犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

飲みも飲んだり,チャミスル100億本

2006-05-29 06:43:27 | 飲む
 韓国焼酎のベストセラー,チャミスルが累計販売量,100億本を越えたそうです。

 私が韓国に来た96年,韓国の焼酎は真露(製造元:真露)とグリーン(製造元:斗山)の二種類でした。まもなく,それぞれの会社から高級焼酎(ちょっとだけ高い)が売り出されました。
 「チャンナムトンマルグンソジュ」(真露)と「キムサッカッ」(斗山)です。
 チャンナムトンのほうは,ウイスキーの輸入販売を始めた真露が,その空樽の廃物利用に考え出したものと聞きました。焼酎をしばらく洋酒の樽の中に寝かして,香りをつけてから売り出したもの。評判はよかったのですが,あまりに韓国人の飲むペースが早くて樽が追いつかなかったんでしょうか。まもなく販売中止になりました。
 そのあとを受けて登場したのが,「チャミスル」。これは,「真露」のそれぞれの漢字の意味をつなげたもの。(チャム)+(イスル)です。これが大ヒットし,昔ながらの「真露」,「グリーン」は市場から一掃され,競争相手のキムサッカッをも蹴散らしました(キムサッカッは朝鮮時代の放浪詩人の名前)。

 その後はチャミスルの独壇場が続いてますね。

 ミソジュ(米焼酎)とか,いくつか対抗商品が出ては藻屑のように消えていきました。唯一の対抗馬は,やはり斗山の「サン(山)」。しかし,売れ行きが芳しくないのか,最近「チョウムチョロム(初めてのように)」と改名し,初心に戻って巻き返しを図ろうとしています。

 この間,アルコール度数は少しずつ下がってきており,マイルドになりました。現在,チャミスルは21度,チョウムチョロムは20度。

参考-中央日報

 焼酎「チャミスル」 100億本販売 
 真露は、焼酎「チャムイスル」の累積販売量が100億本を超えたと発表した。
 1998年10月に発売されてから7年7カ月ぶり。国内の成人(約3500万人)1人当たり285本ずつ飲んだ計算になる。
 また100億本を横に並べると地球54周分になる。国内の長寿商品の中では「バッカス(ドリンク剤)」が44年間で152億5000本、ハイトビールが9年間で100億本、チルソンサイダーが50年間で100億本売れている。

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4 コメント

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Unknown (八田氏@K・F・C)
2006-05-29 18:22:12
100億本ってすごい数字ですよねえ。

僕もずいぶんと飲みましたが、100本くらいは飲んでるのかなあ。

知らぬうちにもっと飲んでいるかもしれませんが(笑)。



ちなみにチャミスルのアルコール度数ですが、

チョウムチョロムが出た影響でこちらも下がっています。

今年の2月からアルコール度数は20.1度です。

実にハンパですが、チョウムチョロムよりはややアルコール度数が高い。

そんなお得感を意識した設定なのかと思います。

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お得感 (犬鍋)
2006-05-29 22:46:25
コメントありがとうございます。

先ほど、冷蔵庫のチャミスルで確認しましたが、20.1度でした。お得感といえば、チャミスルのペットボトル。1.8リットルで3800ウォン! 圧倒的にお得です。
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はじめまして (meoksuni)
2006-05-30 00:42:28
はじめまして!八田さんのこりやうめーや!経由で遊びに来ました、ソウル在住のmeoksuniと申します。

私もお酒好きで今までに300本以上は飲んでると思います・・。100億本のうちの300本!うちの玄関から並べて次の曲がり角まで、と言った所でしょうか?



ところで、チャミスル、度数が変わってから味が変わりませんでしたか?後味が悪く、最近はもっぱらチョウムチョロムを飲んでいます。

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Unknown (犬鍋)
2006-05-30 06:22:57
meoksuniさん、コメントありがとうございます。

味の変化は気付きませんでした。味が違うといえば、日本で売ってる大きなビン入りのジンロ。あれは別物ですね。韓国内のジンロには日本で禁止されてる甘味料が入ってるから輸出用は別にしたとか。サッカリンかな。
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