オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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大嶺を勝たせてあげたかった

2009-04-18 02:21:17 | 千葉ロッテ

 

昨日の寒さに懲りて今日は魔法瓶にお茶を入れて持って行ったおかげで、連日の延長戦も苦にならずに3連勝を見届けることができました。
しかし昨日とは喜びの度合いが小さいのは、大嶺に白星をプレゼントすることができなかったことが、喉に小骨が刺さったような感じになっているからです。

髪を切って元猿岩石の有吉に似た風貌となった大嶺は、立ち上がりこそ先日の日本ハム戦と同様にストレートが高めに抜けていましたが、日本ハムとは違って凋落傾向にあるソフトバンク打線がその高めのボールに手を出してくれたお陰もあって、回を重ねる毎にストレートの浮き具合が収まってきました。
MAX147キロのストレートには伸びがあったために多少の高めであれば打者が手を出してくれますし、今日は変化球のコントロールも比較的まとまっていたので、マウンド上で気合いを発する大嶺にとっては思うがままのピッチングであったと思います。
7回を115球と先発として十分に責任を果たしましたし、文句のつけようがありません。
欲を言えばウィニングショットになるような変化球を1つでも習得できれば、今日のように簡単に追い込みながらも粘られるといった苦労もなかったのでしょうが、1年前までは変化球でストライクを取ることに四苦八苦をしていたことを考えれば、驚くぐらいに成長をしている大嶺です。
ですからこのまま順調にローテーションに定着をしてくれれば、今年の終盤にももう一皮むけた大嶺の姿を見ることが出来るかもしれません。
だからこそ大嶺に勝ち星をつけてあげたかった、足場を固めるための助けとなる白星が欲しかったのですが、なかなか世の中は思うようにはいきません。

打線はコントロールが甘い和田を攻めながらも攻めきれず、このあたりはさすがに和田と言ったところなのでしょうが、大嶺を援護することができませんでした。
作戦としては昨日に続いて意外にもきっちりとバントの指示を出していましたので問題はありませんでしたが、そのバントを失敗するわけですから普段の心構えがなっていないのだろうとしか言いようがなく、これは一朝一夕にどうこうできるものでもないでしょう。
それでもバントの指示がでることは喜ばしいことなのバレンタイン監督の心境変化に期待をしている向きも多いでしょうが、これまで「バントでもしちゃおうかな発作」には何度も期待をしては裏切られるの繰り返しでしたので、私は簡単には騙されません。
願わくばこの発作が今回は長引いてくれと、ただそれだけです。

打撃陣の援護がなくとも救援陣が抑えることが出来れば問題はなかったのですが、川崎があっさりと同点に追いつかれたのは痛すぎました。
今ひとつ調子に乗りきれない川崎を起用したこと自体は、長いシーズンを考えれば勝利の方程式を構成する川崎に期待をするところが大きいだけに、間違ったものとは思いません。
投球内容もチェンジアップやたぶんシュートのコントロールが緩かったことは確かですが、かと言って見るからに不調というわけでもなく、今日はダメだったなという感じです。
ただ気になるとすればストレートのスピードが出ていなかったことで、川崎は140キロ台のストレートをビシバシと投げ込むタイプではないとは言っても、今日のように130キロ台前半が精一杯というのもあまり記憶にありません。
肩肘などに違和感があるなどの不安要素がなければいいのだがと、ネガティブ思想が爆発しています。

最少出場試合での200本安打!

活躍をした試合の翌日から休養に入るのが恒例となった西岡ですが、どうやら偉大な記録を狙っているようです。
1試合に2安打を100試合で今年の目標の200本安打と首位打者を手中に収めることができますので、西岡のテーマは「いかに効率的に目標をクリアするか」です。
あと40試合近くは休める勘定ですから、根元も井口の加入で悲観をすることはないのかもしれません。
・・・と皮肉を言いたくなるほどの虚弱体質ぶりを今年も発揮してくれている西岡は、今度は右足首痛らしいです。
無理をしてでも出場をしろとは言いませんが、なぜこれほど怪我が多いのかを真剣に考えてもらいたいですし、故障をしないことも才能の一つであることを忘れてはなりません。

肝心のサヨナラ劇について触れるのがかなり後回しになりましたが、二死からのチャンスメークをした福浦の活躍が大きかったと思います。
大爆発はしないものの地味に3割を打ち続けていれば、ふと気がつけばリーディングヒッター争いの上位に顔を出してくれるはずです。
また早坂がようやく何とかなりそうな雰囲気がでてきましたし、里崎はやはり里崎でしたし、連日の井口祭りになるほど都合よく事は運びませんでしたし、サブローの守備はやはりおかしかったでしたし、左打者で井口は何であんなに二塁ベース寄りに守っているのかが不思議でしたし、まあいろいろなことがあった試合でした。

和田キラーとして名を馳せた竹原の打撃にも、今日は注目をして見ていました。
結論から先に言えば、前途多難という感じです。
和田の失投とも言える高めのボールを強引に引っぱった先制ツーベース以外は大半が振り遅れで、右方向へのファールの嵐でした。
井口打法を完全にマスターするまでは格下の投手を相手に型を作るといった、2軍での修行をした方がよいのではないかと思えるぐらいです。
それでも不思議なもので相性というものはどうにもならないのか、和田が竹原に対しては非常に投げづらそうにしていたのが印象的でした。

ところで今日は天気が悪かったこともあってスタンドは閑散としていたのですが、内野自由席には一見して新入社員と思しき濃紺のスーツに身を包んだ、ざっと200人ぐらいの男女がソフトバンクのメガホンを手に集団で観戦をしていました。
何かのイベントなのかと思って見ていたのですが、かと言って同じ弁当を食べているわけでもなく、ビールを飲んでいるわけでもなく、かなり不思議な光景でした。

お仕事だったんですね。

その疑問が解けたのは、イニングの合間にビジョンに映し出された「ソフトバンク新入社員の皆様」の文字でした。
どうやら研修か何かのその足で、仕事の一環として連れてこられたようです。
物珍しそうにウェーブをしてみたり、試合をそっちのけでノンアルコールのコンパ状態だったりと、かなり迷惑な存在だったのですが、お仕事であれば仕方がありません。

若手の唐川と大嶺が今季の3指のピッチングを独占している状況ですから、エースの清水もそろそろ威厳を見せてもらわなければ困ります。
和田と同様にロッテはあまり苦にしていない新垣が相手ですから、先制点を許すような展開にならなければ勝機は充分にあるはずです。
とにかく勝ち続ければ季節外れのストーブリーグネタなどは放っておいても沈静化しますので、清水の快投でくだらないうわさ話をシャットアウトしてもらいましょう。



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
ソフトバンク 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 9

0

千葉ロッテ 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1X 2 5 0


◆4月17日(金) 千葉ロッテ-ソフトバンク1回戦(ロッテ1勝、18時15分、千葉、10,367人)
▽勝 荻野 5試合1勝
▽敗 攝津 4試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 大嶺、川崎、シコースキー、荻野―里崎
ソフトバンク 和田、ファルケンボーグ、攝津
―高谷

 

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10 コメント

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Unknown (YO)
2009-04-18 02:40:28
今までで大嶺は一番イイピッチングでしたね。これで勝利投手になれば文句ナシでしたが、川崎が・・・。
オリオンさんご指摘の通り、今シーズンは直球にあまり威力が感じられません。かなりの確率で直球を狙い打ちされてる感が。
昨シーズンの登板過多のツケがきてるのかな・・・?と思ってしまいます。
福浦は派手な活躍をしているワケではありませんがイイ所でイイ仕事しますね。
正直、相手の摂津の内容を見てたらとても打てそうな感じがしなかったので・・・。
あのレフト前ヒットはホント大きい1打でした。
西岡は昨日の井口のサヨナラHRの時にあれだけはしゃいで迎えてたのに、どこで足首を痛めたのか?
Unknown (PP)
2009-04-18 07:39:16
寒かった。金曜のナイターは18:30開始って遅いよ。都内在住だと帰りが遅くなって嫌ですね。10回で家路についた為、サブローのデッドボールサヨナラ押し出しは見れませんでした。大嶺は立ち上がり制球難でしたけど、ソフバン打線の選球眼の無さと拙攻に助けられ持ちこたえましたね。勝ち星つけてあげたかった、これで小野が中継ぎ降格かもね。
Unknown (スポーツ瓦版)
2009-04-18 09:55:55
昨日は大嶺に勝利して欲しかったですけど打線ですよね。
とりあえず勝てた (こま)
2009-04-18 10:11:38
前日の試合と違って、すっきりしない勝ち方でしたね。大嶺はナイスピッチングでした。なんといっても7回0失点ですからね。これでローテ落ちは免れましたので、唐川とともに先発の一角を守っていってほしいです。
しかし毎度のことですが、早川のあまりのバント下手には怒りを通り越して呆れます。なんでいつもいつもセーフティー気味にやるんでしょうかね。今までそれで失敗してるのに。
応援で勝てた? (Ken)
2009-04-18 11:11:51
マリンにて観戦。

小雨交じりで観衆の入りも寒かったですが、最後は熱のこもったチャンステーマが鳴り響き、ルーキーの摂津にプレッシャーを与えたと感じました。

12回表は誰が投げるのだろう?11回で決めてくれとの思いが伝わったのでしょう、代打大松で摂津も力を使い尽くしたか、福浦のヒットで流れがきましたね。


昨年もSBグループ新入社員研修ご一同が3塁側一角を占めていました。あの盛り上がりはホークスを応援してのことか、団体行動の研修項目の一環なのかわかりませんが、千葉までごくろうさまです。


3年目突入おめでとうございます。
おくればせながら。。
Unknown (伊予カモメ)
2009-04-18 11:28:46
ナイスピッチングの大嶺でしたが、7回で自ら降板というのは少し残念。ダルなら意地でも完封するでしょう。もう少し貪欲さが欲しい。まぁ、あそこでの継投は妥当な判断だと思っていますが。
しかしそこからまたシコースキーを使ってしまう展開に。今日は意地でも清水に長い回を投げてもらって、リリーフ陣を休ませてもらいたいですね。
Unknown (マッサン)
2009-04-18 11:29:45
大嶺投手、ナイスピッチングでしたね
先発陣にも少しずつ光が見えてきました。
大嶺投手には勝たせてあげたかったですが
こればっかりは川崎投手の復調待ちですね。
とにかく去年の最下位チームを構っている
ヒマなどありませんので、
どんどん突き落としてもらえればと思います。
Unknown (ティック)
2009-04-18 11:38:55
なんだかんだで3連勝出来たのは良かったですね。
今日の大嶺選手はかなり良いピッチングだっただけに打線の援護がなかったのはかわいそうでした。中継ぎ陣が1点差では不安であることは分かってたんですが案の定同点に追いつかれてしまいました。それでも逆転されずに粘ったのは良かったです。
開幕からずっと中継ぎ陣が酷使されてる状況なので清水選手に完投してもらいましょう。

西岡選手ですが、本人は出たがってるみたいですよ。実際どの程度の痛みか分かりませんが、ベンチがちょっと過保護なのかもしれません。
はんにゃ荻野 (にがうり太郎)
2009-04-18 11:42:04
大嶺が「猿岩石有吉」に似ているなぁとは以前から思っていました。
荻野は最近ブレイクしたお笑いの「はんにゃ」の一人に似ているとか。
何はともあれ最下位脱出。このまま上昇気流に乗って欲しいですね。
お返事 (オリオン)
2009-04-18 19:34:49
>YOさん
報道によれば走塁で痛めたらしいのですが、私もどのプレーかイマイチわかりません。
怪我さえなければ一流選手だったのにと、後世にそういった評価をされる選手で終わらないよう、西岡の奮起に期待をします。

>PPさん
個人的には試合開始に間に合うために、19時開始でもいいぐらいです(笑)
自転車での球場通いとなったので、帰りの時間が気にならなくなったのは大きいです。
でも電車を使っている方からすると、22時ぐらいがぎりぎりでしょう。
私も今のところに住む前は津田沼での乗り換えがシビアだったために、いつもダッシュを繰り返していました。

>スポーツ瓦版さん
今まで打線が奮起してきましたから、無理は言えませんね。

>こまさん
足のある左打者は、あの走りながらのバントはよくやりますね。
西岡もそれで散々失敗を繰り返していますが、インパクトの瞬間と走り出すタイミングが分かったと以前に言っていたように、最近は少しはましのようです。

>Kenさん
私は守護神伊藤の誕生かと、ドキドキして見ていました。
あれはソフトバンクと言うよりは、ソフトバンクグループだったんですね。
確かにやたら多いなと思ってみていました。
下世話な話ですが、可愛い子が多かったのも気になっていました(笑)

>伊予カモメさん
あれは大嶺の自発的な降板だったのですか、それは知りませんでした。
もっとも仰るようにあの交代は当然のことだと思いますが、大嶺は投げたいとの強い意志を持つぐらいになって欲しいです。
チームのことを考えて、などという老成した考え方は、まだ大嶺には早いと思います。

>マッサンさん
川崎、ちょっとやばげです。
ストレートに力が戻らないと、一昨年の清水になりそうな感じがあります。

>ティックさん
ベンチが無干渉で故障を悪化させた黒木や清水将の例がありますから、ベンチがそう判断をしたのであれば欠場もやむなしです。
ただすぐに故障をする西岡の体質はどうしたものか、もっと内面から鍛えることも必要かもしれません。

>にがうり太郎さん
はんにゃ、は知りませんでしたが、ネットで調べたら金田の方に似ていますね。
ロッテは有名人が多くて羨ましいです。