今年のドラフト会議が終わりました。
注目の桐光学園の松井には5球団の入札があり、乗りに乗っている楽天の抽選勝ちです。
その松井に同じく入札をすると思われていたロッテは東京ガスの石川に方針変更で巨人と重複し、このくじ引きのために温存をしていた右手で伊東監督が当たりを引いてくれました。
その後も立正大の吉田、上武大の三木、日本生命の吉原、井上と社会人、大学生を獲りまくるには財布が小さすぎるのではないかと見ているこちらが心配になるぐらいで、それこそ三木の指名の段階で昨年、一昨年と同じく少数精鋭という免罪符で打ちきりになるのではないかと怖れていただけに、今回の6人の指名は大きな喜びです。
伊東監督が重点ポイントとして挙げていた即戦力の投手、捕手に加えて大砲候補も獲れましたから、その伊東監督の言葉どおりに90点に近いのではないかと思います。
気になるとすればやはり外野手の補強が無かったことで、フェニックスリーグで川本と江村が外野を守っているという惨状からすれば1人は獲るべきでした。
それでも育成枠で捕手の肘井を指名したことで玉突きのようにコンバートがあるかもしれず、何にせよまだスタート地点に立っただけですので勝負はこれからです。
1巡目の石川は昨年も候補に挙がりながらも指名漏れをしたことで、リベンジとばかりに今年に大きく伸びた大型右腕です。
MAX150キロを誇るとは剛球投手のような印象がありますが、しかし実際のところは140キロ前後のストレートに多彩な変化球とコントロールで勝負をするスタイルのようです。
奪三振率はさほど高くはなく打たせて取るタイプのようですから、そのあたりの過大な期待は禁物でしょう。
一歩間違えばロッテな投手になりかねない石川はしかし制球難でスピードを捨てるといった感じでもありませんから、逆にプロでそのストレートに磨きをかけることでの成長も期待できますし、大卒3年目で松永と同い年ですから開幕一軍はもちろんのことローテーションに入ってくれることが大前提であることは言うまでもありません。
現時点での集客力を捨ててまでの石川への入札だったのですから、新人王を目指して頑張ってもらいたいです。
2巡目の吉田はさりげなく地元出身で、それも一つの指名理由だったのかもしれません。
二部リーグながらも14本塁打と一発の魅力がある打撃と、平均以上の肩、脚力が持ち味な三拍子揃った捕手との評価です。
逆に言えば何か一つでも突出したものが無いというところが弱点になるかもしれませんが、キャッチングもまずまずとのことですし、ポスト里崎の争いに殴り込みをかけてくれるのではないかとの期待がありますので、故障がちなその里崎の穴を埋めるべく江村、田村と競い合ってくれればと思います。
3巡目の三木は走攻守の三拍子が揃ったショートストップで、関甲新学生リーグという地方リーグのようなところでのプレーですので数字を額面どおりに受け取っていいかどうかは微妙ではありますが、大学通算で.311の7本塁打、24盗塁とその評判に違わぬ成績を残しています。
どうやら右膝を痛めた影響でこの秋のリーグ戦では主に三塁を守ったようですので、その故障の状態が心配ではあります。
これで二年連続しての上武大からの入団となりますし、過去もそれなりの選手を輩出していますから、今後もいいおつき合いができればと願いましょう。
4巡目の吉原はこちらも夏に肘を痛めたとのことで、過去のロッテであればこういった選手は忌避する傾向が強かっただけに意外な指名ではあります。
高校、大学と肩肘を痛めた南を獲ったあたりから、風向きが変わってきたのかもしれません。
その吉原は173センチとも170センチとも言われる小柄な投手で、こちらもMAX151キロが一人歩きをしていますがやはり140キロ前後のストレートにチェンジアップ、スライダー、フォークを絡めてのピッチングスタイルのようで、コントロールはややアバウトというのが気がかりと言えば気がかりです。
社会人では主に先発だった吉原をどう使っていくのか、ポテンシャルはあるようですからストレートでぐいぐいと押すタイプの中継ぎがよいのではないかと思います。
5巡目の井上はかなり驚きな指名で、その100キロを超える体格からDHか一塁手でしか起用ができませんので悩ましいところです。
そこの住人は井口、福浦、サブロー、ブラゼルと錚々たる顔ぶれですから井上にとってはかなり厳しく、しかしいずれもベテランだけに3年のスパンで考えればチャンスはあります。
チームとしては待望久しい大砲候補ですし、その一方で器用さも兼ね備えて率も残せる井上ですから、あるいは面白い存在になってくれるかもしれません。
6巡目の二木は187センチと長身、かつ73キロと細身のスリークォーターで、ストレートは130キロ台後半ながらも制球力に秀でた軟投派と評されています。
鹿児島情報というあまり聞き慣れない高校の出身ですから体作りなどもこれからでしょうから、体幹がしっかりとすれば大きく伸びてくれるかもしれません。
顔つきはどこかヘラヘラ王子に似ていないこともありませんので、三年後の一軍を目指して頑張ってもらいたいです。
育成1巡目の肘井は強打の左打ちで、兵庫県下では名の通った捕手のようです。
左打ちの捕手と言えば橋本ですが、そのレベルまで伸びてくれれば言うことはありません。
ただ捕手としての経験は浅いようですからあるいは打撃を活かしての、という名の外野手不足の対策で駆り出される可能性はありそうです。
あとは本人のものと思しきtwitterを見る限りでは何かをやらかしそうで、野球以外のところで目立たないことを願います。
1巡目 石川歩 投手 右 25歳 東京ガス 186cm・75kg 予想背番号12
2巡目 吉田裕太 捕手 右 22歳 立正大 183cm・94kg 予想背番号25
3巡目 三木亮 内野手 右 22歳 上武大 175cm・75kg 予想背番号37
4巡目 吉原正平 投手 右 24歳 日本生命 173cm・75kg 予想背番号40
5巡目 井上晴哉 内野手 右 24歳 日本生命 180cm・110kg 予想背番号56
6巡目 二木康太 投手 右 18歳 鹿児島情報 187cm・73kg 予想背番号58
育成枠1巡目 肘井竜蔵 捕手 左 18歳 北条 182cm・84kg 予想背番号121
とっさに浮かんだのは、DeNAの内藤ですがどのようなタイプをお探しですか?
二軍の外野手が、いない問題の解消には至らなかったのは、残念ではありましが、残っていなかった割り切る事にします。
その代わりに、満遍なく指名出来たので嬉しいドラフトに感じています。
ロッテの懐具合も心配しますが、日本生命の主力が、ごっそりと抜ける事も余計ながらも心配してしまいました。
秋季キャンプ、期待しましょう。
黒鯉さんが来られている中、自分ごとき者がカープのことを語るのは恐縮ですが、カープにとっても良いドラフトになったと思います。来年はいい左腕と若い捕手、採れたらいいなぁ、と考えています。
来年こそは、共に頂上決戦、殺り合いましょう(笑)
マリーンズとの交流戦も楽しみです。
いろいろ見てまわってましたがどの選手も好印象なコメントで入団してくれそうな雰囲気を感じます
私的には吉原に期待してます、若獅子賞投手ですし最速151との事でスタミナもありそうで先発で見てみたいです
彼らのロッテのユニフォーム姿が早くみたいです(笑)
おっしゃるとおり、実際にボールを見た同僚も150キロはtoo muchな印象で、むしろ西野っぽいとのことですが、とにかく期待したいと思います。
しかし、さすが勝負師伊東監督、ヒキの強さは天性と思いました・・・思惑どおりの獲得で良かったですね。
この2人が補強ポイントだったと思うので
それだけで成功したドラフトだったと思っています!
特に三木には大きく期待しています♪
6人指名に育成1人指名には驚くばかりです
シーズン中何度となく層の薄さを嘆いていた伊東監督のCSまでの躍進に
フロントがチーム強化に真剣になりだした姿勢を感じます
あとは外野手の補強をどうしていくかですね
外野手で戦力外になった面々を見ると阪神の浅井や横浜の森本あたりは
ネームバリューは高いですが劣化している印象が強いので難しいかな
充実したドラフトを見ると例年動きが少ないロッテのオフも話題が多そうで楽しみです
まず第一に感じたのは松井を最初から避けたか。ということと、例年通り即戦力に近い大卒社会人が多いという印象ですね。
まあ、松井を避けたのは良いんじゃ無いかと思います。下馬評でも即戦力では無い感じ(無理に使うと潰れかねない)なので。
それで、石川というのは良い選択なのかもしれませんね。まあ、MAX150というのは過去に一度でも出したことがあればそう書けるので、実質は140キロ中盤ぐらいとみれば良いのかな?と思います。
2位(2巡目というのかな?)以下も捕手、内野手と取っているので、バランスが良いと思います。
ただ、捕手を2人(育成が1人ですが)取ると言うことは、現有捕手でコンバートとかリリースと言うこともあり得るのか?と勘ぐりますが。
外野を取らなかったのは、捕手などからのコンバートなどがある伏線なのか、単に欲しい外野手が居なかったからなのか。
内野手2人は良いですね。そろそろ、下に居る翔太や角、高濱に危機感を持って欲しいですから。
6人指名ですから戦力外の人数と同数となりますので、さらなる補強の場合はあと数人の戦力外もあるのかと想像しますが。
近頃では、ロッテだからいやだという選手は居ないようなので、来てくれるならウエルカムで頑張ってほしいですね。
松永、唐川、益田、大地世代の選手が増えました。切磋琢磨して中堅ベテランを煽るような状況を期待します。
ドラフトが終わりましたので、あとはFA、外国人、トレードに注目。大物外国人は無理でしょう。涌井は取りましょう。井口との年俸比較、成瀬との人間関係等の問題もありますが・・・。