弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

鬼丸かおる著「女性のための法律Q&A」

2013-01-29 21:35:24 | 趣味・読書
先日、「最高裁判事に鬼丸かおる弁護士が内定」でご紹介したとおり、弁護士の鬼丸かおるさんが最高裁判事に内定しました。
鬼丸弁護士の経歴はというと、新聞記事に記載されているとおり、“東京大法学部卒、1973年司法修習生。日本女性法律家協会副会長や内閣府国民生活審議会委員などの経歴があり、現在は債権回収会社の取締役、防衛省防衛人事審議会委員などを務める。最高裁司法研修所の教官を経験している。”という点まではわかっています。また、杉並区の教育委員を長く務められていました。
私自身が存じ上げる範囲では、東京虎ノ門で個人の法律事務所を開設され、最近はもう一人の弁護士とお二人で事務所経営をなさっています。われわれ庶民が直面する問題についての訴訟代理人として極めて優秀で頼りがいがあり、それでいてとても気さくな方です。
さらに、上記経歴以外に、具体的にどのような法律分野でご活躍されているかを知りたいと思い、アマゾンで著書を検索してみました。その結果、以下の著書がヒットしました。
女性のための法律Q&A―若い女性のトラブル解決
鬼丸かおる・村千鶴子
新日本法規出版
成年後見の法律相談
離婚給付算定事例集-養育費・財産分与・慰謝料-
弁護士専門研修講座 相続・遺言 ―遺産分割と弁護士実務―
そこで、一番上の「女性のための法律Q&A―若い女性のトラブル解決」を購入してみました。平成11年発行で、新刊書としては購入できませんが古書として購入できました。
「はじめに」では以下のように紹介されています。
『この本を執筆した私たち2人は、約25年間さまざまな紛争の解決に当たってきた女性弁護士です。この短くはない経験から、私たちはトラブルに備えて知識を持って頂くことの重要さをずっしりと感じてきました。そして、若い方達にトラブルに対処する方法を知っていただきたいという思いが募ってまいりました。その結実がこの本です。
若い女性達が法的なトラブルに、より賢く向かい合って、若い時間を少しでも無駄なく生かせるようにと、女性弁護士の経験と知恵を凝縮して執筆したつもりです。
・・・
この本を求めて下さった方が私たちの成果を受け止めて下さり、トラブルに上手に対処して人生をより充実して過ごされることを切望してやみません。』
この文章こそ、鬼丸弁護士のご経歴を語っているものと思います。

本の構成は、
第1 楽しむ
第2 買い物をする
第3 ローン・クレジットを利用する
第4 住む
第5 独身生活をエンジョイする
第6 結婚する
第7 離婚する
第8 働く
第9 事故にあう
となっています。このうち、第5~第7の全部と第8、9の一部を鬼丸弁護士が担当されています。

本の末尾【著者紹介】によると、東京家庭裁判所調停委員・参与委員、東京簡易裁判所司法委員という経歴が紹介されています。
また、さらに以下の著書が紹介されています。
共著「夫婦親子の法律実務」(新日本法規)
共著「夫婦親子の法律相談」(制林書院)
共著・ペンネーム影山「民事弁護と裁判実務6損害賠償」
旧姓をペンネームにされたことがあるのですね。

以上判明した、鬼丸かおる弁護士の著書の表題から、鬼丸弁護士が、一般庶民、特に女性が遭遇する民事的な紛争解決について豊富な経験を積まれてきたことがわかります。
今回、最高裁判事に任命されることとなったわけですが、鬼丸弁護士のこの経歴を活かしていただければ、日本国民の、特に女性のために役に立つ施策が大いに前進するに違いないと期待しているところです。
頑張ってください。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 浜田宏一「アメリカは日本経... | トップ | 長谷川幸洋著「政府はこうし... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

趣味・読書」カテゴリの最新記事