虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

理想論かもしれないが…

2009-02-28 09:39:19 | スポーツ
本来スポーツとは、地域社会のクラブで行われるのが理想的だと思うし、人間社会の構図からすれば至極真っ当なことだといえる。

可能性のある子どもたちが、裾野のスポーツ組織にいることがわかれば、クラブは先行投資としてその少年と契約を交わすだろう。
そのとき、裾野を担う組織の代表や監督は、その少年の代理人としてマネジメント料を受け取ることも当然といえる。
そして、クラブで高度な技量を発揮する若者がいて、彼らの活躍が観客を集め、ファンを喜ばせるとなれば、彼はプロ選手になる。

しかし、そのようなプロを頂点とする(真っ当な)スポーツクラブ組織がほとんど存在しない事実がある。
そして、日本のスポーツ界(とくに野球界)は、教育機関である学校がそれを担うようになってしまった。

学校は教育機関であり、そこで行われるスポーツは建前としては「体育」である。
ゆえに、金品の授受は表向きには許されずに「裏」で行われるようになってしまった。
同時に、選手に対する特別な待遇も表向きは禁止される。
しかし、高校野球や大学野球が「スポーツ興行」である限り、それらの動きは止められないのだ。

ひとつの解決策として、教育機関でのスポーツを興行として行うのを止めるべきだ。
また、メディアも無用に煽るようなことをやめなければ、将来的に若者たちが野球などのスポーツを行う場として、地域スポーツクラブに拠り所を求めるのは自然な成り行きだ。

マスコミを筆頭に肩で風切る大人たちが、教育機関での「スポーツ興行」でカネ儲けすべく、まとわりついているようにしか見えないのは、へそ曲がりな私だけだろうか?
もういい加減にしようよ!

Think Global,Act Local

2009-02-26 00:47:47 | 社会
最近感じることですが、"Think Global,Act Local"ってものすごく大事なことだと思う。
直訳すると「世界的な規模で物事を考え、地域的な活動に取り組む」ということ。
社会起業に関わる者として、とても本質をついた言葉だと思うし、言葉の意味に感銘を受けて、日常の仕事に臨んでいる。

現代社会の大きな問題の一つである環境問題も"Think Global,Act Local"で取り組まないと意味を成さない。
もちろん社会、経済などの多種多様な問題も然り。
自分だけ、また自国だけで完結するのではない。世界中にリレーされて(=繋がって)はじめて有益になる。
だって地球があって、世界中に多くの人間がいるからこそ、社会は成り立っているのだ。
それこそが循環型社会の本質であり、そこを肝に銘じていかないと、この世の中はめちゃくちゃになってしまう。

でもまだ自分のこと、そして目先のことばかりを追っている人々が、今のところ多数のように見える。
かくいう私は、ここ数年自ら紆余曲折したおかげで、その領域から脱却しつつある。これは間違いなく幸いなこと。
もし神がいるのなら、感謝しなければならない。

さぁ頑張ろうっと!

日本オリジナル

2009-02-25 09:25:05 | スポーツ
野球には硬式と軟式があります。
おそらく皆さん、ご存知でしょう!
元々、軟式野球は日本独自に考案されたのですが、現在は海外でも試合が開催されるほどになりました。

しかしテニスの軟式は日本で誕生し、日本でしか試合が行われていません。
ご存知でしたか?
この軟式テニスは日本の体育学校でテニスを教え始めた事に誕生したもので、完全な日本オリジナルなのです。
明治12年、東京に体育教師の育成を目的にした「体育伝習所」が開設されました。
この当時はアメリカから招いた講師(リーランド)が来日と同時にアメリカの硬式テニス道具を一式持ち込み、教え始めました。

その後、体育伝習所が東京高等師範学校に合併される事になり「東京高等師範・体育科」として再スタートを切ることになりました。
その頃、最初に持ち込まれたテニスボールなどが古くなっていたため、日本で間に合わせる事が出来ないかと言うことになり「従来のテニスボールより良く弾み、しかも安い」と言う理由で、ゴム会社にテニス用のゴムボールの生産を発注したのが軟式テニスが生まれたきっかけです。
つまり「日本人の体力でも遠くまで飛ばすことが出来、安いから」と言う理由で軟式テニスが誕生したのです。

そして、この体育科で勉強をした生徒たちが、やがて体育教師として全国へ赴任し、赴任地でゴムボールを使った軟式テニスを生徒達に指導することになるのです。
明治末期の記録によると、軟式テニスは日本人にとって一般的なスポーツになり、当時は野球以上に人気があったといわれています。

しかし現在では中学校のテニスでも軟式は廃れ、硬式テニスを選択する学校のほうが多くなっているそうです。
日本人の体力にあった日本だけのテニスを見直してみてはいかがでしょうか?

スポーツと温泉、そして地域交流

2009-02-24 07:05:11 | スポーツ
北海道内にはたくさんの温泉があり、こと冬時期においては冷え切った身体と心を温め、癒すのに最適な手段だといえます。

そして近年、各地域では各種レクリエーション施設が充実し、人々も多く活用するようになってきています。その背景には健康意識の上昇と、地域住民のスポーツ・レジャー活動に対する関心が高まっていることが挙げられるでしょう。

スポーツの観点においても、多様化してきた価値観により、新たなスポーツが求められて、生まれてきています。
このことは「生涯スポーツ」の観点でとらえればとても重要なことです。

多様化した(地域住民の)ニーズに対応するためには、地域の特色にあわせた施設の整備とその活用によって、ある程度はカバーできます。
ただ近年の財政状態では新たな施設の建設もままなりません。

そこで提案です。
既存の施設を有効に活用することでシナジー(相乗効果)を得ることができるのではないかと。
幸い、道内そして札幌市内や近郊にも多くの温泉施設があります。
その施設を最大限に活用し、スポーツで疲れた身体と心を温泉で癒し、また新たにスポーツに対する意欲が湧いて来ると言う相乗効果による「健康づくり」を行うことができると思うのです。
多くの人々が気軽に活用できる施設づくり(ソフト面の充実)を進めることで、人的ネットワークを広げることもできると思うのです。

また温泉には元来人々がくつろぎ、語らいの場としても使われてきました。
温泉交流により、世代の差を超えた人の輪をもっと広げることも可能となるでしょう。
そうすれば地域が活気づき、経済効果も得られるのではないでしょうか?

ps.温泉地に安価で気軽に利用できる総合スポーツクラブがあればいいと思いません?

職人気質

2009-02-23 23:07:22 | ビジネス
先日、知りあいの職人さんの話を聞いていて、痛切に感じたことがある。

確固たるこだわりがある(はず)にも関わらず、本人はあまり意識していない(ように見える)。
そして、その理論は言葉で表現しづらいらしく、ハッキリ言葉になって表現はされない。
もしかしたら、ただの表現下手なのかもしれないが、おそらく理屈ではなく感覚的なものなのだろう。
また変に力んでいなくて、常に自然体でいられるから、方向性がほとんどブレないのも感心する。

原価率や販促方法、そして戦略・戦術など、一般的な基準とはひと味違う独特なバランス感覚。
この感覚は、巷のビジネス本やビジネススクールで身につけることのできないものだ。
理論的ではないから、一般的な価値観では商売(ビジネス)下手になるかもしれないが、だからこそ安心感を生み、お客がお客を呼び込む好循環を生む。

売るではなく「売れる」
儲けるではなく「儲かる」

自らの理想を愚直なまでに追い求めて、結果的に消費者の共感を得る無欲な姿勢こそ「職人気質」なのかなぁって。

これは学問や前例主義では導き出せないはず。
あくまでも、各々が自らの経験で身につけたもので、経験と個々の価値観などの要素が微妙に絡み合って、程よいバランス感覚を作り出しているのだろう。
そのバランス感覚を磨くために、彼らは日々研鑽しているのではないだろうか?
その点、まだまだ頑張りが足りない自分の姿が見えた。情けない。

とってもいい勉強をさせてもらったし、すごく刺激にもなった。
何か大きく化けるきっかけになりそうな気がする。
また、しなくては!

○○職人のTさん、ありがとう。