メタルの衝撃

新旧含め、メタルに対する自分の思いを書き綴るブログ。

LEGEND

2015-07-29 21:14:34 | nwobhm
英国はチャンネル諸島の一つ、ジャージー島出身のバンド。当時は同名のバンドがもうひとつあったらしいが、そちらに関しては知らない。

当時より非常に入手困難なアルバムがある時、アンソロジー盤で発売された。1st、2ndそしてEP、デモ音源と纏められたお得な2disk。

先のGASKINや次の予定としているLIMELIGHTとは違い、非常に個性的サウンド。その2つのバンドはラッシュからの影響が見られるのに対し、このLEGENDはKING CRIMSONからの影響が見られる。
とてもプログレバンドには見えないビジュアルとパフォーマンスながら(笑)個性的であるが故に惹き付けられる。

やや、当時としては大胆すぎるというか、実験的な感じも否めないが、プログレ好きにはオススメしたい。

LEGEND/ANTHOLOGY
オリジナル1st:1981年発、2nd:1982年発
入手:2002年、monster records

GASKIN

2015-07-25 22:57:28 | nwobhm
一つ戻って、メイデンのプログレ由来より無理矢理繋げて、今回はこのバンド。

nwobhmというムーブメントの中では非常に少ないプログレバンド。何かと3人編成だったり、当時の英国に於いて、その影響が大きい事もあってラッシュの名前が良く引き合いに出されるのだが、それだけでは無いだろう。

英国にもプログレの先駆者があり、このGASKINのサウンドにも近い要素を持っていた幾つかのバンド、そして同時期にデビューしたLIMELIGHTでさえ、相互作用があった筈。
良く説明書きでは伝統的ブリティッシュ・ハードなどと書かれるが、当時ハードロックという概念は英国には無い。その意味に於いては彼らもまたプログレメタルの先人であり、当時ならばそう納得出来る曲のクオリティを持つ。

彼らの特徴としてはメロディアス。そして幻想的且つその雰囲気を保つ演奏技術。

何度も繰返し言うようだが、サウンドがクリアでは無いのはnwobhmバンド共通の環境と事情によるもの。それでも特有の魅力が未だに色褪せないのは、何故なのか。

GASKIN/END OF THE WORLD
1981年発
入手:1992年、ポニーキャニオン

GRIM REAPER

2015-07-22 22:38:10 | nwobhm
そして、もうひとつ。以前に記事にしたバンド群よりはその影響は少ないものと思われるが、スピード/パワーメタルの源流となったバンド。

そのステージパフォーマンスは後のLIONSHEART含め、あまり評価が良くないものの、この楽曲のクオリティとスティーブ・グリメットのボーカルがそれを乗り越え評価されている。それと言うのも、nwobhmの典型であるインディーズ製作でありながら、アメリカでの評価が高かった点にある。しかも1stで評価された例は殆ど無い。

個人的にも先のBLITZ KRIEGやSATANよりも全てのバランスに於いて好みのサウンド。というか、バンドの評価としては極普通だが、総合的に良い。

特にスティーブの足跡を辿ってあるので、そちらも後程。

GRIM REAPER/SEE YOU IN HELL
1983年発
初回入手:年月日不明、現所有:2008年 BMG JAPAN


THE ANSWER

2015-07-20 22:45:58 | UK
昨日の記事から頭に先ず閃いたバンドがこれ。

1970年代のロックをベースとしながら、近代的アレンジにより古さと新しさが共存する素晴らしいサウンド。紹介記事の多くはあの時代に活躍したビッグネームを羅列していたが、曲毎に様々なバンドを想起させる要素が散りばめられ、思わず唸る事請け合い。

そして、この1stはアナログが無い。CDのみのリリースである。アナログ派は思わず躊躇してしまうかもしれないが、それでも一聴に値するサウンドだと自分は感じている。特筆すべきはその生々しいサウンド。ライブを意識してか、臨場感のあるサウンドに仕上げられている。

特に近年、ベテラン勢が活動を停滞させているのに対し、彼らはいつもと変わらないペースで活動を続けている。
若い世代にこのサウンドがどれだけ受け入れられているか分からないものの、このバンドを知る者が居たならば、1970年代のロックにも繋げられるであろう。

全世代に対し、オススメ。

THE ANSWER/RISE
2007年発
入手:2007年、WHDエンタテイメント

資格

2015-07-19 22:58:16 | 日記
ここに書く内容はあくまでも個人的意見。

最近、特にメタル業界が低迷しているせいか、某情報誌で現世代のメタルをあまり取り上げないせいだとか、需要の大多数が所謂、懐メタル世代で金も持っているからとか、訳分からん理由で低迷の原因にしてる様だが、ちょっと方向性がズレているだけで全くの見当違いとは言えない。

というのも、こうしたブログにしてもレビューにしても、中年と言われる世代の殆どが懐メタルばかりで新しいものを追っていないか、特定のカテゴリーだけで追い続けている為に若い世代との交流が少なく、共通点が少ない。
特に知識に長けた中年は更に厄介で、自らの知識を自慢したいのか、マニアックな内容も多い。確かにその分野に詳しい者が偶然にも目にする機会があったなら、理解はしてくれるだろうが、あまりにも可能性は低い。

自分でも時々、自らのブログを見直すのだが、マニアック過ぎる内容になっていないか気を付けたりする。そして、何よりも直近とは言わないまでも新しいものも聴いた上で、古い作品を記事にする。
あまり、新しいバンドの記事はまだ少ないものの、これから書いていくつもりである。

すなわち何が言いたいかというと、新しい世代に古いものばかりを紹介しても、説得力が無いばかりか、感性の差が埋められない。
直接、否定せずとも現世代のメタルを聴いていない事は間接的に理解出来ていない事と一緒だからだ。

旧世代はメタルに対しても知識人が多く、現世代は器があっても興味が向かない者が多い。ならば、その共通点を導き出すのは我々の務めではないだろうか。