犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

人生いろいろ~同窓会

2010-02-18 23:27:28 | 人生いろいろ
 先週の土曜日,卒業後初めての大学の同窓会がありました。

 その日は土曜日だというのに大阪出張があり,私は夜9時に新幹線で東京駅に到着。二次会からの参加でした。本当に,卒業後初めて再会するという学友もいて,一瞬,相手を見分けられない。

 入学時の語学クラスの級友なので,その後の専攻,進路もさまざまです。文学部らしく教職や研究職に進んだ人が多いのですが,銀行マン,メーカー勤務,税理士,作家,新聞記者,放送ディレクター,美術館の学芸員…。地方町の副町長さんなんていう変わり種もいる。

 この歳になると,みなさん錚々たる肩書です。

 そして私生活と言えば,独り者おり,離婚した者おり,最近結婚した者おり(実は,同窓会が企画されたのはその人の披露宴の席)…。

 まさに人生いろいろです。

 そのうちの一人は,ソウル時代,やはり駐在員としてソウルにやってきて,同じテニスチームでテニスをした仲です。また,もう一人はソウルに観光にやってきて楽しい思い出を作りました(→リンク)。

 同じ大学教授でも,大学院,講師,教授と正しく出世した者もいれば,大学時代はコミュニスト,大手企業に就職し,やはり学問への思いを断ち切れず,アカデミズムの世界に戻って大学で哲学を講じている人もいる。

 そうかといえば,作家を志し,芥川賞候補に3度も選ばれたが,物書きでは食えないので大学教師をしている人もいる。

 一人,美術史の女性教授は,英文科を出て8年間高校の英語教師をしたが,「これは私のしたいことと違う」と思い立って,センター試験を受け直した末,芸大合格。その後美術史の教授になった。人生の節目で,勇気ある選択をしています。

 話を聞いたとき,数日前にやはり久しぶりの電話をもらった高校の同級生を思い出した。彼は,司法試験を目指したが果たせずコンサルティング会社に就職。その後,父親の町工場を継いで社長になったけれども,姉の若くしての病死を契機に,会社を解散。一念発起して35歳で医学部に入り直し,今は医者をやっている。波瀾万丈の生涯です。

 今や,みな50を前にして,半生を振り返る時期に来ているようです。同窓会を毎年開くようになるのも,この年代が多いということです。

 そして,われわれもこれから毎年集まろうということで,再会を期して,家路に向かったのでした。

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