大嶺も一安心

先日は調整の遅れていた小野がようやく小野らしいピッチングを見せて一安心をさせてくれましたが、その小野とローテーション入りを争っている大嶺も小野に負けじと久しぶりに大嶺らしいピッチングを見せてくれました。
どうやらバレンタイン監督も大嶺は辛抱強く起用をするような発言をしていますし、その期待に違わぬ素材であることをアピールできたことで大きな一歩を踏み出しました。

大嶺の場合はコントロールが課題であることは言うまでもありませんが、あまりにそこに意識がいきすぎていたことがピッチングを小さくしていたことは否めません。
ですから先日も伊良部チックに「そこら辺」という感じで、とにかく持ち味である力で押し切るようなピッチングをして欲しいとの希望を書きました。
そのあたりは大嶺自身も感じていたのか今日は腕の振りを意識したとのことで、かなり力強いボールを投げることができたようです。
不思議なものでそういったピッチングをすると制球もあらかた落ち着いてくるようで、5回を6奪三振の2四球という大嶺にとっては上出来の内容でした。
もちろん立ち上がりの不安定さや、先頭打者から四球を連発するイニングもあり、どこかで1本出ていれば序盤でKOをされていたかもしれないものではありましたが、ずっと結果が伴わなかった大嶺にとってはとにかく結果が欲しかったはずですから、無失点で切り抜けた今日の試合は大きな自信に繋がるでしょう。
しかもいつもであればガス欠をする80球前後からむしろピッチングが安定をしたようで、いろいろな意味で大嶺にとっては収穫のあった登板でした。
問題は次の試合、同様の気持ちで臨むことができれば結果はついてくると思いますので、無心に投げることでローテーションの座をガッチリと掴んで欲しいと思います。

打線は例によって今日は2番にバーナムと、特攻精神の攻撃的オーダーでした。
もう西岡の3番は決まりのようですから、里崎を7番あたりの下位に置くことがよいと考えている私としては、今日のオーダーがベストに近いものとなります。
とは言え福浦の8番はいくら何でも意味が感じられないので、タイプではありませんが福浦を2番でサブローあたりを8番に、そんなところでしょうか。
ここにきて唐突に外野を守ることになったバーナムは守備については準備不足ではないかとの懸念がありますが、早川やサブローの調子が今ひとつですからいいプレッシャーになりますし、結果を出しているバーナムにチャンスを与えることはよいことだと思います。
先のオーダーに6番DHをバーナムと橋本、竹原にベニーあたりが争う形が今のところは妥当だと思いますし、すっかりと忘れられた感のあるランビンの巻き返しや、教育リーグで爆発を始めた気配のあるムニスの登場にも期待をしたいところです。

そのムニスを始めとする打撃陣が好調な教育リーグですが、一方の投手陣はルーキーが枕を並べて討ち死にをしてしまったようです。
期待をしていた上野が1/3回で4失点、香月が2/3回で6失点、坪井も2失点とのことで、辛うじて先発をした木村が1失点で切り抜けただけという散々たる結果に頭が痛くなります。
これで下からの突き上げは暫くは期待が出来なくなりましたので、先発陣は調整遅れが心配をされる渡辺俊と成瀬を含めた7人で開幕を迎えることになりそうです。
その先発陣を引っぱるエースの清水が予想どおりに明日の先発ですから、そろそろここらで打たれた方がよいのではと考えたりもしていますが、ボールの力を試すような三振を狙ったピッチングをしてもらいたいと、そういった観点でチェックをしていこうと思います。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 安 失 千葉ロッテ 0 2 0 0 1 0 0 1 0 4 8 0 ソフトバンク 0 0 0 0 0 1 0 0 1 2 8 0

◆3月17日（火）　ソフトバンク－千葉ロッテOP戦（ロッテ2勝1敗、18時、ヤフードーム、35,582人） ▽勝　大嶺　3試合1勝1敗 ▽S　荻野　6試合1勝2S ▽敗　ホールトン　3試合2敗 ▽本塁打　里崎1号（ホールトン）、松中2号（根本）、田上1号（荻野） ▽バッテリー 千葉ロッテ　大嶺、根本、中郷、松本、伊藤、荻野―里崎 ソフトバンク　ホールトン、新垣、ファルケンボーグ、久米―高谷