨日があんな感じでしたので、今日はリベンジで完璧に抑えなければいけないはずなのに、あっさりと先頭打者を出してしまう、まあいつもの小林雅でした。
一塁走者の暴走でピンチを切り抜けはしましたが、やはり全幅の信頼を置くにはほど遠い小林雅がそこにいました。
試合の流れとしては、成瀬の奮闘もあってロッテが勝たなければならない試合だったと思いますが、打線も今日は要所を抑えられましたので、負けなくてラッキーと思うしかないのかもしれません。
期待した成瀬の完封かサヨナラ勝ち、の両方が見られるのではないかという場面もありましたが、そこまで世の中は甘くありませんでした。
いずれにせよ、今日は昨日の展開から絶対に先制しなければならない試合で、成瀬は見事に応えましたが、打撃陣が思うようにいきませんでした。
疑問だったのが2回の無死一塁、橋本になぜ送らせなかったかです。
絶対に先制点が必要という思いがベンチにあれば、あそこはどう考えてもバントの場面でした。
次の青野がヒットを放っただけに、あそこできっちりと送っていれば先制できたかもしれず、私からすれば戦略ミスとしか言いようがありません。
流れとか勢いを全く無視するバレンタイン監督だけに、序盤に送る必要なし、との考えだったのでしょう。
中盤以降はサブローに送らせるなどバントを多用しただけに、非常に残念でした。
不覚にも、早坂が守備についたのを見て、塀内が抹消されたことに気がつきました。
常々主張していたとおり、彼にとっては2軍で出直してくることがプラスだと思いますので、いい判断だと思います。
遅すぎた感もありますが、オールスター明けぐらいに、真っ黒になって逞しくなった塀内が戻ってきてくれることを期待しています。
彼が立ち直れるかどうかが、秋のドラフト戦略にも大きく影響してくると思いますので、古賀監督の手腕にすがるしかありません。
逃げてどうする、渡辺正。
本当は彼がしっかりしていれば、今江の不在など何でもないはずなのですが、どうも伸び悩みもここまでくると感心するしかありません。
プロ入りした時は大砲候補でしたが、いつの間にか守備の人になってしまいました。
ルーキーの時のザル守備を知っている者としては、守備はプロ入り後でも上達するという見本みたいな選手ですが、せめて身長ぐらいの率は残して欲しいです。
肝心の守備も連日のエラー、今日はほぼ正面の強い当たりを体で止めるどころか横へ逃げてしまうという醜態を見せてしまいました。
思えば昨日のTSUYOSHIの欠場から、何かが狂い始めたような気がします。
チャンスに凡退に痛いエラーと、代わりに入った渡辺正がポイントとなった2連戦で、彼の出した結果通りの1敗1分ですから、もう一段の奮起を願います。
日本ハム、オリックスが勝ち、ナイターで巨人が勝てば、優勝争いはロッテを入れた4チームで争われることになります。
残り5試合で2ゲーム差ですから、もう負けは許されません。
次の巨人戦で巨人を蹴落とし、オリックスは中日の奮起に期待し、日本ハムは・・・広島と阪神か・・・運を天に任せるしかなさそうです。
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成瀬投手は安定感もあって、この力投が次の登板以降に飛躍しそうな感じでしたね!!!
次がパリーグ連合の巨人戦ですから、この投手陣で・・・あ、小野か・・・。