BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
読んだ本や見た映画、食べた料理、旅先、育児や日常のことなど、趣味をつらつら語ります

カムバックNY

2006-03-31 15:39:00 | のほほん日記
久々にNYへ戻ってきた
アリゾナでは春を通り越し夏そのものだったのだが、こちらは春の訪れのような雰囲気。天気は毎日青空、夜は少し肌寒いけど、昼間はポカポカしてて道路で思わず日向ぼっこしたくなります。コートをまだ着てる人もいるけど、だいたいみんなGジャンみたいなものや、革ジャンやキャミもがんばってる人いたりします。
夏が好きな私は暑いところは嫌いじゃないけど、やっぱり今回のアリゾナ(特に後半)は暑かった。さすがに砂漠は乾燥と太陽の強さで疲れやすくなってました。
だからNYのこの春の訪れのようなぽかぽかした気候はすごくうれしい。旅の疲れも少しゆるむ。ほっとする。
私にはこのくらいの気候のほうが合うみたい。なんだかんだ言って少し寒い国の方が好きかもしれないです。だからこそ、この春の優しい日差しがすごーくうれしく感じられるものですものね。
久々に私お気に入りのブライアントパークに行ったら、たくさんの種類の水仙が満開でした。緑と黄色の海で春ですよね。幸せですよー。

そうそう、アリゾナで最後にツーソンを出る日に飛行機が午後2時の便でレンタカーを12時に返す予定なのでそれまで暇だったのですよ。それで地図を見ててツーソンの郊外にスペイン系の教会(これはメキシコとの国境が近いから)があるというのを知り行ってみました。国境の側ならではですよね。なかなか見れるものじゃないですから。名前は「MISSION SAN XAVIER DEL BAC」といいます。ツーソンから20分もかかりませんでした。ハイウェイのおかげですね。真っ白なメキシコ調の建物がすごーくエキゾチックでこんな砂漠の中にあるなんてなんだか不思議です。でもとても古いものみたいでなかは木造ですごく驚きます。カトリックのような豪華絢爛としてるのです。たくさんの聖者が木彫りでできてて古さを感じます。それでいて、荘厳な雰囲気が漂ってて、ちゃんとお祈りに来てる地元民らしき人もいっぱいいました。顔立ちもなんかNY以上に外国臭さを感じさせるものでした。外観も素敵なのですが、なんと半分工事中でした。ちくしょーーー。
と、この教会実はネイティブ・インディアンのトホノ・オーハム国の中にあり、インディアンの方々の教会であります。その昔インディアンの民にキリスト教を普及させようとできた教会であります。だから働いてる人はみーんなネイティブ。ここの売店で私が前からほしかったインディアンの絵のポストカードを見つけました。これグランドサークルツアーで泊まったモーテルの側のスーパーでも売ってたのだけど、そのときは後で買えるからいいや、、、って思って買わなかったのです。ところがそれから色んな店を見たけどなくてなくて。。。だからそのカード買えてうれしかったです。カードの画家は「Lee Bogle」という人みたいです。なかなか素敵なネイティブアメリカンの絵を書いてる人です。
Lee bogleのHP(http://www.leebogle.com/index.htm)

今回久々に車の旅をしたのですが、こっちは日本の高速道路と呼ばれるフリーウェイやハイウェイが無料なのですよね。それがもうすごく便利に機能してて使いやすい。日本のあの高い高速料金を払うあのシステムって何なのだろう?って思っちゃうよ。あれだけある出口に人間を配置して、彼らの給料や道路の維持費になるんだろうけど、こっちじゃそんな人間は全然いなくて出入りも自由、でもちゃんと休憩するようなトイレや駐車場も設けられてるし、たしかに日本よりは金を取ってない分道路が悪いかもしれないけど少なくとも不都合を感じることは何もなかった。本当に車社会なのだなぁと実感した。ガソリンスタンドは100%セルフで、トイレとコンビニは当たり前。ちゃんとフリーウェイに次の出口にはこのモーテルがあって、なんのレストラン(たいていはマックやサブウェイなどのファーストフード)があって、ガソリンスタンドはどこがあるって、ちゃんと看板で表示してあるのです。あれってほんとに便利。今日はこの辺に宿をっていうとき、モーテルの看板がある出口で降りればいいしね。
NYにいると車がいらないから、この感覚忘れてました。でも久々地下鉄乗るとやっぱ地下鉄も好き。色んな顔がいて、NYもやっぱり面白い。

サボテンの街・ツーソン

2006-03-30 15:22:00 | のほほん日記
アリゾナ第2の都市と言われるツーソン。南に100kmもいけばそこはメキシコ。国境の町ニガレスの町があります。面白いことにそれまで道路標示がすべてマイルで表記されてたのに、この街の南にいったとたんに急にKm表示になるのです。
メキシコに合わせてなのでしょうか?だいたいなんでアメリカってマイルのなのでしょう。長さも重さもフィートにポンドにエーカー、、、世界のリーダーであるはずのこの国がどうして昔からの尺度を変えないのでしょう。まったく不便なことこの上ないとアメリカに来た外国人はみんな言います。
さて、ツーソン北側の町Maranaから車ですぐのSaguro(サワロ)国立公園ウェスストに行きました。サワロとはサボテンの種類のこと。背の高い巨大なサボテン、埴輪のように腕を広げたメキシコなどをイメージするあのサボテンです。サワロ国立公園はこのサボテンがたくさん生えてあって、とても大きな公園です。公園は西と東があって、西は無料で入ることができます。ゲートからすぐにサボテンの密集した森になります。ぴょこぴょこ巨人達が道の両側に現れて、見てても非常にユーモラスです。
さて、ガイドブックに徒歩20分ぐらいのトレイルがあると書いていたので早速行って見ました。
しかしここでもまた私は失敗を犯してしまいました!!
トレイルはなだらかな丘をゆっくりとのぼりで歩いていきます。人が少なくって思い思いに好きなだけサボテンを堪能できるし、写真も取れるし、天気はいいし、でもそんなに暑くなく心地よい風が吹いていて最高です。
前から来る白人の老夫婦が私に「すばらしいだろ!もう感動して震えるよね?ね?」という。私は真横の巨大なサボテンをみて、「ああ、これのことを言ってるのだなぁ」と思い、ニコニコうなずく。たしかに、すばらしい。しかし日本語にはうまくできない。彼らが使ったのはamazing!!、、、これって、日本語で言うとすばらしいだけど、Great! Excelentでもないのである。人は感動するものを目の前にすると身動きできなくなって、心を激しく揺さぶられる。。。そんなとこでしょうか?うまくいえないですね。でもとにかくamazing!そうなのだよ。
さて、私の犯した失敗はその道がガイドブックに乗ってる道ではなかったのである。歩くと段々手前にある山のほうに近づいていく。景色がどんどん下になっていって、見晴らしがよくなる。思わずその長めによさに足を運んでいけば更に道は奥深く更に高くなって、、、この道どこまで続くのだ、、、と思いつつ。時間はとっくに30分を過ぎた。しかし目の前の山もさほど高くはなさそうだし、なぜか引っ込みがつかないのですよね。上から見下ろすサボテンの林、山、見てみたいじゃないですか。空にはセスナがすぐ側を飛んでいていいお天気です。しかし暑かった。喉も渇いた。やはり砂漠地帯のハイキングは大変。
やっとのことで上らしきとこについた。白人の女性3人組が一番広めの空き地に腰掛けておしゃべりしてる。なんとなく居心地悪いので私は奥にある巨大な石の上に腰掛けて、ほっと一息ついて下を見下ろす。音もなく、風の声だけが耳をついてはるか向こうまで視界が開けててすごく気持ちがいい。そしてものすごく落ち着く。なんだか自分が岩になってしまったかのように、腰が動かずその場所が気に入ってしまったみたいだ。しばらくぼーとする。まるで千人の気分だ。昔のことなど色々頭に浮かんでくる。何でそこでそんなことを思い出すのか、妙にセンチメンタルになったりして、不思議な時間でした。20分ぐらいぼけーとしてたのでしょうか?登ってよかったです。自分があんな場所で瞑想?できるなんて思っても見なかったし、人も居ないせいでしょうかね。グランドキャニオンで物思いにはふけれないと思うし。(人が多いからね)
下りも30分かかったかなぁ。上から駐車場がはるか彼方に見えてびっくりした。自分はあんなところから歩いてきたのかって。。。
ビジターサンターによってから、NYタイムズでも絶賛された全米屈指の好評な博物館「デザートミュージアム」へ行きました。ここは砂漠博物館なんて名前ですが、植物園と動物園が合体したようなすばらしいところです。とにかく砂漠にスポットを当ててて、ありとあらゆる砂漠のサボテンに花々、そして動物達。国立公園ではなかなか動物見れないのでここで見ちゃうのもいいです。とくにすごいのがハチドリ(ハミングバード)の館があって、大きな建物の中にたくさんのハチドリがいて、人間はその中を散歩できるのです。すばやくってなかなか見れないハチドリがこんな間近くで!!すばらししぎる!と、ハチドリ館の外でも花に止まってたハチドリ見ちゃいました。生で見ると感動しちゃいます。かわいくって小さくってなにより美しい。
レンジャーのような係員が砂漠の鷹を連れてきてレクチャーしてたり、なかなかお勉強にもんるとこだと思います。
最後はオールドツーソンスタジオというとこに出かけました。西部劇の街がそのまんま残ってるような場所で、これは昔トゥームーン、アリゾナという名の映画に使われたセットがそのまんま残されてるとこだそうです。中に入るとまるでその映画の時代にタイムスリップしたかのような気分になります。しかし、映画のセットはすばらしいが、日本にありそうなウェスタン村っぽい雰囲気がなんかいやでしたね、私は。寂れた街っぽくて。一通り見たらすぐ出ちゃいました。トレイルと砂漠ミュージアムの疲れが出てきて早く休みたかったので、そのまんまツーソンの街に出て、明日のために空港近くのモーテルに泊まりました。前から気になってたクオリティ・インにとまって見ました。とても広くて、スーパー8よりもいいかもしれない。ホテルの外装も外のやしの樹も砂漠のオアシスっぽい雰囲気をかもし出していてなかなか素敵でした。部屋に入りベランダでお茶を飲んで一呼吸するとだいぶ楽になりました。
その後明日レンタカーを返すために一度空港に試しに走って調査に行きました。ちゃんとターミナル行きの道路看板の中に「レンタカー・リターン」と表示が出てきたので安心しました。これなら明日も余裕でいけそうです。そのあと何気なく走ってたら「サチコ・スシ」というファミレスのような看板発見。スシの店なら他の日本料理もあるはず!!と思いはいってみると、案の定メニューはスシ以外にも色々ありました。私は野菜焼きそば頼んだのですが、細麺だったけどすごくおいしかったです。まさかツーソンで日本食食べれるなんて、久々なんでものすごくうれしかったです。ああ、ニューヨークなら手軽に食べられるのに、やっぱり田舎のたびは大変だ

フェニックス動物園

2006-03-29 02:07:00 | のほほん日記
今日はセドナとはお別れです。スーパー8モーテルに2泊しましたが、場所的にもとてもよかったです。ヴォルテックスは結局2つしか見ませんでした。とてもエネルギーが高い場所なので、体の影響のことを考えて一度に2つぐらいがいいということだそうです。私は時間的な問題でやめましたが、ほかにも2つあります。
モーテルの正面に見えるレッドロックの一つにコーヒーポットロックというのがあります。これは今にもお茶があふれてきそうなそんなティーポットの横顔に似てるのです。かわいらしいので気に入ってしまいました。
セドナは彫刻家や画家などのたくさんのアーティストが住んでるのでギャラリーがいっぱいあります。せっかくだから少し見ていこうと思いましたが、この日は日曜日でどのギャラリーも開くのが遅い。11時ぐらいからと書かれてます。一つ10時からオープンしてる大きなギャラリーがありました。メキシコ超の白い壁のおしゃれな建物で、園内は噴水や彫刻や花がいっぱいですごくきれいなとこです。いくつかギャラリーを見ましたが、ネイティブアメリカンのスピリッチュアルな絵から木彫りの彫刻、精神世界を表してるかのような絵がいっぱいありました。笑えるのが観音像や仏陀などの仏像がアートとしてギリシャ彫刻などやヒンドゥーの神様の彫刻と一緒に飾られてること。私からしたらなんだかちょっとおかしいのですが。こういうのはお寺にあったほうがありがたみがあるような気がして。
さて、それからはセドナからアリゾナ州のフェニックスへ向けてドライブです。赤い大地の土地ともおさらばです。89AからI-17に乗り換えてひたすら南下。2時間ぐらいでフェニックスにつきました。フェニックスはアリゾナ州の州都であり大都会です。ラスベガスを抜けてずっと田舎道だったために、いきなり車の数が増え始め、車線も増えて運転がきつくなりました。道路もいくつもが高架線で交差してて、ビルが見えて都会の雰囲気です。さて、フェニックスに来たのは有名な「フェニックス動物園」を見るためです。ほんとはこのまんまツーソンまで南下してもよいのですが、せっかくだから寄り道することにしました。フェニックス動物園はアメリカでも1,2を争う大きな動物園。南部の州では最大だと思います。動物園マニアの私的にはぜひチェックしときたい場所です。ブロンクスとどちらが大きいいか比べっこ。
何とか着いたフェニックス動物園。でかい!まず駐車場がおそろしくばかでかい。そして日曜日のためか人がめちゃくちゃ多い。家族連れが圧倒的だけど、やしの樹がたくさんあって、南国ムードいっぱいの動物園。人種も白人よりメキシコ系のほうが圧倒的に多くて、なんだかアメリカの動物園にいいるような気がぜんぜんしません。
動物園はアリゾナゾーン、サバンナ、アフリカゾーン、トロピカルゾーン、子ども動物園と大きく分かれてます。アリゾナゾーンはコヨーテなど砂漠にすむ動物が中心。サバンナがまたばかでかい。向こう側が見渡せません。広い広い丘のようなとこでキリンが草をむしり、ダチョウが闊歩し、インパラやエランドが寝転んでる様子は、アフリカのサバンナそのものです。といっても、やっぱりアフリカとはどこか違うけど、よくできてる。あまりに動物が遠くて、不思議な感覚です。トロピカルゾーンの中にクマの森があって、ブラジルに住むブラックベアの展示なのですが、ここがアマゾンのジャングルを再現した場所で、外側はメキシコの古い町を模倣した建物で覆われていてすごく良かった。クマも近くで見れたし、私は動物園でクマを見るのがすごーく好きである。とってもかわいらしいと思う。ほとんどの動物は昼の時間のためか寝てました。わかります。この暑さだもの、眠くなるよ。
そうそう、フェニックスに来たらまるで真夏です。みんな半そで短パンですよ。セドナは朝夕が肌寒かったのに、こちらは完璧な夏。グランドキャニオンで寒さに凍えてた日々が信じられないくらいです。ほんとに同じアリゾナか、、、なんてアリゾナは広いのだと実感せずにはいられない。園内はブーゲンビリアなどのきれいな南国の花々でいっぱい。セドナが春だとすればここは夏ですね。
動物園はだいたい2時間ぐらいで見て周りました。子ども動物園は行きませんでした。広いです。ブロンクスといい勝負。私はブロンクスのほうが広い気がする。ブロンクスはアジアゾーンがモノレールでしか見れない仕組みになっていて、歩けないのです。歩ける距離だけで行ったらフェニックスのほうが広い気もするけど。展示方法などはすばらしいです。南国ムードがいっぱいの動物園ですばらしい。
さて、都会を運転するのは疲れるのですぐにI-10に乗りツーソンへと向かいます。動物園を出たときで夕方の5時。暗くなる前にツーソンにつくのか不安でした。一回も休憩を取らず走ること1時間半。辺りが薄暗くなる頃、ツーソンの北側Maranaという町に着きました。ここは明日いくサワロ国立公園に近い小さな街です。この日もまたスーパー8モーテルにお世話になりました。セドナに比べて30$も安かったです。やはりセドナが高かったのですね。
ドライブして驚いたことに、フェニックスを出て30分ぐらいかなぁ、突然小高い丘を越えたところで視界の隅に細長い何かぴょこぴょこしたものが目に入るようになりました。なんだろうと思うとサボテンなのです。あの埴輪のような、人間が両手をあげてるようなサボテン。実はツーソンまで来たのはこのサボテンを見るのが目的だったので私は感激しました。それにしても少しの距離でいきなり植生が変わるなんてアリゾナって面白い。

セドナの春

2006-03-28 15:14:00 | のほほん日記
朝起きたら9時でした。いつもはもっと早くに目が覚めるのに、セドナに着いたせいでしょうか?それとも旅の疲れがたまってたのでしょうか?今日はぐっすり眠りました。目がさめて時計を見てぎょっとして、ちょっと寝過ごしたような気分になりあわてて準備をして出かけました。旅の出ると朝早起きしないともったいないような気になっちゃうのですよね。
さてセドナについて説明します。実はこの土地の名前、私はアメリカに来るまで一度も聞いたことがありませんでした。普通のガイドブックにも載ってないような名前の土地です。唯一載ってるガイドブックは地球の歩き方の「アメリカの魅力的な町」という本らしいです。そもそもクラスメイトのMちゃんとグランドキャニオンへの旅行のことについて相談した時(彼女は12月に旅行済み)「ねぇ、セドナって知ってる?」と聞かれました。私は「知らない」と答えると彼女はグランドキャニオンから車で2時間ぐらいなのだけど、すごくいいとこらしいのよって教えてくれました。その後インターネットで調べると、なるほど「癒し」の街だそうです。
なぜかというとセドナには『ヴォルテックス』と呼ばれる不思議な場所があるそうな。ヴォルテックスとはラテン語で「渦巻き」のこと。(以下サイトより抜粋)そこは地球の磁力の源が集中し、いくつものエネルギーが渦巻いていて、「癒し」の効果があると言われています。セドナには、数多くのヴォルテックスがあり、それらを廻り、大自然からのエネルギーを受けて精神を清めるツアーが人気を集めています。地球のエネルギーが集中しているセドナでは、宗教や精神世界にあまり興味がない人でも、大地の強いエネルギーに触れ、「何か」を感じるといわれています。セドナに来て、新しい自分を発見し、生まれ変わった気持ちになる人も大勢います。セドナがニューエイジのメッカとなっているのも、豊かな自然と町の持つエネルギーが所以といえるでしょう。 セドナにはヒーリング、マッサージ、タロット占いなどのリーディング等、まさに「癒し」のメッカならではのサービスが多数あります。セドナにはアメリカだけでなく、世界中から、「癒し」を求めて人々がやってくるのです。

だそうです。そんなわけで、そのヴォルテックスに行ってみることにしました。セドナには4つのヴォルテックスがあります。まずは写真などで有名な「カセドラル ロック」に行きました。ホテルから車ですぐのとこに州立公園があり入り口でお金を払います。国立公園と違って州立なので車が全然ありません。午前中だからでしょうか?とにかく人気が無くて気持ちがいいです。ここは側にクリーク(小川)が流れてて、川の側に散歩道のようなものがあります。水は触ると冷たくて気持ちがいい。まるで春の雪解けのような雰囲気。マイナスイオンがいっぱい。セドナに来て、あちこちで満開の花を見かけました。桜なのでしょうか?梅なのでしょうか?梅にしては匂いがしなかったし、桜にしては小ぶりのような?いずれにしても何の花かはわからないけれど、白にピンクにとても綺麗でまるで春爛漫のようです。川沿いに上流方向を見上げると山の上に赤い岩山「カセドラル ロック」が見渡せます。意味はわかりませんが、なんだか教会で3人の信者がお祈りしてるような、僧達に見えなくもないような不思議な形の岩です。
実はヴォルテックスにも女性と男性があり、こちらは女性のヴォルテックスだそうです。女性的ものは包容力のあるエネルギーを発していると言われ、感情的な安らぎと調和を与えてくれるそうです。そのせいか、非常にリラックスできました。たくさん寝たせいもあるのだろうけど、なんだかすごく体が軽くなったような気がして、小川の上に浮かぶ岩の上でまったり寝転んだりして、すごーく居心地がよい。朝の逆光で輝くロックを見れば見るほど、なんだか気にいってきて、岩を見上げながら上流へと小川を歩いてしまいました。ちっとも飽きないし居心地いいし、私はこの場所が好きなんだなぁと思いました。ちょうど他に犬を連れた女の人が先客で来ていて彼女も上流目指してまったく同じに歩いてました。と、遠くから歌声のようなものが聞こえてきて彼女が歌の練習をしてるみたいです。シンガーさんなのかなぁ、あの様子だと観光客ではなくてここに住むアーティストかなにかなのでしょうね。
次に川を下ったとこにある州立公園に行きました。こちらは立派なトレイルがたくさんある公園です。早速トレイルを歩いてみることにしました。いっぱいコースがありすぎてわからないので、コヨーテコースとイーグルアイコースを歩いて周ることにしました。コヨーテコースは崖のような場所をうねうね歩くもの、こちらはまだ余裕でした。ところがイーグルアイのほうはさすがに高い山の上のほうまで這い上がりました。州立公園をぐるりと取り囲む小高い山の上です。登るのはちょっとしたハイキングでしたが丘からの眺めは最高でした。はるか向こうのレッドロックも見渡せてすごく綺麗でした。
ハイキングでちょっとくたびれたので、お昼はベジタリアンカフェでスープとサラダを頂きました。すごくおしゃれな店でおいしかったです。セドナには健康フードが似合いますね。ベジタリアンカフェだなんてニューヨークを思い出してしまいます。
次にもう一つのヴォルテックスである「ベルロック」に行きました。遠くから見るとベルのようなか達意に見えるかわいらしいレッドロックです。ところが外見とは裏腹にこちらは男性のヴォルテックス。男性的なエネルギーは、決断や勇気を促すとされているそうだ。私は人目見た時からこちらが気に入りました。まずこのベルのような形がすごくかわいらしい。カセドラルとはまた違った意味で愛嬌がある目が離せない魅力にあふれた場所です。なるほど男性的というのもわかるかもしれない。こう思うのも、先にカセドラルに行ったから感じることなのかもしれません。ここでもベルロックに近づくトレイルがあったので行ってみました。駐車場から遠く見えていたベルロックがどんどん近づいてきます。
ベルの後ろ側からぐるりとレッドロックを回るトレイルで裏側の正面にたどり着くと、なんとトレイルがベルロックの頂上へと続くコースとに分かれてます。よく見るとベルロックに登ってる人の姿がポツリポツリと見える!そうなんだ、このヴォルテックスは登れるのです。登れるものはもしかしたらここだけかもしれません。体が疲れてきたし、登るのはどうかなぁと思ったのだけど、難しくなさそうだし、何より面白そうに見えたので、思い切って登ることにしました。うまくいえないですが、なぜか気になってしょうがないのですよね。あそこから綺麗な景色が見えるのかもしれない。。。と思ったら、体が悲鳴を上げても心を抑えられない性分なのです。我ながらタフだよなぁ、、、と思いつつ赤い岩を目印にしたがって登っていきます。しかし目印はあってもほとんどの人は無視で自分の好きな場所から岩を這い登り、それぞれおもいおもいに登ってるみたいです。だから私も適当に登れそうな場所を見つけながらのぼりました。休み休み登るとだんだん視界が開けてきた。半分ぐらい登り振り返ると、緑の森が一面に見下ろせてはるか向こうにポツリポツリと浮かぶレッドロックが見渡せてすごく気持ちがいい。しばらく岩の上で寝転ろがったりしました。空が青くて雲がきれいでほんとに空気がおいしくて気持ちがいいのです。その後4分の3ぐらいの場所まで登りましたが、景色は十分にすばらしかったのでそこで満足して無理せずに降りました。
ところがここからが大間違いを起してしまったのです。帰るときに今来た道を引き返すか、そのまんまベルロックをぐるりと回って帰るコースか考えて、同じ道を変えるのもつまんないなぁと思って、そのまんまぐるりと周る方のコースを選んでしまった。地図も何もなかったのでそれがどういうコースかちゃんとわってなかったのですよね。歩けば歩くほどベルロックとは遠ざかっていってなんだかいやな予感はしてた。それでも前からすれ違いざまに歩いてくる人達がいるので、大丈夫だとは思ってたのだが。ベルロックを周るどころかベルロックの隣にある大きな別のレッドロックの方まで道がずんずん続く、引き返そうか何度か思ったけど、このまんま進んだほうが引き返すよりは近道かも。。。と変な意地をはってしまったばかりに、私はその後1時間以上も歩くハメになってしまった。このコースがまたとんでもなく長くハードなものだった。サイアクなことに、私は初歩的なミスで水も何も持ってきてなかった。もうどんどんベルロックから離れて見えなくなった時は泣きそうになったが、歩けばいつか帰れると言い聞かせて意地で歩きとおした。
それから、気が遠くなるくらい歩いてボロボロに疲れてやっとで駐車場に戻った時に、車の時計を見ると5時を過ぎていた。しまった!!実は夕方の5時からSPAの予約を入れてたのである。びっくりしてあわてて車を飛ばして町に戻る。よりによって携帯電話をホテルに忘れ時間もわからなかった私。まだ5時になってないだろうと思ってたのにとんだ大ばか者である。車を飛ばしつつさっきまでのリラックスはどこへやら、、、なにをやってるのでしょうね、私は。SPAに20分送れて着く。私が来ないと思ってた店の人達はびっくりしてたけど、私は待合室で店のミネラルウォーターを思いっきり飲んだ。バナナも食べた。足が疲れて痛いやら、リュックのせいで肩ははってるやら、コンディションはサイアクである。早く人間の手で癒してくれ。。。と願うばかりである。
私が予約したのはフェイシャル。砂漠の気候ですっかり黒ずんで汚れて疲れてしまったお肌をお手入れしてもらうのだ。セドナは癒しの里なのでエステやスパもめちゃ多い。実はセドナに来てスパをやるのが当初からの私の目的でもあったのだ。カラーセラピーやマッサージもほんとたくさんメニューがある。私のは60分のコース。お部屋にとおされ裸でベットに寝転ぶと毛布がフカフカ暖かくて超気持ちがいい。エステシャンが来て、まずかををマッサージしながらクレンジングオイルを塗りこんでくれるだけで、もう体からどんどん力が抜けていって気持ちがよくなる。だからエステって大好きだ。ついでにオイルやマッサージごとに顔をふき取ってくるホットタオルも大好きだ。ハーブのローズマリーやらベンダーやタイムの匂いがなたいいのだよね。腕もデコルテも肩もついでにやってくれるので至福である。信じられないくらいは約60分が過ぎてしまい、早くて寝る暇もないと思ったくらいだ。終わったあとまたお水をしこたま飲んで白ぶどうまで頂いてしまった。ああ、あの地獄のトレイルの疲れもおかげですっきり取れた。
夕ご飯はモーテルの横にあるイタリアンレストランでパスタを頂きました。素敵なお店でおいしかったです。とその前にニューエイジのお店を覗いてみたのですが、すごかったですね。たくさんの仏像からクリスタルやヒーリングCD、本、グッズ、アクセサリー。ここはどこの世界だって、、、ちょっとわからなくなるような不思議な世界でした。

http://www.visitsedona.com/index.php?action=articleid=77(セドナ商工会の日本語ページ)
http://www5f.biglobe.ne.jp/~azguide/sedona.htm(セドナのガイドHP)
http://www.sedonanewdayspa.com/(セドナのSPAのHP)


化石の森と巨大クレーター

2006-03-27 15:41:00 | のほほん日記
車の旅2日目はフラッグスタッフより東へI-40を120マイル、走らせたとこにある「化石の森」国立公園へと行きました朝ごはんは前の晩御飯のインディアンレストランで残してたナン。これを紅茶で食べつつ、運転します。I-40をひたすら東に向かうのですが、とにかく何も無い道路なので退屈です。広くて大きくてアメリカの大きさを感じます。ホルブルックという街でI-40を降りてそこから看板に従い走ります。この辺はナバホの国の領域で国管轄の建物なんかがあります。実はアリゾナにはナバホ以外にもあちこちにネイティブアメリカンの国(土地)があるのです。地図を見ると所々が違う色で記入されその部族の国の名前がかかれてます。アパッチ族、サンカルロス族、トホノ・オーダム国、ハラパイ族などなど、たくさんあるらしいです。国立公園までの道はなーんにもありません。時折牛の放牧をみるだけで、恐ろしく広大な土地が広がってます。
20分ぐらい丘を何度も登ったり降りたりして走ったとこに突如国立公園のゲートが現れます。建てに細長い公園でかなりマイナーな方だと思います。聞いたことない人もけっこういると思う。来るのはアメリカ人ぐらいかもしれない。そのせいか、日本人には一人も会いませんでした。ツアーの団体バスも見なかったし。ゲートで入場料10$を払います。個人的に入場料を払って国立公園に入るのは初めてだったりする。今までツアーバスしか経験が無かったもので、なんだかワクワクする。レンジャーさんに地図をもらい、まずは「ジャイアントログ」というとこに行く。
化石の森は直径が1m以上もする丸太がゴロゴロ転がってる原っぱが続く公園だ。洪水などで流された巨大な丸太がこの地に集まり、土砂の下に埋まった。しかしこの丸太がただの丸太でない。はるか2億年もの昔の丸太なのである。それが土砂に埋められていて腐らずに残っていて、火山灰と反応してそのまんま石になってしまったのである。見た目は丸太でも中身は石英の結晶でまるで宝石のように綺麗な石なのである。これはすごい。木がそのまんま石(化石)になってしまうなんて。触るとものすごく硬くてキラキラ石が輝いて見えるのだが、所々確かに木の面影がちゃんと残ってるのである。丸太もかなりでかい。大昔はこの砂漠の土地も緑豊かで、こんな木がそこらじゅうにたくさん生えていたのだろう。それがすごく不思議。もちろん恐竜の化石もいっぱい出てきてます。
次に向かうのがブルーメサという場所。ただの砂と岩の山々なのだが不思議な色をしている。白、黄色、赤、青紫のボーダーがきれいに出てるのだ。こういう土地をバットランズといって、ノーズダコダの国立公園が有名らしい。でも植物の気配がしない国立公園というのは寂しいものだなぁと私は思う。
さて、この公園はこういう石や岩だけではなく、古代先住民の住居跡や岩に書かれた絵がそのまんま残されてる。ニュースペーパーロックというのがあって、巨石に先住民が書いた絵が残されてる。うずまきが描かれてたりしてどれも不思議な絵で、でもどこか理解ができるようなものばかり。犬のようなものもいたりして面白い。
化石の森から戻る途中に「アリゾナ大隕石孔国定記念物(メテオ・クレーター)Meteor Crater National Landmark」というのがあります。月や他の惑星で見られるクレーターがなんと地球にもいくつかあって、その一つがアリゾナにあるのです。実は前にJALの機内誌を読んでて『アメリカに隕石の落ちた跡がそのまんま保存されてるすごい所がある!』、、、という記事を読んでそのときに、そこがどこだかすごく気になってたのですが、今回アリゾナを調べるに当ってここだとわかり、ぜひ行きたい場所の候補に上がってたのです。世界にはいくつか隕石が落ちたあとのクレーターが残されていて、このミディアクレーターより大きいものもあるそうですが、ほとんどが風化されてしまい、実はここが世界で唯一風化されずにほぼそのまんまの形で残っている場所なのです。おまけに隕石孔と確定されたものの中では世界最大。
ここもI-40に看板が出てきて、降りてから看板にしたがって何も無い砂漠の中の一本道をひた走ります。そこに突如盛り上がった小高い丘のような場所が出てきて、そこがその隕石孔だというのです。入り口で入場料を払い博物館にまず行きます。そこから展望台にいけるのですが、見てやはりその迫力にびっくりします。とにかく大きい!!直径が1マイル(=1,6km)もあるそうで、ほんとに落ちたというのがそのまんまわかるような形をしてます。なんだかすごく生々しくてこれもまた不思議な雰囲気がします。今から5万年前に落ちた隕石だそうです。深さは170mで底にはツアーに参加すると降りられるらしいのですが、残念ながらツアーは2時で終わり。私がたどり着いたのは2時半でアウトでした。あー、ほんとに残念
とにかく大きくて上から見下ろしてもその深さははっきりわかりません。写真で撮ろうにも全体を撮る事はかないませんでした。ここはほんとにです。何もないとこにありますが、こんな場所だからこそ残されたのかもしれません。その周りの何も無い砂漠もやはり太古の昔そのまんまの風景だったのかなぁと思ったり、恐竜の化石がたくさん出てきたのも、前の日に恐竜が出てきそうだなぁって思ったのもあながち合ってたたのだなぁと納得したりして。ここの博物館には隕石が落ちるまでの過程や落ちた後のことを説明してる映画があるのですが、これがけっこう面白かった。地球の表面で発火して地上で大爆発をして周りの動植物を死滅させる。
さて、この日のスケジュールはこの二つで終わりでした。しかしまだ日も高かったので次の目的にセドナにその日のうちに入ることにしました。ほんとはセドナは次の日に一泊で泊まる予定だったのですが、あとから調べてかなり見所があるということがわかり、次の日にあらかじめ予約しておいた「スーパー8モーテル」に今日から泊まれないか、直接現地に行って聞くことにしました。その方が同じホテルに2泊できるので楽だしね。
セドナへの道はまたI-40でフラッグスタッフに戻り、そこからアリゾナA89線に乗り換えます。不思議なものでそれまで砂漠の草原地帯ばっかを走ってたのに、セドナ方向の道に入ったとたんに緑が急に増え始めました。州の道路なので狭くてただの一車線の道路なのですが、山道っぽくてカーブや坂がものすごく多くて走りにくい。しかし道路の脇にはものすごく樹高の高い樹がたくさん生えてます。砂漠のアリゾナにこんな場所があるなんて、、、驚きです。こんなたくさんの背の高い樹をみたのは久しぶり。なんという種類の樹なのかわからないけど、とにかく背が高い。走ると小川や沢が見えてきました。空気も新鮮になってきたみたい。春の雪解けのような雰囲気です。しばらく走ると突然開けたところに出て、大きな赤い岩岩がいっぱい見え出しました。
そう、セドナに入ったのです。セドナは赤い岩が有名な場所で、アリゾナの州立公園に認定されてます。なんでセドナが有名なのかということは明日の日記に書くとして、夕方6時過ぎ暗くなる前になんとかセドナのモーテルに到着しました。セドナのホテルは安くない。フラッグスタッフは69$だったのに、セドナは98$もする。部屋は空いてました。ビルという名の威勢のいい親父が相手をしてくれた。声が独特の味のある人で克舌よく効きやすい声です。次の日の予約のバウチャーを見せて、2晩同じ部屋にしてもらった。お部屋はとても綺麗でよかったのだけど、コーヒーメーカーがないのと部屋でインターネットができないのは残念でした。その代わりフロントではできるので、持ち込んでやれました。そこにはお茶とコーヒーが飲み放題だったので、2日間色々飲みまくりました。特にうまかったのがコーヒーですね!!朝のコーヒーは最高★です。
夕ご飯はギャラリーがたくさんあるモールのような場所があって、メキシコ調の白い壁がすごく美しい建物なのですがこの中にあるレストランで頂きました。メキシコ料理です。名前は忘れましたがパンにチリソースと豆が詰まったものとサラダのコンビネーションを食べました。サワークリームがすごくマッチしててうまかったです
化石の森HP(http://www.nps.gov/pefo/)
クレーターHP(http://www.meteorcrater.com/)


恐竜の道

2006-03-26 14:32:00 | のほほん日記
3月23日の朝4時。
6時28分発のラスベガスーサンフランスシスコ行きの飛行機に母を乗せるために早起きをする。
昨日はシルク・ド・リーフの「オー」のショーを見て部屋に戻り、荷物詰めに追われる母の横でお休みの挨拶も言わずに寝てしまった。私はものすごく疲れてたのだ。ショーはものすごくよかったけど、ほんとに疲れてて見るのが辛かった。やはり慣れぬ運転の長時間が応えたのだろう。しかし睡眠3時間で目覚める。
母の準備は万端だ。あれだけ買ったものをスーツケースのどこにちゃんとしまえたのか?まったく不思議だ。
タクシーで空港に向かう。乗るのはユナイテッド航空の国内線だが、ラスベガスは特殊な空港でここから出国手続きとなる。なので、2時間前にチェックイン(4時半)しなくてはならない。空港に着くとユナイテットのカウンターは一つしかないのに、恐ろしい込みようだ。チェックインするまでだいぶ時間がかかった。
しかも今回は母はサンフランシスコでJALの国際線に一人で乗り換える。なんとしても荷物だけでもスルーで成田にいくように頼まねばならない。グランドサークルツアーに参加してたJTBの職員さんに調べてもらったところ、たぶんできるだろうということだったので、私たちの番になってカウンターに行きお願いした。何度も聞いてOKのサインが出た。やった。あの重い荷物の移動がないだけでもだいぶ楽である。
あとは母がうまくJALに一人で乗り換えられるように(ターミナルの移動がある)祈るのみだ。2階の出国のゲートに向かう。そこからは航空券を持つ人のみの入場なので母とはそこでお別れだ。なんだかものすごく寂しくなる。胸が詰まるというか、鼻がツンと痛くなるようなそんな気持ちになる。いかんなー、どうも母との別れはいつもこうだ。まるでちっちゃい子どもになったような急に不安な寂しさに襲われる。ツアー中はあんなにムカついていやだったのに、どうしてなんだろう?あんなに早く別れたいと思ったのに、こうなるとは不思議だなぁ。
お母さんは「ここでいいから」という。私も「じゃ、、、また5月にね」(妹の結婚式で一時帰国するのです)と別れた。その後ってものすごく孤独で寂しいけど、幸い寝不足のだるさが体に回ってて泣かずに済んだ。ゲートに消える母を遠くから眺めて私は再びタクシーでホテルに戻り、9時まで寝た。
今日の出発は10時。目標はラスベガスの東にある、アリゾナ州フラングスタッフの町のモーテルに夕方までに着くことだ。ラスベガスの町ともお別れだ。今度来るときには更なる発展をしてそうな気配がする街。
ラスベガスを出てUS93に乗る。ここでコロラド川をせき止めたフーバーダムというとこを通る。このダムができたおかげで砂漠のラスベガスに水が通り、あのような繁栄が始まったといっていいほどの有名なダムだ。だからこそここはちょっとした観光名所になってる。砂漠の中に突如現れるダムが作った湖は、遠くから見ても青くすごく美しい色をしてる。この湖の周りはちょっとしたリゾートっぽい雰囲気をかもし出してる。ダムも観光したかったのだが、駐車場の料金が高かったので諦めました。かなり大きなダムでたくさんの観光バスなどが来てました。混んでたのでそこを抜けるのにちょっと時間がかかってしまった。
ダムの街を抜けるとひたすら田舎の一本道が続く。広い砂漠の草原にはるか彼方に岩山が覗いててなんだか恐竜映画にでも出てきそうな雰囲気。横から恐竜が走ってきてもほんとにおかしくない。ここは恐竜の通り道だーと一人で命名して走ってました。それくらい家もないどこまでも何もないただの草原(といってもそんな草ははえてない)が続いてるのです。はるかな昔から変わってないような景色に見える。
さて、そんな恐竜の道もKingmanという街に来て終わり。急に風景が華やかになる。ここで大きなインターハイウェイI-40が出てくるのですが、この道はつまらないとガイドブックに出てたので、本がお勧めするルート66を通ることにしました。フラッグスタッフまではI-40の方が断然早いのですが、寄り道(遠回りかな?)してみようと思います。実はこの間のグランドサークルツアーの時にルート66をバスが走ったのですが、あの時は雪が降ってました。今日は抜けるような青空なのでまた雰囲気も違うでしょう。
ルート66は古きよきアメリカの時代を表した歴史ある道路。I-40ができた時に壊されるはずが、根強い人々によってHistoric(歴史街道)66として保存され残ることになりました。別に何も無いただの道なのですが、車が少なかったので走りやすかったです。
と道路は相変わらず何も無い牧場のがあるような草原の中をどこまでも進んでいきます。また恐竜の道の復活です。と走ってて何かが道路を前方横切ったような気がします。目を凝らしてみてみるとその動物のようなものは道路を渡り、道路のそばで2本足で立ってるのではありませんか!!もしかして、あれは。。。そう、プレーリードックでした!
野生のプレーリードックを見たのは産まれて初めてでした。この辺にも住んでるのですね。そうかプレーリードックはこういう草原に住んでるのか!!とっさに車を止めて私は車をとめて引き返しました。しかしさっきの場所にはもうプレーリードックはいませんでした。ところが側で何か犬のような鳴き声が聞こえます。ウォンウォン、、、ほんとに犬が鳴いてるみたい。これがプレーリードックの声か。犬のように鳴くから、プレーリー(草原)に住む犬(ドック)。よく見ると赤茶けた土の地面にそこら中に穴が開いてます。これが彼らの家、彼らが掘った穴なのですよね。いやぁ、本物が見れて感動。
今度はもっと注意しながら運転すると、出るわ出るわ、時間にして夕方の4時ぐらいだったのですが、そういや動物って朝と夕方活動しますよね。昼はどうしても暑いから、、、そろそろ活動しだす時間だったのですね。けっこう道路を横断するので一度など引きそうになって車をよけて、あわててハンドルきって怖かったです。でもこれくらい頻繁に出てくるときっと事故なんてものすごく多いと思います。こんな田舎道ですから車はものすごい速さで飛ばしてるだろうし、なのになんの注意のサインも無いし。プレーリードックがなんだか心配です。轢かれてた死体もやっぱ見ちゃったし。そんな私も轢かないか心配でスピードが出せずけっこう疲れちゃいました。
ルート66もこの間バスで通ったセリグマンという街でI-40に合流してお終いです。そこからはフラッグスタッフまでひた走ります。途中給油したりしながら、朝からほとんど休みなしで走ってたので、かなり疲れました。それでも5時にはフラッグスタッフの手前の街ウィリアムズまで来たときは安心しました。フラッグスタッフに入ったとたん、すぐに出口で降りました。ちょうどモーテルが6件ほど看板のサインが出てたので宿を探しました。ちょうどガソリンスタンドでアリゾナのモーテルガイドをもらってたのがすごく役に立ちました。お泊りはチェーンの「DAYS INN」です。フロントで今日部屋は空いてるかと聞くとOKのお返事が。部屋は69$でした(キングサイズのベットルームで)。部屋はまぁまぁ、設備もアメニティも一通りあるし、汚くはないし、コーヒーメーカーもあるし、なによりフリーインターネットが使えるのがうれしい。持ってきたパソコンが使えてうれしい。部屋で一休みしたらほっとしました。今日は10時にラスベガスを出て6時まで、8時間かかった。ちょこちょこ休憩したり写真を撮ったりして止まったとしても7時間近くは運転したことになる。まぁ、遠回りもしたせいもあるけど、こんなに一人で長時間運転したのは始めてだ。しかもほとんどが高速で。
夜ご飯はモーテルの前にでっかいショッピングモールがあってそこに入ってたインド料理屋で頂いた。カレーはまぁまぁだが、疲れてたので大好きなマンゴーラッシーを飲んだら元気が出た。夜ももちろんぐっすりです


死の谷へのドライブ

2006-03-25 13:40:00 | のほほん日記
ラスベガスで車を借りました!あらかじめNYのHISでBudgetに予約を入れておいてたので、タクシーにそのレンタカー会社に連れて行ってもらいました。
お客は私だけなのに、私を担当した人の様子を見るためか、私が珍しいのか、なぜか6人もの人がカウンターに集まり私の担当者がパソコンに私のデータを入力するのを注目してます。なんだかなぁと思いつつ、車を借りるのに30分もかかりました。保険もガッツり掛けてもらいました。完全装備(パーフェクト・プロテクト)とかいうやつです。今日から28日まで一週間借りるのです。車での旅の始まりです。
さて、運転するのはおよそ去年の5月いらなので10ヶ月ぶり、、、。しかも左ハンドルの車はもちろん初めてでございます。しかもアメリカの道路は右側走行なので、日本とまるで反対。すっごく怖い。車はフォードで、オートマティック車なので運転は意外に楽チン。まずは恐る恐る来た道をタクシーの中で暗記してたので、ホテルまで母を迎えに戻ります。でも道路の規則がまた変わってるのだ。信号が赤でも右折できたりするので、右折の時どきどきしてしまいます。なんとかホテルに無事着いて、駐車場に車を止めれた。
今日は母とお隣カリフォルニア州のデスバレー国立公園に日帰りドライブです。デスバレーはラスベガスから片道3時間で、今日は母も一緒だし私にとってはこれからの旅の練習です。
まずはホテルを出て北上、I-15のインターハイウェイに乗ります。そのあとUS95というのに乗り換えます。二つのフリーウェイを乗り換えるのはガイドブックには簡単そうに書いていて、けっこう難しかった。まずI-15!ものすごくたくさんの斜線で大型ダンプがバンバンすごいスピードで走ってる。怖い怖い。びびってしまう。この流れに乗るだけでも大変だったよ。そのあとUS95に乗るのもなかなか標識が見つからず二人ぐらいの通行人に聞いたが、どの人も親切だ。NYよりも明るく気さくに受け答えしてくれてる気がする。この気候のせいでしょうか?ともかくやっとUS95に乗りつく頃には予定の時間を1時間ぐらいオーバーしてしまった。この先大丈夫だろうかと思う。
それからはもう非常に簡単な道。ただの一本道。ラスベガスを離れるともう何にもない。車の数も極端に減っていく。荒野に草がぽつぽつと生えてる砂漠の大地がどこまでもどこまでも続いていく。これぞ、アメリカっていう風な風景。ほんとに何もなくただ、ただ道路がうねうねと丘を乗り越え、果ても見えないくらい続いてる。こうなると運転も単調なのでだんだん慣れてくる。ただ始めのうちは高速に慣れてないので手に汗を握ってしまう。速度は70マイル(時速約110km)から80マイルぐらいですっと走る。
その後ネバダ375に乗り換え、それがカリフォルニア135になる。出発して約3時間、国立公園に突入。このデスバレー国立公園はゲートがない。死の谷といわれてるのは夏場は40-50度近くにまで温度が上がる砂漠の谷だからだ。エアコンでさえ聞かず、下手をすれば車そのものが動かなくなる(ラジエーターが故障する)危険がある。そんな場所なので冬場の今こそシーズンなのだ。まずは谷を上から見下ろせるスポット、サブリスキーポイントにいく。車を降りるとさわやかな風が迎えてくれる。Tシャツでも心地よい厚さだ。上から見ると山々が金色に輝いて見える。
その後谷へ降りてビジターセンターの横にあるグロッサリーストアでフルーツとパンなどのお昼ご飯を買う。そして今度はビジターセンターの反対側をしばらく走った場所にある干上がった塩の湖・バットウォーターへ行く。その昔は湖だった場所で、今は見渡す限りの真っ白な塩だけが残っている。その上を歩けるのだ。実はこれが一番楽しみだった場所だ。塩湖など産まれて始めてみる。一見するとただに白い砂のような岩の塊に見えるのだが近くで見ると、たしかに塩の塊・結晶である。母と一緒になめてみる。塩だから体には悪くないだろうって言うことで。しょっぱい!!たしかに塩だ。しかも苦い。太古のミネラルが含まれてるのかなぁ。
その塩湖のほとりでさっき買ったパンとフルーツのランチ。この頃になるとだいぶ厚くなりフルーツがまたありがたい。こうなると水のありがたさがしみじみとわかる。今の季節でこの気温だ、夏は絶対来れないうよねぇと思う。
さて、もう一つの観光スポット「悪魔のゴルフコース」へと行く。バットウォーターにしろ、悪魔のゴルフコースにしろ、なんて素敵なネーミングなんでしょう。こっちの人のセンスの良さを感じちゃう。ここは塩の塊が大きな石のように波のようにうねうねとしてる場所である。こんなところでゴルフできるのはまさに悪魔だけ。岩を見るとそれも見るとやっぱり塩の塊だった。糸のようなものが絡み付いてるようにも見える。なんとも不思議だ。
帰りはくる時以上にスムーズだ。もう手に汗もかかない。慣れたのであろう。道を覚えるのは得意なので来た道を戻るのはものすごく簡単だった。
田舎の一本道をずーと走ってある時を境に急に街になるのがびっくりした。突如現れるラスベガス。本当に線を一本引いてこっち側は何もないのに、突如向こう側は巨大住宅地になっているのが面白かった。
来たときは迷って一時間ロスしたが、予定通り無事に午後6時にホテルに戻れた。母はすぐに買い物に出かけた。まったく元気がある人である。私はお風呂に入り落ち着くと母が帰ってきて、昨日と同じ日本料理屋にでかけた。今日は母と過ごす最後の夜である。最後の晩餐ということで思う存分、日本食を食べた。その後今日はシルク・ド・クリーフのショー「カー」を見に行く予定なので、劇場があるベラッジオに行く。母はまた買い物。私は疲れたのでカジノのスロットのテーブルでうつ伏せで寝てたら、具合いが悪い人と間違えられて気がついたら定員が横に立っててびっくり。恥ずかしい。
ショーは10時30分から。NYでできないくらい大掛かりなショーなだけあって劇場はものすごくでかい。まず天井が高いのだ。そしてショーは水を使う。ステージにプールが現れたり、ブランコが現れたり、自由自在なのだ。ショーのシルク・ド・クリーフは有名なサーカス団である。「オー」のショーはラスベガス1といわれるだけあってすごかった。シンクロナイズド・スイミングとサーカスとダンスとアクロバットを組み合わせたかのようなショー。衣装も凝っているし、キャラクターもデカダンスなものや、独特の雰囲気があるもので面白い。和み系のピエロの演技もまたすばらしい。台詞がないので英語がわからない人もこれは楽しめるだろう。私がびっくりしたのは奥と左右の3方からブランコで一人ずつがジャンプして空中でひねったり回転したりしながらプールに飛び込む奴。どの人のジャンプもすばらしく、何より美しい。サーカス特有のブランコや火を使った踊りもすごい迫力でたまげた。オーのほかにもこの劇団「カー」や「ミスティア」などあるそうで、ぜひ機会があれば他も見たい。


再び物欲の世界へ(ラスベガス)

2006-03-24 14:59:00 | のほほん日記
ツアー最終日。朝5時におきて日の出をツアーのみんなと見に行く。5時20分集合。今回のツアーに日の出の予定も含まれてるのだが、それにしても疲れがたまってきてるのに朝の5時だなんて眠すぎる。しかもものすごく寒いのである。外は真っ暗。朝5時30分初のシャトルバスを予約してるので、バス乗り場まで皆で歩く。とにかく寒い。みんなも雪だるまのように着込んでる人までいる。実は私はそんなに寒くないだろうと思ってたので、ダウンなど持ってきてなかったのだ。しかし添乗員のチエミさんが自分のスキーウェアと、ウィンドブレーカーを貸してくれた。これのおかげでなんとか耐えられた。スパッツにズボンにその上にフリースを足に巻きつけて更に合羽もまきつけて風を防ぐ。上着はセーターの2枚重ね着にスキーウェアで帽子にマフラー・完全装備。チエミさんのスキーウェアがなかったら、私は一帯どうなっていたのだろう?
バスは定刻通りに来て私達は目的の朝日が綺麗に見えるというホピポイントにいく。当然この時刻に私達以外に来てるお客はいない。ものすごく寒い薄暗闇のなか、じっとグランドキャニオンを眺めつつ段々明るくなりつつ夜明けを待つ。このポイントからの眺めは、なるほどチエミさんお勧めだけあって、まさにパノラマ。240度の視界にグランド・キャニオンの景色が広がる。薄暮の中でもあの裂け目だけははっきりとわかる。しかし天気はイマイチ。雲が多いのだ。段々と明るくなってきてるが雲が多いので、日が昇ってきてるのかわからない。そうしてるうちに大きなツアーバスが来て団体客がたくさん降りてきた。みんな凍えそうになりながら日の出を待つ。カナダから家族で着てる子ども達がトロントよりも寒いという。がーん、カナダより寒いのか、この寒さの中凍えそうに待ってる私達って。。。他の団体は朝日がうまく見えないとわかると見切りを付けてまたバスへ戻っていく。いいなぁ、すぐ戻れるバスがあって。足が段々と痛くなってきた。しまったスニーカーだったのだ。布地の靴は空気を通す。みんなではねたりしながら寒さをしのぐ。日の出の時刻を過ぎても空の雲は晴れない。残念。。。と別のツアーの客が雲の隙間から太陽が見えたという。そうか、もう日の出があがったのか。。。残念だったけど、明るくなっていく中でのグランドキャニオンを見ることができた。薄く霧がかかっていて、まるで中国の水墨画の風景だ。添乗員さんもこれは仙人がいてもおかしくないですねぇ、、、と見とれてた。ここは夕暮れでもすばらしい景色の場所だとお思う。体が千切れそうになりながらシャトルバスに乗り込み、ホテルのほうに戻る。と最後に添乗員さんが、グランドキャニオンの谷底に降りられる唯一のトレイルを教えてくれた。その名も「ブライトエンジェル・トレイル」谷に沿ってくねくねとひたすら崖をくだり、そこに行くトレイル。およそ8時間かかるらしい。少し私達も途中まで歩いてみたが、なるほど面白そうだ。少しづつ近づく谷底を見てると、これぞグランドキャニオンの真髄という気がしてならない。
こんな寒い日にそのトレイルを歩いていく人達もいる。すごいなぁ。。。でも私も機会と体力があればチャレンジしてみたいかもしれない。私達は今見てる2億年もの昔の地層よりも更にはるかな昔16億年、18億年前ともいわれる時代の地層が広がる谷底はどうなのだろう。
朝食はそのトレイルの前にあるブライトエンジェル・ロッジでブルーベリーパンケーキとキッシュを頂く。とーってもおいしい。11時のチェックアウトまで自由行動なので、ホテルに戻ってゆっくり休むことに。
さて、その後はグランドキャニオンとも分かれ、ひたすらラスベガスに戻ります。なんと公園を出た頃から雪が揺り始め、ラスベガスの近くまでずーと降ってました。うーん、昨日きておいてよかったかも。これは今日来てたらどうなっていたことか。バスはひたすら走る走る。途中ルート66という歴史のある有名な道のセリグマンという場所でお昼。すごくレトロな雰囲気のある田舎の町といった風情が漂うところでした。
最後にバスの中でこの5日間のツアーでスティーブがいくらの距離を走ったのか?というクイズが出ました。私ははずれましたが、正解は2215マイル(1マイル1、6km)だそうです。東京福岡間往復との距離だそうだ。おつかれさま!!
久々に戻るラスベガスの街。5日間の国立公園を巡るツアーで、おいしい空気をすって、おいしいものを食べて、綺麗な景色をたくさんみて、心をきれいに、肺をきれいに、頭をきれいにした私達に、毒の都、欲望の都、物欲の首都ラスベガスが近づく。もうお母さんなんかは今日の夜は何をする?どこに買い物にいく?などと張り切ってる。うーん、人間ってこういうものよね。自然を美しいと思っても、やはりラスベガスのようなところも十分魅力的。
夕方5時無事本日の宿アラジンホテルに到着。チエミさんともお別れ。なんだか寂しいなぁ。ツアーの人が一人ひとり泊まるホテルで降りていくたびにちょっと寂しい。
チエミさんも、ものすごくおしゃべりでパワフルな人だったけど、こんな人もJTBにいるんだって言うくらい、サービス精神旺盛な添乗員さんでした。説明がとにかく細かくて、他の添乗員のような方通りの説明ではなくて、自分の経験などたくさん色々な体験エピソードを聞かせてくれて、道中ちっとも飽きさせなかった。すばらしいガイドさんです。
今年プラネットハリウッドに生まれ変わるアラビアンナイト風のホテルだけど、内装もまぁまぁでした。なによりここストリップの中心部ってなだけで非常に動くのに便利。すぐにダウンタウンのアーケード街の有名なショーを見に行くことに。6時からのショーで、30分ほどのものでしたがたしかにすばらしかったです。もうこの時点ですっかり現代エンターテイナメントの世界にどっぷりはまった私達。父と自分の分の洋服を買う母。一度ホテルに戻り、ガイドブックに書いてあった日本人の指圧師を呼んでもらう。旅の疲れを取るのだ。そのあとは隣のホテルバリーズの日本料理屋で親子丼を頂き、そのうまさに涙が出そうなほど感動したのでした。

地球の裂け目・グランドキャニオン

2006-03-24 13:28:00 | のほほん日記
ツアー4日目です。今日もとてもいいお天気。ホテルの部屋からモニュメントバレーの朝日が見れました。とてもキレイ。朝ごはんを食べてグランドキャニオンへ向けて出発です。モニュメントバレーともここで別れでもいつかここはまた自分の車で来たいなぁと思う。
さて、行く途中ナホバの人々がはるかな昔住んでた跡地といわれる遺跡へ行きました。とても辺鄙な場所にあり、高い崖の上から向かい側の崖を見下ろすところにあるのです。切り立った崖にぽっかりと大きな穴が開いていて、そこにへばりつくように四角い家のようなものや階段が見えます。展望台にあった望遠鏡で見てみると、ほんとにちゃんとした家に見えました。窓や扉があってなんとも不思議です。そこはかつて150人ほどの人が住んでた村だったらしいです。崖の穴の奥にあるので夏は涼しく冬は暖かいとのこと。しかし、見てるうちらのそこの展望台はものすごく寒かったです。。。
次にレイクパウエル湖のダムの展望台に連れて行ってもらった。この展望台は地元人しか知らないような場所らしく、ガイドさんも知らないところにある。バスの運転手さんのスティーブのお勧めらしい。たしかに見てる観光客は全然居ないけど、すばらしい眺め!ダムの眺めももすごいが、ダムから流れるコロラド川の色の綺麗なこと!とっても深い緑色、、、ビリジアングリーンっていうのだっけ。。。?ポスターカラーにあったような、そんな色で見とれてしまう。こんなところに連れてきてくれて、ありがとうスティーブ。
その後レイクパウエル湖のそばにあるペイジという街でお昼ご飯。おいしいというサンドイッチ屋さんでハンバーガーを食べる。なるほどとってもおいしいし安いのだ。午後はそこからジープをチャーターして「アンテロープキャニオン」の観光。さて、お昼を食べてからツアーのジープの荷台に乗り込む。荷台に乗るのは、気持ちよいが車は風に吹きっさらしで非常に寒い。それに砂埃がすごいので目に砂が入らないようにつぶったりしなくてはいけなくて大変。コンタクト組みはほんとにみんな辛そうだった。
アンテロープキャニオンはここ最近見つかったばかりという新しい観光名所。ナホバの羊飼いの少女によって偶然発見された場所。だがいまやカメラマンに大人気の場所である。というのも、このアンテロープキャニオンというのは岩肌が局所的な雨による鉄砲水によって作られたという場所で、非常に珍しい形をしてる。巻貝の中にいるような不思議にうねうねした高い岩が洞窟のように続いてる場所。こんな場所があるなんて、、、すごい!
ところがその複雑な形ゆえに昼の限られた時間以外では真っ暗で全く見えないのだ。昼の12時を挟んだ数時間の間しか太陽の光が上から差し込まないので、逆にその時間の予約を取るのがものすごく難しい場所らしい。太陽の光に上から照らされた岩が赤く、ところどころオレンジに輝いてすごく綺麗だ。これを自然の鉄砲水が作り出したとは、自然の力は時としてものすごいものを作り上げるものである。所々にナホバノ人達がいてうまい写真の撮り方を教えてくれるので楽しい。
アンテロープキャニオンのあとはいよいよ最後の国立公園「グランドキャニオン」だ。ついにやってきた!
アンテロープから移動して夕刻に到着。まずはデザートビューというところでご対面!!2億6000年の昔、生まれたての恐竜が歩いていた頃の渓谷が目の前に広がる。さすが有名なだけあって、その裂け目のすごいこと。
あまりに深いためにはるか下にあるというコロラド川はもちろん見えない。ひたすら深い深い谷がうねうねと続く大地の裂け目、地球の裂け目が広がる。はるかな昔から続く地層の景色を眺めると、人がけして入り込めない雰囲気を感じる。しかし寒い、寒い。私の中のグランドキャニオンは砂漠の中にある暑いところ、、、なーんてイメージがあったのだが程遠い。渓谷を渡る風は真冬の風のごとく突き刺す針のように痛いのである。ここの展望台の近くにはウォッチタワーという先住民の遺跡を真似た塔が立っていて、その上から見ると暖かくて見やすい。
宿泊のロッジは谷から徒歩3分のサンダーバードロッジ。部屋が2階側なので眺めがよく部屋からグランドキャニオンが見えてしまう。しかし夜は真っ暗なので意味がないか。夕飯は二つとなりのエルトバ・ホテルで頂く。超高級ホテルで内装も料理もすばらしかった。

ナホバの国々

2006-03-20 23:23:00 | のほほん日記
ツアー3日目。今日は午前中にまたアーチーズ国立公園に入り、昨日見てなかったところを観光。ほとんどの時間がバスから降りてトレイルを歩いての観光です。朝の早い時間のためトレイルにはぜーんぜん人がおらず貸し切り状態。
まさにこの世界にはうちらしか住んでないのじゃないかというような錯覚にさえなるような太古の昔からの風景が広がります。砂漠の気候なので朝は寒いのですよ。空はすごいいい天気。昨日の夜は外のスーパーに買い物に出かけたのですが雪が帰りしな降ってびっくりしました。なのに今日は雲ひとつしかない青空です。
午後からモニュメントバレーに移動。モニュメントバレーはナバホ居住区の中にあります。ナバホ居住区とはネイティブアメリカンの住む国でアメリカの中にあって、そこはアメリカでない独立国。正真正銘の「国」です。法律も有り国もあり学校も病院もあり、ユタとアリゾナ州をまたぐ形で最大の居住区があります。その中にも最大なのがナバホ族。(ホピ族もいます)北海道ぐらいの大きさの国だそうで、なんというか国の中に別の国があるなんてアメリカのでかさを感じてしまいます。
アーチーズからの道中、外の景色がどんどん変わっていきます。いつの間にか赤茶けた大地の広がる場所に来てました。そこはこれまで見てきたようなアメリカの田舎とはまた違う。それまで所々に見えてた小さな街やモーテルや看板などといったものは一切なく、ただただ続く草原と赤い大地に大きな岩、そしてまっすぐ続く道路だけ。北海道も広いなぁと思い出してたりしたけどやっぱり規模が全然違う。どこまでもどこまでも果てしなく続くように見える草原に地球の丸さを感じます。そこがネイティブアメリカンの国なのです。彼らはホーガンと呼ばれる赤い土で作った独特の丸い家があります。今では普通のアメリカの田舎の家のような小さな家を横に作って住んでる家族のほうが多いそうですが、それでも荒野の向こうに所々そのホーガンの家が見えてきます。
行く途中フォレストガンプでお馴染みの場所が出てきます。走り続けたフォレストが「僕疲れた。おうちに帰る」と引き返すその場所。はるか彼方に見えるビュートに続く一本道。やっとここに来ることができた。私はずっと見たかったので感動です。
さて、今夜のお宿「ゴールディングズ・ロッジ」に着きました。そこで一度荷物を置きます。ここはナホバで唯一の宿でものすごく予約がとるのが難しいのだそうだ。この宿のすばらしいところはすべての部屋がモニュメントバレーのほうに面していて、部屋から素敵な風景が堪能できるところ!!
ここで働く人もずべてがナホバの人。けれど私達にはどこか親近感が持てる人。ネイティブはモンゴロイドと顔が似てるのだ。アラスカやカナダのネイティブもペルーやメキシコのネイティブもやはり我々モンゴロイドとどこか似ている。だからちょっと見たところ違和感がない。
夕方からナホバノ人が運転するジープツアーに連れて行ってもらう。オフシーズンのため観光客が少ないので今回は公園管理者のほうから駐車禁止の場所でも車を止めて下りてもいいとの許可が出た!!ラッキー。夏場の観光シーズンではこんなことありえないそうだ。オフならでは。(寒いけどね)まずはガイドさんに連れられてホーガンに連れて行ってもらう。土でできたホーガンの中はまるでモンゴルのパオのように広く、何より暖かい。天井に窓が開いていて空の景色を眺めることができるようになってる。そこにはおばあさんがいてナオバの人の織物を説明してくれた。
その後ジープはいよいよモニュメントバレーの中へ。CMでお馴染みの場所が次から次へと出てくる。西部劇の世界だ!!広い台地にぽつりぽつりと立つビュートとメサ。ビューとは縦長、メサは横長のもの。手袋の形をしたものからくじらの形に見えるもの、親子に見えるもの、トーテムポールに見えるものまで、見え方はその人しだい。思う存分想像力を働かせてください。ここはナホバノ人の聖地。私も今回3つ国立公園見てきてますが、ここは国立公園ではないけど(アメリカではないので)、なんだか一番印象に残りそうな気がする。なんというか不思議な気配がするのです。ここに宇宙人がいきなり降り立っても驚かないんじゃないだろうかって言う感じ。何か空気がきれいな気がするのですよね。そして私達が観光してるこの土地にも当たり前のようにナホバの人々が住んでる。広いビュートの見える大地の中にぽつり、、、、ぽつりとホーガンや家が見えます。近居なんてものはありません。もちろん彼らは土地というものを持たないそうで、台地はみんなのもの。神からの贈り物。自分達はそれを所有することはできないという考え方だそうで、好きなとこに自由に住めるのだとは思うのですが。こんなところに住んでるんなんてなんだかうらやましいようでもあります。実際住むと電気もない生活なんてすごく大変だとは思うけど、なんだかここに少しの間でもいいから住んでみたいなぁと思いました。まさに大地に溶け込んでるようでこういう生活憧れます。もちろん近所もいないと寂しいとは思うけど、この世界はみんな一緒で繋がってるって思えたら寂しさも薄らぐような気がしてきます。
そんな訳でガイドさんに連れられ映画のロケ地になった場所や色んな名所につれられていきましたが、途中ナホバのジョンウェインと呼ばれる赤いカウボーイ服のかっこいいおじいさんが登場。マルボロのCMでお馴染みの場所で真っ黒のこれまた立派な馬でポーズを付けてくれて素敵でした。うーん、今度西部劇の映画研究しておこう。
夕方ホテルに戻り、モニュメントバレーが見渡せるレストランでお食事。ナホバノ伝統料理を頂きました。ナンのような揚げパンがあってすごくおいしかったです。
夕暮れもすごくきれいだったけど、星もきれいです。NYではみれないオリオンも久々に見れました。窓から見える真っ暗な風景の向こうにはポツリポツリとは慣れた場所に明かりが見えます。それがナホバノ家なのでしょう。
ナホバノ国の言葉を言葉を教えてもらいました。一つだけ覚えてます。さよならはハコーネ!(箱根と覚えればいいので日本人には覚えやすい)