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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

白花ジンチョウゲ、ゴモジュ - 安城デンパーク

2024-03-21 15:00:00 | みんなの花図鑑
白花ジンチョウゲ

白花ジンチョウゲと赤い花のジンチョウゲと種類がちがうのかと思ってましたが・・・



そうではなく、ジンチョウゲに 白花と赤花とある、ということのようです。



香りもよく見る赤花のジンチョウゲと同じ(ということです)。



ジンチョウゲの学名は Daphne odora といいます。
種小名の odora は「香りのよい」という意味なので、それそのものなのですが・・・



問題は 属名の ダフネ Daphne のほうです。
ラテン語Daphne の元はギリシャ語で Δάφνη (ダフネー)なのですが、これはギリシャ神話に出て来る精霊(ニンフ)の名です。ダフネーは水のニンフでした。それが、アポロン神からしつこくストーカーされたので、親に頼んで月桂樹に姿を変えたという逸話があります。なので Daphne (Δάφνη)といえば本来「月桂樹」のことだったのです。
なので Daphne が月桂樹(ローレル、ローリエ)の属名なら当然の成り行きなのに、それがなぜ ジンチョウゲの属名になったのか?不思議なのです。
「月桂樹」がなぜ「沈丁花」の属名になったのかはだれもが思いつく疑問らしく、ネットを検索してみると、あちこちの質問箱にいくつも同様の質問が掲載されているのですが、回答がしっくりいくものがありません(ToT)
今のところ、
「ジンチョウゲの葉が 月桂樹(ローレル、ローリエ)の葉に似ていることから転用されたのでないかと考えられています。」(花言葉・誕生花「ジンチョウゲの花言葉|名前の由来」より抜粋)
というのが一応納得できる回答ですが・・・
どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら、教えてくださいm(_ _)m





ゴモジュ

面白い名前の樹です。


学名:Viburnum suspensum とありますから、
レンプクソウ科ガマズミ属の常緑低木なんですね。



名前の由来は、沖縄海洋博公園・植物図鑑によりますと・・・
「石灰岩地帯に多くみられ、つやのある葉や赤い実が美しいことから古くから庭園樹、生垣に利用されてきた。和名は琉球王朝時代、王府の門前に植えてあったことで「御門樹」といい、それがなまってゴモジュになったものと考えられてる。」



三河の植物観察によると、分布は
「日本(沖縄、奄美大島)固有種」
とあります。



「ゴモジュ」という名前の由来については他にもあって・・・
「ゴモジュとは珍妙な名前だが、葉を揉むと胡麻のような匂いがすることから「胡麻樹」となり、それが転訛してゴモジュになったという説と、株全体に毛があることから毛が多いことを意味する「五毛樹」、それが転訛してゴモジュになったという説がある。」(庭木図鑑 植木ペディア「ゴモジュ」)




花が咲いている時しか目に留まりませんが、「葉の雰囲気はガマズミやハクサンボクに似るが、それらより小さくて枝葉の密度が高い。」(同上)







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