メタルの衝撃

新旧含め、メタルに対する自分の思いを書き綴るブログ。

DEMON②

2016-01-30 23:45:37 | nwobhm
反響の大きかった1stに続き、更に完成度を高めた2nd。アルバムとしての纏まりは向上した分、曲毎のインパクトはやや控えめな印象を受けた。
それでも、実体験は出来なかったが、彼らはそのライブパフォーマンスでその地位を確実なものとして行った様だ。

本来ならば、その後も彼らの活動を追い続けていけば良かったのかもしれないが、いかんせん、nwobhmバンドは長期に亘り、インターバルも不規則で長かったりする。中々続けられるものでは無い。

特にこの2ndまでは日本でも紙ジャケでリイシューされてた筈。1stを聴いて少しでも興味が湧いたなら、このアルバムも聴いてみて欲しい。

DEMON/THE UNEXPECTED GUEST
1982年発
入手:1992年、ポニーキャニオン

DEF LEPPARD②

2016-01-23 22:27:06 | nwobhm
彼らが当初よりアメリカを意識していた事はレップスファンには周知の事実。NWOBHMの括りに入れられる事を嫌ったのも、そこにあるのだろう。

しかし、後のアルバムに比べれば、この頃の作風はまだ英国気質が抜けきれていない。その分、ハードなサウンドでギターの存在感がある作品である。
むしろ、個人的には彼らのサウンドを聴く事が出来る最終ラインであった。

このアルバムに収録の「Bringin' On The Heartbreak」のヒットにより、アメリカでの知名度を高めた為か、後のサウンドの方が非常にポップで印象深いメロディが多い。その分、一躍有名バンドの仲間入りを果たしたが、ポップロックであれ、ギターの音が聴こえないサウンドに興味は無い。

一般的には後のアルバムよりもクオリティは落ちるのかもしれないが、この哀愁味あるサウンドだけは今でも受け継がれている。

DEF LEPPARD/HIGH 'N' DRY
1981年発
入手:年月日不明、日本フォノグラム

ANGEL WITCH②

2016-01-20 23:01:46 | nwobhm
このアルバムは厳密にはNWOBHM期のものでは無い。メンバーもケヴィン以外は初期から代わっているし、内容も個人的に期待以下のものである。

解散、再結成を繰返し、2000年代に入りようやく初の来日となった訳だが、このライブの再現性について一つの疑問が解けた。
インタビューで語っていた内容だが、どうやらスタジオアルバムのクオリティをライブで表現出来なかったらしい。特にハーモニーが困難だった様だ。それともう一つ、ケヴィンのボーカルがライブでは安定していない。

これらがメンバー交代や解散の要因にもなったのだろう。

いずれにせよ、それでも今なお当時のカリスマ性は保ち続けている。このアルバムですら、入手困難の為か中古で2万近い値が付いているものすらある。
まぁ、マニア向けのアルバムかな。

ANGEL WITCH/LIVE
1990年発
入手:年月日不明、Metal Blade records

GIRL②

2016-01-16 22:48:38 | nwobhm
1stだけならいざ知らず、2nd以降も所有しているのは余程のマニアである(笑)

何しろ、前回記事でも書いたが、このGIRLはムーヴメントの中でも異色中の異色。日本では話題になったバンドの一つだが、好き嫌いが結構分かれたバンドである。

ただ、他のバンドにも共通する要素だが、1stアルバムだけで判断して欲しく無い。確かに曲単位の馴染みやすさ、アルバムに於ける曲のバリエーションは1stが勝る。しかし、1stで批判派のヤリダマに挙げられていたアメリカナイズされた曲はこの2ndでは減少し、全体的にタイトでマニア向けの纏まった仕上がりに、より英国らしさを感じたものである。

印象には残り難いアルバムではあるものの、この手のロックが好みの方には是非とも聴いて頂きたい1枚。

GIRL/WASTED YOUTH
1982年発
入手:1998年、日本クラウン

HELLOWEEN

2016-01-13 21:49:48 | GER
それまでバンド単位若しくはヨーロッパ地方のメタルとしてしか認知されていなかったドイツのメタルを一気に知らしめ、ジャーマンメタルというカテゴリーを形成するに至ったのはこのHELLOWEENの台頭による。
もっとも、82年にスコーピオンズが、そして、その2年後にアクセプトがアメリカを制し世界への認知度を高めた事に依る影響があってこそ、と個人的には思っているのだが。

一般的には次作のパート2が名盤として紹介される事が多い。確かにそれまでのB級臭さが払拭され、誰もが聴き易いサウンドとなった事に間違いは無い。しかし、個人的にはこのバンドを立ち上げたカイ・ハンセンの作るサウンドが好みであり、超絶ボーカルのマイケル・キスクがあまりにも衝撃的であった。
そして、初期HELLOWEENの崩壊を招いたのが次作であるが故に。その解釈についてはパート2の記事にて書く事とする。

現在のHELLOWEENに満足している人は別として、これから聴いてみたいと考えている人にオススメしたい。

HELLOWEEN/KEEPER OF THE SEVEN KEYS PART1
1987年発
入手:1987年、Victor