犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

五十歳酒

2011-11-17 22:44:40 | 飲む

 先週の金曜日、久しぶりに新大久保で韓国料理を食べました。

 いつも行く庶民的サムギョプサルの店ではなく、珍しく高級店で、韓国料理のフルコースに酒「飲み放題」。

 ビールに始まって、チャミスル、マッコッリ、百歳酒。

 前にご紹介したことがあると思いますが、五十歳酒というのもある。これは、チャミスルと百歳酒を薬罐の中で混ぜたもの。チャミスルを生で飲むよりアルコール度数が薄まると同時に、百歳酒の甘さ、薬臭さを緩和でき、飲みやすくなります。

 百歳酒を飲んだほうがいいのか、五十歳酒を飲むほうがいいのかは人によって違いますが、今五十歳の私にとってはまったく同じです。

 なぜなら、百歳酒は、それを飲むと百歳まで長生きできる一方で、五十歳酒のほうは、それを飲んでから五十年を生きられる。五十歳の人間にとっては、どちらを飲んでも百歳まで生きられるわけです。

 私より若い人は、百歳酒のほうが長生きでき、私より年配の方は五十歳酒のほうが長生きができます。

 焼き肉盛り合わせ、平目の刺身、プルラクチョンゴル(タコとプルコギの鍋)、チジミ、トッポッキ…。

 いちおう韓国料理については詳しいことになっているので、いろいろ解説しながら杯を重ねる。

 目一杯食べ、目一杯飲み、そのまま二次会へ。二次会では、日本酒を飲んだ気がしますがよく覚えていない。

 そして最後、お開きになったあと、一人で行った韓国バーではテキーラでしめる。

 こんなにたくさんの酒をチャンポンにして、まともでいられるはずがありません。終電に間に合うように席を立つことができたのは、奇跡的です。

 しかし…。

 当然のようにして乗り換えるべき駅を寝過ごし、目覚めたときにはもはや上り電車はなし。この過ちを今まで何度繰り返してきたことか。

 タクシーの行列で震えながら待っていたときに、携帯メールが鳴りました。なんと、長女が同じように乗り過ごしていて、それを迎えに来た妻が近くの駅まで来ているという。

 タクシー代を使うことなく家に帰ることができたのは実にラッキーでした。


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