虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

皇居大手門

2016-12-02 00:16:10 | 旅行
二の丸庭園を後にして、大手門から出ます。
出る際には、入園時に受け取った札(入園票)を返却します。

大手門とは城の正面玄関(正門)といえる場所。
どんな城にも有りますが、皇居の大手門は独特の存在感があります。

皇居(旧江戸城)大手門は、慶長12年(1607年)藤堂高虎によって1年3ヶ月の短期間で完成し、元和6年(1620年)の江戸城修復に際し、伊達政宗らの協力によって、現在のような桝形の城門になったといわれています。

江戸時代、大名などの登城は、大手門と内桜田門(桔梗門)と定められていました。

余談ながら、井伊直弼が暗殺された桜田門外の変は、内桜田門から江戸城に、今でいうところの出勤時に水戸浪士たちに狙われ、命を落とします。

話を戻します。
多数の従者を伴った大名も、人数を限られて登城したため、多くの家臣は大手門の前あたり(現在の皇居外苑あたり?)で待機をしていたそうです。

当時は、元旦の朝から登城する大名行列を江戸の庶民たちが見学していたそうで、藩主を外で待つ従者相手に、団子などの物売り(出店)も出ていたとか。
どこか長閑な情景が目に浮かびます。
大手門の厳かなたたずまいとの対比が面白いですね。

画像は、内側からみた大手門

大手町から入ると、まず掘を越えて大手門。
右に入ると渡櫓門。
これらが桝形に配置され、まっすぐ入城できない構造になっています。