休校要請で現場は大混乱 「子供の居場所は」「部活休むしか」 (SANKEI news 2020/02/28)
新型肺炎について、感染率が高いが、致死率が低いので他の病気と同様に思っている私。
いえいえ、危険です、と思っている人もいる。
いろいろな見方がある。
新型肺炎=地震、津波、噴火等と思えば、乗り越えれる。
地震、津波、噴火等は、突然来る。
突然の事態に適応して人間は、生き残ってきた。
3.11も乗り越えた。
多分、新型肺炎も乗り越えることが可能。
新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、文部科学省は28日、全国の教育委員会に一斉休校を要請する通知を出した。「もうバタバタ」「仕事を休めず、子供たちだけ家に残すのは不安」。多くの学校でいきなり学年最後の日となったこの日、対応に追われた教育現場や、子供の居場所確保に悩む保護者らの間に混乱と戸惑いが広がった。
■「勉強したのに」
東京都台東区の都立白鴎高では、学年末テストや海外研修が取りやめになることについて、善本久子校長が校内放送を通じて生徒に説明、「休校中は不確かな情報に惑わされず、冷静に行動を」と注意を促した。
学年末テストの中止に1年生の男子生徒(16)は「勉強してきたのに残念」と肩を落とした。1年生の女子生徒も「先輩たちと過ごせる時間が少なくなり寂しい」と話した。
東京都町田市のある市立中学でも、今年度最後の登校日となった28日に期末テストが終了。2年の担任をつとめる国語教諭(45)は「何とか通知表がつけられる」と安堵(あんど)した一方で、「返却後の解説授業ができないと、せっかくの学びの機会が生かせない」とため息を漏らした。始業直後の時点では休校が未決定で、「来週からどうなるの」と不安がる生徒に「まずはテスト」と声をかけて落ち着かせ、休校決定後は家庭学習の教材の用意に追われた。「もうバタバタ。せめて準備期間が欲しかった」と不満を口にした。
都内の公立中学校の校長は、卒業式や修了式をどうするかはまだ未定とし、「生徒のために(式を)やらせてあげたいが、今までにないことで、都教委の方針に従って一つずつ対応していくしかない」と話した。また休校開始の3月2日が、都立高校の合格発表にあたることにも「生徒の不利益にならないよう、フォローアップが大事になる」と話した。
■練習継続判断も
一斉休校要請は、部活動関係者らにも活動継続か否かの難しい判断を迫っている。関東地方にあるバレーボール強豪校の私立高校の男性監督は「休校になったら、部活動も休むしかない。生徒の安全が最優先で仕方のないことだが、自宅待機をすることが本当に安全なのかは疑問が残る。検査自体が行き届いていない状態で、場当たり的な対応にも見える」と話した。
一方、3月19日に開幕予定の選抜高校野球は、日本高校野球連盟が大会開催の可否を3月4日にも協議するが、出場校は、独自の判断で練習を継続する方針の高校が多い。宮城県仙台市の仙台育英高校は休校するが、野球部は通常通りの練習を継続するという。担当者は「県高野連から『練習中止』という指示が来ていないので、生徒の体調管理や衛生指導に気を付けつつ続ける」と話す。
東京都世田谷区の国士舘高校は、2日以降も授業継続が決定されており、練習も通常通り行うという。
■「実家に預ける」
ひとり親や共働きの家庭では、子供の居場所確保に頭を悩ませる。「休もうと思えば休めるが、職場への遠慮で難しい」と話すのは、徳島市の小学校に5年生の長男が通う団体職員の50代女性。「夫婦共働きなので、子供を家に1人で残すと不安だ」と胸の内を明かした。鹿児島市の女性会社員(45)も「まだ小学1年生なので留守番はできない。夫と交代で休むか、実家から祖父母に来てもらうか」と話した。
小学2年の長女と、保育園児の長男を持つ東京都文京区の会社員女性(36)は、28日の夕方になってようやく小学校休校の3月2日以降も学童が開かれるとの連絡を受け、「学童が休みになるかとやきもきしていたので、ほっとした。子供を一人で留守番させることは危なくてできなかったので、とても心配だった」と話した。会社でしかできない仕事があるので休める日が限られており、学童が休みとなる可能性も踏まえ、昨日からママ友達と頻繁に情報交換していたという。「ママ友の中には子供を実家に預けることを検討している人もいた」
3月2日から春休みまで休校とした埼玉県は28日、仕事を休めない保護者がいることを踏まえ、休校期間も日中、子供を学校施設で受け入れる方針だ。大阪府も幼稚園児や小学3年以下の低学年児童らが過ごせる場所を学校・園内に設けるよう各市町村や私立学校に要請。吉村洋文知事は28日、「仕事を休んだら生活できない人もいる。家庭の事情に配慮した対策を取らないといけない」と強調した。