弁理士の日々

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Number 771

2011-02-08 19:12:40 | サッカー
Number 771(1月27日発売)を買ってみました。といっても、明日(2月9日)には次の772号が発売されるようですが・・・。
Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2011年 2/10号 [雑誌]

文藝春秋

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まずびっくりするのは、サッカーアジア杯の話題が皆無であることです。

発売日の1月27日といえば、準決勝も終わって決勝を待つばかりの時期ではないですか。せめて、アジア杯に向けての日本代表の準備状況、見通しぐらいは記事になっていてもいいはずです。
くまなく探しましたが、次号(2月10日発売)の予告が「アジアカップ総力特集 ザック・ジャパンの論点」として紹介されているのみです。

開催前の段階ではよほど日本サッカーファンの間でアジア杯の注目度が低かったことの表れでしょうか。
それが始まってみたら、各試合ドラマの連続で、さらに優勝までしてしまうのですから、ナンバー誌が予想もしなかった展開で盛り上がったということになりますか。

今回のナンバー誌特集は「天才プレーヤーの創り方。」で、バルサのイエニスタ、レアルのエジルに加え、日本人選手として香川真司が取り上げられています。
神戸市で生まれた香川は、小学校5年から神戸NKサッカークラブに所属し、中学からはJクラブの下部組織ではなく、遠く離れた宮城県にある街クラブ「FCみやぎバルセロナ」に入りました。
仙台にあるこのクラブの当時の指導方針は「徹底したドリブル教育」でした。日本で多数派であるパスサッカーに対するアンチテーゼであるかのように、異質な哲学を掲げていました。
「真司はファーストタッチが他と全然違った。ドリブルで運ぶというより、常に一番良い場所にボールを置いていくという感じでした。」当時の香川は、すでに現在の香川の特徴をしっかりと具備していたのですね。
寮生活だった香川は、寮の廊下でもはだしでペタペタと音を立てながらドリブル練習をしていました。

高校生になった香川選手。
05年9月に開催された仙台カップは、U-18の日本代表、ブラジル代表、クロアチア代表に加えて、東北代表が加わりました。その東北代表に香川が入っていたのです。日本代表対東北代表戦では、東北代表ボランチの香川が日本代表を90分間翻弄し続け、3得点にからみ、5-2で東北代表が大勝したといいます。
この活躍で注目され、高3でセレッソ大阪に入団しました。クラブ下部組織以外から高校卒業前にトップチームとプロ契約を結んだのは香川が史上初であったそうです。
当時、同い年で森本貴幸が注目を集めており、香川は「本当に悔しかった」と当時を振り返っています。

セレッソに入団した当時の香川はプレーが遠慮がちだったようで、目立ちたくなかったそうです。今の香川にもそういうところがありますね。アジア杯グループリーグ第1戦の対ヨルダン戦でも本田圭佑に遠慮している気配がありました。
07年、J2に落ちたセレッソ大阪にブラジル人のクルピ監督が就任します。クルピ監督はすぐに香川に注目し、トップ下にコンバートしてレギュラーに抜擢しました。
「高い技術はあるが、簡単にボールを奪われる場面がある。試合に出ないと経験を積めないから、ミスをしながら成長していってほしい。でも彼は正しい道を歩んでいるよ」よい指揮官に恵まれたものです。
さらに、08年に引退を発表した“ミスター・セレッソ”森島寛晃が直々に香川を後継者に指名しました。これによって香川は「自分がやらないといけない」と責任感が湧き、積極果敢にシュートを打ち、13試合で12得点という成果をあげたのです。
09年には27得点でJ2の得点王に輝きました。

しかし、U-20W杯では控え、北京五輪でも思うようなプレーができませんでした。香川はそこで世界に出ることを目標にすえ、W杯前にボルシア・ドルトムントへの移籍を果たしたのです。
W杯では23人の中に選ばれなかったにもかかわらず、ドルトムントでのあの活躍は何ということでしょう。この移籍は見事に香川を飛躍させました。
今回は出鼻をくじく骨折に見舞われましたが、何とか元のパフォーマンスを復活させてさらに飛躍してほしいものです。

ナンバー誌の別の記事(カズへの手紙)で、香川真司からの手紙にカズが答える企画がありました。この中で三浦知良選手は、日本代表とドルトムントの試合の両方に出続けることから、くれぐれも健康と怪我には気をつけて、休めるときには思い切って休むことを勧めています。今回はカズの心配が的中してしまいました。

ナンバー誌では、香川選手の他に、細貝萌選手の記事があるのですが、長くなったのでこの辺で。
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