ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

鶏もも肉

2016-11-10 22:03:15 | 食材
 鶏もも肉は、鶏の“もも”と呼ばれる部位の肉のことである。多くの日本人が唐揚げや、水炊きに使用する鶏肉はもも肉である。独身日本式サラリーマン諸氏も既に気が付いていることだろうが、この国では日本のスーパーのようにもも肉をブロック切りにして販売している店は日式スーパーのみであり、それは無駄に高い。よって中華系スーパーやセイフウェイなどで適当に鶏肉の塊を購入し、カレーや鍋等の調理を試みたりもするだろうが、それが繊維質で味気ない、出汁もまるで出ない、パサパサの、世にも悲しい肉で、「あれれ」と思った経験はないだろうか。それは胸肉だ。鶏肉だけでなく、食用とされる動物の肉の部位はニッポンハムのホームページに詳しいので、興味のある独身日本式サラリーマンはそちらで知識を身に着けるといいだろう。

この食材の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。


①米国でもも肉を購入
もものことを“thigh”と言うのでそう書いてある鶏肉を買ってくるといい。
大抵は骨が見えないかたちで丸められている状態で梱包されている。

②骨と肉の分離
梱包ビニルを開け、もも肉を取り出し、たたまれている肉を広げてみると判るが、雑巾のような肉の中央にむき出しの骨が1本通っているような状態になっている。この骨のある方を裏側とすると、表側には鶏皮がある。鶏皮を好まない人は手でむしり取るといい。案外簡単に取れる。そして骨と肉も手で無理やりむしり取るのが効率的だ。包丁などを使うよりもきれいに肉と骨が分かれていくし、手を切らないので安全だ。その後、包丁で肉を細切れにし、使う分量毎にラップに包み、保存するものを冷凍庫へ放り込めばよい。これでもも肉の入手は完了だ。一人用土鍋を用意して、熱燗と一緒に好きなだけ鶏水炊きを楽しむとよい。


③骨の処理
さて、残った骨をそのまま捨ててしまうのは勿体ない。ここでその美味しい利用方法を紹介しよう。以下のものを用意する。
・興味本位で購入したが、不味かった中華系・東南アジア系のインスタントラーメン
・中華スープの素“覇王”(味覇の類似製品)
・ネギ
・醬油
・胡麻油
調理方法は諸氏の想像と違わないが、以下に記しておく。
1.包丁で切れ目を入れた骨をどんぶり一杯程度の水を入れた鍋でぐつぐつ煮る。
2.それに覇王をスプーン1/2杯分程度入れる。
  (味見して“薄いけど味がある程度”にする。)
3.不味いラーメンの麺のみを“別の鍋で”茹でる。
4.ラーメンどんぶりに醬油を大匙2杯程度いれる(ニンニクを加えてもいい)
5.茹でた麺をどんぶりに入れ、完成したスープも入れて混ぜる。
6.ネギと胡麻油を加える。
7.不味いラーメンのスープの素を捨てる。

以上で完成だ。薄味の、なかなかシンプルなのに美味い鶏ガラ醬油ラーメンができる。餃子が欲しくなる味だ。スープの表面に浮く鶏の油と胡麻油のミックスが味わいを増す。

以上の調理方法を憶えたなら、もう不味い東南アジアや中国のインスタントラーメンは怖くない。恐れることなく、飽くなき探求心を持ってして、まだ食していない様々な商品を試してみよう。1958年に日清食品の安藤百福氏が発明したインスタントラーメンは、今や世界中に広がり各国独自の食文化と混ざり合い変化を遂げている。なあに、不味ければお手製醬油ラーメンにすればいいのだ。ただし純粋な独身日本式サラリーマン諸氏のために注記しておくが、ときどき麺も不味い場合がある。

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