メタルの衝撃

新旧含め、メタルに対する自分の思いを書き綴るブログ。

DARK STAR

2015-06-27 15:16:53 | nwobhm
実はこのアルバムは昔、購入を見送った事がある。コンピレーション・アルバムにも収録され、レビューでも良く書かれる代表曲「lady of mars」はそれなりのサビを持った曲なのだが、曲の構成自体とても巧いとは言い切れず、中途半端な印象を受けたからだ。

そして見送った後、再発される事なく時が過ぎ去っていったが、2009年になり再発されているのを見付け、購入してみたのだ。
そして聴いてみた感想は、一番印象に残りやすい曲は代表曲のみ。他は予測していた通りだった。今では国内盤で紙ジャケ、ボートラ多数で発売されている様だが、個人的にはワザワザ値段の高い国内盤を購入する事はオススメ出来ない。YouTubeでアルバム丸ごと聴く事が出来れば別だが、一番安い輸入盤かユーズドで試した方が良いだろう。

しかも、これはマニア向けなので、nwobhm初心者は手を出さない方が良い。nwobhmを追求したくなってからでも遅くは無い。

DARK STAR/DARK STAR
1981年発
入手:2009年、Krescendo record

SAMSON

2015-06-24 22:44:57 | nwobhm
これまたnwobhmを体現したバンド、SAMSON。

彼らのピークはブルース・ディキッソンが参加、加入した時期のみ。ある意味、ブルースが関わったからこそ注目を浴びたとも言える。

サムソンの名盤は3rdと言われているが、この2ndも甲乙つけがたい。
丁度、彼らのスタイルが確立されつつある時期のアルバムで、その功績はやはりブルース。1stではとあるバンドのコンポーザーがゲスト参加した事により、そのサウンドに色濃く反映されていたが、この2ndではブルースが全面的に参加した事により、各曲もさることながらアルバム全体の印象も大きく変わった。

1stからの余韻も多少はあるものの、実はメイデンの要素もこの2ndには含まれている。どの曲のどの部分なのかは実際に聴いてみて探して頂きたい。

SAMSON/HEAD ON
1980年発
入手:2001年、Sanctuary records

メタル低迷の検証その4

2015-06-21 21:33:40 | メタル検証
本日は個人的な感想を。

具体的にいつからか、と言われれば恐らくドリームシアターが支持を集める様になってからではないかと思うのだが、技術面だけが注目される傾向にあったのではないか。
その証拠にその後、出てきたバンドの殆どはテクニカルなものが多く、中には技術面のみが際立ち、その他があまりパッとしないものもあった。
当然、ユーザーは技術面の評価もある訳で、バンドメンバーなんかは真似もしたりする。それも一つの要素ではあるのだが、結局大半のユーザーは単なる一ファンが多く、テクニカルな面も着目はするものの、曲の印象だったり、曲から伝わってくるスピリットだったりするのでは無いだろうか。

例え、演奏が下手であろうと、伝わってくるものがあれば、いつまでも印象に残るのである。

その起因が全ての元凶かと言えば、そうでもなく、それを支持したユーザーにも責任があり、その傾向がこれからの主流だと決定したレーベルにも問題がある。
結局は一つのキッカケで低迷のスパイラルに入り込み、再起を計っても真のメタル好きしか残らなくなってしまったが為の結果であろうと思われる。

一応、以前の盛り上がりを基準に"低迷"としたが、個人的にはこの状態が普通。やや、停滞気味ではあるものの、俄ファンに騒がれるよりは現状のマトモな状態がおサイフにも優しい(笑)

BRING ME THE HORIZON

2015-06-20 20:54:06 | UK
古いものばかりでも何なので、今回は2000年代デビューのこのバンド。

出身はデフ・レパードと同じシェフィールド。バンド名も正統派メタルの雰囲気を醸し出しているが、蓋を開けてビックリ!怒涛の音塊に打ちのめされる。

カテゴリー的には所謂、デスコアのバンド。しかし、単なる破壊的サウンドではなく様々な音楽的要素を所々に配し、メタルコアさながらの曲もあったりと一辺倒では無い。
しかも当時、彼らの平均年齢が20歳そこそこでこのクオリティを打ち出したのだから、注目を浴びて当然だろう。
プロデュースにかのフレデリック・ノードストロムが関わっている功績もだいぶ大きいとは思うが(笑)

日本でのデビューはこの2ndアルバム「Suicide season」だから、デビュー自体はもっと早い。流石英国と言うべきか、英国メタルはまだまだ行ける可能性を示してくれた。勿論、それはこのバンドだけで感じた訳では無い。この当時、英国から有能なバンドが結構出ている。敢えてネタばらしはしないけど(笑)

もし、スラッシュメタルからグラインドコアやデスメタルへ聴き及んだ方やメタルコア好きの方でこのバンドを聴いた事の無い人がいたら、聴いてみて頂きたい。

BRING ME THE HORIZON/SUICIDE SEASON
2008年発
入手:2009年、BMG Japan

PRAYING MANTIS

2015-06-17 20:44:23 | nwobhm
前回に引き続き、見開きジャケです。

第1回モンスターズ・オブ・ロックに出場した事をキッカケとしてレーベル契約を勝ち取り、デビュー・アルバムを発表するのだが、何故か流通せず。日本では入手困難だった為に高額取引&海賊盤が当たり前の状態だった様だ。

自分がこのアルバムを入手し、初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れられない。これだけのクオリティのアルバムが何故?と。ツインリードのギターに全編にわたる重厚なハーモニー。リピートしまくりだった(笑)
強いて言うならば、全体的にポップなイメージを受ける事か。しかし、英国らしい叙情的メロディは言うまでもなく、ポップとは言えアメリカナイズされてはいない。

一般的に3rdを名盤として挙げる人が多いが、この1st「Time tell no lies」がこの当時にしてこのクオリティである点と英国サウンドを巧くポップなサウンドに仕上げている点から言って、個人的にはこのアルバムがマスト。

PRAYING MANTIS/TIME TELL NO LIES
1981年発
入手:年月日不明、