弁理士の日々

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藤原 美喜子「日本人は、なぜ老後の資産運用を間違うのか?」

2008-03-06 21:16:05 | 趣味・読書
藤原 美喜子「日本人は、なぜ老後の資産運用を間違うのか?―銀行・証券会社へ行く前に読む本」
日本人は、なぜ老後の資産運用を間違うのか?―銀行・証券会社へ行く前に読む本
藤原 美喜子
小学館

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まえがきから
「団塊世代のみならず、日本では、退職金を含む資産運用について、明確な考え方を持っている人たちはあまり多くいません。
『日々、会社の仕事に追われて、リタイア後を考える時間がない』
『お金の話題を避けて生きてきたので、資産運用の知識がない』
『まわりに資産運用について、相談できる人がいない』

この本では、『一攫千金を狙うのではなく、安全・安心を第一に、自分のお金に働いてもらう、まっとうな資産運用とは何か?』について、完全初心者の方にも、できるだけわかりやすく、まとめてみたいと思います。」

これは、私のために書かれたような本ではないですか。

著者の藤原氏は、早稲田大学卒業後、ロンドン大学ビジネススクールでMBAを取得、ソシエテジェネラル証券東京支店常務取締役などを歴任し、現在は金融評論家です。英国人の夫は大学教授で、2児の母であるそうです。

○ ハッピーリタイアのためには、目的に応じて資産を「守るお金」「増やすお金」「そして残りの人生を「楽しむお金」に分配する。
○ 100から自分の年齢を引いた数字の%を「増やすお金」へ分配する。
○ 資産運用を成功させるキーワードは、分散投資、長期的投資、専門家を使う。
 「「増やすお金」の40%は個々人が銘柄を選んで買うのではなく、ファンドマネージャーという専門家が運用する投資信託を買うことで分散投資をしましょう。
 「増やすこと」を目的とする資産の地域分散は、国内3割、欧州株ファンド3割、英国株ファンド2割、米国ファンド2割が理想的です。」

○ 投資信託について
 「何を買ったらいいのかよくわからない人は、まずは10万円ずつ、国内外の債券に投資している債券型、日本株型、先進国の株に投資している外国株型の3種類に、分散投資することを提案します。理由はリスク分散だけでなく、実際に投資信託を少し保有することで、投資信託の勉強ができるからです。」

○ 投資信託で必要な費用は
投資信託を購入する時 債券型:2%、株式型:3%
保有期間中毎年      債券型:年間0.8%前後、株式型:年間2%前後
収益分配時などの税金 分配金や元本超過額の10%

○ お薦め投資信託ファンド
 5年以下、5年以上の保有で分けて紹介しています。

○ 株式投資について
 はじめて自分の資産を用いて株式投資を行うに際しての簡単なノウハウが記されています。ただし私はまだ始めるつもりがないので、読み飛ばしました。
-------以上--------

私自身、弁理士として現役であり、株式投資について毎日頭を悩ますよりは、明細書を執筆していた方が楽しいという状況です。従って、現役でいる間は、株式投資には手を染めず、せいぜい投資信託について徐々に勉強し始めようかと思いました。投資信託を5年以上の期間で持ち続けることにより、年率5%程度のゲインが得られるといいのですが。
それにしても、個々の投資信託商品についての勉強が必要とされ、憂鬱ではあります。

そして現役を離れてリタイアしたら、株式投資がいいようです。株を保有すると世の中の動き、特に経済に関心が向くので、リタイアしても社会との繋がりを継続できるというメリットがあるようです。
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