メタルの衝撃

新旧含め、メタルに対する自分の思いを書き綴るブログ。

BULLET FOR MY VALENTINE

2015-12-26 22:41:40 | UK
今や英国代表バンドの一つとなったBFMV。本来ならば最新作を紹介すべき所だが、彼らの地位を決定付けたデビューアルバムを。

IRON MAIDENのブルース・ディキッソンをして「メタルの未来」と言わしめたそのサウンドは簡単に言えばメタルコア。メロディアスでありながらもグロウルを効果的に使い、曲毎の印象を強く残した。
メロデスと違うのはスラッシュ由来のリフと短く刻むリズムにあり、流麗な流れを持たない点にある。

特に未経験の方にオススメしたいのは、このアルバムからのヒットナンバー「Tears don't fall」をYouTubeで映像(official video)と一緒に聴いて頂きたい。本当ならば限定ミニ・アルバム「レア・カッツ」に収録されていた完全版PVを見て欲しいのだが、現在入手不可能なので、そちらで。

興行的には2ndの方が上回るが、それはこの1stの出来の良さから期待により購入した要素も含まれている。あのハプニング?を受け入れられないユーザーもいたに違いない。(詳しくは2ndの記事にて)

BULLET FOR MY VALENTINE/THE POISON
2005年発
入手:2007年、BMG Japan

GRIM REAPER②

2015-12-23 22:21:33 | nwobhm
このアルバムが発売された頃はもはやムーブメントの末期であり、時期的に含められるか否か確たる基準が無い為、ギリギリ1985年はセーフという自分なりの線引きをしている。

そんな事よりも、ムーブメントから生まれたこのバンドの勢いは尚、このアルバムで加速している事から考えるにGRIM REAPERのムーブメントは終わっていない。
オリジナル・アルバムは1stからプロダクションの関係で音質は酷い状態であったが、常に流通しているアルバムであったので、リマスターされる可能性が高いと思い、購入を控えていたが、国内盤での初リリースに伴うリマスターで入手。音質は格段に向上した。

無論、各曲のクオリティも素晴らしく、次作に期待を持たせるだけの魅力と高揚感。(遡っての購入なので待つ事は無かったが...)現在でも充分に通じる内容となっている。
そして、前作を上回る高揚感は何故か、聴き込むと今作はライブ感が増している事に気付く。
アメリカでの売上は前作を超える事は無かったが、それでも高い評価を得ている。

GRIM REAPER/FEAR NO EVIL
1985年発
入手:2008年、BMG JAPAN

SAMSON②

2015-12-19 23:23:32 | nwobhm
このバンドがメジャーデビューする以前の1stアルバム。メジャーデビュー後のクオリティと明らかに異なるのは前回のT.O.P.Tのサイクス加入にも共通するが、このSAMSONの場合は其々に比較が出来る。
このアルバムには基本、8曲が収められているが、その内5曲をブルースの歌バージョンで録り直し、ボートラ追加。先ずはソングライティングにブルースが関わっていないパターンの純粋にボーカル表現力の違いが比較出来る。

そして、このアルバムを入手する事で次作以降のソングライティングも併せた違いが比較出来る。

その違いについては個人の受け取り方にもよるので敢えて書かない。ただ、このアルバムは一時、入手不可能とされる程、重要視されていた。
そして、現在も3rdと併せて入手困難である。

SAMSON/SURVIVORS
1979年発
入手:1990年、ジムコ・ジャパン

TYGERS OF PAN TANG②

2015-12-16 22:50:21 | nwobhm
名盤と言われる前作の反響からか、僅か8ヶ月でリリースされた3rdアルバム。

しかし、プロダクションのせいなのか、それとも噂のあったオリジナルメンバーのサイクスへの当て付けなのか、出来上がりはかなり地味な印象。
それでもサイクス不在時の作品に比べれば、その違いは明らか。

ただ、そのせいで前作を上回る評価は得られず、内部関係の影響もあってかサイクスは脱退する事となる。
サイクスと同じ立場にあったと思われていたデヴァレルはその後、バンドの再起を図るも空振りに終わる。

自分の興味はサイクスにあったとは言え、その差にサイクス不在時のアルバムを推奨する事は出来ない。後は自身で確かめて判断して頂きたい。

TYGERS OF PAN TANG/CRAZY NIGHTS
1981年発
入手:2007年、ユニバーサル・ミュージック

DIAMOND HEAD②

2015-12-12 22:18:57 | nwobhm

実質上の1stアルバム「LIGHTNING TO THE NATIONS」当初、このアルバムは真っ白なカバーが被せられ通信のみで販売されていた。
現在、様々な所でよく見るあの雲に映り込む雷光のジャケットは1987年Woolfe Recordsより再発された際に被せられたジャケットなのである。この年、メタリカのカバーアルバム「メタル・ガレージ」が発売されているのは全く無関係では無い。
よって、オリジナルは真っ白な通称ホワイト・アルバムとなるのである。

そして、このアルバムが特に人気を得ているのは、メタリカがカバーしている曲の殆どが収録されているアルバムであり、メジャーデビュー後のアルバムとは違い、ギターリフの際立った疾走感ある曲が多いからである。
恐らくメタリカから辿った者ならば、メジャーデビュー後のアルバムから入っている者が多い筈。自分も期せずしてメジャーデビュー後から聴き始めている。それでも尚、メジャー後のアルバムがこのバンドに合っていると思うのは、ショーンのボーカルにある。スピード感ある曲にもかかわらず、ノスタルジーを感じる独特のメロディ感性。

だが、メタリカというよりも主にラーズを虜にした曲の数々は並みのクオリティでは無い。メタリカのカバーで知っているだろうから言うまでも無い事だが。
どちらが好みであれ、聴いておかなければならないアルバム。

DIAMOND HEAD/WHITE ALBUM
1981年発
入手:2001年、Sanctuary Records