The Girl Can't Help It 1956 Full Movie
『女はそれを我慢できない』(The Girl Can't Help It)は、1956年製作のアメリカ映画。
ジェーン・マンスフィールドのアイドル映画で、ロックンロール全盛期の歌謡系コメディ映画でもある。ビスタ・サイズ白黒が一般的だったロックンロール映画の中で初めてワイド・スクリーン(シネマスコープ)、フルカラーで撮影された映画である。そのため、作中でもスタンダード・サイズ、白黒の場面から、画面の両端が広がり、白黒からカラーになるという演出が加えられている。ビートルズはメンバー全員リバプールで見て影響を受けたと絶賛し、「ザ・ビートルズ・アンソロジー」で引用されている。
内容
酒好きの宣伝屋トム・ミラー(トム・イーウェル)はある日、過去にギャングの親分であったマードック(エドモンド・オブライエン)に出会う。彼はマードックに雇われ、ある条件の下、美人で有名な娘ジェリイ(ジェーン・マンスフィールド)をスターにする仕事をすることになる。その条件とは、絶対に彼女に手を出してはならないというものであったが、この2人は愛し合うようになってしまう。彼女には歌手になるつもりは毛頭ないのだが、マードックに恩義があるために断れず、下手な歌を唱わなければならない。マードックは彼女をスターにしなければ顔が立たないので、でたらめな声でレコードに吹き込んだ彼女の歌を、さまざまなインチキを並べ強引に町中の酒場にかけさせる。それが奇妙な人気を博し、彼女をスターにしてしまう。ニューヨークの初舞台が迫り、はじめは反対していたマードックも、トムとジェリイの仲を許し、めでたくゴール・インとなろうとしたところに、マードックに張り合うギャング親分のホイラーが乗り込んでくる。だがトムが機転をきかせ、マードックが自ら舞台に立つと、得意の「ロック・アラウンド・ザ・ロック・パイル」を歌う。聴衆は喝采し、一緒に感激したホイラーもマードックと握手し、2人の対立は解決する。その10年後、結婚を果たしたトムとジェリイの間には5人の子供が生まれ、マードックはよき「おじいさん」となっている。
スタッフ
- 監督・脚本:フランク・タシュリン
- 脚本:ハーバート・ベイカー
- 原作:ガーソン・カニン
- 撮影:レオン・シャムロイ
- 音楽:ライオネル・ニューマン
キャスト
- ジェーン・マンスフィールド
- トム・イーウェル
- エドモンド・オブライエン
- ジュリー・ロンドン
- レイ・アンソニー
- バリー・ゴードン
- ジョン・エメリー
- ファニタ・ムーア
- ヘンリー・ジョーンズ