2011年通信簿 99 カルロス・ロサ

99　カルロス・ロサ　投手　27歳　年俸3780万円

【2011年成績】　62試合　3勝4敗1S　防御率2.08　73回2/3　62被安打　2被本塁打　19与四球　3与死球　48奪三振　被打率.233

伊藤と同じく勝っていても負けていても投げさせられる無茶苦茶な起用をされたロサですが、めげずに見事な活躍を見せてくれました。
もしロサの補強が無ければ100敗の心配をしなければならなかったかもしれず、また腐らずに投げてくれたロサにはひれ伏す思いです。
オープン戦ではやや不安定なところを見せて守護神としての起用はなりませんでしたが、これだけの登板機会で防御率が2点そこそこですので文句のつけようがありません。
来季も伊藤とともにロッテの中盤を支える貴重な戦力ですので、勝利の方程式のみでの50試合登板を期待します。

150キロ前後のストレートをビシバシと、それこそちぎっては投げ、といった感じのロサは見ていて爽快感があります。
そういったタイプの投手がロッテに少ないこともありますが、それでいてコントロールで破綻をすることが少ないのが意外でもあり、メジャーや3Aなどでの四球の数は参考程度でよいのではないかと、ここのところのロッテの外国人投手を見ればそんな気がしてきます。
もちろん編成部の目の付け所が順応性などに重きを置いていることも理由でしょうが、このいい意味での計算違いは今季のロッテにとってはまさに救世主の登場でした。
成瀬とはまた違った意味での泣き顔であり、唐川に通ずるところのある無表情さは頼もしく、もうロサ抜きのリリーフ陣などは想像もできません。
そうなれば藪田の年齢を考えて抑えでの起用も検討したくもなりますが、奪三振率があまり高くないこと、これは球質と言うよりは配球が影響をしているような気がしないでもないのですが、また伊藤の負荷もありますので来季も中継ぎとしての活躍に期待をしています。
これが中郷や山本徹がもう少し伸びてくれば中盤を任せられますので、ロサの次を考えるのはそれからでも遅くはないでしょう。
あまり活躍が過ぎると年俸の高騰でロッテが抱えきれなくなる、あるいはメジャー復帰なんて話が出てくるのではないかとの心配をしなければならないのが辛いのですが、今はそれを忘れてロサが充実感を味わえるような舞台で、そこで活き活きと活躍をする姿を、そしてそろそろ笑顔を見てみたい来季です。

【オリオン村査定】　3780万円 → 7560万円 （△100%）